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2011年7月2日土曜日

7/2 ロミオとジュリエット3回目

少し前段ですが、「パゴダの王子」のPDFが掲載中ですね。
(ちらしを掲載します)

詳細は: http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/pdf/20000444.pdf


これ不思議でしょう・・って思います
フォーカスは小野絢子さんではなく、カメレオンなのです
花も変ですし、そのコントラストも変です
極めつけは、1匹と1人のその間には青空です
それと、いろいろと齟齬があります。さくら姫とか、とかげとか 呼称を統一して欲しい
一応「動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目トカゲ亜目(wikiから)」なのでよしとするが・・
(新国立劇場の階段上のボードには、Princess Cherry って有ったように思います)
意味不明なのか意味深なのか? 現在のところは不明です
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエとの共同制作 ⇒これ合理的ですね。今回はメリットでしょう
なにせ、今までに無い感じの感覚ですね


ジュリエット:本島美和
ロメオ:福岡雄大
マキューシオ:八幡顕光
ティボルト:古川和則
ベンヴォーリオ:厚地康雄

本島美和の舞台を見るのは久しぶりです。
チケット購入の時点では判明してない事が原因で結果
結果から書きますと、今回少し見直しました。って言うか、これはこれで良かった気持ち
もし、7/2 ジュリエット:本島美和 だったら買ってなかったし、こんな偶然もありですね

前回も書きましたが、八幡さん登場で何となくバランスが崩れますね
練習不足と言ったほうが合っていますか。彼のパフォーマンスから申しますともう少し技のキレは有るはず
身長等、ウィークポイント以上のパフォーマンスで勝ち取ってきた役達に申し訳無い様な出来
こんな事言うのも、八幡さんがヒール役で頑張れる人と思ってるから
不可欠な人にならなきゃ、みんなの目的はそうだと思うし、芸術家として、パフォーマーとして、有るべき姿に戻って!
本日ロミオとベンヴォーリオはキレがあり、本当に美しくもあるのですが、キャピュレットへ入る前のトロアでも彼だけが遅れるし、軸がぶれぶえだし、観てて悪態を付けなくなる寂しさを覚えます。男の子でしょ♪
福岡さん、厚地さん、輪島さん、等本当に男性陣の層が良くなってきている事、今回とても嬉しく思いました
(いまさらって感じですね・・多分、他でしっかりとスキルを上げた人たちだもの)
女性は若い方がどんどん出てきてて、普通今からと思う、先日のプリンシパル昇進に伴い、もう後が無くなってしまった。
名前をもらう責任は、最後が一番きついと思う。小野さんのプリンシパルは、5年後の在るべき姿で保持出来るのでしょうか?
若くして、エトワールになったオペラ座の人はしっかりと45歳迄地位を約束されているし、歴史がある
もちろん本人の努力次第で役の有無はあると思うが・・
そのエトワール達を私たちはみているし。
日本もそうなってほしいな。
若い方だけを優先するのも悪いとは言えないものの、フェリが46歳で演じた、バルコニーのジュリエットは少女そのものであった。

なかなか本題へ行くことができませんが、すみません
じつは本島美和は故意に避けていたのです。
とにかく、書きだすと悪口になりそうなので話をしない事にしておりました
プロモーションで売りだすダンサーって印象で、はじめから実力もないのに抜擢?って
正直な所でした。
それから数年たっておりましたが、その間がすっかり抜け落ちております
たまに準主役的な役柄でも出てても、書かないか、ここが嫌い・・って感じでした
でもでも、今日実は「ほろっ」って涙が・・昨日ゲスト組の舞台では感じなかった、「気持ち」がきっちりと伝わりました。凄い進化、やはりお膳立てしてくれた日々を彼女は無駄にすること無く、それ以上に頑張ったのでしょう。って思います。ものすごく巧くなっている。いつも体操選手的な感じしか見たこと無く、演技するとかはまるで別世界の次元と思っていたのも過去の事では無いかと思います。たぶんみなさん気づいているし、今頃何を言うの? って思いますが、いま自分を振り返り、真っ直ぐ観てなかった事、またしても馬鹿な自分です。(でも多分ですが、牧版・椿姫でマルグリット役を見たと思います。その時以後からの進化と思います)
良いことを書きましたが、全編ではありません。3幕の一部です。本島美和は恵まれた容姿を持っています。それと来シーズンはプリンシパルです。どうなるのかな?
お約束なのですが、オケ木管が戻ってた。

やっと本題です
1幕:
街の喧騒、コール・ドの髙橋一輝君と思う。彼おもしろい。この喧騒の中、しっかりと目立っている。吉本さんばりの演技。
キャピュレット家の前、来客達が集まってくる
ロザラインのうっとりする美しさに、ロミオが魅せられた(実は2回目だが)⇒わたしも
3人のトロアが印象的。足さばきに美しさにしばし埋れていた。
悪ふざけも飽きてきたし、中へ突入ですね
マンドリンはマキューシオで、ゴールドのマントはベンヴォーリオ
騎士たちの1歩目は遅れないで済んだ、この感じです。3回で一番あってた。
下手側にいたわたしは、ロミオがロザラインに4回迄、迫るのを目撃した。
そうそう、ジュリエットとパリスのパ・ド・ドゥは始まっていたが、気になって気になってロザラインの断り方、無視の仕方、ロミオ引き際をじっくり観察していた。川村・ロザラインは、目を合わせない攻撃で対応中。って言う間に最後になってた、ロミオとジュリエットの目が合ってしまう。恋が始めってしまう・・って思ってたら、そうなった。パ・ド・ドゥ全然見れなかった。いいや!
ロミオ、良いですね。恋が始まった瞬間から1点を見つめるジュリエットに対峙する姿は美しい。パリスはロザラインと話込み、珍しく声すらジュリエットにかけないでいる。こんな展開初めてでした。でもその分ジュリエットはロミオを見つめたままで、わたしにとても強い印象を与えた。意外に演技として成り立っていた。ってからが見直しの始まり!
ボール・ルーム
無邪気な2人をどう魅せるのか?
期待はしない。⇒ぜんぜん間違いだった
「頭痛がするの」って声も聞こえる。期待も見えてくる。いつもの本島美和では無い。そのあとのロミオが凄かった
って言うか2人の世界観を確りと作り上げている・・ってことがどんどん見えてくる。これは良い舞台になるって思った。
これが主役の力。
こういう事を楽しみにしている私たち。
違う角度からのアプローチも楽しい。ジュリエットが、ロミオを見つめ、場面が進み、マンドリンをロミオが渡そうとした時の、長田さんの気遣いが素晴らしかった。あの仕草って演技なのかな? 優しさと気遣いが相まって、母さんに見えてしまったのもあるが、優しい友人は直接渡されるより・・って思い、一度手に取りジュリエットに渡す。言い含める顔も優しい。とってもいい場面だった。こんな場面今まで気にした事無かったから・・ 発見でした
周りからの良いエネルギーに支えられてよくなる舞台。今回両方揃っていたが、やはり全てを引っ張って行くには未だ勉強だ!って言っておきます・・とりあえず(少しまだ意固地なわたしがいます)
バルコニーはやっぱり書くことができません

2幕:
街の喧騒からですが、また今度にします
今、ニコラがNHKプレミアで始まりましたので・・すみません

2011年6月30日木曜日

6/29 ロメオとジュリエット1回目

新国立劇場、7年ぶりの再演となっていました。
以前は、
アレッサンドラ・フェリ/アンヘル・コレーラ
酒井はな/山本隆之
シオマーラ・レイエス/デニス・マトヴィエンコ
で6回の公演でした。
http://www.nntt.jac.go.jp/season/s217/s217.html

ジュリエットダンサーであるフェリが出演したのが7年前ですね。本日は、じつは初めてのマクミランバージョンです。ほんとうに、「観れない」し、「見たくない」って思いもあり、大好きなジュリエットダンサーが出演していただく事が出来る迄って、避けていたかんじなのです。でも新国立劇場の公演であれば・・、また小野さんであれば・・って思い本日意を決して見にいきました。
ここは、シーズンチケットを購入するときには小野さんが決まってた為、正確に言うと、「本日」ではありませんが ^^:;

ロメオとジュリエット (MacMillan's Romeo and Juliet)
【振 付】ケネス・マクミラン
【音 楽】セルゲイ・プロコフィエフ
【監 修】デボラ・マクミラン
【舞台美術・衣裳】ポール・アンドリュース
【照 明】沢田祐二
【指 揮】大井剛史
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

ジュリエット: 小野絢子
ロメオ: デニス・マトヴィエンコ <マリインスキー劇場>
マキューシオ: 八幡顕光
ティボルト: マイレン・トレウバエフ
ベンヴォーリオ: 芳賀 望




そういえば本日、撮影が入っているってアナウンスがあったのでDVD化するかもしれません
マイレンさん、おめでとうございます! 来シーズンは、もっと主役を!ね 
本日のひげ、とても素敵でしたよ。似合うから嬉しい。
小野さんは、確かにジュリエットダンサーになります。
まだまだうまくなる、のびしろも多い。彼女の詳細はしりませんが、未だだいぶ若いと思います。あと10年ぐらい新国立劇場で踊ることが出来れば、また芸術監督が良ければ、優等生として大切に踊ってくれると思います。(だって新国立劇場あっての小野さんだもの!)不満ってもちろんあります。いつも思うのは感情移入はあまり出来ません。彼女の舞台。でも・・それでも、十分な幸せ、元気な気持ちにしてくれる。これは財産。賢明さが伝わるし「こうしたい」って事がはっきりしてる。 それと誤魔化しの無さがやっぱり観てて気持ちが良い。

主題ですが、

1幕:
いきなりですか? 
オケの話ですが、外し過ぎでしょう。今日は、とっても素敵なプロコフィエフの楽曲が台なしですよ。これは半分のエレメントが楽曲って言うくらい私的には思い入れがあります。なんどもなんどもフェリの映像を観てるから、なにか「パブロフの犬」状態なのです・・・・って意味ですから、これには参った。
デニス君、見るの久しぶりなのですが、だいぶ老けてた。びっくりした。

キャピュレットをからかい、街の喧騒が始まる。
娼婦の湯川さん、はじけてた。
ロメオと思いっきりのキスで朝を迎えている。
すざましい迫力・・さすが湯川さん(2度いいました)。楽しそうな人・・人。
あっマキューシオは八幡さんだ。
まったくキャスティング見ないでいたので、1人小さいしやけに子どもっぽい。
でもあの猫のような技巧を披露するには、役柄があっているかもね。
芳賀さんとデニス君のバランスがヤケに美しいって思える。ベンヴォーリオっていつも地味な役っておもってたけど今日は違ってしまった。八幡さんのお陰♪
おふざけの巧いベンヴォーリオは、街の女たちを追っかけ回す。(役者さん!)
でもあの化粧は頂けない、いまの世の中でなぜ、あそこまで白塗りでショッキングなコントラスト? シンデレラでもそこまでやらないだろ!
キャピュレットの登場。まちは喧騒中。
そのあとそれぞれ一家そろっての喧嘩。
やれやれ、街の役人さんも大変です。
本当に、仲が悪いっていう演技。それはそれで面白いが、街の女たちまでみんな喧嘩しているし、行き過ぎはなんとか。
パリスがジュリエットに会いにきた。ジュリエットはぱちぱちさせて見ている。
若い小野さんで良かったと思う。 ⇒ ここだけは。そのあとも可愛いし。

キャピュレットが集う
パーティの始まりです。
暗転から1テンポ、音が遅れて、「騎士たちの踊り」が入る。 ⇒ 意外と気になる
ここやっぱり好きです。
そのあと、パリスがジュリエットのパ・ド・ドゥが入るのですが、ここ見所でした。
ジュリエットがふわりと浮遊感を魅せてた。
素晴らしい、あの感じ。
どこかで観た気がする。ここだけで小野さんまたまた好きになった。
パリスは相変わらず嫌われている事を認識せずにいるが、ロメオと出会ってしまってからはもう目は無い。ぱちりぱちりとした、大きな目をした小野さんは、ジュリエットの気持ちを伝えるべく、努力は視えるが、しない方が自然。彼女の素敵さは、自然と出ているし、無理に目を大きく開けて、意識しないでも、良い気もする。(これは好みでしょうが)
デニス君のロメオも素敵。
初めての2人であうボールルーム。確かめ合うかのようにって書きたいのですが、嘘になる。
どっちかって言うと、興味津々って感じがあう。子供たちが遊ぶ感じ。以外とデニス君もいけてた。
厳しいティボルトの威勢が優っており、いい感じのバランスを出していた。
バルコニーは、技術的な部分しか感じ無い。
ここからあの刹那を想像するのは無理。
でもよい、これはこれで。
キスの初々しさなんて期待しない
ロメオはやはり表現が巧い?と思うが、キレは落ちてた。

2幕:
2番目の見せ場、マキューシオ、ティボルト、ロメオ。男性の全くっていいほどの 馬鹿さ加減をあますこと無く脚本に記した、シェイクスピアの勝利。
ロメオが幸せ絶頂の中、喧嘩はやめたモードに、内心怒りを感じつつ、余裕をもって小馬鹿にするティボルトは収まらずにいる。マイレンくんの演技はさすが。
マキューシオは彼で、のんきに喧嘩をはじめるものの、注意が足りないし、粘るし。
切れた
ロメオはもうあとも先も何も見えない これが悲劇。
両家の間に燻る見えない力が動いた。ティボルトの死です。
あ~いつもながら、キャピュレットのお母さんは凄い。
ここからのレールは、神が敷いた通りのスピードと結果
神父が考えた計略さえ、陳腐化する

