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2010年12月3日金曜日

12/3 新国立劇場 『シンデレラ』 2回目


  本日は2回目『シンデレラ』でございます。先日の川村さんを忘れられずにいます。 全体的には本日がファーストキャストと思われますが、好き嫌いはあるのも・・ どちらが好きになれるかな?
西山さんのキャスティングは大きいな・・って思うし、4人のフェアリー達のつぶは揃っている。また吉本泰久のナポレオンは、とてもじゃないが、静観は無理♪ だって新国立劇場一番の役者?なのですから、お約束でも面白いでしょ! でも、鉄壁の小野&山本、今シーズン一押しのペアリングとキャスト陣を揃えたはずなのに・・・。

キャスト:
    【シンデレラ】  小野絢子
    【王子】  山本隆之
    【義理の姉たち】  高木裕次 マシモ・アクリ
    【仙女】  本島美和
    【父親】  石井四郎
    【春の精】  西山裕子
    【夏の精】  西川貴
    【秋の精】  高橋有里
    【冬の精】  厚木三杏
    【道化】  八幡顕光
    【ナポレオン】 吉本泰久
    【ウェリントン】  市川 透

スタッフ:
    芸術監督: デヴィッド・ビントレー
    振付: フレデリック・アシュトン
    作曲: セルゲイ・プロコフィエフ
    装置・衣裳製作: 英国ロイヤルバレエ
    指揮: デヴィッド・ガルフォース
    管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団


早速本題です
結果から言うと、温かい気持ちで、育ってくれる事を待つ事と致しましょう♪ (なんで上から目線?)

アシュトンの振付は私などでは解らない難しさがあると思われます。 さいとう美帆は、出てきた時からシンデレラだった。そのあともず~っとそう。気品があるし、シンデレラオーラがあった(気がする) でも小野絢子は、技術的な強さは随一だし、とてもひとつひとつが丁寧で、そこがファンとしては大変嬉しくもあり、良い時もそうでない時も、応援致したくなります。彼女の演目への向き合い方、音楽性と丁寧なバレエは本当に大好きなのですから。 でも今日はキラキラしたシンデレラでも無ければ、強さも感じ無かったし、なんかいつもよりも中途半端な演技だし。残念だった。あっ・・当然ですが、一般的な水準以上である事は言うまでも無いのですが。 山本&小野絢子のペアでは、いやが上にも期待しちゃうし、厳しくなった結果の言葉です。せっかくの機会、もっともっと弾けててもいい感じがするし、そんな小野絢子を今回期待していた。あと、王子が・・山本さん、少しだけ練習不足なのでしょうか? 体が重たそう! でもいいです。許しちゃう。この2人観てて本当に綺麗だもの。 日本人のペアで一番好きな理想の2人。

1幕目:
今日も出だしからシンデレラを中心として観ておりました。やっぱり1人1人全然違う。面白い。歩く場所から、掃除する範囲。音楽の取り方。同じのは幕が開いたときの居場所だけかも。好きとか嫌いではなく、とってもありです。(明日まゆみさんも楽しみにしておきます) 小野さんの役作りは、姉さん達とキチンと向い会ってた。あれじゃ疲れる。でも彼女らしいって言えばそうかも知れない。勝手に作っている小野絢子像。ソロは本当に上手い。踊り出すとシンデレラだと思い出す。この不思議な楽曲に上手く乗る。 この振付・・って。よどみの無さって大事だけどできるスキルを持ってる人って、実は少ない?かも。 一流の音楽性がベースに無いと無理だものね♪ 姉妹達は今日もあまり目に入らない。前のおじさんのアタマにやられました。
いい事思いついた・・って感じの瞬間、ぱっと上を見てシルクのスカーフをほうきに括りつける。また変装した仙女が顎に手をあて、ぱっと目を見る瞬間。いろいろとあれれって思う瞬間はありました。年齢を重ね、舞台を重ね、本当に時々で私たちはあなたを観てまいりますね。
仙女と言えば、今日のファーストキャストの4人の精達は、上に書いたとおりで、中央付近はあまり観ておりません。


