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2009年12月12日土曜日

12/12 オールスターガラ 8回目

本日は、マリンスキー2009千穐楽、オールスター・ガラ公演を観てまいりました。やっぱり、いつものいろんな色のテープと紙吹雪が、それも2段重ねで・・、前回よりも、いつもよりもパワーアップしておりました。 テープの本数が本当に多かったです。折角のガラ参加のダンサーたちが全員テープの中で見えなくなるくらい・・。 でもお祭りらしくって楽しいですよ。 「さようなら」・・と、次の告知が例の看板に書いておりました。 って事は2012年は2月にボリショイ・バレエ、11~12月にマリインスキー・バレエって少しハード過ぎませんか? JAさん♪ でもずいぶん先の話なので、多分平気ですよ ・・ しっかりと準備しておきますから。 

今日はいきなりですが、わたしスイッチが入ってしまいました。もちろんディアナの「シェエラザード」を観たためと思われます。昨日の予測通り、官能がディアナとコールプで最高潮に達しました。 求め合い、愛し、見つめ合う時間され勿体無いような、とっても「悲観的な愛の物語 ~一縷の希望もない~」に仕上がっています。今まで離れていた時間を取返すぐらいの勢いは、その手でお互いに触れ確認し、からだは空気も入らないくらいの愛情。前回書いておりますが、この演目は前回が初見でした。が、シェエラザード、ゾベイダ&黄金の奴隷はこの2人が世界で最高にセクシーなのではないかとさえ、思いました。 前回ロパートキナは凛とした品と書き、コルスンツェフは優しさが強いと書きました。今日のゾベイダ&黄金の奴隷のエロっぽさは、やはり離れていた時間にあると思います。理性が勝る感のあるロパートキナのゾベイダのエロティシズム。 官能のまま正直に生きるディアナのゾベイダのエロっぽさは、自害する場面で明確です。 今日のディアナはこの後の事を予感している位の愛し方、感じ方をしてます。死んでも今の感情に正直に生きたい・・っと。 そう、この楽しさが別キャストで観る醍醐味と考えます。もちろんどちらも素敵な、個性にあった解釈と表現なのでしょうし、個性を超えた表現はプリンシパルでは無くなる感じがします。 また違う側面からだと、カギをユーマク宦官長から取り上げ、扉を開くシーンでしょう。 今日のゾベイダはもうこの瞬間から悲哀が滲み出しておりました。 そのあとの世界で一番セクシーなパ・ド・ドゥは、心に残りました。 ブラボー♪ ディアナ、ブラボー♪ コールプ

またまた、少し頭を冷やしに外へ出る事となります。パ・ド・ドゥ集、今日はすべての演目がとても楽しみです。

[シンデレラ] スポットがオブラスツォーワのシンデレラを照らし、覆う手を開けた瞬間、魔法により、とても楽しい時間を手に入れた事を認識します(って見えます)。でも通りかかる淑女、紳士に時間を・・・ 時計をとても気にしています。もちろん魔法の解ける時間。この瞬間だけは・・って感じがとても清々しくキュートなシンデレラ。手話(って感じたので)で彼に語りかける後の幕を観てみたいです。今日もオブラスツォーワは元気が無い感じがします。唯つ、彼女だけが本当につらそうでした。

[ロミオとジュリエット] テリョーシキナとイワンチェンコがどうという事でもないのですが、急に入っていたスイッチの為か、涙が溢れて、鼻水がでて、どうしようもありませんでした。 まったく関係無い訳では無いのですが、最初のテリョーシキナのアームスを見た瞬間でしょうか、フェリを思い出し、そうなるともう限界です。あらぬ方向へ向いたこころは、イワンチェンコが完全に無邪気なロミオとなり、テリョーシキナは何故か16歳のジュリエットとなりました。はっきり言って彼らの紡ぐ世界観は、もう少しアダルトな世界な筈なのに・・・。 もう1回前日にでも、オブラスツォーワのジュリエットでもあれば「頭の混乱」が無かった気がします。 でもこんな日はしょうがありません。

[チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ] ソーモワ&サラファーノフの美男(?)美女コンビ。 やっぱりサラファーノフはいいわ♪ 全幕今度こそ観ます。

[瀕死の白鳥] ついに再度観ることができました。彼女の表現する白鳥の死にゆく様は、なんなのか。これは人間でもタイプが千差万別であり、死を見つめた時の感情が、個性となって表現されていると考えています。 シタバタする。こころ静かに逝く。さんざん迷惑をかける。愛を全うする。など・・ ディアナの死生観を存分に魅せて頂きました事に感謝。昨日の同じ場面(足をスッーと後ろに回す所(こんな言い方でごめんなさい))はありますが、耐えている感情が伝わります。死にゆく白鳥は、生に対する絶叫の如く、激しく生き絶えました。
ついでなのでもう少し、ロパートキナの回では何も書かなかったので・・。以前DVDで見た時、解釈は状況(楽曲を奏でる楽器類)によって分類すると言っておりました(スゴ過ぎ)。 チェロが数台だと、叙情的であると。また常に新しい白鳥の必要性を説いています。彼女の場合は自身の死生観とは別次元です。それこそがロパートキナの真髄なのでしょうね。 一方のディアナはやっぱり思うことと表現する事の一体性を大切にしている様に思えます。もちろん進化の過程で変わることは必然でしょうが。

[ザ・グラン・パ・ド・ドゥ] またしても、昨日に続き、瀕死の後の演目。これは見る人にとってキツイです。集中している程、切替えが難しい。涙ながらに、笑うってかんじに、またまたなりました。 引込むマリインスキーのプリンシパル達。 楽曲が始まった瞬間から既にパロっています・・よね♪ まるでファンファーレの様に。まるでその手の映画の様に。JAさんの紹介で、(ダンサー紹介・ロパートキナ)でもありましたが、発表があるまでは日本で実現するとは考えていませんでした。超正統派だけに、レベルが高いだけに、ここまで崩す事が出来るプロフェッショナルな2人にブラボー♪ (コールプ2回目) なぜ赤のケリー? ケリーだったらやっぱり気になるものしょうがない気がします。それはそれで。 2人のパ・ド・ドゥの筈が、コールプのヴァリに・・足を引っ張られたえび反りロパートキナは、背筋を活かしピコピコしています(笑)。 バックの紙吹雪は舞台とオケに!(今日のオケには少しだけ・・・)とっても粋な2人でしたね♪

