先日
5月の記事で、英国ロイヤルバレエ団『マノン』の事に少しふれました。もちろん私の家では、BS等は入りませんし、いろいろと見逃しているTVは多いのですが、『芸術劇場』で『マノン』を放映してくれた事に、今更ながらですが、とても感謝しております。あのテープを何度も何度も見ているうちに、
あのとき書いた感想 がどんどん変わっていきます。
原作のあとがきは以下の記述がありました。 ”” プレヴォーの短編小説「マノン・レスコー」は、「ある貴人の回想録」(纏めて一篇の)二十篇の小説の印税が入り、気を良くして付け加えた一篇に過ぎない作品。それが、「騎士グリューとマノン・レスコーの物語」 ”” とありました。長年にわたる野心作「ある貴人の回想録」の7冊目の附録(ただの繋ぎ)を2・3週で書き上げたそうです。もちろん、この作品自体は彼の回想録的な部分、一気呵成に書上げた「青春の書」であり、1人の女性は作者によって作られたタイプ。
バレエでは、騎士グリューを一番理解し、また援助したチベルジュの参加はありませんし、大きく変更された内容も多く見受けられます。ケネス・マクミランは1974年、 ””このころアレッサンドラ・フェリという新たなミューズを得て、「マノン」を振り付けた。(
wiki参照) ”” そうです。
今回、新国立劇場での『コッペリア』が彼女の初見でした。感想としては、芸術劇場で辛辣なマノンを演じていたタマラの表情が頭から離れず、新国立の舞台に登場した時は、前々日に観ていたひろみさんのスワニルダがあまりにポジティブな世界観を以て見せても頂き、私的にツボに嵌っていたせいか、タマラの表情がマノンに最初見えた事は事実でした(あまりに稚拙?かもしれませんね)。 実際3回目の舞台でもあり、1幕の感想は先日書いたとおりです。容姿について言うなら、ボディラインの美しさはダンサーにとっては表現力の次の次の・・・ぐらいで良いと思っている私にとっては、大した問題ではありませんし、公演をしっかりと引っ張って行けるモチベーションと、(技術的、演技的)エレメントがあれば私的には満足出来る気がします。
コッペリアでは、西山裕子さんとさいとうさんの上手さが群を抜いていましたね♪ 一番気弱な役のさいとうさん、しっかり者の裕子さんは、両端でとってもキュートな表現を気持ちよく見せて頂きました。 その中で真ん中にタマラがソロイスト達と並びますが、その表情はとっても日本人チック。(って一瞬思ってしまいました)でも時々見せる無表情な顔。 彼女の本質なのではないかとさえ思います。結婚式の場面(ベールを取った一瞬のひろみさんとは比較しちゃいけないのかも知れませんが・・)でも、無表情な顔がありました。 そこまでです。その後は全開でのタマラは観ていて舞台を引っ張り上げて、なおオーラが強く、存在感を出していました。 ← そうそうこれです、観たかったのは♪
> タマラの技術は凄かったという印象だけでしょうか
なんて書いた私が浅はかでした
また観てみたい欲求がどんどん強くなります
2009-2010シーズンでの彼女のパフォーマンスでは、
Covent Garden's - 2009-2010 Season
Mayerling - Oct. 29, Nov. 2
Sleeping Beauty - Oct. 30, Nov. 12, 16
とあります(もちろんこれは無理です)。また
World Ballet Festival - Tokyo
Ella es Agua - August 1, 2, 3, 4
Swan Lake - August 6
Esmeralda Pdd - August 8, 9, 10, 11
Carmen Pdd - August 13
ともあり、どれだけ足を運べるか分りませんが、また好きなタイプのダンサーが増えた事に感謝です
Covent Gardenでの彼女のオーロラは一度DVD等で観てみたいと思います。が今は無いですね
この前、ロミオとジュリエットがアマゾンに出ていたと思われますが、詳細は分かりません。
興味深い記事もあります(ルイス・ロドリゲス・デラシエラ?さんとのセッションです) こちらから