2幕目:
場所はお城ですね。楽しみにしてるのは、シンデレラ登場シーン。それとパ・ド・ドゥ。ヴァリエーションと、12時の鐘。だいたい見れたので満足♪ 今日思ったのですが、小野絢子は、マイレンの方が鉄壁なのかな? パ・ド・ドゥは観てて余り上手く無かった気がする。本当に美しく安定してる所・・得意・・と、不得手が交錯してた感じ。どちらがって訳でなく、上手く無いって訳でなく、なんとなくしっくり来ない感じが、この2人から臭う。この幕はそれぞれ相手に対して真摯に向き合うのが前提となり、その上で細かい役作り・感情が、私たちの下へ響いてくる。今日感じる事ができなかった理由の言い訳として、マイレン君を思い描いても見た。
そうすると、さいとうさんが困るから、やっぱり撤回!
それにしてもうっとりでした。もちろんシンデレラ登場シーンです。唇を結んだ小野絢子は、とても愛嬌系の個性的な女性。決してゴージャスな美人系では無い筈なのに・・・ 今日見直した♪

それにしても、ここのワルツ・プロコフィエフは不思議な世界です。極上のワルツは、この演目で一番好きなパートです。

3幕目:
時計の幕から飛び出てきたシンデレラは、いつしか眠りから覚めて、住み慣れた家の暖炉で気がつく。楽しい夢・・ゆめと思いつつ、思いを胸にソロヴァリエーション。・・から、王子登場。ひと通りのコメディがあり、靴を落としてしまうシンデレラと、ハッピーエンドに向かう2人とその舞台。ここでも上手いが、それ以上で無い感じ。当然それ以下であるハズは無く・・なのですが・・。山本さんも今日はオーラ攻撃! 的な鋭さが無く、まったりとした王子となってしまっている。これは良いか悪いか私の鑑賞眼では・・解らない。
 - バランスであれば、今日は◎
 - 1人を見るのであれば、今日は△
って感じです。

この物語の最後は、仙女が中心で誘い、4人の精たちは王子の友人に抱かれて、王子とシンデレラが幸せを、金色と夜の漆黒の中で誓い合います。証人としての、あちらからフェアリー達と、人間世界から友人達。それと極めつけが仙女。頑張って♪

やっぱり本日観れてよかったですね♪
そのポイントは、もちろん山本さんと小野さんでございます
もちろん、羽賀さん、西山さんペアは見惚れてましたが・・
江本さんは相変わらずかっこいいし、コールドでも気になる人発見。名前判明したら書きますね♪

明日、寺島まゆみさんのシンデレラストーリーを存分に愉しみます

2010年5月30日日曜日

5/29 DANCE to the Future


  本日は、新国立劇場、中ホールでの、「DANCE to the Future」を観てまいりました。先日のマラーホフの贈り物も、全然書くことが出来ないくらいに、病んでおりました。ただの風邪ですが。
  そうなのです、「マラーホフの贈り物」を観て電車の中で発病と思われます。すっかり、カラヴァッジオの毒にやられてしまった感・・なんて思っていたら、とんでもない位に熱が出ておりました。体温計を見てしまうともうダウン。(なんて、単純な・・わたし) それから、4日間もう全然食事も受け付けないし、完全な脱水症状を起こしていて、お医者さんに行ったときには、ひどく言われてしまう始末。 やっとのこと、社会復帰できたのは、金曜・・なので、ちょうど1週間かかってしまいました。 それで本日は、バレエです。楽しかったです。


  久しぶりの、はなさんと新国立バレエ。中劇場は久しぶりです。このチケットどうやって買ったのかは忘れましたが、今日の舞台は、階段がある10列目まで、すべて平舞台。 こんなパターンは初めて見ました。このホールは可動式なの忘れてました。10列目は、舞台の仕切り線から、1メートルの距離。実は私今日はその10列目の席。ダンサーが近過ぎで、こちらが凝視出来ないくらい。あれは少し近づき過ぎと思いますよ! それにしても新国立劇場のオールコンテンポラリーって初見です。多分。

以外なのですが、発見したのは、「The Last Era of Cinderella」で見せた、本島さんの集中力の強さ。やっぱり牧先生のお気に入りで、ずいぶんこなした舞台度胸。あの狭い、また近い空間でも、しっかりとしたビジョンを持ち、表現したいことがはっきりしています。いいですね、見直しました。チケット買い足すことは無いと思いますが、成長はしっかりと見せて頂く事が出来たと思います。
また今日は、第4期生の同窓会的な舞台だったのかな? しっかりとこちらも成長しています。やっぱり、一押しは、 山田蘭さん。以前も書きました(こちら)が、その時も「一番好き」と書いています。時間はたっている分、彼女は大人っぽく成長しています。特に赤の衣装を着て、インターバルダッシュを繰り返しながら、しっかりとしたバレエを踊るのは、大したものでした。この演目のみ、第4期生は彼女1人。とっても良かったと思います。「Wolfgang for Webb」は、さすがって感じの先輩方。締まりますね。