[海賊・組曲] 今日は昨日と打って変わり、テリョーシキナ&コルスンツェフ ペア。 アリのシクリャローフは技を決めた時にニコニコ。初めてですねこんな笑顔のアリ。 ガラだからという事だったら大目に見て良いよ♪  普通は主人コンラッドの前では従順で意志の強い筈の役割。 またカッコ良さは野性味が醸し出し、決め技を繰り出してもヒールな君は、ニコニコは厳禁の筈。でもきらきらシクリャローフだったら、ガラ公演だから良いよ♪ 感心するのはコルスンツェフ、サポートはやっぱりピカイチ。舞台マナーも超がつくほどカッコいい。 幕が降り、プリンシパル達が前に出来きても彼は「先にどうぞ・・」と譲り、列に居ないし、人柄もそうなのだろうと感じてしまう。一生懸命に女性を美しく魅せる姿勢に力を感じ、ヴァリエーションにうっとりする。 野性味など無意味に感じさせる位、一本調子な彼はここでも炸裂している。でも大きい体躯と太い腕は、観てて実はとってもセクシーで、アリ、ソロル、黄金の奴隷、レスコー、まとめて王子類とバランシン作品、(アルマンは別)なんでもこなせそうな感じを出しておりました。素敵でした。

今回を全8回通しても心のこりはたくさんありました。鑑賞眼がまだまだですし、もう少し理解したいし、好きなダンサーが増えたこと、全幕で観てみたいダンサーが増えた事は嬉しいのですが耐えうる目と知識が足りない事、(つでに財力も) レベルが高いだけに書くことの難しさを実感しております。



オールスター・ガラ (キャスト&スタッフ)
指揮 : パーヴェル・ブベリニコフ
管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団


第1部

≪シェエラザード≫  [45分]
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
振付:ミハイル・フォーキン
振付復元:イザベル・フォーキン,アンドリス・リエパ
装置・衣裳:アンナ・ネジナヤ,アナートリー・ネジニー

シャリヤール王  : ウラジーミル・ポノマリョーフ
王の弟       : カレン・ヨアンニシアン
宦官長       : ロマン・スクリプキン
ゾベイダ      : ディアナ・ヴィシニョーワ
黄金の奴隷    : イーゴリ・コールプ
オダリスク    : アナスタシア・ペトゥシコーワ/エフゲーニヤ・ドルマトーワ/リュー・チヨン

第2部
≪シンデレラ≫ 第2幕のパ・ド・ドゥ  [8分]              
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/振付:アレクセイ・ラトマンスキー
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ  ミハイル・ロブーヒン
≪ロミオとジュリエット≫ バルコニーの場面  [8分] 
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/振付:レオニード・ラヴロフスキー
ヴィクトリア・テリョーシキナ  エフゲニー・イワンチェンコ
≪チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ≫  [10分]           
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/振付:ジョージ・バランシン
アリーナ・ソーモワ  レオニード・サラファーノフ
≪瀕死の白鳥≫  [4分]                        
音楽:カミーユ・サン=サーンス/振付:ミハイル・フォーキン
ディアナ・ヴィシニョーワ
≪ザ・グラン・パ・ド・ドゥ≫  [9分]          
音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ/振付:クリスティアン・シュプック
ウリヤーナ・ロパートキナ  イーゴリ・コールプ

第3部
≪海賊≫ 組曲  [35分]                     
 華やぎの国~メドーラのヴァリエーション~オダリスク~パ・ダクション~コーダ
音楽:アドルフ・アダン,ほか/振付:ピョートル・グーセフ
装置:テイムラス・ムルヴァニーゼ (補佐:ミハイル・シシリヤンニコフ) 
衣裳:ガリーナ・ソロヴィヨーワ

メドーラ      : ヴィクトリア・テリョーシキナ
コンラッド     : ダニーラ・コルスンツェフ
アリ        : ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ   : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
オダリスク    : マリーヤ・シリンキナ/ヤナ・セーリナ/エリザヴェータ・チェプラソワ


ありがとうございました。とても楽しむ事ができたマリインスキー週間でした。
それと、JAさん、海賊オダリスクの写真UP 楽しめました。
2012年も楽しみにしております。

2009年12月11日金曜日

12/10 オールスターガラ 7回目

  いよいよ、マリインスキー2009年冬公演は、明日のガラを残すのみとなりました。今回私は全8回見に行きます。 結構頑張ったと私なりに思います。 結構スケジュールがキツくても負けずに、雨が降っていても寒さに耐えて、ロパートキナの出待ちをしたり、いろいろな思いでと共に明日の公演で終了となることが少し寂しくもあります。本日は、『オールスター・ガラ』を観てまいりました。でも全くもって消化不良。 もちろん、ダンサー達ではありません。JAさん。時間が押してるのか、別に10分遅れても誰も文句は言わないと思いますが、みなさん拍手しているのにも関わらず、幕を下ろすし、カーテンコールは無視するし、最後ひどい事になってました。 下に記します



指揮    : パーヴェル・ブベリニコフ
管弦楽   : 東京ニューシティ管弦楽団
ピアノ・ソロ : リュドミラ・スヴェシニコワ (タランテラ)