3幕:
寝室、ここは好きな場面です。また一番涙する場面。
バルコニーと同じなので割愛です。
ベッドに座りじたばたし、ヴェールを取り、神父さんの下へ ・・ 一番の見せ場なのですが、ここも割愛です。
じたばたして欲しいってわたしいつも思います。フェリは息で表現していました。
理想的ですが、これを彼女に望んでる訳ではありません。
そう、じたばたするでしょ。それ自体が欲しいだけなのに。

パリスは無意識のジュリエットと、パ・ド・ドゥのつもりが・・・、全くリフト持ち上がってないし貝川さん
ここでも、小野さんは綺麗です(体のつよさは尊敬する)

ナイフを手に取る、ジュリエット。
豆腐に刺した感じで、とっても軽くて面白い演技。
死んじゃった。そのあとも意外と粘りも薄い。
ひと通りのルーティンは守った・・きがする。言い当ててると感じますが、死までのロードマップとしいては、イベントが少なくってあれれ・・って思う。
それとヴァイオリンのソロが、死にゆくジュリエットを思い素敵に響いて欲しい所
いつもの小野さん。こんな感じが好きな人も多いとおもう・・ってわたしが大好き。 
きょうの粘りは、マキューシオの場面。あれは理解出来なかった。死に向かう場面は違うものの、なぜここで悔しい表現?なのって。 
一方のティボルトは少しだけ笑った。カッコ良すぎる
小野さんのジュリエットでわたしが好きなのは、「意志ありき」ってところ。
ロミオ(上手く演じてた)がだめだめなのでジュリエットがしっかりとする

でも小野さんって面白い。ジュリエットは似合わない1番手だった。
コッペリアが一番
ジュリエットとニキア、いきなりデビューってほんとうに大変だったと思う
今は良いとして、今度もお客さんはいってほしい
長い間、プリンシパルとして頑張れる、新国立劇場であって欲しいと思う


2010年12月3日金曜日

12/3 新国立劇場 『シンデレラ』 2回目


  本日は2回目『シンデレラ』でございます。先日の川村さんを忘れられずにいます。 全体的には本日がファーストキャストと思われますが、好き嫌いはあるのも・・ どちらが好きになれるかな?
西山さんのキャスティングは大きいな・・って思うし、4人のフェアリー達のつぶは揃っている。また吉本泰久のナポレオンは、とてもじゃないが、静観は無理♪ だって新国立劇場一番の役者?なのですから、お約束でも面白いでしょ! でも、鉄壁の小野&山本、今シーズン一押しのペアリングとキャスト陣を揃えたはずなのに・・・。

キャスト:
    【シンデレラ】  小野絢子
    【王子】  山本隆之
    【義理の姉たち】  高木裕次 マシモ・アクリ
    【仙女】  本島美和
    【父親】  石井四郎
    【春の精】  西山裕子
    【夏の精】  西川貴
    【秋の精】  高橋有里
    【冬の精】  厚木三杏
    【道化】  八幡顕光
    【ナポレオン】 吉本泰久
    【ウェリントン】  市川 透

スタッフ:
    芸術監督: デヴィッド・ビントレー
    振付: フレデリック・アシュトン
    作曲: セルゲイ・プロコフィエフ
    装置・衣裳製作: 英国ロイヤルバレエ
    指揮: デヴィッド・ガルフォース
    管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団


早速本題です
結果から言うと、温かい気持ちで、育ってくれる事を待つ事と致しましょう♪ (なんで上から目線?)

アシュトンの振付は私などでは解らない難しさがあると思われます。 さいとう美帆は、出てきた時からシンデレラだった。そのあともず~っとそう。気品があるし、シンデレラオーラがあった(気がする) でも小野絢子は、技術的な強さは随一だし、とてもひとつひとつが丁寧で、そこがファンとしては大変嬉しくもあり、良い時もそうでない時も、応援致したくなります。彼女の演目への向き合い方、音楽性と丁寧なバレエは本当に大好きなのですから。 でも今日はキラキラしたシンデレラでも無ければ、強さも感じ無かったし、なんかいつもよりも中途半端な演技だし。残念だった。あっ・・当然ですが、一般的な水準以上である事は言うまでも無いのですが。 山本&小野絢子のペアでは、いやが上にも期待しちゃうし、厳しくなった結果の言葉です。せっかくの機会、もっともっと弾けててもいい感じがするし、そんな小野絢子を今回期待していた。あと、王子が・・山本さん、少しだけ練習不足なのでしょうか? 体が重たそう! でもいいです。許しちゃう。この2人観てて本当に綺麗だもの。 日本人のペアで一番好きな理想の2人。

1幕目:
今日も出だしからシンデレラを中心として観ておりました。やっぱり1人1人全然違う。面白い。歩く場所から、掃除する範囲。音楽の取り方。同じのは幕が開いたときの居場所だけかも。好きとか嫌いではなく、とってもありです。(明日まゆみさんも楽しみにしておきます) 小野さんの役作りは、姉さん達とキチンと向い会ってた。あれじゃ疲れる。でも彼女らしいって言えばそうかも知れない。勝手に作っている小野絢子像。ソロは本当に上手い。踊り出すとシンデレラだと思い出す。この不思議な楽曲に上手く乗る。 この振付・・って。よどみの無さって大事だけどできるスキルを持ってる人って、実は少ない?かも。 一流の音楽性がベースに無いと無理だものね♪ 姉妹達は今日もあまり目に入らない。前のおじさんのアタマにやられました。
いい事思いついた・・って感じの瞬間、ぱっと上を見てシルクのスカーフをほうきに括りつける。また変装した仙女が顎に手をあて、ぱっと目を見る瞬間。いろいろとあれれって思う瞬間はありました。年齢を重ね、舞台を重ね、本当に時々で私たちはあなたを観てまいりますね。
仙女と言えば、今日のファーストキャストの4人の精達は、上に書いたとおりで、中央付近はあまり観ておりません。


2幕目:
場所はお城ですね。楽しみにしてるのは、シンデレラ登場シーン。それとパ・ド・ドゥ。ヴァリエーションと、12時の鐘。だいたい見れたので満足♪ 今日思ったのですが、小野絢子は、マイレンの方が鉄壁なのかな? パ・ド・ドゥは観てて余り上手く無かった気がする。本当に美しく安定してる所・・得意・・と、不得手が交錯してた感じ。どちらがって訳でなく、上手く無いって訳でなく、なんとなくしっくり来ない感じが、この2人から臭う。この幕はそれぞれ相手に対して真摯に向き合うのが前提となり、その上で細かい役作り・感情が、私たちの下へ響いてくる。今日感じる事ができなかった理由の言い訳として、マイレン君を思い描いても見た。
そうすると、さいとうさんが困るから、やっぱり撤回!
それにしてもうっとりでした。もちろんシンデレラ登場シーンです。唇を結んだ小野絢子は、とても愛嬌系の個性的な女性。決してゴージャスな美人系では無い筈なのに・・・ 今日見直した♪

それにしても、ここのワルツ・プロコフィエフは不思議な世界です。極上のワルツは、この演目で一番好きなパートです。

3幕目:
時計の幕から飛び出てきたシンデレラは、いつしか眠りから覚めて、住み慣れた家の暖炉で気がつく。楽しい夢・・ゆめと思いつつ、思いを胸にソロヴァリエーション。・・から、王子登場。ひと通りのコメディがあり、靴を落としてしまうシンデレラと、ハッピーエンドに向かう2人とその舞台。ここでも上手いが、それ以上で無い感じ。当然それ以下であるハズは無く・・なのですが・・。山本さんも今日はオーラ攻撃! 的な鋭さが無く、まったりとした王子となってしまっている。これは良いか悪いか私の鑑賞眼では・・解らない。
 - バランスであれば、今日は◎
 - 1人を見るのであれば、今日は△
って感じです。

この物語の最後は、仙女が中心で誘い、4人の精たちは王子の友人に抱かれて、王子とシンデレラが幸せを、金色と夜の漆黒の中で誓い合います。証人としての、あちらからフェアリー達と、人間世界から友人達。それと極めつけが仙女。頑張って♪

やっぱり本日観れてよかったですね♪
そのポイントは、もちろん山本さんと小野さんでございます
もちろん、羽賀さん、西山さんペアは見惚れてましたが・・
江本さんは相変わらずかっこいいし、コールドでも気になる人発見。名前判明したら書きますね♪

明日、寺島まゆみさんのシンデレラストーリーを存分に愉しみます

2010年5月30日日曜日

5/29 DANCE to the Future


  本日は、新国立劇場、中ホールでの、「DANCE to the Future」を観てまいりました。先日のマラーホフの贈り物も、全然書くことが出来ないくらいに、病んでおりました。ただの風邪ですが。
  そうなのです、「マラーホフの贈り物」を観て電車の中で発病と思われます。すっかり、カラヴァッジオの毒にやられてしまった感・・なんて思っていたら、とんでもない位に熱が出ておりました。体温計を見てしまうともうダウン。(なんて、単純な・・わたし) それから、4日間もう全然食事も受け付けないし、完全な脱水症状を起こしていて、お医者さんに行ったときには、ひどく言われてしまう始末。 やっとのこと、社会復帰できたのは、金曜・・なので、ちょうど1週間かかってしまいました。 それで本日は、バレエです。楽しかったです。


  久しぶりの、はなさんと新国立バレエ。中劇場は久しぶりです。このチケットどうやって買ったのかは忘れましたが、今日の舞台は、階段がある10列目まで、すべて平舞台。 こんなパターンは初めて見ました。このホールは可動式なの忘れてました。10列目は、舞台の仕切り線から、1メートルの距離。実は私今日はその10列目の席。ダンサーが近過ぎで、こちらが凝視出来ないくらい。あれは少し近づき過ぎと思いますよ! それにしても新国立劇場のオールコンテンポラリーって初見です。多分。

以外なのですが、発見したのは、「The Last Era of Cinderella」で見せた、本島さんの集中力の強さ。やっぱり牧先生のお気に入りで、ずいぶんこなした舞台度胸。あの狭い、また近い空間でも、しっかりとしたビジョンを持ち、表現したいことがはっきりしています。いいですね、見直しました。チケット買い足すことは無いと思いますが、成長はしっかりと見せて頂く事が出来たと思います。
また今日は、第4期生の同窓会的な舞台だったのかな? しっかりとこちらも成長しています。やっぱり、一押しは、 山田蘭さん。以前も書きました(こちら)が、その時も「一番好き」と書いています。時間はたっている分、彼女は大人っぽく成長しています。特に赤の衣装を着て、インターバルダッシュを繰り返しながら、しっかりとしたバレエを踊るのは、大したものでした。この演目のみ、第4期生は彼女1人。とっても良かったと思います。「Wolfgang for Webb」は、さすがって感じの先輩方。締まりますね。


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「Snow Lotus-雪蓮華」
      振 付:井口裕之

      ダンスミストレス:遠藤睦子
      音 楽:J.S.バッハ


      澤田展生
      前田新奈/遠藤睦子/西川貴子
      大和雅美/井倉真未/今村美由起/若生 愛/間辺朋美/益田裕子

タイトル:
「チベット問題」と「中絶」をテーマに、命の尊さについての問題を、螺旋状に絡ませながら、仏教的な世界観を描いた作品

  時々見えてくる、振付家の感性を、この距離の舞台でどうしたいのかは最後まで理解することが出来ませんでした。あまりにも抽象的な振付は苦手です。また 雪蓮華 に意味が在るとも思われません。チベット人への軍の暴挙的な赤のライティングの面が迫る・・部分の表現は面白かったですし、なんとなくその周りは理解出来たのかもしれませんが、やっぱりこの演目は、ストレートではありませんし、もう少し解説を入れてくれたら良かったかもしれません。 タイトルでも述べている様に、意味、得たインスピレーション、ビジョンが創作時しっかりと有ったと思われる為です。
無伴奏チェロ組曲(だと思う)で始まります。途中、ブランデンブルグ協奏曲も入っていた気がします。・・が何番かは、ヴァリを覚えていない為、不明です。



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「The Last Era of Cinderella」

      振 付:能美健志
      ダンスミストレス:軽部裕美
      音楽:P.ダリオ 他


      貝川鐡夫/本島美和
      大湊由美/川口 藍/成田 遥/細田千晶/中田実里/山田 蘭

タイトル:
シンデレラ・ストーリーは終わりを告げた・・・!?
男女の物語は時代とともに変貌する。男は妄想執着し、女は幻想し飛翔する。
男女の距離、関係性、そしてそれぞれの欲するものとは・・・。