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「Snow Lotus-雪蓮華」
      振 付:井口裕之

      ダンスミストレス:遠藤睦子
      音 楽:J.S.バッハ


      澤田展生
      前田新奈/遠藤睦子/西川貴子
      大和雅美/井倉真未/今村美由起/若生 愛/間辺朋美/益田裕子

タイトル:
「チベット問題」と「中絶」をテーマに、命の尊さについての問題を、螺旋状に絡ませながら、仏教的な世界観を描いた作品

  時々見えてくる、振付家の感性を、この距離の舞台でどうしたいのかは最後まで理解することが出来ませんでした。あまりにも抽象的な振付は苦手です。また 雪蓮華 に意味が在るとも思われません。チベット人への軍の暴挙的な赤のライティングの面が迫る・・部分の表現は面白かったですし、なんとなくその周りは理解出来たのかもしれませんが、やっぱりこの演目は、ストレートではありませんし、もう少し解説を入れてくれたら良かったかもしれません。 タイトルでも述べている様に、意味、得たインスピレーション、ビジョンが創作時しっかりと有ったと思われる為です。
無伴奏チェロ組曲(だと思う)で始まります。途中、ブランデンブルグ協奏曲も入っていた気がします。・・が何番かは、ヴァリを覚えていない為、不明です。



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「The Last Era of Cinderella」

      振 付:能美健志
      ダンスミストレス:軽部裕美
      音楽:P.ダリオ 他


      貝川鐡夫/本島美和
      大湊由美/川口 藍/成田 遥/細田千晶/中田実里/山田 蘭

タイトル:
シンデレラ・ストーリーは終わりを告げた・・・!?
男女の物語は時代とともに変貌する。男は妄想執着し、女は幻想し飛翔する。
男女の距離、関係性、そしてそれぞれの欲するものとは・・・。

シンデレラのグラスシューズが光と共に登場します。
  舞台袖で、上手は下半身だけで、下手は上半身で、赤のドレスと赤のシューズで、エロさ満点です。貝川さんは草食系、こころもと無い、ヨワヨワしい状態で、ガラスの靴に胸を痛めています。本島さんは女性の象徴でしょうか。煌びやかな赤のドレスと赤のピンヒールで、男性の許へ・・。もうそんな「ガラスの靴」なんて・・って言いたげに、こちらは強さ炸裂。妄想への執着(男)本当にうまいです。現代音楽(って言うより雑音)に乗せて、女性たちは、舞台の光で作られた、進むべき道(舞台を1周する正方形の枠)を、7人が瞬間移動していきます。なんとも面白い。2人ずつ男性へアプローチしますが、全然対応出来ていないのでしょう。もう完全に弱っていく男性。ある意味ですごいヴァイタリティ。一昔前は、男性へ向けて使う言葉。大好きな大湊さんと期待大の蘭さん。この一番盛り上がる場面の見直したと言った、本島さんの演技は男前だった。良いダンサーになりましたね♪ でも古典系は別なので、このジャンルは任せても良い気がします。
  触れないパ・ド・ドゥは、もう少しです。全ての部分で男女2人は物理的な触れ合いがありませんが、その間を2人の気で見せて頂きたかったのでは無いでしょうか? 触れない事は、親密さの反作用的な雰囲気を醸し出すことが出来れば、あの触れないパ・ド・ドゥは、完成を見る気がします。(って勝手なこと言っていますが・・) 惜しいって感じが否めません。
その辺が、本島さんなのですが。
でも蘭さん、カッコ良いです。女性として、あの背中。もう直ぐにでもオディールを踊って欲しい位♪
(超近くで見ててそう思いました)


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「Wolfgang for Webb」
モーツァルト3部作「Wolfgang Amadeus Mozart」より

      振 付:ドミニク・ウォルシュ


      美 術:リビー・マスターソン
      振付補佐・衣装:ドメニコ・ルチアーノ
      バレエミストレス:板橋綾子
      音 楽:W.A.モーツァルト


      ドメニコ・ルチアーノ(ゲストプリンシパル)/酒井はな
      小野絢子/さいとう美帆/楠本郁子/西山裕子/湯川麻美子/冨川祐樹
      福田圭吾/古川和則/山本隆之/八幡顕光

タイトル:
面白い♪
楽しいかと言われれば、NOかもしれません。が、ダンサーで見せて頂けたことは、嬉しかったです。

また気が向いたら書きます。
今日はこれくらいで。

2010年3月28日日曜日

3/28 新国立劇場バレエ 『アンナ·カレーニナ』 4回目/shutdown

キャスト:


  【アンナ】厚木三杏
  【カレーニン】山本隆之
  【ヴロンスキー】貝川鐡夫
  【キティ】本島 美和
  新国立劇場バレエダンサー ほか

 公演最後の『アンナ・カレーニナ』を観て参りました。  すみせん、やっぱり気力・体力が、この演目では持続する事が出来ませんでした。弦楽セレナーデが終了と同時に気持ちがshutdownしてしまいました。幕間も・・その・・ぼんやり。でも、トロワ・・って言うより、山本さんのソロ。カレーニンが絶望の淵に際するヴァリエーション。・・から、「組曲第3番 ト長調 op.55 主題と変奏」部分に乗せた、黄金のマスクの群舞。やっぱり素晴らしいし、ぐんぐん引き込まれる。また、最後に蒸気機関車のシーンは、胸が高鳴る。 観る側(わたしにとって)はとっても良い演目でしたし、作り手(ダンサー)はタフな舞台だったと考えます。 ヴァリエーション、ソロ、パ・ド・ドゥ、トロワ、そして群舞の難易度とスピード。本当に素晴らしい舞台でした。



  昨日、ニーナ・ズミエヴェッツのひざには出血がありました。あの睡眠用のモルヒネの世界で最後ぐるぐる回り終わった後の様です。男性2人もひざを床に何度の打ちつけている場面に遭遇しています。最後迄出演していたので、怪我などされていない様に思われますが、大変お疲れさまでした舞台後にいつも幕の中から拍手が聞こえてきますが、今日はもっと盛り上げっていても良いのではないでしょうか? そう、これだけの舞台を乗り切ったのですから・・。 もちろん他と比較しても意味が無い事はわかっております。多分エイフマン・バレエでは、また他では、これだけの施設を持ちながら、年間35公演なんてあり得ないと思います。今の新国立劇場バレエ団のペース配分は、体に染みついているだろうし、その分怪我も少なく、ある意味健全に運営されている気がします。スキルという意味で言うと、この方針とは逆になる気がしますが・・・

なにせ、観る方も気力が必要・・と言う事を胸に刻む事となりました
また、時間が有る時にでも、アンナと2人のアレクセイの小説と、エイフマンの差異について考えてみたいと思います
もう眠る事とします


それと、ついでですが、検索していました

Eifman Ballet of StPetersburg | Ardani Artists Management


こちら多分、マネージメント会社と思われますが、(右フレームの)Ardani Photo Album がとても素敵です
なぜかと言うと、ディアナの Beauty in Motion の舞台、リハーサル、ほかの写真がいっぱい。
ほか盛り沢山です。

2010年3月22日月曜日

3/22 新国立劇場バレエ 『アンナ·カレーニナ』 1回目

新国立劇場バレエで、新たに演目に加わった『アンナ·カレーニナ』、ロシア文学の神髄を観て参りました。 比喩的でリズミカルな表現と、両輪をなすストーリー。賢母ドリイとオブロンスキーの大家族の生活と、リョーヴィン・キチイの愛に満ちた時間。 これは生活感の中で美しさを奏でます。もう片側は、もちろんタイトル・ロールになったアンナとヴロンスキーとカレーニンに苦悩の時間軸。互いの時間軸が離れ、また絡みあい、小説を読んでいたわたしは、期待をしてこのマチネを迎えます。そう、アンナの心境表現は?、またカレーニンが一時的に天使になる様子は?、ヴロンスキーの愛ゆえの犠牲で獲得するものは?・・・ 思う事も多い小説ですね。兄オブロンスキーとドリイの浮気の仲裁に行った先で、会うべくしてヴロンスキーと会ってしまう。もともと賢母であったアンナは、”サンクトペテルブルグの良心” であるグループで、上品に、また敬虔に暮らした日々。
快活で有った筈のアンナの2面性。息子セリョージャと愛人ヴロンスキーの、究極とも言うべき選択を迫られた時の苦悩と、現代でも解決出来ない問題への対峙。幕切れ。
いろんな事を思い浮かべておりました。
また使われる楽曲もとても楽しみにしておりました。




スタッフ
    【振 付】ボリス・エイフマン
    【音 楽】ピョートル・チャイコフスキーなど
    【装 置】マルティニシュ・ヴィルカルシス
    【衣 装】ヴャチェスラフ・オークネフ
    【照 明】グレプ・フィリシチンスキー
                ボリス・エイフマン
    【芸術監督】牧 阿佐美
    【主 催】新国立劇場