オールスター・ガラ 


 第1部: ≪シェエラザード≫ [45分] 
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ/振付:ミハイル・フォーキン
振付復元:イザベル・フォーキン,アンドリス・リエパ
装置・衣裳:アンナ・ネジナヤ,アナートリー・ネジニー
シャリヤール王 : ソスラン・クラーエフ
王の弟 : カレン・ヨアンニシアン
宦官長 : ロマン・スクリプキン
ゾベイダ : ウリヤーナ・ロパートキナ
黄金の奴隷 : ダニーラ・コルスンツェフ
オダリスク : アナスタシア・ペトゥシコーワ:エフゲーニヤ・ドルマトーワ:リュー・チヨン
  まず出足でオダリスクの3人に射止められました。この演目『シェエラザード』は私にとって初見です。DVD等では、「パリ・シャトレ座 ニジンスキー」で見て以来、見てみたい演目の上位であった事は確か! 物語自体はとっても劇的なモノですし、楽曲もコルサコフも素晴らしいのですが、こんなに前奏長かったっけ? って言うぐらいに感じました。(すみません知らずに・・・)。昨日マリインスキーの音を聞いていたばかりなので、少し残念な部分が大事な前奏曲でありました。
  『白鳥の湖』を演じた2人のペアがこんな物語を紡ぐなんて。 黄金の奴隷のコルスンツェフが、なんとも不思議な感じを受けました。確かにルジマトフの野性味とは比べても意味がありませんが、本当にベゾイダを(ストレートじゃないかもしれませんが)愛している気持ちが延々と伝わります。 王子として最高のノーブルさを得意とする彼の出来としてはどうなのか凄く気になる所です。少しだけ優しすぎると感じてしまいましたが、やはり役として物語としては、十二分の成り立っているし、意外とと言うと失礼ですが、とっても素敵。一方、カギをユーマクから奪い取るシーンで鮮烈な一撃を食らったのは、ロパートキナ演じるゾベイダ。 殺気立つ雰囲気は、激しすぎる愛し方が滲み出します。この凛とした激しさと彼の愛は、観ていて悲劇に進む他無い感じを醸しています。引き込まれました。 ロパートキナの官能的な一面が新鮮で、こんな演技の持ち主とは思いませんでした。この時間、意味を頭で考える時間があり、冷静にいろいろと巡らしながら、観ることが出来たことは良かったと思います。明日は多分そんな事考えるスキが無い位の官能をディアナ・コールプは観せつけて頂けるのでは無いかと期待します!  
  この演目45分とありますが、とっても短いっていうか、あっと言う間に終了しました




 第2部 パ・ド・ドゥ集: ≪ジゼル≫ 第2幕のパ・ド・ドゥ [9分]
音楽:アドルフ・アダン/振付:ジュール・ペロー,ジャン・コラーリ,マリウス・プティパ
アリーナ・ソーモワ  ミハイル・ロブーヒン
  休憩を挟んで、直ぐに始まりです。なんとも言いようがありません。
  でも合同公演で観たソーモアとは別次元でした。・・これ意外です。が、顎のライン、アラベスク、肩の硬さ、ピルエットでの顔のぐらつき、どれもジゼルの雰囲気には私的には好みではありません。・・がやはり進化しているのは確か。以前合同公演Bプログラムでの「眠れる森の美女」では、跳ね回っていた彼女が、やはり少しだけ丁寧になっているし、マリインスキーでなければ満足出来る出来の様に思えます。 本当に良い時間を過ごせているのでしょうね、彼女にとって・・。 すごく愛らしい雰囲気を持っているソーモア、これからもガラ公演で見る機会はあると思います。いつか好きになってくれます様に♪ あと昨日耳が可愛かった仔馬のロブーヒンが今日はアルブレヒトです。ある意味劇的。


≪グラン・パ・クラシック≫ [11分]
音楽:ダニエル・オーベール/振付:ヴィクトール・グゾフスキー
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ  マクシム・ジュージン
  さてさて、どうしたのかオブラスツォーワ&ジュージン。っていうかオブラスツォーワ。調子が上がっていないのか、疲れているのか? こちらは逆に別人になっていました。先日、文化会館の観客は、オブラスツォーワとコンダウーロワに「暖かかった」と書きましたが、今日はツラそうだったので・・・・。 書くほどにつまらなくしそうなので、明日改めて書くことと致します。


≪シンデレラ≫ 第2幕のパ・ド・ドゥ [8分]
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/振付:アレクセイ・ラトマンスキー
ディアナ・ヴィシニョーワ  イーゴリ・コールプ
今日一番の演目でした。 スポットに照らされたディアナが魅せてくれました。舞台を一瞬で自分の物にする力は随一です。 やっぱり妖しい雰囲気で、純白の衣装を付けて目立っています。ノイマイヤー「椿姫」をグレーな通行人を思わせる、赤のドレスと黒のタキシードの中で、コールプの白の衣装が・・って言うか彼が際立っています。シンデレラは通行人の間をすり抜け、舞っているが次第に少なくなる人・・人。 その孤独感の中でも、白い人たち2人は幸福そうな気分を盛り上げます。見ているこちらまでしあわせでした。 本当に素晴らしいパ・ド・ドゥです。実際ラトマンスキーのシンデレラを知らない私ですが、現代チックでスタイリッシュな振付である事は確かなようです。 もちろんこちらはパロでは無く、少しシリアスな感じを受けました。 一度全幕見てみたいのでアマゾンを探してみましたが、見つかりません。
  それとここで書きますが、観客はもう一度ディアナとコールプのカーテンコールを待っていました。全然拍手が鳴り止まないし、私の前方(右ブロック)では、男性だと思われる方は、スタンディングオベーションをしており、立ち上がった瞬間、周りに気を使い、暗くなった舞台に向かって拍手。(この方を褒めてあげたい) それでもお構いなしで、瀕死の白鳥を始めてしまうのはどうかと思います・・


≪瀕死の白鳥≫ [4分]
音楽:カミーユ・サン=サーンス/振付:ミハイル・フォーキン
ウリヤーナ・ロパートキナ
  ブラボー ロパートキナ♪♪
  いつ見ても涙が出るのは、立ってれらなくなり、トゥを後ろに回してからのあの姿。本当に白鳥。有機的な生物。