シンデレラのグラスシューズが光と共に登場します。
  舞台袖で、上手は下半身だけで、下手は上半身で、赤のドレスと赤のシューズで、エロさ満点です。貝川さんは草食系、こころもと無い、ヨワヨワしい状態で、ガラスの靴に胸を痛めています。本島さんは女性の象徴でしょうか。煌びやかな赤のドレスと赤のピンヒールで、男性の許へ・・。もうそんな「ガラスの靴」なんて・・って言いたげに、こちらは強さ炸裂。妄想への執着(男)本当にうまいです。現代音楽(って言うより雑音)に乗せて、女性たちは、舞台の光で作られた、進むべき道(舞台を1周する正方形の枠)を、7人が瞬間移動していきます。なんとも面白い。2人ずつ男性へアプローチしますが、全然対応出来ていないのでしょう。もう完全に弱っていく男性。ある意味ですごいヴァイタリティ。一昔前は、男性へ向けて使う言葉。大好きな大湊さんと期待大の蘭さん。この一番盛り上がる場面の見直したと言った、本島さんの演技は男前だった。良いダンサーになりましたね♪ でも古典系は別なので、このジャンルは任せても良い気がします。
  触れないパ・ド・ドゥは、もう少しです。全ての部分で男女2人は物理的な触れ合いがありませんが、その間を2人の気で見せて頂きたかったのでは無いでしょうか? 触れない事は、親密さの反作用的な雰囲気を醸し出すことが出来れば、あの触れないパ・ド・ドゥは、完成を見る気がします。(って勝手なこと言っていますが・・) 惜しいって感じが否めません。
その辺が、本島さんなのですが。
でも蘭さん、カッコ良いです。女性として、あの背中。もう直ぐにでもオディールを踊って欲しい位♪
(超近くで見ててそう思いました)


***********************
「Wolfgang for Webb」
モーツァルト3部作「Wolfgang Amadeus Mozart」より

      振 付:ドミニク・ウォルシュ


      美 術:リビー・マスターソン
      振付補佐・衣装:ドメニコ・ルチアーノ
      バレエミストレス:板橋綾子
      音 楽:W.A.モーツァルト


      ドメニコ・ルチアーノ(ゲストプリンシパル)/酒井はな
      小野絢子/さいとう美帆/楠本郁子/西山裕子/湯川麻美子/冨川祐樹
      福田圭吾/古川和則/山本隆之/八幡顕光

タイトル:
面白い♪
楽しいかと言われれば、NOかもしれません。が、ダンサーで見せて頂けたことは、嬉しかったです。

また気が向いたら書きます。
今日はこれくらいで。

2010年3月22日月曜日

3/22 新国立劇場バレエ 『アンナ·カレーニナ』 1回目

新国立劇場バレエで、新たに演目に加わった『アンナ·カレーニナ』、ロシア文学の神髄を観て参りました。 比喩的でリズミカルな表現と、両輪をなすストーリー。賢母ドリイとオブロンスキーの大家族の生活と、リョーヴィン・キチイの愛に満ちた時間。 これは生活感の中で美しさを奏でます。もう片側は、もちろんタイトル・ロールになったアンナとヴロンスキーとカレーニンに苦悩の時間軸。互いの時間軸が離れ、また絡みあい、小説を読んでいたわたしは、期待をしてこのマチネを迎えます。そう、アンナの心境表現は?、またカレーニンが一時的に天使になる様子は?、ヴロンスキーの愛ゆえの犠牲で獲得するものは?・・・ 思う事も多い小説ですね。兄オブロンスキーとドリイの浮気の仲裁に行った先で、会うべくしてヴロンスキーと会ってしまう。もともと賢母であったアンナは、”サンクトペテルブルグの良心” であるグループで、上品に、また敬虔に暮らした日々。
快活で有った筈のアンナの2面性。息子セリョージャと愛人ヴロンスキーの、究極とも言うべき選択を迫られた時の苦悩と、現代でも解決出来ない問題への対峙。幕切れ。
いろんな事を思い浮かべておりました。
また使われる楽曲もとても楽しみにしておりました。




スタッフ
    【振 付】ボリス・エイフマン
    【音 楽】ピョートル・チャイコフスキーなど
    【装 置】マルティニシュ・ヴィルカルシス
    【衣 装】ヴャチェスラフ・オークネフ
    【照 明】グレプ・フィリシチンスキー
                ボリス・エイフマン
    【芸術監督】牧 阿佐美
    【主 催】新国立劇場

キャスト
    【アンナ】    厚木三杏
    【カレーニン】  山本隆之
    【ヴロンスキー】貝川鐡夫
    【キティ】    本島 美和

新国立劇場バレエダンサー ほか



    中劇場は始まる時、真っ暗になるので少し・・っていうか怖いです。 まっくろの暗闇のその中、弦楽セレナーデ第1楽章が響きます。このどこをとっても素晴らしい楽曲といろいろな思いが合わさって、息子セリョージャへの愛に生きるアンナの生々しい位の厚木さんに、いきなりなみだしてしまうわたし。「いい」、厚木さん・・オデット以来苦手としていたわたしでしたが、今日ここまでは、「良い」。(って始まって1分程度。すぐでしたが・・)しっかり舞台を掴んでおりました。この演目難しいと思いました。真っ直ぐに観ている方が良い。小説など読まないで、素で観た方が入る。トルストイ、新潮文庫の単庫本でも1500ページ以上の長編です。自分でポイントと思っていた処も多いし、物語の中で迷子になっている自分。パンフレットを読んでボリス・エイフマンのアンナ・カレーニナへの思い、焦点は感じたつもりでいましたが、だめダメでした。(の為、今回は気になったポイントしか書くことが出来ない様です) 考えないで観る ・・これしか無い。

    セリョージャを寝かしつけた後、弦楽セレナーデに乗せて舞踏会のシーンが展開されます。(ここはキティがヴロンスキーとマズルカを・・と思ってたシーン、結婚を申し込まれ、「幸せな結婚」を夢見るキチイ)・・でもこの舞台では、ヴロンスキーとアンナはこの舞踏会で出会いました。一目でヴロンスキーが気になりました。(判るよ!でも厚木さんちょっと大げさすぎ?)。キティは全く予期せぬ行動・・ヴロンスキーがアンナをマズルカに誘った事に打ち砕かれてしまいますが、一向に気にすることなく、って言うかアンナしか目に入らないヴロンスキー。貝川さん・・ナイスです。とぼけたキャラは合いますね。
    この舞踏会のシーン、新国立劇場バレエの贅沢に配したソロイスト達は見事でした。もちろんこの後、何度か交響曲に乗せて縦横上下へ走り、リフトし、交差するシーンが繰り広げられますが、何処を切っても素晴らしいし、快活。上手く演目を選択したと思います。先日「セレナーデ」では、NYCBとでの違い・・コンチェルトに乗せた物足りない新国立劇場バレエの躍動感を書きましたが、良い悪いでは無く個性と思っている最近です。 あっ・・もちろん好みは有りますが、最後「黄金の仮面」で疾走する振付の素晴らしさは圧倒されますし、幻想序曲「ロミオとジュリエット」にのせ、黒の衣装を着て蒸気機関車の疾風を演じるコール・ドは迫力満点です。ドキドキします。表現が変ですが、日本男児(だけではありませんが・・)の心意気の強さを感じておりました。(ふんどし・大太鼓の圧倒感ってのが合っているかも?) ひろみさんが書いておられます。 → こちら http://www.t-twins.net/message/index.html ほんとうにきついシーンなのでしょうね♪ 十分に迫力は伝わります。

    舞踏会から時間が経ち、論理的な思考以外でも、アンナの行動の異変に気付く部分です。山本さん扮するカレーニンは、その思いを動と静で表現。(出来は未だなのでしょう)一部慣れてないな・・って感じるし、凄いと感ずる部分のギャップがまだ大きい。(いつもの完成度では無い事は感じた) 終盤に向けて完成度が上がってくるのが楽しみ。急激な「動」と時間が止まったかのように見える「静」。エイフマン独特の振付。 彼の表現はこの時点で苦悩を滲ませていた。そう、どんどん引き込まれる。厚木さんアンナとのPDDが大変長い時間、複雑でタイミングの難しさは観ててドキドキする位ですが、気持ちは十分に伝わる。「わたしはあなたに触れらる事を拒みます」って声が聞こえてくるPDD。アンナがベッドの中で、カレーニンを拒絶する論理的理由が理解出来ないし、仮説による追求もしない。
  
    またまた時間が経ち、2人のPDDを目撃してしまうカレーニン。ここでも山本さんの演技がさえる。理性(我慢)が伝わります。彼は「ロシアの知性」で有った為、倫理を尊重し、軽蔑と位置付ける猜疑心的な感情・自分の心の中の嫉妬、アンナの視線、などに蓋をしてしまいます。もちろんそれがあだとなるのは明白。一本気でいろんな意味で正直なアンナには、これは欺瞞としか映りません。この思いは”欺瞞に満ちたカレーニン”を軽蔑で拒否し、ヴロンスキーへの愛へどんどん転嫁され、彼女の生きる意味とします。上手でアンナがベッドに横たわって模索している中、下手カレーニンが暗闇で1人。考え上げた末、アンナがいるベッドルームへ向かいます。1つになった瞬間からアンナの絶叫。(官能的な場面でした)

    もう受け入れる事が出来ないアンナ。カレーニンは2人の事を既に知っています。 ヴロンスキー(下手)、華紺の紗幕を境に(ライティングが見事です。幕無しでも全然OKです)、上手にアンナが紗幕でうっすらとベッドにいる姿が映ります。完全に2人の気持ちがシンクした瞬間。互いに同じヴァリエーションを紡ぎだし(って、ここもう少し合わせて欲しかったです!)、こころとからだを合わせる事が出来ない切なさを感たかった。(← 振付ですが) 直ぐにでも彼のもと・・へって。パーティなのか? (何色か忘れましたが)ライトにぱっと華やぎ、群舞が踊り、何度目かの再会。ついにアンナはヴロンスキーと結ばれます。 結果はカレーニンの気付く事となり、世間的外聞を守る為に考え出した案(セリョージャとの生活)を飲む事が出来ないアンナは、セリョージャからついに離れる事となり、悲観のうちにヴロンスキーへ向かい、1幕が終了します。 この写真は、そのシーンです。 残酷です。でもそうなのかもしれません。
選択はしなければならないのです。

概ね流れは合っている気がしますが、細かい組み立てが、初見で覚えきれておりません

2幕はイタリア旅行からの始まりでした。(これ感です。たぶん)
    2人は大きなトランクを広げて、旅行を楽しんでる様です。彼女曰く、「真の夫」であるヴロンスキーとの旅行です。軍隊を除籍したのであろうヴロンスキーは、アンナといられなくなったサンクトぺテルスブルグから離れ、社交界から離れ、悠々自適に暮らし始める事を誓い、1つ目の行動がイタリア旅行の筈。らしき感じはありあませんが、屈託の無いアンナの表情とヴロンスキーの楽しげな、また短い幸せは絶頂なのでしょう。たのしげ♪

    たぶんサンクトぺテルスブルグに帰り、久しぶり・・人の噂もと感じてた2人に、世界は冷酷でした。・・やっぱり。 それまで楽しく踊っている群舞は、アンナ登場した瞬間、またアンナとヴロンスキーが踊りだした瞬間から、顔をゆがめ、不機嫌に、指を差し示し軽蔑を浴びせかけます。ここ迫力ありましたね。何人かは不明ですが、新国立劇場のソロイスト達が全員揃ったのでは無いか・・・位の軽蔑の視線が一点に。 そうアンナは瞬間的に、条件反射の様に立ち向かいます。・・がヴロンスキーが少し弱い。協力しても良いのに・・・ヴロンスキー・・って思いながらですが、何回か跳ね除けますが、アンナも、もう立ち向かう勇気が底を尽きます。黄金のマスクを被って、金の刺繍、アクセサリを贅沢に付けた、群舞はフォーメーションをあらゆる形に変化させて、軽蔑の感情を送ります。(この豪華さと気持ちが凄い)ついに我慢出来なくなって立ち去ります。

アンナにとって残されているのは、そう愛しい息子のセリョージャ、・・と生きる意味のヴロンスキーとの愛、失いかけの将来。

ここから意味が少し不思議なのですが、睡眠用のモルヒネの世界感なのか?
    ワゴンの登場でした(上手前方にワゴンがあります。1人が通れる位の小さなもの)。 憔悴してるものの、財力に任せ美しいドレス姿のアンナが、部屋で1人。先程の苦しさ、今後の対処を考えています。 横たわりアンナは、ワゴンから顔を覗かせ、そのワゴンを通った瞬間から深層心理の世界。裸です。(って見えるだけですが)最終的には全てのダンサーがまるで裸で蠢く、おぞましい世界感を演出している・・これはアンナの心の葛藤である事は明白。 選択した息子のセリョージャとの別れ、最後に残る筈の、ヴロンスキーとの愛。生活、そして残された将来。このソドム的な振付は、観る事がつらくなる位の迫力と雰囲気を持っておりました。 この部分はあまり観たい ”さま” ではありませんが、この世界観では必須なのでしょう。みなさん、ダンサーの方々は素晴らしい躍動感で演じてられてた事、とても感服しました。 ブラーヴォです♪
気持ちの整理がつかない、アンナはヴロンスキーに迫り、「愛している?」 「ほんとう?」・・ もう狂気に満ちていました。厚木さんの顔だけが怖いし、受け止めるべき貝川さんが、ここでも弱い。少しアンバランスですが、理解は出来ます。 ここではヴロンスキーへ選択を迫るアンナ。「一緒に居てほしい」・・「仕事がある」・・「不審感に繋がる」・・「愛していない?」って流れ。何処にもいけなくなるヴロンスキー。なにも出来なくなる2人。アンナはヴロンスキーを愛しているし、その気持ちがPDDでも伝わります。

いよいよラストです。ここは判りやすい。
    蒸気機関車の音とスモーク。列車を思わせるオブジェクト。群舞は黒い衣装と被りもので、疾走する機関車を表現します。とてつもない迫力と、楽曲が合い混じって、まるで『ボレロ』の最後近くの様な迫力で、前に迫ります。アンナが舞台後方のバルコニーに登場します。切羽詰まった表情がわたしの席からでも伺えます。幕切れと同時にエンディングに向かいました。