キャスト
    【アンナ】    厚木三杏
    【カレーニン】  山本隆之
    【ヴロンスキー】貝川鐡夫
    【キティ】    本島 美和

新国立劇場バレエダンサー ほか



    中劇場は始まる時、真っ暗になるので少し・・っていうか怖いです。 まっくろの暗闇のその中、弦楽セレナーデ第1楽章が響きます。このどこをとっても素晴らしい楽曲といろいろな思いが合わさって、息子セリョージャへの愛に生きるアンナの生々しい位の厚木さんに、いきなりなみだしてしまうわたし。「いい」、厚木さん・・オデット以来苦手としていたわたしでしたが、今日ここまでは、「良い」。(って始まって1分程度。すぐでしたが・・)しっかり舞台を掴んでおりました。この演目難しいと思いました。真っ直ぐに観ている方が良い。小説など読まないで、素で観た方が入る。トルストイ、新潮文庫の単庫本でも1500ページ以上の長編です。自分でポイントと思っていた処も多いし、物語の中で迷子になっている自分。パンフレットを読んでボリス・エイフマンのアンナ・カレーニナへの思い、焦点は感じたつもりでいましたが、だめダメでした。(の為、今回は気になったポイントしか書くことが出来ない様です) 考えないで観る ・・これしか無い。

    セリョージャを寝かしつけた後、弦楽セレナーデに乗せて舞踏会のシーンが展開されます。(ここはキティがヴロンスキーとマズルカを・・と思ってたシーン、結婚を申し込まれ、「幸せな結婚」を夢見るキチイ)・・でもこの舞台では、ヴロンスキーとアンナはこの舞踏会で出会いました。一目でヴロンスキーが気になりました。(判るよ!でも厚木さんちょっと大げさすぎ?)。キティは全く予期せぬ行動・・ヴロンスキーがアンナをマズルカに誘った事に打ち砕かれてしまいますが、一向に気にすることなく、って言うかアンナしか目に入らないヴロンスキー。貝川さん・・ナイスです。とぼけたキャラは合いますね。
    この舞踏会のシーン、新国立劇場バレエの贅沢に配したソロイスト達は見事でした。もちろんこの後、何度か交響曲に乗せて縦横上下へ走り、リフトし、交差するシーンが繰り広げられますが、何処を切っても素晴らしいし、快活。上手く演目を選択したと思います。先日「セレナーデ」では、NYCBとでの違い・・コンチェルトに乗せた物足りない新国立劇場バレエの躍動感を書きましたが、良い悪いでは無く個性と思っている最近です。 あっ・・もちろん好みは有りますが、最後「黄金の仮面」で疾走する振付の素晴らしさは圧倒されますし、幻想序曲「ロミオとジュリエット」にのせ、黒の衣装を着て蒸気機関車の疾風を演じるコール・ドは迫力満点です。ドキドキします。表現が変ですが、日本男児(だけではありませんが・・)の心意気の強さを感じておりました。(ふんどし・大太鼓の圧倒感ってのが合っているかも?) ひろみさんが書いておられます。 → こちら http://www.t-twins.net/message/index.html ほんとうにきついシーンなのでしょうね♪ 十分に迫力は伝わります。

    舞踏会から時間が経ち、論理的な思考以外でも、アンナの行動の異変に気付く部分です。山本さん扮するカレーニンは、その思いを動と静で表現。(出来は未だなのでしょう)一部慣れてないな・・って感じるし、凄いと感ずる部分のギャップがまだ大きい。(いつもの完成度では無い事は感じた) 終盤に向けて完成度が上がってくるのが楽しみ。急激な「動」と時間が止まったかのように見える「静」。エイフマン独特の振付。 彼の表現はこの時点で苦悩を滲ませていた。そう、どんどん引き込まれる。厚木さんアンナとのPDDが大変長い時間、複雑でタイミングの難しさは観ててドキドキする位ですが、気持ちは十分に伝わる。「わたしはあなたに触れらる事を拒みます」って声が聞こえてくるPDD。アンナがベッドの中で、カレーニンを拒絶する論理的理由が理解出来ないし、仮説による追求もしない。
  