≪タランテラ≫ [7分]
音楽:ルイス・モロー・ガチョーク/編曲:ハーシー・ケイ/振付:ジョージ・バランシン
ピアノ・ソロ:リュドミラ・スヴェシニコワ
ヴィクトリア・テリョーシキナ  レオニード・サラファーノフ
  今回のマリインスキー公演で初サラファーノフです。大好きな彼だけにとっても楽しみにしていた甲斐あって、堪能しました。もちろん演目に。 それとピアノソロがオーケストラよりも断然良い出来すぎます。 聞いていてピアノしか聞こえません。 キレの良い音が弾みます。この演目も初見ですが、技術のしっかりしたペアの演目はやはり盛り上がりますが、『瀕死の白鳥』のあとはないだろう!って突っ込みたくなるのは私だけでしょうか? テリョーシキナは本当に上手いですね。




第3部 : ≪海賊≫ 組曲 [35分]
華やぎの国 ~ メドーラのヴァリエーション ~ オダリスク ~ パ・ダクション~コーダ
音楽:アドルフ・アダン,ほか/振付:ピョートル・グーセフ
装置:テイムラス・ムルヴァニーゼ (補佐:ミハイル・シシリヤンニコフ)
衣裳:ガリーナ・ソロヴィヨーワ

メドーラ : アリーナ・ソーモワ   
コンラッド : エフゲニー・イワンチェンコ
アリ : ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
オダリスク : マリーヤ・シリンキナ
       : ヤナ・セーリナ
       : エリザヴェータ・チェプラソワ
ここでもオダリスクの3人に射止められました。私的に音の合わせ方が好きなのは、ヤナ・セーリナなのでしょう。彼女が居ると楽しくなります。オブラスツォーワは本当にどうしたのでしょうか? シクリャローフは1人では、前回も感じましたが、美しいですね。時間があれば直ぐに変わると思います。今日は凄い勢いを感じました。
それと最後にメドーラをコンラッドがリフトして、エンドとなり幕が降りると思われますが、今日はリフトした瞬間に、まだ体が上がっていないのに、幕が降りて見えなくなってしまいました。こんなことって有りでしょうか? もう少し考えて欲しいものです。 こんなこともあり、なんとなく冒頭に書いた消化不良を起こしておりました。

でも・・なんとなく、明日のディアナが気になってしょうが無いのです。
前回2006年もディアナを見ていたのですが、彼女の個性を愛している様なので、書き方のそぐわない所等はご容赦願います。

明日は千穐楽を楽しみにします。ちょうど仕事は休みなのでゆっくりと・・・。
   

12/9 イワンと仔馬 第6回目 ・・昨日の続き・・

約束通りに書くことができましたので掲載致します。

先日の続きを書きます
2幕目もオーケストラピットはやはり、いろいろな音がしておりました。 本当に艶々な音にきき惚れます

火の鳥の国では、姫と火の鳥たちの宴もたけなわ、そのへイワンと仔馬が登場します。 びっくりした姫はこの状況が飲み込めずにいます。 テリョーシキナがとても愛らしくて、可愛くて・・。 最初姫が見たイワンの印象は「以外と素敵・・」なんて思ったのか、拒否するでもなく、迎え入れる訳でもなく、微妙な雰囲気です。混乱する火の鳥たち。 群舞のフォーメーションが素早く移り変わり、舞台を斜め、水平にとそれぞれが非常に速く展開されます。 そこは白鳥など、古典的な世界観とは全くかけ離れた世界。姫はべた足で、肩を落として前のめり。叙情性が案外にはまります。 とても宴が楽しいとは感じれないし、マンネリ状態である事が伺えます。そのへイワンと仔馬の登場は、新鮮な嵐のように吹き付けました。 姫がイワンに向ける視線・・(オペラグラスで覗いてみても、とても豊かです) いろいろな表情がくるくる変わり、少し慣れたイワンが姫の頬にキスします。 (とんでもなく)驚いた姫は、体は反射的に拒否するのですが、直ぐ自身の気持ちに正直になり、和らげ、イワンにキスを返します。 優しい素敵な場面です。 「うれしい」イワンの声が聞えて来そうなほどの表情のロブーヒン! ここである意味初めてのイワンと姫のパ・ド・ドゥが観られます。  

ロブーヒンとテリョーシキナのほんとうに息のあったパ・ド・ドゥでした。

楽しい時間は直ぐに過ぎ去り、姫は眠たくなってしまいました。 そう、無邪気な姫はお客さまがいても平気。 大きなあくびをしてすぐ眠ってしまいました。イワンと仔馬はこの気に・・と考えたかは分かりませんが、姫を抱えだし、火の国から立ち去ります。舞台上手へ ・・一方下手では王様のいすが準備され、帰ってこれた事、王様からの命令の姫を見つけたことを報告します。 「よくやった それでは・・・」と王様。 でも姫は未だ眠っています。イワンが紹介したのに・・・です。 適度に起こし、やっと気がついた姫は「どこ? でもイワンがいる」って表情でハグ。 王様は「早く」って感じまんまんです。侍従のパフォーマンスがやっぱり光る。 このキャラ、ところどころキーとなり面白い。紹介された王様ですが、逆に姫はイワンしか見えていないのです。 王様の権威は丸つぶれ・・! でも一応王様と言う事で慇懃な挨拶をしてみた。 そのあとは火の国と同じく、大好きなイワンとダンスにふける。 姫を独り占めしたい王様を横目に時間を過っていく。 侍従がストップ・・王様へ・・・ やっとのこと、少し年のとった王様は姫と踊ることができましたが・・その内に (心臓に手を当てて)うっ息が苦しい ・・年甲斐も無く頑張ってしまったのでした。 彼は・・。 やっぱり良い所を見せたい男心はあるのね♪ イワンと姫は優しく王様を休ませます。 暫くして王様の息が整った所で、次の欲望が・・ 「結婚したい」 ストレートな王様。 姫はマイムで「私と結婚するには、あなたが深い深い海の底の国にある(またはその国の女王が持っている)、指輪が必要よ♪」と言います。 このマイムは珍しくわたしでも分かりやすい。 またまた動揺を隠せない王様は、懐刀(?)の侍従に相談・・  「かれでは」 とイワンを指差す。 ナイスアイディア・・とばかりに王様はイワンに2度目の命令。 もちろん姫は「こんなはずじゃ」と悲しんでいますが、まあ・・おおげさな表現は少し裏があるのかもしれません。パンフレットでは、仔馬の魔法となっているようですので、多分そうなのでしょう♪ 