やっぱり、細かい組み立てが、初見で覚えきれておりません
間違っていたらごめんなさい
再度あと数回観ますので、間違いは都度修正します

    ボリス・エイフマンを演目にする事の素晴らしさ、難しさ? を初めて知りました・・って判ったふりをしすぎですが・・(すみません)、映像で「ロシアのハムレット」を観ましたが、とにかく初見はアクロバチック等と言う言葉が陳腐で、振付の必要性と、ダンサーの身体能力・表現力を、このカンパニーのプリンシパルは必要である事を思った次第です。今回新国立劇場バレエでの取り組みに対しては、ブラーヴォで有る事は間違いないと思いますが、なぜかわたしの中では「しっくり」ときません。今回だけかもしれませんし、次回は反対を言っているかもしれません。
なにせ、1回目の出来としては素晴らしいと思いましたし、男性陣を充実させた事が成功の一因と考えます。

最後今回のエイフマン・バレエの方、あとボリス・エイフマン本人もカーテンコールに出てこられました。スタンディングの方もおられた様です。
私自身は、上手く理解するまでに至っておりません



楽曲(1幕で使用されている楽曲です)
    チャイコフスキー 弦楽セレナーデ ハ長調 op.48 第1楽章
    チャイコフスキー 組曲第1番 ニ長調 op.43 序曲とフーガ
    チャイコフスキー 交響的バラード「ヴォエヴォーダ(地方長官)」 op.78
    チャイコフスキー 組曲第1番 ニ長調 op.43 間奏曲
    チャイコフスキー 懐かしい大地の思いで op.42 スケルツォ ハ短調
    チャイコフスキー 交響曲 第6番ロ長調「悲愴」op.74 第1楽章
    アレクセイ・ウートキン 「ロシアの鐘」
    チャイコフスキー 交響曲「マンフレッド」 op.58 レント・ルグーブレ
    チャイコフスキー 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 op.32
    チャイコフスキー 弦楽6重奏曲「フィレンツェの思い出」 ニ短調 op.70
    アレクセイ・ウートキン 「ユーリエフの鐘」
楽曲(2幕で使用されている楽曲です)
    チャイコフスキー 交響曲第2番ハ短調 op.17 第4楽章
    チャイコフスキー 幻想序曲「ハムレット」 op.67a
    チャイコフスキー 組曲第3番 ト長調 op.55 主題と変奏
    チャイコフスキー 組曲第3番 ト長調 op.55 悲歌
    チャイコフスキー 交響曲 第6番ロ長調「悲愴」op.74 第3楽章
    チャイコフスキー 懐かしい大地の思いで op.42 瞑想曲 ニ短調
    デイブ・ミラー  電子音楽
    レオニード・エリョーミン  電子音楽
    チャイコフスキー 幻想曲「テンペスト」op.18
    チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」

2009年12月26日土曜日

12/26 新作『くるみ割り人形』 3回目




本日は2009年最後のバレエ公演でした。
あっと言う間にクリスマスは飛び去りました。 気付いていない。

本日で、新作『くるみ割り人形』は都合3回鑑賞しております。 この季節・クリスマスの演目としては日本という場所では、きっと無くてはならない演目でしょうし、少なくともどこかのバレエ団で公演を打っている筈。 別に牧先生の新作『くるみ割り人形』に固執する必要も無く、好きな版を観る事ができれば、きっと幸せな気分で、チケットを有効活用できる筈。日本のバレエ団はわたし、新国立劇場バレエ団しかしりませんし、今のところは変更するつもりもございません。 ってやはり数年1つに絞って観ているので贔屓も出てきたり、成長も見えたり、意外性があったりでとても、趣味としては充実しております。やっと・・やっと終了してダンサーのみなさまもゆっくりお正月に向けて休んで欲しいものですね♪ 

  この公演を終わって判ったことがいくつかあります。それは後述するとして、小野絢子さんの成長が凄いです。もともと舞台での感情表現・細かい表情がウィークポイントと思っておりました。随分前2007年のくるみ割り人形・【パ・ド・トロワ】小野・井倉・八幡に観た時から、役がつくごとに成長しておられます。それは誤魔化しの無いパを美しく楽曲に遅れることなく踊れる資質です。今日は全然違う、新しい一面を発見(って前から持ってるのでしょうが、私的に発見とします)。 
  もちろんベースは変わっていないのですが、プラスアルファの 「感情表現がとても繊細で私たちに伝わる」 ものになっておりました。小野さんが・・舞台を、まずは1幕・・を完全の包んでいたように感じます。 さいとうさんはキラキラしたという表現がぴったりくる人。小野さんは楽しさ、ポジティブ、元気さを強いエネルギーをもって、展開されておられました。 でも表情がともて愛らしいし、少女の役にはぴったりで、ボールルーム(だと思われる)でのクリスマスパーティは、大勢の中でも彼女の元気一杯でとても愛らしいオーラは光っておりました。(逆に居ないと、少し地味に舞台が観えるくらいに・・) 彼女を観てるだけでこの演目、1幕は救われます。
  八幡さんとペアを組むことが多い小野さん、でも、初日(観ていないが)の山本さん、今日のマイレンさん、ペアを今後考えていただきたいと思います。わたし八幡さんが少し苦手なのでこんな事言ってますが、八幡さん自身はトレパックででも証明してるように、ともて魅せてくれるダンサーです。(プラボーコールは一番多いくらいです)

  さいとうさんの金平糖の精は、意外ですが、結構地味め? クララを演じている時のキラキラ感を、今日は出てきた瞬間から感じる事は出来ません。もちろん次第に盛り上がってきますが・・ 。それと抜擢なのでしょうか、今日の5期生の加地くん。なんとも頼りないし、技術もいまいち・・でも、憎めない顔。スタイル。^^;; 鍛えあげて下さい。かれとっても期待していますし、他の5期生メンバーは未だまだ、コール・ドの交代要員がほとんど。益田さん等は、安定してベテランさん後ろなどの定位置を確保した様ですね。 

  本日雪の女王の堀口さんは以前と感想は変わりません。音のとり方が、私にとっては苦手な部類。それぞれステップを一本調子で面白く無くすのも、タメを作ってメリハリをつけるのも、音のとり方・・感性なのでしょう。本当に感じます。 良い例では、NHKで都さんのバレエレッスンの生徒さんは殆どが、メリハリの無い踊り方をしている(?) 後の都さんの模範映像で、同じ振付が全く別ものになってたのは事実と思います。 それと同じような感想を、湯川さんで前回観てるので、今日の堀口さんはそう思いました。 ボリショイでの「椿姫」が素晴らしいのは、実は想像が付きません。 多分わたしが堀口さんの良い部分が分かっていないだけなのでしょう。 それか役柄によるものなのか? 現時点では不明ですが、今後楽しみとします。

  意外となんでも、消化しているまゆみさん。今日は中国です。前のアラビアではひろみさんが、気高い気品をもったアラビア王女で登場した後なので、少しある意味違和感を感じ見てましたが、うまいですね彼女は・・何を踊っても。Mayumi's Styleが確立されています。葦の精でも、今日もとっても美しく、スタイリッシュなまゆみさんにブラボーでしょう♪ 後輩たちと踊ってても軸の正確性、アラベスクの足の向きなど ・・多分一番綺麗♪ と思います。観てて力みのない、わたしがうっとりできる1人である事は間違いありません

★後述の1番目は、3回を通して書けていなかった事ですが、1幕目のクララと、王子のパ・ド・ドゥがあるのですが、この時、ボールルームの背景紗幕、他オブジェクトたちが、舞台転換の為に、引き上がり、次の舞台の為に、サイドの背景紗幕が降りてきます。ここ・・とっても気になります。何故かというと、集中して観たい部分で・・牧さんも新国立劇場のダンサーを一堂に魅せたいハズなのに、転換が気になってしまっています。 ここだけでも終わってからでもいいんじゃないでしょうか? そうする事で、このパ・ド・ドゥがいきてくる様に思うのは私だけかもしれません。
★後述の2番目は、2幕ではボールルームの背景は1幕の臙脂色から、ターコイズブルーと天井の高級なエメラルドグリーンを配した背景になります。そのに舞台正面にくり抜いた、入り口に星を配した夜景の中、金平糖の精が登場します。この場面はこの版で一番の美しさと思います。金平糖の精は白のベースに金刺繍のチュチュ。王子は、スカイブルーに金刺繍の上着で、白とのコントラストがこの上ない美しさを見せていました。(何度見てもうっとり♪)
★後述の3番目は、ひろみさんの素晴らしさはやっぱり、新国立劇場では飛び抜けていました。やはり階級通りである事は証明された感じをわたしは持ちます。(川村さんもです。もちろん)
★後述の4番目は、初回見た時の感想で「花のワルツ」と音が合っていないと書いておりましたが、今日は素晴らしい出来だったと思いますし、コール・ドのみなさんは本当に綺麗でした。
★後述の4番目は、クリスマス企画が多いこと。ホワイエには、ねずみ君がいて、人気者になっています(写真撮影では一番多いのでは?)


ちなみに・・服装辞典によると、
  白・・・願いが聞き届けられる希望・純潔
  赤・・・激しく燃え上がる愛、名誉欲、闘争心
  青・・・誠実
  黄・・・幸福をもたらす愛
  緑・・・芽生えつつある愛
  黒・・・死
の様になるそうです。


スタッフ
  【振 付】マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ
  【作 曲】ピョートル・チャイコフスキー
  【演出・改訂振付】牧 阿佐美
  【指 揮】大井剛史
  【舞台装置・衣裳】オラフ・ツォンベック
  【照 明】立田雄士
  【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
  【芸術監督】牧 阿佐美
  【主 催】新国立劇場

キャスト
  【金平糖の精】さいとう美帆
  【王 子】マイレン・トレウバエフ
  【クララ】小野絢子
  【雪の女王】堀口 純
  【ドロッセルマイヤー】森田健太郎
  【シュタルバウム】逸見智彦
  【シュタルバウム夫人】楠元郁子
  【フリッツ】加地暢文
  【ハレーキン】江本 拓
  【コロンビーヌ】伊東真央
  【トロル】八幡顕光
  【ねずみの王様】市川 透
  【くるみ割り人形】八幡顕光
  【スペイン】古川和則
  【アラビア】寺島ひろみ 貝川鐵夫
             今井奈穂 大湊由美 中田実里 原田有希 
  【中 国】寺島まゆみ 江本 拓
  【トレパック】グリゴリー・バリノフ 八幡顕光 福田圭吾 
  【葦の精】高橋有里 長田佳世 大和雅美
  【花のワルツ】遠藤睦子 丸尾孝子 西山裕子
                寺田亜沙子 陳 秀介 福岡雄大 
                輪島拓也 芳賀 望


2009年12月24日木曜日

12/24 新作『くるみ割り人形』 2回目


  本日も、新作『くるみ割り人形』でした。少し残念な書き方をお許し願いますね。やっぱり昨日の悪い意味での感想は拭うことが出来ません。まるで素敵なダンサー達へのイヤがらせのような振付なのです。こんな事書きたくない・・でもしっかりと残したい。 誰かが見てくれる、でも誰も読んで欲しくない。 このブログを作るときに思ってたこと。 履歴。そうこの言葉を自分の為に残したいと思い、思ったまま今日も書くことに致しました。もちろんこの様な舞台の中でも素晴らしいパーツはたくさん散りばめられている事 ・・ ダンサー達は、この演目でも宝石に観えるし、衣装、ライティングと相まって本当に豪奢な美しさをそれぞれが醸している。


  ひろみさんのヴァリエーションはこの上なく愛らしく、またあの金刺繍のチュチュにも負けないオーラをまとい、とても素晴らしい世界観です・・が、拍手が起こらない。 悲しくなります。わたし今日は本当に悲しくなりました。花のワルツでは、裕子さんの美しさは完璧です ・・でも拍手が全然起こらない。 何なのでしょうか? こんなに頑張っているのに・・。 雪の女王は、あの雪の(紙が)降る中、舞台上にたっぷり積もった上でのスピード感。素晴らしい技術である事は言うまでも無く 『ブラボー』に値するバレリーナ。 こんなに・・こんなに頑張っている新国立劇場の宝石たちが、なぜ拍手が起こらないのか?