    またまた時間が経ち、2人のPDDを目撃してしまうカレーニン。ここでも山本さんの演技がさえる。理性(我慢)が伝わります。彼は「ロシアの知性」で有った為、倫理を尊重し、軽蔑と位置付ける猜疑心的な感情・自分の心の中の嫉妬、アンナの視線、などに蓋をしてしまいます。もちろんそれがあだとなるのは明白。一本気でいろんな意味で正直なアンナには、これは欺瞞としか映りません。この思いは”欺瞞に満ちたカレーニン”を軽蔑で拒否し、ヴロンスキーへの愛へどんどん転嫁され、彼女の生きる意味とします。上手でアンナがベッドに横たわって模索している中、下手カレーニンが暗闇で1人。考え上げた末、アンナがいるベッドルームへ向かいます。1つになった瞬間からアンナの絶叫。(官能的な場面でした)

    もう受け入れる事が出来ないアンナ。カレーニンは2人の事を既に知っています。 ヴロンスキー(下手)、華紺の紗幕を境に(ライティングが見事です。幕無しでも全然OKです)、上手にアンナが紗幕でうっすらとベッドにいる姿が映ります。完全に2人の気持ちがシンクした瞬間。互いに同じヴァリエーションを紡ぎだし(って、ここもう少し合わせて欲しかったです!)、こころとからだを合わせる事が出来ない切なさを感たかった。(← 振付ですが) 直ぐにでも彼のもと・・へって。パーティなのか? (何色か忘れましたが)ライトにぱっと華やぎ、群舞が踊り、何度目かの再会。ついにアンナはヴロンスキーと結ばれます。 結果はカレーニンの気付く事となり、世間的外聞を守る為に考え出した案(セリョージャとの生活)を飲む事が出来ないアンナは、セリョージャからついに離れる事となり、悲観のうちにヴロンスキーへ向かい、1幕が終了します。 この写真は、そのシーンです。 残酷です。でもそうなのかもしれません。
選択はしなければならないのです。

概ね流れは合っている気がしますが、細かい組み立てが、初見で覚えきれておりません

2幕はイタリア旅行からの始まりでした。(これ感です。たぶん)
    2人は大きなトランクを広げて、旅行を楽しんでる様です。彼女曰く、「真の夫」であるヴロンスキーとの旅行です。軍隊を除籍したのであろうヴロンスキーは、アンナといられなくなったサンクトぺテルスブルグから離れ、社交界から離れ、悠々自適に暮らし始める事を誓い、1つ目の行動がイタリア旅行の筈。らしき感じはありあませんが、屈託の無いアンナの表情とヴロンスキーの楽しげな、また短い幸せは絶頂なのでしょう。たのしげ♪

    たぶんサンクトぺテルスブルグに帰り、久しぶり・・人の噂もと感じてた2人に、世界は冷酷でした。・・やっぱり。 それまで楽しく踊っている群舞は、アンナ登場した瞬間、またアンナとヴロンスキーが踊りだした瞬間から、顔をゆがめ、不機嫌に、指を差し示し軽蔑を浴びせかけます。ここ迫力ありましたね。何人かは不明ですが、新国立劇場のソロイスト達が全員揃ったのでは無いか・・・位の軽蔑の視線が一点に。 そうアンナは瞬間的に、条件反射の様に立ち向かいます。・・がヴロンスキーが少し弱い。協力しても良いのに・・・ヴロンスキー・・って思いながらですが、何回か跳ね除けますが、アンナも、もう立ち向かう勇気が底を尽きます。黄金のマスクを被って、金の刺繍、アクセサリを贅沢に付けた、群舞はフォーメーションをあらゆる形に変化させて、軽蔑の感情を送ります。(この豪華さと気持ちが凄い)ついに我慢出来なくなって立ち去ります。

アンナにとって残されているのは、そう愛しい息子のセリョージャ、・・と生きる意味のヴロンスキーとの愛、失いかけの将来。

ここから意味が少し不思議なのですが、睡眠用のモルヒネの世界感なのか?
    ワゴンの登場でした(上手前方にワゴンがあります。1人が通れる位の小さなもの)。 憔悴してるものの、財力に任せ美しいドレス姿のアンナが、部屋で1人。先程の苦しさ、今後の対処を考えています。 横たわりアンナは、ワゴンから顔を覗かせ、そのワゴンを通った瞬間から深層心理の世界。裸です。(って見えるだけですが)最終的には全てのダンサーがまるで裸で蠢く、おぞましい世界感を演出している・・これはアンナの心の葛藤である事は明白。 選択した息子のセリョージャとの別れ、最後に残る筈の、ヴロンスキーとの愛。生活、そして残された将来。このソドム的な振付は、観る事がつらくなる位の迫力と雰囲気を持っておりました。 この部分はあまり観たい ”さま” ではありませんが、この世界観では必須なのでしょう。みなさん、ダンサーの方々は素晴らしい躍動感で演じてられてた事、とても感服しました。 ブラーヴォです♪
気持ちの整理がつかない、アンナはヴロンスキーに迫り、「愛している?」 「ほんとう?」・・ もう狂気に満ちていました。厚木さんの顔だけが怖いし、受け止めるべき貝川さんが、ここでも弱い。少しアンバランスですが、理解は出来ます。 ここではヴロンスキーへ選択を迫るアンナ。「一緒に居てほしい」・・「仕事がある」・・「不審感に繋がる」・・「愛していない?」って流れ。何処にもいけなくなるヴロンスキー。なにも出来なくなる2人。アンナはヴロンスキーを愛しているし、その気持ちがPDDでも伝わります。