またまた旅立ち、仔馬の魔法でイワンは空を飛び、どんどん進みます。優しい音色の弦が、高度なステップを後押しします
「海底」の場面に暗転しました

雌馬を演じたコンダウーロワが、海の女王で登場します。この衣装は長い足が無いみたい。 サポ-トに面白い振りを与え、海の女王は本当に水の中で舞っていました。 そういえばこの様なシーンはノイマイヤーの「人魚姫」でもあった気がします。 比較しても意味無いことは知っていますが、ノイマイヤーは鋭角的な表情と定義すると、ラトマンスキーは曲線とパロでしょうか。 もちろん一流の。

海の世界では、ダイバーが泳ぐ様に、またやわらかい世界感が続きます。 ここでは海の女王はとっても冷静(コンダウーロワ独自路線では無いと思う)。火の国と海の国は国交が有るかのよう。その2国はHOTラインが意識レベルで存在し、彼をお願い・・って言葉をテリョーシキナ演じる火の国の姫が伝えてたとしたら、先ほどの大げさな悲しむ顔もフェイク? ・・そんな訳無いと思いました。すみません。 
サポートした男性2人は女王を自由に泳がせていました。上手かったです。 女王は意外とあっさりと指輪の入った大きなバッグをイワンへ。 ここの場は、どちらかというと踊りが素敵過ぎて、物語を書くことに意味を感じません。 あっさり「来たから渡した」って感じです。 なのでやっぱりダンスの見せ場となります。 前半の群舞たちは、サポートする女王の足の部分を上手く隠すフォーメーションで女王は本当に浮いていました。 大変なのはサポートしている2人なのでしょうね♪ でもすごくきれいでした。 指輪の入った巨大なケースを女王の侍女が、やや軽く(うやうやしく無い所が良い)持ってきます。 イワンと仔馬は大変喜び、お礼もそこそこに泳いで帰って行きました

ここでまた「宮廷の王様の部屋」の場面に暗転します。

1人っきりの姫は、イワンを思い、足をぶらぶらさせながら椅子に座っています。見かねた王様が機嫌をとるも、ちっとも楽しく無い姫はダンスの申し入れを一応受けてみました。・・がやっぱり息切れする王様。 意外と人の良い王様の様なのに・・・こんな分かりやすい人物設定をしたラトマンスキーは、少しふざけ過ぎ? フォーリングが合わないと、やっぱり王様でも結婚とかは有り得ない・・と感じている様子・・それ以前にイワンの事がやはり気になるのか? 時間の長さは分からずじまいですが、暫くして、イワンと仔馬は、海の女王からの贈り物の指輪を持って帰ってきます。 (抜粋王様はすぐにでも結婚したいが、姫君は「夫になるには、ハンサムで若くなくてはダメ。」と言う。
マイムは全般を通して私でも分かりやすく出来ている。ダメって言われて引き下がるキャラでない事は分かっているが、ここでも姫の、とんでもない一言。
抜粋「だって、王様とは結婚したくないんだもの!」 ・・ そしてハンサムな若者になる方法は・・・ぐらぐら湯の煮え立つ大釜の中に飛び込むことと教えてくれる。
無茶苦茶な展開だし、言動。 今の時勢では有り得ないが、似た様な事はあるのかも♪
イワンは心配そうに姫を見つめ、王様を伺っています。 王様は姫の言葉を鵜呑みにしていますが、ここでも約束の侍従の、ツボに嵌った入れ知恵。この展開好き♪ イワンがやっぱりテスターとなったのには、さすがの姫も参っていました。 この場面、姫が心配のあまり・・って言うか自分の後先考えなかった思いつきにブルーが入っている。 泣きじゃくる姫? これはさすがにフェイクではない様に思いましたが・・・。 その真相は分かりません。 瞬間的に魔法をかけた仔馬が、イワンを助けます。 熱湯風呂へダイブ! ロブーヒンの姿を私は追いました。彼はゆっくりと着替えを済まし、済んだ所で、仔馬の出番。 イワンは美しい青年となり、もはや王様の入る余地すら与えない位に素敵な姫の相手となっておりました。 (何を観てたかは分かりませんが・・・)その姿を見た王様の方向は決まった! 一揆に侍従の足を台にしてこれまたダイブ! 魔法の無い熱湯風呂では、結果は見えていました。 王様 ご臨終です。 この王様結構優しく、シャイで面白かったのですが、その顔は結構リアルで怖かったです。

そのあとは大円団で、めでたしめでたし

っていうとでした。
全く私の思いと、抜粋部分はJAさんの、ストーリー紹介のページからのものです。 特に物語と深く起因する部分は抜粋を記載し、書きましたが、多分こんな感じだった気がします
とても心に残る、素敵なスペクタクルでした

2009年12月10日木曜日

12/9 イワンと仔馬 第6回目

本日は、『イワンと仔馬』を観て参りました。先日、正統派マリインスキー「眠れる森の美女」@ヴィクトリア・テリョーシキナの素晴らしい舞台を観せて頂き、イワンと仔馬も、多分今回の(少々勝手な言い方かもしれませんが・・)第1キャストと思われる布陣で見れるのは大変嬉しく思っておりました。この物語は、しっかりストーリーを頭に入れて見ないといけません。感覚の鈍いわたしにとって、再度ストーリーを読んで準備完了です。

参照: http://ja-ballet.seesaa.net/article/123612954.html

イワンと仔馬  全2幕
音楽 : ロジオン・シチェドリン
振付 : アレクセイ・ラトマンスキー (2009年)
台本 : マクシム・イサーエフ
音楽監督 : ワレリー・ゲルギエフ
装置・衣裳 : マクシム・イサーエフ
照明 : ダミール・イスマギロフ
指揮 : アレクセイ・レプニコフ
管弦楽 : マリインスキー歌劇場管弦楽団