  素晴らしい(UPされたお客様の声)と書いている、また感じた方も多くいらっしゃると思います。ただただ私もそう思いたいのですが、今日は前列で観ておりましたが、ひろみさんは、いつもの自信を持つ事が出来ていない表情?なの。「どうでしょうか?」 って声が聞こえてくる。素晴らしいに決まってるじゃありませんか! ・・ そう声を掛けたい位のモチベーション。1815人分位の拍手をお送りしたい気分。 さいとうさんは相変わらす、2幕ではイジめにあってた。 しかたないから観ているしかない ・・ 花のワルツが始まるときに、駈け出しますが、その表情の美しい事。 キラキラした愛らしさは彼女の大切な宝。


  貝川さん相手で、苦労している湯川さん、さいとうさん、それさえも消化し無理せず美しく魅せるパ・ド・ドゥを作り出すひろみさん。久しぶりにマイレンさんの居ない舞台。その代わり今日は芳賀さんを堪能しました。意外と地味に周りに気を使い、寺田さんのサポートを少し余裕でこなしている。 彼のキャラは大好きです。楽しいもの♪ ドロッセルマイヤー・森田さん本当に良かったです(彼カッコ良いと初めて感じました)。 ここも良いキャラ。 ハレーキン江本さん&伊東さんコロンビーヌはうまいですね(はけるまで釘付けです、またまたトロルの仕掛けを見逃すぐらい)。 昨日と違い着地がいまいちだったけど、吉本さん今日も素敵でした。


クリスマスの『くるみ割り人形』では、やはりありません。だから当然以前の版では、
サンタさんの出番はありません。どうせだったら、
   × 新作 『くるみ割り人形』
    新作 『サンタクロースのプレゼント ~くるみ割り人形のように~ 』 位にしておいてくれれば、良かったのに。
ビントレーのアラジン の様な、楽しさを作り出す方が割り切れます。
隠す手法をここで出さなくても良いと思いますし、
最後こんな冗談まで書きたくなるくらいに、悲しくなりました。


スタッフ
   【振 付】マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ
   【作 曲】ピョートル・チャイコフスキー
   【演出・改訂振付】牧 阿佐美
   【指 揮】大井剛史
   【舞台装置・衣裳】オラフ・ツォンベック
   【照 明】立田雄士
   【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
   【芸術監督】牧 阿佐美
   【主 催】新国立劇場


キャスト
   【金平糖の精】寺島ひろみ
   【王 子】貝川鐵夫
   【クララ】さいとう美帆
   【雪の女王】湯川麻美子
   【ドロッセルマイヤー】森田健太郎


   【シュタルバウム】逸見智彦
   【シュタルバウム夫人】楠元郁子
   【フリッツ】八幡顕光
   【ハレーキン】江本 拓
   【コロンビーヌ】伊東真央
   【トロル】吉本泰久


   【ねずみの王様】市川 透
   【くるみ割り人形】福田圭吾
   【スペイン】湯川麻美子 高木裕次
   【アラビア】厚木三杏 輪島拓也
         今井奈穂 大湊由美 中田実里 原田有希 
   【中 国】長田佳世 吉本泰久
   【トレパック】グリゴリー・バリノフ 八幡顕光 福田圭吾
   【葦の精】寺島まゆみ 小村美沙 細田千晶
   【花のワルツ】遠藤睦子 丸尾孝子 西山裕子 寺田亜沙子
            陳 秀介  福岡雄大 江本 拓  芳賀 望

2009年12月23日水曜日

12/22 新作『くるみ割り人形』 1回目


本日は、今年(2009年)最後となる演目です



新国立劇場は新シーズン開幕演目
本日は新国立劇場バレエの新作『くるみ割り人形』を観てまいりました




キャスト
   【金平糖の精】寺島ひろみ
   【王 子】貝川鐵夫
   【クララ】さいとう美帆
   【雪の女王】湯川麻美子
   【ドロッセルマイヤー】冨川祐樹
   【シュタルバウム】逸見智彦
   【シュタルバウム夫人】楠元郁子
   【フリッツ】八幡顕光
   【ハレーキン】江本 拓
   【コロンビーヌ】伊東真央
   【トロル】吉本泰久
   【ねずみの王様】 市川 透
   【くるみ割り人形】福田圭吾
   【スペイン】西川貴子 古川和則
   【アラビア】厚木三杏 輪島拓也
         今井奈穂 大湊由美 中田実里 原田有希 
   【中 国】長田佳世 吉本泰久
   【トレパック】グリゴリー・バリノフ 八幡顕光 福田圭吾
   【葦の精】寺島まゆみ 小村美沙 細田千晶
   【花のワルツ】遠藤睦子 丸尾孝子 西山裕子
           堀口 純 陳 秀介 福岡雄大
           マイレン・トレウバエフ 江本 拓


-- スタッフは後述致します --


今回、ネタバレ、新国立ファン(わたしもですが)に不愉快な内容となります。非常に厳しいのですが、感じたままに書いておりますのでご容赦願います。


今年最初の舞台は、ひろみさんの舞台となりました。 今シーズンからは、プルミエ公演はキャンセルしておりますので、初日の小野絢子さんの金平糖の精の舞台は観ることが出来ておりません。少し残念ですが、ゲスト組はもういいかな・・って購入する時に思っておりました事と、意外と席に偏りがあった為、軽く購入継続を致しませんでした。そろそろ2010/2011の演目なども、小出しに出ており、ビントレー新芸術監督になってからの演目には少し引かれている事もあるので、来シーズン(って早すぎですが)の申し込みは少し迷う所です。古典のほとんどを牧先生は、再振付をしており、思いっきり牧版のオンパレードとなってしまった、新国立の舞台。 そんな中の今回の新作『くるみ割り人形』です。まずはパンフレットを購入して席に着きました。  (その中で素敵なデッサン画が有りましたので、貼りつけておきました)


・・・・・ 先に言っておきます。
次回公演は観ないことに決めました。今回3回も買ってしまっておりまして、困ったもの。


※ 困った内容一覧
その①
始まったと同時に感じた
指揮者・大井さんのテンポが自分と合っていない事

本当に始まて直ぐに気になり出しました。気になったら止まりません。修復不能。
今日はオーケストラは悪くなかった気がしますが、出だし、この不景気で、バイオリン
の人数減らしたのかな?? ぐらいに感じました。これは指揮の意図と、後で判明しましたが・・
でも最後は可愛いかったです。一生懸命頑張ったのね!
その②
1幕目、クララとのパ・ド・ドゥが始まるまでの振付
(途中までバレエ公演とは思えないゆるさ)

最初から気になってたのは、ここあまりにも、バレエと言うよりって感じのゆるさ。 
楽曲が盛り上がってもこのゆるさでダメです・・ 見てるだけで嫌になりました
その③
オープニングでのビニール傘
(初めてです。使い方に幻滅。それとあんな現代有り得ない!)

東京・2009年(限定していないらしい)のクリスマス風景なのに、ビニール傘のおねえちゃん
プレゼントを抱えたガラの悪い兄ちゃんは、ぶつかった途端にいちゃもんを付けている
って街は渋谷なのか、どうでもいいけどエレガンスとは別世界。ビニール傘が汚れてるのはNG
その④
暗転での明るさ
(技術的要素は修正の余地ありです ブルーが少し明るいだけです)

現代から1910年へタイムスリップしますが、その暗転が明るすぎて、明転に!
その⑤
クララの小さくなる時の舞台の作り方
クララが小さくなる事はできない為、アニメ的な舞台効果をうまく使いクリスマスツリー、
建物の紗幕を大きくし表情を作るも、比率の違いすぎる移動が全然現実感が無いし、
遠近法を使うべき所でした
その⑥
2幕での下手のクララと木の椅子
前の人の頭で、下手が見えていなかったので暫く気がつかなかったけど・・、
ディヴェルティスマンのかたそれぞれが、下手へ向かい挨拶をしてて、のぞき込んでやっと
気づいたのですが・・ クララ・さいとうさんが、1人ポツンと椅子に座り、延々と眺め、拍手し、
やや気の抜けた表情。あの長い時間では、やっぱり振付の問題と思います・・完全に!
その⑦
金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥが、楽曲とミスマッチ
アダージョ部分から、楽曲がフルオーケストラになり、見せ場がやってきますが、テンポを
遅くしなければ、各ステップがはまっていませんでした・・と感じました
パ・ド・ドゥ自身はとても難しそうに見えます

その⑧
全然楽曲と合っていない、花のワルツ
これが一番つらかった。豪華な衣装にくるまれ、美しく踊れるダンサーを持ちながら勿体無い




そう言えば、アラビア(キャストでは)→エジプトって場所が違うとか、ツッコミ所が満載です。アラビアの輪島拓也さんは初めて?なので、少し気になってましたが、やっぱりエジプトと書いたほうが合ってます。だって、スフィンクス登場でしょ!


もう書く気にもなれません ・・ 
ドロッセルマイヤー=サンタクロース? 最後で、ちょー投げやりな生衣装付け (赤いマント(これがまた豪華なので余計に嫌味)と赤い帽子、白のボンボン付き って)。 そうか・・! なんて思いません。 途中でわかってしまいますし、終了の電飾飾りのトナカイなんて、まるで子供劇の様な明解さ。 たくさんお金使って、豪華な衣装と一流の舞台装置を得ても、子供劇を作ってしまった牧 阿佐美。 サンタクロースからクララへのプレゼントが、くるみ割り人形?・・それが言いたい? 本当に困っているさいとうさんの姿が印象的です。昨年までの、ワイノーネン版が良かったです。少なくとも見終わった後に幸せな気分になり、またクリスマスを少し感じさせて頂ける事が出来ていました。このくるみ割り人形ではディアナがゲスト出演する事が恒例?になってましたし、それ自体を楽しみにしている自分でした。


  牧 阿佐美はパンフレットの中で、「現代の私たちにも通じる感動の世界」と説いています。 この言葉の意味は、それぞれの取り方でしょうが、牧さんはワイノーネン版『くるみ割り人形』がたぶん嫌いなのでしょう。いろんな意味で。 またJAPANESEを大変意識したのではないかと思われる位に今日は感じましたが、今のままでは完全に無理です。
  もうひとつ牧 阿佐美はパンフレットの中で、「ダンサー全員が活躍できる舞台」とあります。これは、粒ぞろいのソロイストたちを一堂に会する・・という意味と思われますが、振付を与えないで、舞台に立たせる牧 阿佐美が信じられません。 自分でもこんなこと書くなんてことが少し信じれない気分です。大好きなバレエなのに・・・
随分と言いたい放題、勝手放題言いました。が、そのせいで素晴らしい所が浮き彫りです。 ↓


※ 素晴らしかった内容一覧
その①
衣装デザインの色彩・色調・コーディネート
素晴らしいし、とってもうっとりする位の豪華さ。 どこをとっても修正して崩れる位です。全体の
色調はとても良いのですが、それだけポイントがぶれる可能性を秘めます 

その②
舞台装置、背景紗幕、それぞれのデザインと色調
関心したのは、色使い。背景紗幕で(2幕)ターコイズブルーの色調がとても素敵でした。あの
豪奢な背景が薄い布地のオブジェクトなのです
その③
特化している、金平糖の精の金刺繍の豪華さとひろみさん     




とにかく美しいし、ひろみさんのオーラとで、釘付け♪
観てて、ひろみさんは貝川さんとの踊り方を変えているように感じました
無理せずに出来る(って・・サポートが出来る)範囲で、踊っていらっしゃる様です
サポート付きのピルエットでは軸がブレるより、回転数を減らす・・っていった具合なので、
さいとうさんほどの踊りにくさをひろみさんは感じさせません
もう慣れないさいとうさんは、苦しそうで観てられない!

その④
吉本さんの素晴らしさ
着地が完璧。
中国の長田さんはあまりしらないのですが、こんな完璧な吉本さんって
今日一番の拍手をお送り致しました(会場全体では少なすぎです!)

その⑤
花のワルツでの衣装のコントラスト&刺繍?
ねずみの着ぐるみに圧倒的なインパクトを取られますが、
この衣装は色調と言いとても素晴らしいものです
その⑥
本日最高の葦の精たち
難しそうなパの連続でした・・と感じましたし、
それでも3人が(まゆみさんを中心とした)纏まってて素敵



もうこれ以上書くことができませんし、あさってひろみさんと26日、マイレンさんの舞台を再度観に行きます。バレエ公演を観てこんなに落ち込んだこと初めてかもしれません。そういえば椿姫(もちろん 牧 阿佐美の)の時と似ている気がします


【振 付】マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ
【作 曲】ピョートル・チャイコフスキー
【演出・改訂振付】牧 阿佐美
【指 揮】大井剛史
【舞台装置・衣裳】オラフ・ツォンベック
【照 明】立田雄士
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【芸術監督】牧 阿佐美
【主 催】新国立劇場

2009年10月17日土曜日

10/17 新国立劇場 『ドン・キホーテ』.その3

 キトリ(ドゥルシネア姫)役デビューの川村さんを楽しみにしておりました。また、勝手知ったる・・と言えばやはり芳賀さんバジルでしょう。彼の小ワルな雰囲気はピッタリですし、デビュー川村さんとの2人のペアリングを、たぶん新国立劇場で流れていた、あの(WEBでも紹介された)インタビュービデオを観てからだと思いますが、とても楽しみにしておりました。やっとその日

 ■スタッフ
   【振 付】マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー
   【改訂振付】アレクセイ・ファジェーチェフ
   【作 曲】レオン・ミンクス
   【指 揮】アレクセイ・バクラン
   【舞台装置・衣裳】ヴャチェスラフ・オークネフ
   【照 明】梶 孝三
   【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

 ■キャスト
   【キトリ(ドゥルシネア姫)】 川村真樹
   【バジル】 芳賀 望
   【ドン・キホーテ】 市川 透 
   【サンチョ・パンサ】 吉本泰久 
   【ガマーシュ】 澤田展生
   【街の踊り子】 西川貴子 
   【エスパーダ】 マイレン・トレウバエフ
   【キトリの友達(ジュアニッタ)】 遠藤睦子 
   【キトリの友達(ピッキリア)】 西山裕子 
   【メルセデス】 湯川麻美子 
   【ギターの踊り】 楠元郁子 
   【ジプシーの頭目】小口邦明
   【二人のジプシー】 八幡顕光 福田圭吾 
   【森の女王】 厚木三杏 
   【キューピッド】 高橋有里 
   【ボレロ】 湯川麻美子 マイレン・トレウバエフ
   【第1ヴァリエーション】 寺島まゆみ 
   【第2ヴァリエーション】 さいとう美帆 