いよいよラストです。ここは判りやすい。
    蒸気機関車の音とスモーク。列車を思わせるオブジェクト。群舞は黒い衣装と被りもので、疾走する機関車を表現します。とてつもない迫力と、楽曲が合い混じって、まるで『ボレロ』の最後近くの様な迫力で、前に迫ります。アンナが舞台後方のバルコニーに登場します。切羽詰まった表情がわたしの席からでも伺えます。幕切れと同時にエンディングに向かいました。

やっぱり、細かい組み立てが、初見で覚えきれておりません
間違っていたらごめんなさい
再度あと数回観ますので、間違いは都度修正します

    ボリス・エイフマンを演目にする事の素晴らしさ、難しさ? を初めて知りました・・って判ったふりをしすぎですが・・(すみません)、映像で「ロシアのハムレット」を観ましたが、とにかく初見はアクロバチック等と言う言葉が陳腐で、振付の必要性と、ダンサーの身体能力・表現力を、このカンパニーのプリンシパルは必要である事を思った次第です。今回新国立劇場バレエでの取り組みに対しては、ブラーヴォで有る事は間違いないと思いますが、なぜかわたしの中では「しっくり」ときません。今回だけかもしれませんし、次回は反対を言っているかもしれません。
なにせ、1回目の出来としては素晴らしいと思いましたし、男性陣を充実させた事が成功の一因と考えます。

最後今回のエイフマン・バレエの方、あとボリス・エイフマン本人もカーテンコールに出てこられました。スタンディングの方もおられた様です。
私自身は、上手く理解するまでに至っておりません



楽曲(1幕で使用されている楽曲です)
    チャイコフスキー 弦楽セレナーデ ハ長調 op.48 第1楽章
    チャイコフスキー 組曲第1番 ニ長調 op.43 序曲とフーガ
    チャイコフスキー 交響的バラード「ヴォエヴォーダ(地方長官)」 op.78
    チャイコフスキー 組曲第1番 ニ長調 op.43 間奏曲
    チャイコフスキー 懐かしい大地の思いで op.42 スケルツォ ハ短調
    チャイコフスキー 交響曲 第6番ロ長調「悲愴」op.74 第1楽章
    アレクセイ・ウートキン 「ロシアの鐘」
    チャイコフスキー 交響曲「マンフレッド」 op.58 レント・ルグーブレ
    チャイコフスキー 幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 op.32
    チャイコフスキー 弦楽6重奏曲「フィレンツェの思い出」 ニ短調 op.70
    アレクセイ・ウートキン 「ユーリエフの鐘」
楽曲(2幕で使用されている楽曲です)
    チャイコフスキー 交響曲第2番ハ短調 op.17 第4楽章
    チャイコフスキー 幻想序曲「ハムレット」 op.67a
    チャイコフスキー 組曲第3番 ト長調 op.55 主題と変奏
    チャイコフスキー 組曲第3番 ト長調 op.55 悲歌
    チャイコフスキー 交響曲 第6番ロ長調「悲愴」op.74 第3楽章
    チャイコフスキー 懐かしい大地の思いで op.42 瞑想曲 ニ短調
    デイブ・ミラー  電子音楽
    レオニード・エリョーミン  電子音楽
    チャイコフスキー 幻想曲「テンペスト」op.18
    チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」