≪出演≫
姫君 : ヴィクトリア・テリョーシキナ
イワン / 皇子 : ミハイル・ロブーヒン
仔馬 : イリヤ・ペトロフ
侍従 : イスロム・バイムラードフ
皇帝 : アンドレイ・イワーノフ
父親 : ロマン・スクリプキン
雌馬 / 海の女王 : エカテリーナ・コンダウーロワ
大きな馬たち : アンドレイ・エルマコフ/ カミーリ・ヤングラゾフ
ダニーロ : ソスラン・クラーエフ
ガヴリーロ : マクシム・ジュージン
娘たち : ヤナ・セーリナ/エカテリーナ・イワンニコワ/クセーニャ・ロマショワ
ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エリザヴェータ・チェプラソワ/オリガ・ミーニナ
ジプシーたち : ラファエル・ムーシン/フョードル・ムラショーフ/カレン・ヨアンニシアン
エレーナ・バジェーノワ/アナスタシア・ペトゥシコーワ/ポリーナ・ラッサーディナ
リュー・チヨン/アリサ・ソコロワ


まずは、マリインスキー・歌劇場管弦楽団にブラボー♪ 鳴り始めた瞬間から音の違いが私なんかでも分かるくらい。とっても艶々とした音。特に管楽器のハリが素敵で、弦は思った以上に重量的な厚さがありシチェドリンの楽曲を盛り上げていました。しばらくこんな音聴いたこと無かった為か、慣れるまでは少し響き過ぎるくらいの音量、音質、テンポ。 アレクセイ・レプニコフさんは、メンバーさんたちとのコンセンサスもばっちりなのでしょうね♪ オーケストラピットからのおしゃべり、足音?、楽器を叩く音、いろんな聞き慣れない音が、混じって聞こえてきます。(はねてからが凄かった) 音にも詳しい方ではないのですが、打楽器の技術が超絶です。 鳴らす事にかけてはやっぱり歴史なのでしょうか、オケピが気になる舞台でした。

中でも「大きな馬たち、雌馬」が大好きです。なんて始まるとまた分からないくなるので、ちゃんと書きます

老人には、息子3人がいます。ガヴリーロとダニーロとイワンなのですが、要領がよいと思っている長男・次男と、頭の少し弱いって思われている末っ子イワン・・・。家の中では、老人が農作業に行く為、留守番の心得?みたいな説教中。 老人がライ麦を刈り行ったのを確認し、兄たちガヴリーロとダニーロは仲良しの女の子を呼んでパーティー開始!(準備良すぎ?) イワンは仲間に入りたいのだが、仲間には入れず、また彼の相手は居ません。そう3:2です。でも平気、イワンは兄たちのダンスのすきま・隙間から、パーティをとことん楽しんでいます。家は舞台に立った赤のカーテン?をイメージした、ごく小さな、抽象壁。外に出たときは家のドアと・・超が付くほどの現代調なオブジェクト指向。老人は、ソ連国旗をイメージするような大きなカマで、ライ麦畑で作業中。・・・やっと終了が・・って、帰路につく。 家の中はパーティーの真っ最中で、ドアを開けた瞬間、4人は凍りつく。 もちろんイワンは別。 兄たちは女の子の後ろに隠れ、あくまで無責任。さっさとお開きになった家では、最近困っている、畑荒らしの話を老人がはじめ、見張りと犯人を取っ捕まえる様にと兄たちに命令。 無視した2人の兄はさっさと出かけてしまったので、老人はイワンではどうしようも無いので、少し諦めたのか・・不明。 なのですが、イワンは勇敢に畑へ出向いて行ってしまいまた。(自分では意外と自信があるのかも) 自分は大丈夫・・的な自信に満ちた顔は、夜の暗さにあっさり恐々となってしまう。 この表情がとってもかわいいロブーヒン。 大きな月(大げさに言えば舞台背景の1/3位の大きさ?・・文化会館だからなか?)が、暗闇を明るく照らし、またまた自信に満ちた顔・・復活! 背景の月のオブジェクトと、ライティングは意外と分かりやすい演出です。(とっても単純)

イワンは、畑を探し、隠れ、ついに畑荒らしを見つけます。 おおお・・・馬だったんだ!。 デフォルメされた馬の振付が心に残ります。(とっても素敵) 大きな馬と雌馬が気持ちの赴くままに、畑を飛び回っています。雌馬のコンダウーロワのキレは目立ますし、背の高いと思われるアンドレイ・エルマコフ、カミーリ・ヤングラゾフ(知らないのでこのまま書きました)とのトロアは楽曲に素晴らしくあっている。 イワンは3頭の馬を追いかけるが、とてもすばしっこい雌馬をなかなか捕まえることが出来ないのです。 管が後押しし、ダンサーがどんどん乗って行く、素晴らしい場面でした。 クラッシックな振付も入りながら、ついに雌馬の跨り、取り抑えることに成功するイワン。 コンダウーロワの長い足はこの時、首となる。(抜粋)イワンに2頭の馬と自分が生んだばかりの“背中にこぶのある仔馬”を贈ると約束する。2頭の馬は大きくて力強いが、仔馬は小さくて弱々しい。 この時、本当に雌馬は仔馬を産み落とします。そのあと、雌馬はイワンと仲良しになりますが、楽しいのは、雌馬が2頭の大きい馬たちと、背景付近で、とんでも無く「だらだら」しています。 世間話なのでしょう♪ 「つかまったじゃない!」って声が聞こえてきそう。 なんともゆるい感じが面白い。 対照的に、イワンと仔馬は、とっても難易度の高いステップが続く・・・続く・・・

がらっと変わって舞台は赤に・・・。 イワンと仔馬が戯れる、また雌馬と大きな馬たちが世間話をしているそこに、火の鳥の群れが登場。 白と赤のコントラスト。女性の火の鳥は、赤い手袋ををまるで炎の様に振り、月夜の中に赤。とってもはっきりしたコントラストの中で、戯れ、楽しみ去っていきます。 1羽だけ火の鳥が残ります。 美しいフォルムです。あれだけ腕が後ろに出せる事が少し不思議なくらいに羽になっていました。 兄たちがその残った火の鳥を見つけ捕まえようとしますが、やっぱり薄い作戦では、捕まえる事に失敗! イワンはもちろん火の鳥を追いかけていました。見事火の鳥の1枚の羽を取ることに成功します。(ここでもう優れたイワンが表現されている事に気づきます)。 ← この羽、意外と柄が凝っていて、とても美しい黒と金と赤の炎の柄を施した羽です。イワンがベルトとしてウエストに巻く場面があるのですが、多分マジックテープ付きなのでしょうか?