 ライモンダ、オデット&オディール、オーロラ、ドン・キホーテでは森の王女とジュアニタ、その他やはりクラシックなバレエステップが美しいかたですが、今回はキトリ・・アイコンタクトによるカジュアル感が、また勢いをどこまで出せるのか楽しみでした。おっとりしてて、あの "きれ" が出せるのか?・・ など。 インタビュービデオで言ってた事は、1幕が役柄を定義する上でとても大事だし、人物が揃いスペインの1風景を表現できる事、またカラーの違う役柄を楽しみにして下さい・・・との(期待の持てる)コメントでした。 結果から言うと、今回見事キトリも彼女自身のリパートリーの中に入ったようですね。もちろん会場の拍手、ブラボーが証明してられていました。この舞台に立ち会えた事は、とても嬉しく思います。 川村真樹さんのキトリは意外と、ライモンダより良いかも知れない・・・がわたしの最初の印象です。あっでも、もちろんそんな事はないです。彼女の巧さがそう思われたに違いありません。わたしキュとした川村さんの口元が好きなのですね♪ キトリでは口を結び、バジルの気を引くシーンが何度かあり、また表情を前面に出します。 ロレンツォに両手で抱えられるシーンは、人形のふりをしたスワニルダの様に、可愛く、嫌な事ではそれなりの顔をし、さり気無い流し目を使い分けている様は、デビューと言うには余りにも勿体ないですし、今までのキャスティングが、「適正を無視したミス」としか思えません。 新国立劇場での役柄、役割と、主役級団員それぞれのストーリー作りは判らなくもないのですが、やっぱり今日の舞台を観てしまうと・・そう言わざろうえませんね。

 ドン・キホーテ前2回は長瀬さんでしたが、今日は市川さん。やっぱり雰囲気違うな・・。長瀬さんは行ってしまっている老紳士。今日の市川さんは行ってしまってない紳士です。以外ですが、どちらも素敵。好き嫌いでは当然順番は付きますが、意味がありません。もちろんこれもあり。キホーテは森のシーンに違いが大きかったように思います。長瀬さんはあくまで夢・夢・夢。でも市川さんは、夢・現実・現実程度に、以外と有機的な人間くさい感覚です。名前は夢のシーンですが、人間キホーテは、自身の夢の中で実在。 この解釈素敵かもしれません。キューピッド、ドゥルシネア姫、森の女王はもちろん夢の創造物。(子供たちもですが、)今日は3階席からの鑑賞で、あの暗転シーンがとても美しい夢舞台に見えた事に感激しております。(前2回は1階席前席なので、目を一瞬細めないと光量に耐えれません) ガマーシュ澤田さんは、やっぱり今日も影が薄いし、キャラが弱すぎるように感じますね。これが新国流だったらしょうがありませんが。

 1幕での一番の盛り上がりは、やはり芳賀さんの片手リフトに奇麗に乗りきった(こっと笑顔の)川村さんの手の使い方でしょう♪ (2回ともタンバリンふりふりです) 山本&ひろみペアでは、楽曲の小節に合わせてだった、間の取り方は、芳賀バジルでは、オレに合わせろ!です。 でもバクランさんはさすが、芳賀さんをきちんとみており、それぞれの音に気持ち良くのっておりました。 それも2回とも♪

 もちろん忘れてならないのが、”生まれつきのエスパーダ” マイレンさんです。2幕居酒屋も含めて、なんてカッコ良いのでしょうか。 やっぱり彼の日は観ておくべきだったと・・今更ながら後悔です。Getした役。今日の川村さんもそうですが、ダンサーの一生懸命になっている姿に感動が勝手に付いてきます。ほんとう彼は「評価してください」とインタビュービデオで言っておられましたが、初回生舞台は一度しかありあませんし、彼を逃したのは不覚としか言いようがありません。 (ってデビューとはにわかに思っておりませんでした。)
 森の王女、キューピッドはやはり初回の美帆さん、堀口さんのステップの美しさには及んでおりません。感覚的ですが森の王女役での厚木さんは固い印象です。それにしても今日も美しかったのは、メルセデスの湯川さん、ギターの踊りの楠元さん・・何度観てもうっとりします。 また3幕第1ヴァリ、第2ヴァリの2人(まゆみさん、美帆さん)は本当に安定しておりますね♪

アレクセイ・バクランさんは今日も情熱的なタクト捌きです。またまた、鼻息荒く振ってられたと思います。(今日は3Fなので聞こえませんが)

川村さん、おめでとうございます
とても楽しむ事ができましたし、あの会場での拍手は、川村さんキトリが満足を得られた事と思います
ありがとうございます

さてこれで新国ドン・キホーテは終了です。
いよいよ10月からバレエ公演が多くなりますが、インフルエンザにかからない様にしないと!

2009年10月15日木曜日

10/15 10/14の新国立劇場 『ドン・キホーテ』 .その2

 
本日も、新国立劇場2009/2010開幕公演の『ドン・キホーテ』を観てまいりました。昨日はひろみさんの舞台が素敵で・・うれしい限りで終了し、また本日はシーズンゲスト組み、2回目の舞台あたりから上向く彼女のこと、またウヴァーロフのあの突き抜けるような笑顔と併せて楽しみにしておりました。このたび初めてですが、その日のうちに書くことができませんでした。 まっ趣味の範囲、納期を気にせずに書くことと致します。

新国立劇場 『ドン・キホーテ』

 ■キャスト
   【キトリ(ドゥルシネア姫)】 スヴェトラーナ・ザハロワ
   【バジル】 アンドレイ・ウヴァーロフ
   【ドン・キホーテ】 長瀬信夫
   【サンチョ・パンサ】 吉本泰久
   【ガマーシュ】 澤田展生
   【街の踊り子】 西川貴子
   【エスパーダ】 貝川鐵夫
   【キトリの友達(ジュアニッタ)】 寺島まゆみ
   【キトリの友達(ピッキリア)】 西山裕子
   【メルセデス】 湯川麻美子
   【ギターの踊り】 楠元郁子
   【ジプシーの頭目】小口邦明
   【二人のジプシー】 八幡顕光 福田圭吾
   【森の女王】 厚木三杏
   【キューピッド】 高橋有里
   【ボレロ】 楠元郁子 貝川鐵夫
   【第1ヴァリエーション】 寺島まゆみ
   【第2ヴァリエーション】 さいとう美帆

 ザハロワはいつもの線よりも少し、ほわっとしております。少し太ったのかな? でも少しお肉をつけているほうがキトリというより、彼女自身のバランスとして”美しい感じ”でしょうか。私にはそう見えます。 ヴィシニューワなどはやはり筋肉を纏った肢体が綺麗で「美しさな見せ方」を心得ている様に感じます。・・が、彼女が「とても絞られている」時・・・・ オデット等は苦しささえあります。また美しい・・との狭間とも感じます。
 さて今回ですが、ウヴァーロフ、ザハロワのゲストたちは、十分に働いて頂けたと思います。昨日の山本さん&ひろみさんの新国立(私にとって)最上のペアリングから一転、とにかくダイナミックではじけた2人の舞台。 私事見地では、好きなのは昨日のもの。前にも書きましたが、舞台はやっぱり総合的なものと思っております。浮いている感はありがちですが、もう7年目のザハロワもそろそろ慣れて欲しいのに、やっぱり彼女は周りを気にしない、良い?意味での強さがありますね。 それがヴィシニューワとの違い。ウヴァーロフはその点では、気を使う方なのでしょうし、そのしぐさが伝わります。なにせ、カーテンコールでは、ザハロワの手をとりエスコートするのがお決まりなのに、新国立メンバーの手を取って、慌てている姿、なんとも言えません。でも慣れた舞台ですし、こちらもそう。楽しさは確かにあったと感じましたが♪

 って大切な、大好きな舞台鑑賞をこんな風に書きたくありません。今日の舞台も楽しく、本当に素敵でした。1幕目からっていうより出て来てからのキトリは、とってもダイナミック♪(ウヴァーロフの時は前回も、そうだったとの記憶です ⇒ その上を行くのがニーナとのペアでしょうが。この時は彼自身が楽しそう) まゆみさん、裕子さんはキトリを演じるザハロワにとっては大変な味方なのでしょう。 1幕、ドン・キホーテ登場から、3組のダンスを終えて、バジルがピッキリアとキスしてる事に気づくキトリの表情と、ピッキリアの背中を丸めて逃げる姿・・これってとても気に入りました。 とっても自然。さすがに居酒屋のシーンを除いては、どれも満足だよ~♪

 前回のメルセデス・西川さんから、今回湯川さんへ、随分雰囲気が変わりました。楠元さん、湯川さんの火花はやっぱり大人の魅力でしょうか。とても取ってつけたようなギターの踊りですが、楠本さんは魅力的でした。湯川さんのメルセデスは多分何度か見ているかも知れませんが、スペイン系キャラとしての魅力は随一。大切なダンサーですね。今日は先日と違い意外と前が開けていたのでゆっくりと舞台全体さえぎる事が無く見る事ができました。そこで感じた事は、表情。 特に後ろの人たち。 よくよく見ていると結構面白い。 こんな事初めてかもしれません。 踊っているコール・ドを凝視する事は近々良くある事でしたが、細かい”しぐさ”を持っている、プリマの卵たち、未来のプリンシパル達にも、とってもキャラがたった人たちがいます。コールド最前で良くいらっしゃる、北原さんは今回、4期生の益田さんとご一緒だったと思われますが、とても清清しいし、いつも頑張っている姿を拝見しております(少し踊りにくそうにしている様子があった様な、無かったのかも)。 でも井倉さん伊藤さんは、ソロイストの役をゲットしていたりします。 本当の意味でキャスティングする人が誰かも知りませんし、プロセスもわかりませんが、舞台で輝いている人には、また手を抜いていない人に評価を与えて欲しいと思います。もちろん役という意味で。 人気の商売ですし、惹き付ける魅力を備えた人が必要という事は理解します。多数と私が一緒とは限りませんし、そんな事は無いと思います。 ・・でも最近、十分に果たせる団員を抱えているのに、演目がワンパターンなのは少し気がかりです。 同じまたは似通った人のローティション。 好きなダンサーが全幕の主要部分を担ってくれるのは嬉しいし、ついチケット買ってしまいがち。 ですが、わたしみたいな初心者さえ少々最近のパターンには食傷気味かもしれません。 ソロイストの活躍できる演目(新くるみ?← ではありませんが)がとっても待ち遠しいと感じておりますし、話の続きですが、以外と内気な卵達に、キャラを与え、爆発する姿を楽しみにしております。 名前はあまり分かりませんが、何人か面白い人を発見したので・・ 書いてみました。
 またたま主題からはずれておりますが、3幕グラン・パ・ド・ドゥは大いに盛り上がりました。ドン・キホーテのダイナミックさが、もちろん凝縮された部分と感じます。ザハロワがあんなに息を切らしている姿を久しぶり(もしかして初めて)に観た様に思いました。・ウヴァーロフは顔を赤らめていつもの笑顔。 本当に楽しい舞台でした。

いよいよ土曜日はキトリ役デビューの川村さんの舞台です。

2009年10月14日水曜日

10/13 新国立劇場 『ドン・キホーテ』 .その1



新国立劇場バレエ団 2009/10月シーズン開幕公演です。本日は、新国立劇場2009/2010開幕公演の『ドン・キホーテ』を観てまいりました。なんと、開幕公演がひろみさんとは嬉しい限り・・でも今日は慌てていてひろみさんって事、すっかり忘れており、パンフレットを買ってから気が付き、・・もう嬉しさ一杯でした。

 ■キャスト
   【キトリ(ドゥルシネア姫)】 寺島ひろみ
   【バジル】 山本隆之
   【ドン・キホーテ】 長瀬信夫
   【サンチョ・パンサ】 吉本泰久
   【ガマーシュ】澤田展生
   【街の踊り子】 厚木三杏
   【エスパーダ】 貝川鐵夫
   【キトリの友達(ジュアニッタ)】 遠藤睦子
   【キトリの友達(ピッキリア)】 西山裕子
   【メルセデス】 西川貴子
   【ギターの踊り】 湯川麻美子
   【ジプシーの頭目】小口邦明
   【二人のジプシー】 グリゴリー・バリノフ 古川和則
   【森の女王】 堀口 純
   【キューピッド】 さいとう美帆
   【ボレロ】 楠元郁子 貝川鐵夫
   【第1ヴァリエーション】  丸尾孝子
   【第2ヴァリエーション】  長田佳世

 まずパンフレットを観ていて、第4期生である加藤朋子さん、第5期生の宝満直也くんがセギディーリャ役。ポルカでは中村菜穂さん、町のおんなたちの中にはソロイストと共に、山田蘭さん。ちょっと違和感がある、ギターでは益田裕子さん・・もちろん2幕以降にも出てられました。今まで気がつきませんでしたが、間辺さん、丸澤さん、山田さんは準コール・ドその他は、コールドで登録されておられる様でした。大湊さんも(ずいぶんと)久しぶりに観る事が出来て少し嬉しかったです。一応4年目になる鑑賞歴は、何となく楽しくなってきれいる様です。 そう・・それと先日ボリショイで頑張っていおられた、(と思う)堀口さんですが、線がとても奇麗になってました。、いつも重たい感じがあまり好きではなかったのですが、ずいぶんと変わって来られてますね♪ ・・ やっぱりまず、公演をする事が大切な事は間違いないでしょう! 新国立劇場は採算を度外視するのも(国の援助があるので)良いけど、本当にダンサーの事を大切に育てたいのなら、公演数を増やさなければいけませんね♪ ビントレーさんに期待かな? (って規約などがある場合はしかたないが・・)

 今日の吉本さんは楽しかった。全日で彼のキャラクターが爆発しているのでしょう♪ わたし明日も観に行くのでやっぱり楽しみです。 って本題前ですが、もうひとつとても楽しかったところは、「んもう・・笑ごろげてた」的な・・ですが、2幕居酒屋で、キトリ、バジル、友人たちが座りますね。っていうか、ひろみさん、山本さん、遠藤さん、裕子さん4人でテーブルに着いたのは今まで通りですが、もう遠藤さんったら、前に胸をはり、完全に飲み屋トークな雰囲気。 山本さんは酒のピッチャーを振り回しているし、ひろみさんものりのり、裕子さんはこういう時に・・こうなるのでしょう的な、とってもいい?雰囲気です。 いやーこの状態・・ ギターの踊りが始まりますが、益田さんを見ようと決めてたし、大好きな湯川さんも楽しみにしてたけど、吹っ飛んでしまいました。もう釘付けです。ギターが終わって、エスパーダ貝川さんのカッコいい筈の、男前の踊りも・・やっぱり吹っ飛んでました。 いいわ♪ この4人

って、やっと本題
ひろみさんが絶好調♪
 何年か前、デニス君との、とんでもなく勢いがあり、激しすぎる 『ドン・キホーテ』を覚えておりますが、山本さん&ひろみさんペアリングの良さは、観てて気持ちが良い。しっかりと気持ちを受取る山本さんと、安心して見ていれるフィシュダイブ。 片手リフトは4回とも最高の出来。 完全にバランスを取り、オフにして丁寧に下ろす山本さんのサポート。ひろみさんは安心しているのでしょう、タンバリンで「きれいでしょ」って言う声が聞こえてきそう。 そう・・ひろみさんのポテンシャルを十分に引出し、観ている私は今日ばっかりは体が熱くなりました(今まで何度かはこんな公演があります)。いつもこの時期ぐらいからは、会場は少し寒い位になり、上着をかけている事が多くなるのですが、今日は少し汗ばむくらい。 グランフェッテ2回転入りも軸が完璧すぎて、楽曲のテンポが遅い位に感じますし、実際遅かったと思います。

 まず第1幕ですが、とても楽しい下町の雰囲気が欲しい所ですが、やはり新国立劇場のお行儀の良さを感じます。そのにさっそく裕子さんが登場・・しますが割愛。 ひろみさんはとっても溌剌としております。拍手♪ バジル山本さんはやはり男前ね。 いつもスロースターターなひろみさんだけど、今日は1幕目からとっても素敵な感じを醸しだしておりました。兄がガマーシュと会わせようと画策し、所詮バジルの財産じゃ・・って所ですが、ガマーシュが出て来てからのキトリの表情が・・・あちこちで「クスッ」って声がきこえる位に豊か。でもカッコいい筈のエスパーダ&街の踊り子は、厚木さんはやはり期待通りでしたが、貝川さんがはやり少し苦手なのでした。 今日のこの役はマイレン君であれば、私にとってはベストキャストだった気がします。もちろん彼は、今シーズン開幕でバジル役をGETしていますので、その方が良い事は確かですが。^^
 いよいよ芸達者なサンチョの登場でした。プロローグですっかり刷り込まれている私は、吉本さんを観るだけで幸せになります。もう誰も見ていない上手のテーブルでも、なにかしている吉本サンチョ。引き際になにか1つ付け加える、サンチョ。 今度はなに・・?ってもちろん期待しちゃうし。 現芸術監督はもしかしてあまり良い役を付けないので、好きでは無いのかも知れませんが、こんな楽しい、人を引き付けるダンサーは財産でしょう♪ にね

 2幕は冒頭書いた事でいっぱいになっていた所、「結婚できないなら、自殺するバジル」のところで、またまた山本バジルは楽しかったです。さすがに大阪人なのでしょう。この手の演技もうまいし、間の取り方が大好き。書かなきゃいけないこと忘れそうでした。今回メルセデス役で西川さんが久しぶりに、踊っております。最近は王妃などの役が多かった様に思いますが、支えてきたキャリアは流石と言うべきか・・でも最後は背中が固い彼女だけに、少々辛そうだったように感じたのは私だけでしょうか? (もちろんサンチョはここでも、見せてくれます。楽しい♪)
2場では、森のシーン。 堀口王女は、とても線がきれい。またキューピットは適役って言うか、新国立1番のはまり役の美帆さん&ひろみさん。急に舞台がパステルに変わるシーンは何度観ても奇麗です。ブルー・イエロー、白とピンクの美帆さん、超明るい白色系照明に、繰り広げられる森・・夢のシーンはこのバレエ団の一番の見せ場なのでしょう。子供はあまり必要ないのではといつも思いますが、今日はそれさえも「いいか・・」って思えました。
ひろみさん舞台は好きで何度も観ておりますが、今までの中で、安定感は一番でした。 3回ぐらいは上に伸びる肋骨と美しい見せ方と腕の位置。 しっかりした軸がブレないターン。とにかく美しいアチチュードの形。 私の知識は、ほとんど0(ZERO)なので、うまい表現が出来ない事が悔しいのですが、とにかく完璧でした。 完璧は美しく魅せる事が出来る事、今日体感出来たことに感謝です♪ 今まで森のシーンは、町のシーンとのギャップでどちらかが優位に立つのですが、いつも下町のキトリが上だったのに、今日は55:55でTOTAL110%の出来でしょう。(計算が合わなくてすみません)

 3幕結婚式の見せ場です。『ドン・キホーテ』は先日芳賀さんの桶川公演で観たひろみさんが楽しそうで、山本さんがどんな風に見せてくれるか楽しみにしておりました。美しいとしか言いようがありません。これも冒頭に書いた様に、パートナーシップが良いという事が、全ての基本なのでしょう。今日は気持ち良く見る事が出来ましたし、やはり相乗効果とはこのペアリングを言うのでしょう・・って感じます。

明日はザハロワ、ウヴァーロフペアです
この舞台を作っていただいたダンサーに感謝です♪

2009年7月8日水曜日

7/8 続・タマラ・ロホ、コッペリア、マノン


 
 先日5月の記事で、英国ロイヤルバレエ団『マノン』の事に少しふれました。もちろん私の家では、BS等は入りませんし、いろいろと見逃しているTVは多いのですが、『芸術劇場』で『マノン』を放映してくれた事に、今更ながらですが、とても感謝しております。あのテープを何度も何度も見ているうちに、あのとき書いた感想 がどんどん変わっていきます。 
 原作のあとがきは以下の記述がありました。 ”” プレヴォーの短編小説「マノン・レスコー」は、「ある貴人の回想録」(纏めて一篇の)二十篇の小説の印税が入り、気を良くして付け加えた一篇に過ぎない作品。それが、「騎士グリューとマノン・レスコーの物語」 ”” とありました。長年にわたる野心作「ある貴人の回想録」の7冊目の附録(ただの繋ぎ)を2・3週で書き上げたそうです。もちろん、この作品自体は彼の回想録的な部分、一気呵成に書上げた「青春の書」であり、1人の女性は作者によって作られたタイプ。
 バレエでは、騎士グリューを一番理解し、また援助したチベルジュの参加はありませんし、大きく変更された内容も多く見受けられます。ケネス・マクミランは1974年、 ””このころアレッサンドラ・フェリという新たなミューズを得て、「マノン」を振り付けた。(wiki参照) ”” そうです。

 今回、新国立劇場での『コッペリア』が彼女の初見でした。感想としては、芸術劇場で辛辣なマノンを演じていたタマラの表情が頭から離れず、新国立の舞台に登場した時は、前々日に観ていたひろみさんのスワニルダがあまりにポジティブな世界観を以て見せても頂き、私的にツボに嵌っていたせいか、タマラの表情がマノンに最初見えた事は事実でした(あまりに稚拙?かもしれませんね)。 実際3回目の舞台でもあり、1幕の感想は先日書いたとおりです。容姿について言うなら、ボディラインの美しさはダンサーにとっては表現力の次の次の・・・ぐらいで良いと思っている私にとっては、大した問題ではありませんし、公演をしっかりと引っ張って行けるモチベーションと、(技術的、演技的)エレメントがあれば私的には満足出来る気がします。
 コッペリアでは、西山裕子さんとさいとうさんの上手さが群を抜いていましたね♪ 一番気弱な役のさいとうさん、しっかり者の裕子さんは、両端でとってもキュートな表現を気持ちよく見せて頂きました。 その中で真ん中にタマラがソロイスト達と並びますが、その表情はとっても日本人チック。(って一瞬思ってしまいました)でも時々見せる無表情な顔。 彼女の本質なのではないかとさえ思います。結婚式の場面(ベールを取った一瞬のひろみさんとは比較しちゃいけないのかも知れませんが・・)でも、無表情な顔がありました。 そこまでです。その後は全開でのタマラは観ていて舞台を引っ張り上げて、なおオーラが強く、存在感を出していました。 ← そうそうこれです、観たかったのは♪

> タマラの技術は凄かったという印象だけでしょうか
なんて書いた私が浅はかでした
また観てみたい欲求がどんどん強くなります
2009-2010シーズンでの彼女のパフォーマンスでは、
  Covent Garden's - 2009-2010 Season
    Mayerling - Oct. 29, Nov. 2
    Sleeping Beauty - Oct. 30, Nov. 12, 16
とあります(もちろんこれは無理です)。また
  World Ballet Festival - Tokyo
    Ella es Agua - August 1, 2, 3, 4
    Swan Lake - August 6
    Esmeralda Pdd - August 8, 9, 10, 11
    Carmen Pdd - August 13
ともあり、どれだけ足を運べるか分りませんが、また好きなタイプのダンサーが増えた事に感謝です
Covent Gardenでの彼女のオーロラは一度DVD等で観てみたいと思います。が今は無いですね
この前、ロミオとジュリエットがアマゾンに出ていたと思われますが、詳細は分かりません。
 たぶんこれかもしれませんが・・ こちらから
そう、この公演(ミラノスカラ座2007年公演)で来ていた時は、見逃してしまった様です。

興味深い記事もあります(ルイス・ロドリゲス・デラシエラ?さんとのセッションです) こちらから

※本写真のLINK: http://www.tamara-rojo.com/
   

2009年5月21日木曜日

5/21 新国立劇場バレエ『白鳥の湖』 第2回目

 
 本日も新国立劇場バレエ『白鳥の湖』を観てまいりました。だめですね。私追加チケットを結局買わずじまいでした。本日はシアターショップでDVDを購入して今週の土日にでもゆっくり鑑賞してみたいと思いますが、それより生舞台を買い損ねた悔しさでいっぱいです。せめて真忠さんの舞台が観たかったのですが、あいにくとデンマークの「ロミオとジュリエット」が入っており、危なくブッキングする所。 「ロミオとジュリエット」は待ちにまった演目ですし、やはり今回は縁がなかったのでしょう ( -_-;;

キャスト
【オデット/オディール】 スヴェトラーナ・ザハロワ
【ジークフリード王子】 アンドレイ・ウヴァーロフ
【ルースカヤ】 湯川麻美子

 ロートバルト: 貝川鐵夫
 王妃: 西川貴子
 道化: 八幡顕光
 王子の友人(パ・ド・トロワ): 本島美和 丸尾孝子 芳賀 望
 小さい4羽の白鳥:さいとう美帆、本島美和、寺島まゆみ、小野絢子
 大きい4羽の白鳥:川村真樹、丸尾孝子、堀口 純、小村美沙
 スペインの踊り: 寺島まゆみ、楠元郁子 芳賀 望、中村 誠
 ナポリの踊り: 高橋有里、大和雅美 吉本泰久
 ハンガリーの踊り: 西山裕子 マイレン・トレウバエフ
 2羽の白鳥:川村真樹、大湊由美
新国立劇場バレエ団

 前回と全く同じキャスティング。 プルミエ・ソワレを購入している私にとって、これで終わるのはとっても残念でなりません。やはりと言うか、昨日とは”一転”しておりました。さすがです って言うか期待通り。 美しいザハロワが、幸せオーラ満載のウヴァーロフ、観ているこちらをとても幸せな気分にしてくれました。でも3幕終幕から4幕の冒頭部分、こんなにダンディでクールなウヴァーロフを観てしまうなんて・・・。

 仕事が詰まっており劇場に着いたのはぎりぎりでしたが、一応問題なく間に合う事ができました。アレクセイ・バクランが相変わらず(すごく)熱の籠った指揮をしております。私の席からは彼の息使いと併せて、いろんな音が聞こえてきます。もちろん彼の情熱によるものですが、楽曲と合っている所が・・・また素晴らしい♪ (今回たった2回でしたが、よい演奏を聞かせて頂けたと思います)