 (抜粋やがて火の鳥の羽を手にイワンが畑に戻ってくるが、馬たちがいない!悲しくなって泣いていると、仔馬がイワンを慰め「馬をさらった奴らを追いかけよう!僕が手助けをするよ」と約束する。実は、この仔馬はすごいことができるんだ。

ここで「街の広場」の場面に暗転します。

グリーンベースの衣装を付けた街の人は楽し気。 兄たちガヴリーロとダニーロは捕まえた「大きな馬2頭」を売って遊びたい。・・が声をかけたのが王様(って、おかしくないですか?)。 するとタイミングよく仔馬が探し当てて、イワンの所有である筈の大きな馬2頭を発見。 早速イワンは兄弟なのに・・事情を王様に正直に説明し、それを聞いた王様は兄たちを問いただす。もとのさやへ・・・。 喜ぶ大きな馬2頭とイワンと仔馬。 大きな馬はイワンをサポートして、舞台2週の大きなジャンプを何度も何度も。 ここはほんと迫力がありました。  (抜粋)王様は側近の帽子と引き換えにイワンから馬を買うことにする。イワンは帽子に大喜び!帽子はイワンにぴったりだ。
仔馬のお陰で見つける事が出来たのですが、帽子との交換で、王様の所有となった素晴らしい2頭の馬に心が痛んでいるイワン・・ロブーヒンは本当に表情ゆたかでした。 ここでは侍従となっていますがイスロム・バイムラードフは、とっても芸達者で、なりきっている姿に・・(笑)♪  やっぱり彼の真骨頂はこんなキャラでしょう。白鳥のスペインより、100倍カッコいいです。

ここでまた「宮廷の王様の部屋」の場面に暗転します。

イワンはなぜ宮廷に招待されたかは不明ですが、眠りに就こうとしています。王様は侍らした女性達とご馳走を堪能し、これも眠り込みます。侍従が眠りに落ちたイワンの小部屋をノックしても無応答・・を良いことに、侵入。 イワンが火の鳥からGETした美しい羽を侍従は見つけてしまいます。 ここがポイント!(ここからの連鎖がこの話の主題なのでしょうか?) 侍従はイワンがぐっすり眠っているか、とても滑稽なマイムで試します。 大丈夫イワンは・・そこで火の鳥の羽を強奪します。イワンは夢の中です。 早速取り入ろうと、侍従が王様を何気に起こし、まだボーッとしている頭の王様は、侍従の持っている羽をあざとく見つける事となります。 「ん・・なんだ・・それ? みせろ このっ」って会話なのでしょうか? バイムラードフの隠し方はキレキレです。楽しい! 王様に「彼が持っていた」と話す侍従。 企んでいる模様。 そのに羽が幻想を見せてしまうのです。ぶっとんだ台本ですが、イメージ的にはオーパーツなのでしょう。 見慣れぬ羽=宝物は、火の鳥の国を見せ、幻想の火の鳥の国の姫を登場させます。ここで姫登場。 前日のオーロラの様に輝いているし、やっぱり素敵です。テリョーシキナは。 火の鳥の国の姫だ! 火の鳥の国の姫だ! と王様はここへ連れてこいと命令を侍従に下すが、探し方さえ見当がつかない侍従は、イワンを言ってしまいます。 もちろん普通の人では探せないのでしょうね♪  何故か熟睡しているイワンを早速起こした侍従は、王様の前にイワンを引っ張ってくるが、やっぱり眠たさに勝てずにいる。 このあと、羽を見つけて我にかえるイワンが、王様の勅令を聞くこととなりますが、イワンには魔法使いの仔馬がいます。 よーしこれは探すかいがある。って思ったかは分かりませんが、早速火の国の姫を探しに出かけます。 またまた先程の楽曲・・ 空を飛んでいるかのようなイメージで、難度の高いステップで魅せてくれます。 イワンと仔馬はシンフォニーを奏でているかの様です。 月の影が変わり、舞台の色が変わり、ついに火の鳥が暮らす国へと到着します。


2幕へ続く・・・・
今日はここまでにします
また時間のある時に、覚えている範囲で書いてみますので、少し思い違う等有るかもしれませんが、出来るだけ正確に書こうと努力してみます

明日、明後日は2日連続で『オールスターガラ』です。
今公演もあと2日間。

それと、早速速報が出ていました
http://ja-ballet.seesaa.net/article/135117528.html


<雌馬役のエカテリーナ・コンダウーロワ。手首を前に曲げる馬のポーズが可愛らしい!> と、ありました。本当にそうです。



2009年12月5日土曜日

12/5 眠れる森の美女 5回目


  写真はJapanArts バレエブログから
   http://ja-ballet.seesaa.net/article/134779351.html
 もし掲載に対して問題がある場合は連絡ください  


  今日はJAさんの招待で『眠れる森の美女』を観ることになりました。 マリインスキーのこの演目は前回のディアナ・ヴィシニューワ&イーゴリ・コールプの出来が余りにも濃密過ぎだったせいか、先入観に気をつけてリセット状態で観なければ・・と言う心づもりで会場に入りました。やっぱりとてもとても長いのですが、今日はテリョーシキナのほやほや感のあるオーロラを楽しみにしておりました。 
 ところでJAさんのサイトですが、「白い猫はヤナ・セーリナと長靴をはいた猫はグリゴーリー・ポポフ」の写真が出ておりました(写真左)。やっぱり可愛いし、でも舞台では感じませんでしたが、どちらかというと美人系ですね♪ サラエファーノフの画像とサイン会の情報もあります。握手で立ち上がったりと、彼はさすがですね。ソーモワとの舞台でなければ、テリョーシキナとのペアリングでもう絶対観ていたと思います。

眠れる森の美女 プロローグとアポテオーズ付き全3幕

   音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
   振付 : マリウス・プティパ (1890年)
   改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ (1952年)
   台本 : イワン・フセヴォロジスキー
        マリウス・プティパ
   装置・衣裳 : シモン・ヴィルサラーゼ
   指揮 : ボリス・グルージン
   管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団
   
≪出演≫
   オーロラ姫 : ヴィクトリア・テリョーシキナ
   国王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
   王妃 : エレーナ・バジェーノワ
   デジレ王子 : ウラジーミル・シクリャローフ
   求婚者たち : コンスタンチン・ズヴェレフ
           : マクシム・ジュージン
           : アレクセイ・チモフェーエフ
           : デニス・フィルソーフ
   リラの精 : ダリア・ヴァスネツォーワ
   優しさの精 : マリーヤ・シリンキナ
   元気の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   鷹揚さの精 : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   勇気の精 : ヤナ・セーリナ
   のんきの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
   ダイヤモンドの精 : アナスタシア・ペトゥシコーワ
   サファイアの精 : ヤナ・セーリナ
   金の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   銀の精 : エリザヴェータ・チェプラソワ
   悪の精カラボス : アントン・ピーモノフ
   カタラビュット / ガリフロン : ソスラン・クラーエフ
   家来 : アナトーリー・マルチェンコ
   フロリナ王女 : マリーヤ・シリンキナ
   青い鳥 : アレクセイ・チモフェーエフ
   白い猫 : クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
   長靴をはいた猫 : フョードル・ムラショーフ
   赤ずきん : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   狼 : アナトーリー・マルチェンコ
   子供たち : バレエ シャンブルウエスト (指導:今村博明,川口ゆり子)

今日もクセーニャ・オストレイコーフスカヤは降板ですね。代役、変更などはっきりとはアナウンスを覚えておりません。すみません

 前回、ディアナ&コールプに対して体現と言う言葉を使いました。もちろん間違いでは有りませんが、「正統」と言う意味に於いてはテリョーシキナのオーロラは、とにかく「正統派」であり「美そのもの」でした。全てのソロ・バリエーション、パ・ド・ドゥが音に正確に消化されていますし、バランス感覚、指先から足先迄のライン、腕と首筋のラインが、本当に素敵でした。目線なんてもう最高です。完璧なラインを持って観せて頂く事ができたと感じます。もちろん昨日同様、テリョーシキナにはスタンディングでお送り致しました。ディアナなどに於いても1つ1つパが繋がらない事、なにせ3時間以上のプログラムですし当然あります(彼女は、小さな事を気にさせない高品位な質で相殺されますが)。 が、テリョーシキナは圧倒的な技術と演技で、ローズアダージョさえ笑顔と余裕をもって4人の交代をそれぞれ終了しましたね♪ もう何が来ても、どんなに難しいパも彼女の技術と演技に於いては無駄だと感じるくらい。3幕のグラン・パ・ド・ドゥまで途切れることのない正確なバランス感覚で軽くクリア。

 今日はわたし一度、過呼吸気味になりました(となりの人に、のぞき込まれて恥ずかしかったです)。「オーロラの登場」です。登場自身はそれほどでもないと思っておりましたが、逆に意外と地味だったので、「やっぱり」的な感覚を持っておりましたが、4人から1本の花をもらい、足を高く上げるパート(全然バレエのパの名前を知らない私でした・・バレバレです)があるのですが、そのタイミング(日本語で”ため”)美しいこと、・・・吸った息を吐くことが出来ずにいました。ボリス・グルージンさんは本当にこのパートをゆったりと振りました。完全にシンクロしたアダージョは本当に美しい、言葉では表現出来ない位の出来と感じました。それぞれがつながり、オペラグラスで覗いてても無駄と思える動きが無く、バレエと感じないくらい自然な時間の流れです。 これのあとはこうして・・・ をあの安易度のパの中で、崩れずに踊り切るテリョーシキナでした。

 そう、ここまでテリョーシキナの事を書いた訳ですが、ウラジーミル・シクリャローフとの息が違い過ぎるし、音感が合っていないと感じました。悪しき意味のヘテロフォニーを奏でている2人。互いは素晴らしいのに、組だすとスピードが落ち、つまらなくなる。 彼自身あまり知らないのですが、ソロでの彼はそれはそれで、ブラボーに値する技術を備えております。 ・・・がそれは持って生まれた感性ですし、違いは大きい。特に3幕グラン・パ・ド・ドゥではその相性の良し悪しがはっきりと出る様な気がします。昨日のペアを観ているから余計にそう思うし、ここはディアナとコールプだったらなんて思いってたりしました。 2人でのサポート付きのピルエットが回れないし、合わないし、伸ばすアームにシンメトリーな形が出来ない。瞬間的に合わないし、もう少しこのペアには長い時間が必要なのかもしれない。 などと今日思いました。 というわけで、本当に勿体無い舞台。でもテリョーシキナのこの素晴らしいオーロラを観れた事はJAさんに感謝♪


ところで、ここ最近チラシを受け取って無かったので気がつきませんでしたが、来シーズンの国立劇場バレエ(新芸術監督・ビントレー就任)の演目が一部発表されております。
詳細はわかりませんが、下記の記載でした。
  2010年10月  ビントレー振付 「ペンギン・カフェ」 ← 全く知りません
  2011年5月   ビントレー振付 「アラジン」  ← やっぱり感です、当然でしょうね
  2011年6~7月 マクミラン振付 「ロミオとジュリエット」 ← これ嬉しいです


来週もマリインスキー週です
みなさん、寒いですし雨などもあり、乾燥は余りないかもしれませんが、お体大切にして下さい♪