 プロローグは置いておいて、今日はテンションが全然初日の公演とは違う様です。良い予感は当たり♪ この組曲では、2番目に好きなワルツが始まると同時に、マイレンの素敵な姿が・・あっ(もちろん埋もれるわけないけど)・・と思っている間にウヴァーロフがやけに嬉しそうに登場。頭の中でワルツをなぞりながら進みます。
 初日も感じましたが、やはりトロワは意外と芳賀さんの体幹がしっかりキープできてない事が多いように感じましたし、彼自身も女性2人と、とても踊りにくそうな感じがしておりましたし。・・以前の芳賀さんはそんな感じは強くは思いませんでしたが・・・。突っ張りすぎている脚、着地で痛めなければなんて思う位(素人の私がこんなこと書くことは間違いなのかもしれませんが) です。八幡さんは先日あんな意見書きましたが、今日は体が切れていましたね。跳躍力が素晴らしい、努力している感が・・っていう印象。 それそうとキャスト表を見ていて気が付きましたが、吉本さんは24日に道化でした。(で↑の悔しさに繋がる訳です)

 今日も前回以上(平常心がより彼女を引き立てます)に大湊さんには「おめでとう」を言いたいと思います。美しい、少しだけザハロワ似(って今日思いました)の彼女はとても素敵でした。随分と進化してます。 演じている要素より未だ可愛い系でしょうか、少しだけ華を感じさせてくれるダンサーになったと思います。裕子さん、マイレンは、今日も絶好調。少し遅れる彼の指先と、少し進む目線・・。眉間に力を込めて決める姿と対照的に、歯をむき出して楽しそうな笑顔のギャップが、もちろんパートナーをひきたてつつドキドキさせてくれます。この時間はやはり至福です♪
 あと小至福は小さい4羽の白鳥、スペインで・・またコールでも出演されている、まゆみさん。コールにいると彼女はとても目立ちます。とにかく上手過ぎる。キチンと音に合わせて、遅れることなく、正確(多分)に踊っている姿が誰よりも目立ちます。また小さい4羽の白鳥では、新国立劇場でも個性の強い4人の中でもしっかりとした存在感を感じますし、スペインでは、楠元さんのペアを結局観れなかったという印象。 本当に不思議さんですね・・まゆみさんは♪
小野さんもとてもきれいで上手な方ですね。コールの中で何度か見つけました。黒鳥のときの一番後ろの時の多く、すぐに見失ってしまいます。彼女はまゆみさんとは逆かもしれませんね。
もう一度書きますが、川村さん、大湊さんは大好き♪
 残念なのがナポリでしょうか。高橋さん、大和さん、吉本さん。彼もこの2人ととても踊りにくそうな感じを受けました。

 ザハロワは期待以上でした♪ 美意識とテンションの鬩ぎ合いがある時彼女は、観ていてとても躍動感にあふれます。もちろんオディールの場面ですが、絶妙なタイミングをウヴァーロフは捉え、あと瞬間遅かったら、落ちると言う所までの間の取り方は、やっぱり止められません。いつもザハロワなりの完璧な形を私は期待していますが、 前回は、やっとポジションに入れていた感が強かったのですが、今日は観てて気持の良い入り方でした。 「これ」です。瞬時に背中の柔らかさを使いアラベスクの足のラインと並行な腕。 いつもながらため息。 こちらは過呼吸になる位です。多分集中してて息をしていないのだと思います。(笑) オディールに愛を誓った後の悲恋は、時に哀れさ、悲しみ、を感じさせるのが常道と思っておりましたが、今日のウヴァーロフはこの瞬間も、クールでダンディ。なぜそう観えたかは本当に分かりませんが、とにかくそう見えてしまいました。 稚拙な言葉で表現するなら「オデットを傷つけてしまった」でしょうか。 いつもはそう、「自分は何と言う事を」と、1人称で自分の愚かさを思うのですが、「他を思う愛」をウヴァーロフに感じた事、・・とこじつけてみました。 この方が私的に少し大人的に思った訳です。 ・・やっぱり稚拙でした。 それにしてもかっこ悪い場面(ともすればマザコンまで行く時アリ)が、そう見せつけるウヴァーロフのオーラが素晴らしかった。
 
なんともさみしいのですが、『白鳥の湖』はこれで終了します。
またまた来年も観ることができます。牧先生はやはり商売上手なのでしょう
 
明日は「ロミオとジュリエット」です。楽しみ♪

2009年5月19日火曜日

5/19 新国立劇場バレエ『白鳥の湖』 第1回目


 本日は、新国立劇場バレエ『白鳥の湖』を観てまいりました。GWも明けて、とても気候が良いのですが、例のインフルエンザの記事も出ていた様に、マスク組が多いのかと思いきや・・そうでも無かったようですね。そのうちに東京にも、蔓延するかと思いますが、気をつけましょう。特にダンサーの皆様も♪
上の記事を確認した時に、面白い小ネタです。→ こちらから

久しぶりなので忘れていましたが、牧版の白鳥の湖は2幕構成で、1,2幕を1幕、3,4幕を、2幕に集約して時間を短縮しておられます。幕間はオケが止まり、本当に間延びしている感が否めません。しまいには、お尻も痛くなるし、お話も意外と感動に欠ける内容である事、今日改めて認識しました。

キャスト
【オデット/オディール】 スヴェトラーナ・ザハロワ
【ジークフリード王子】 アンドレイ・ウヴァーロフ
【ルースカヤ】 湯川麻美子

 ロートバルト: 貝川鐵夫
 王妃: 西川貴子
 道化: 八幡顕光
 王子の友人(パ・ド・トロワ): 本島美和 丸尾孝子 芳賀 望
 小さい4羽の白鳥:さいとう美帆、本島美和、寺島まゆみ、小野絢子
 大きい4羽の白鳥:川村真樹、丸尾孝子、堀口 純、小村美沙
 スペインの踊り: 寺島まゆみ、楠元郁子 芳賀 望、中村 誠
 ナポリの踊り: 高橋有里、大和雅美 吉本泰久
 ハンガリーの踊り: 西山裕子 マイレン・トレウバエフ
 2羽の白鳥:川村真樹、大湊由美

新国立劇場バレエ団

 大湊由美さんおめでとうございます。以前『カルメン』ミカエラで拝見した時から、久しぶりのソロヴァリエーションだと記憶しておりました。今日はとても丁寧に踊ってらした事、嬉しく思いますし、これから役が付くことを願っております。2羽の白鳥、川村さん、大湊さんともとても素敵でした。
またまゆみさんのスペインは、やはりまゆみさんらしいスペインでした。
今日はなんと言っても、ハンガリーの踊りの裕子さん、マイレンのかっこよさでしたね♪ もう私ったら”顔”がにやけていたかと思われます。

 久しぶりのザハロワ、美しいオデットを期待しておりました。今回感じたのはザハロワの体調でした。先日ガラ公演を終了して、すぐに新国立の舞台でしょう。かなり疲れているのでしょうか? 怪我などしなければ良いと思いますが。本当にご自愛頂きたいとおもいます。でも彼女の事、尻上がりに体調を整えてくれる事でしょう。気遣いしているウヴァーロフは、今日の舞台では充実オーラが全然ありません(彼はすぐに顔に現れるので大変分かりやすいダンサーだと私的に認識してますもので・・・)でした。 何度か、”小さい4羽の白鳥”はこの4人(美帆さん、本島さん、まゆみさん、小野さん)で観た記憶がありますが、本当にこの4人のヴァリエーションは美しいです。私はこの小さい4羽の白鳥から、1幕終了のコーダまでが本当に好きですが、今日は何となく集中出来ずにいました。別に他の事を考えてた訳ではないのですが、やはりザハロワの絶妙なオデットが居なかった事が原因と考えます。

 今日の書き方では、全然良くない様に書いてしまいましたが、もちろん美しい舞台♪。ウヴァーロフは牧版を完璧にこなしています(逆に難易度が低すぎて彼の素晴らしさを引き出せていないと感じます)。男性陣の中での完璧な王子を魅せて頂く事ができました。以外ですが今日の舞台を観て、八幡さんの道化の品に難ありかもしれません(っと感じ入りました)。稚拙な私の鑑賞で、どうしてもボリショイの道化の素晴らしさが頭から離れません。やはり新国立劇場バレエの道化の第1キャストは私的には吉本さんです。舞台を観ててドキドキさせて頂くこと・・これが先天的にもって生まれた才能・・が、今はとても価値あるものに思えています。もちろん私の好みの問題ですし、ダンサー自身を非難するものではない事を付け加えておきます。アラジンの時の彼はもちろん、小野さんとのペアリングを素敵でしたし、この方向で進むのであれば、頑張って欲しい逸材です。牧版お勧めの、ルースカヤ・湯川さんも美しいですね。(このヴァリエーション自身はどうかとおもいますが)
それと、やはり気になりだしたらどうにもなりませんが、終幕の王子・オデットの最後のパ・ド・ドゥの振り付けが何とも違和感があります。去年の白鳥の湖でも感じましたが、今年再確認した次第です。うまく説明は出来ないのですが、同じルーティンの繰り返しが多く、ダンスで何を訴えかけて居るのか、感情が空白になります。 もちろんこの場面では、ロットバルトとの対決前であり、王子とオデットの会話、オディールとの誓いが間違いで、愛してるのはあなたであり、ここに誓いたい・・・と感じるシチュエーションを思われますが同じルーティンの繰り返しでは、なんとも面白みがありません。 ここはなかなかUPDATEされないようです。

明日はひろみさんのオデットの日ですが、私は観に行くことができません。もともと購入できなかった事が大きく、スケジュールも取れなかったので泣く泣くパスしました。
もう一度明後日のソワレ公演を取っております。今度はキチンと書きます。
  

2009年3月29日日曜日

3/29 BALLET THE CHIC 第2回目

 
本日も、新国立バレエ「BALLET THE CHIC」を観てまいりました。

- BALANCHINE, THARP, DUATO-
ジョージ・バランシンの 『セレナーデ』
井口裕之         『空間の鳥』
ナチョ・ドゥアト      『ポル・ヴォス・ムエロ』
トワイラ・サープの    『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』

【振付】
ジョージ・バランシン(『セレナーデ』)
トワイラ・サープ(『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』)
ナチョ・ドゥアト(『ポル・ヴォス・ムエロ』)
井口裕之(『空間の鳥』)
【指 揮】渡邊一正(セレナーデ)
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団(セレナーデ)

<セレナーデ>
寺島ひろみ、厚木三杏、堀口 純、森田健太郎、中村 誠
ほか 新国立劇場バレエ団
<空間の鳥>
真忠久美子、貝川鐵夫、江本 拓、八幡顕光、高木裕次、佐々木淳史、末松大輔、
アンダーシュ・ハンマル、泊 陽平、清水裕三郎、野崎哲也、原 健太、三船元維
<ポル・ヴォス・ムエロ>
湯川麻美子、遠藤睦子、西川貴子、本島美和、丸尾孝子、高橋有里
吉本泰久、貝川鐵夫、陳 秀介、冨川祐樹、芳賀 望、末松大輔
<プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ>
デニス・マトヴィエンコ、厚木三杏、本島美和、小野絢子、西山裕子、山本隆之

 またも前列の席を取れておりました。各ダンサーの息遣いに、この2日間はとても楽しめました。もしかして、2階席からの全体のフォーメーションを見た方が楽しめたかもしれませんが、とても満足しています。今日はやはり、ひろみさんの美しさにうっとりしていました。 昨日のまゆみさんと同じロシアンガール。やはり、キャリアでしょうか、昨日のまゆみさんは個性を限りなく消し去って、まるで空気と同じ比重で、ふわり・・という感じがぴったり。 飛んだ時の高さと頂点、着地がこの上ない美しい弧を描き、それが衰えない感じです。体力ともともて充実しているまゆみさん。 このロシアンガールは空気感を追及するのであれば、まゆみさんはとても素晴らしいはまり役と感じます。でも確かにこの役はそれだけではない様におもいますし、詳細はわかりませんが、本日のひろみさんの舞台を観てやはり、個性は必要と感じておりました。 もちろん体力の充実感は最後まで衰えをしらず、美しい弧は他のダンサーの追随を許しません。 厚木さん、堀口さん、ひろみさんという3人は、厚木さんのやはり男前感は、この演目にはきつかったです。昨日書いたように、やはり、裕子さん、まゆみさん。寺田さんがベストキャスティングでした。

 連日のハードな演目で、出演者の方は疲れていたと思いますが、キチンと最後まで見せて頂くことが出来たこと本当にうれしくおもいますし、お疲れ様でした。 この演目は新国立バレエ団にはとてもあっていますね♪ バランシンの追及する美しさは、少し男性目線かもしれませんが、少し控え目な表現が得意な日本のバレエ団で、彼のレパートリーを増やしてほしいものですね♪

本島さんの事、久しぶりに書きたいと思いますが、ポル・ヴォス・ムエロでの彼女はとても、全幕公演などで観るより合っていた様に感じました。意外ですが早すぎるダンスも彼女は苦手なのかもしれませんね。

プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ、デニスでもこの演目の粋さ、キザさをこなしている感じはありませんでした。いったい誰の為の演目でしょうか?このとってもわざとらしい演技を厭味なく、またさらっとこなせる、現代の男性ダンサーとは誰なのでしょう? ・・ なんとなくこの演目は消化不良気味です。

今回の公演、コンテンポラリー作品は新国立劇場バレエでは初めてでした。とても理解出来るに至りませんでした。ポル・ヴォス・ムエロの感情もそうですし、空間の鳥での、生まれる為に破らなくてはいけない壁も、このダンスで正直理解することはできませんでした。 (というより、うまく感じることかもしれませんでしたが・・・。)もう少し感受性をを磨かないと無理かもしれませんね ^^;;

でも今日もまた、チャイコフスキー「弦楽セレナード」聞けたこと・・幸せでした♪