2010年1月20日水曜日

1/20 新国立劇場バレエ『白鳥の湖』  第2回目

本日は、新国立劇場バレエ『白鳥の湖』です。まるで昨日の事が無かったかの様な、書き出しですみません。

小野さんやっぱり「白鳥の湖」はデビューなのですね♪ 楽しみにしてた舞台。

ダンサープロフィールです

これによると、小さな白鳥、トロア、ナポリらしいです。本日が主役デビュー、もちろん満足のいく舞台。嬉しかったです。技術的には新国立劇場の中でもしっかりとした方と思われますが、32回転はやはりドキドキ。 最初ダブルを入れて調子は良いかなって思いましたが、想像以上のプレッシャーだったのでしょう。ダブルでグラっと来てからはシングルで最後近く迄、頑張ってられました事、とても安心致しました。 
上手から一身に注目を浴びるオデットの登場。 以前から思っていたのですが、バレリーナと言うよりも、女芸人的なコケティッシュな顔立ち。笑顔がある意味笑える。もしかして次シーズンのジュリエット等は多分キャスティングされても違和感を感じない。フェり以外ジュリエットダンサーと未だに思えない私にとっては、少し大胆な意見。 でもあやこオデットは、少し悲劇的な境遇を受け止めてはいるが、暗くない。あくまでポジティブというよりも明るい雰囲気、好き嫌いはあるとしても、間、音、などの取り方が、何となく好みに合う方です。 少し天然的なジークフリード山本さんが、オデットを見つけるやいなやアタック。(押しが強い関西人!) 手を握るジークフリードがオデットを見つめた時から、今日の舞台が成功したと私的には思いました。思ってた以上に上手い。 一方のオディールは経験がカバーする。今日はこれで十分。・・でした。
でも真面目な顔をした時の小野さんも好きです。(フォローですが・・)

あと、道化では福田圭吾さんをキャラとして観ましたが、まだまだ遠慮はあるものの、技術的な感じは、やっぱり昨日の八幡さんより心に響いた。 男性陣は昨日も書きましたが充実です。小芝居も意外とイケてる。大きい4羽の白鳥には今日も堪能。 ここは安心して満足します。それと新国立の白鳥は、オディールが登場してから露骨な視線で、花嫁候補たちは無視しますし、王子には「なぜ~~? 黒なの?」ってかなり小芝居がかっていました。それとスペインの踊りですね。 湯川さんは好き、もうキレキレのスタイルは新国立では逸品。

スタッフ
【振 付】マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ
【作 曲】ピョートル・チャイコフスキー
【監修・振付】牧 阿佐美
【指 揮】アレクセイ・バクラン
【舞台装置・衣裳】ピーター・カザレット
【照 明】沢田祐二
【管弦楽】東京交響楽団
【芸術監督】牧 阿佐美
【主 催】新国立劇場

キャスト
【オデット/オディール】 小野絢子
【ジークフリード王子】 山本隆之
【ルースカヤ】 井倉真未
【ロートバルト】 貝川鐵夫
【王妃】 西川貴子
【道化】 福田圭吾
【王子の友人(パ・ド・トロワ)】 堀口 純 寺田亜沙子 福岡雄大
【小さい4羽の白鳥】 遠藤睦子 西山裕子 寺島まゆみ 長田佳世
【大きい4羽の白鳥】 川村真樹 寺島ひろみ 本島美和 丸尾孝子
【スペインの踊り】 湯川麻美子 寺島まゆみ 江本 拓 芳賀 望
【ナポリの踊り】 高橋有里 大和雅美 吉本泰久
【ハンガリーの踊り】 西山裕子 高木裕次
【2羽の白鳥】 堀口 純 寺田亜沙子

2009年10月14日水曜日

10/13 新国立劇場 『ドン・キホーテ』 .その1



新国立劇場バレエ団 2009/10月シーズン開幕公演です。本日は、新国立劇場2009/2010開幕公演の『ドン・キホーテ』を観てまいりました。なんと、開幕公演がひろみさんとは嬉しい限り・・でも今日は慌てていてひろみさんって事、すっかり忘れており、パンフレットを買ってから気が付き、・・もう嬉しさ一杯でした。

 ■キャスト
   【キトリ(ドゥルシネア姫)】 寺島ひろみ
   【バジル】 山本隆之
   【ドン・キホーテ】 長瀬信夫
   【サンチョ・パンサ】 吉本泰久
   【ガマーシュ】澤田展生
   【街の踊り子】 厚木三杏
   【エスパーダ】 貝川鐵夫
   【キトリの友達(ジュアニッタ)】 遠藤睦子
   【キトリの友達(ピッキリア)】 西山裕子
   【メルセデス】 西川貴子
   【ギターの踊り】 湯川麻美子
   【ジプシーの頭目】小口邦明
   【二人のジプシー】 グリゴリー・バリノフ 古川和則
   【森の女王】 堀口 純
   【キューピッド】 さいとう美帆
   【ボレロ】 楠元郁子 貝川鐵夫
   【第1ヴァリエーション】  丸尾孝子
   【第2ヴァリエーション】  長田佳世

 まずパンフレットを観ていて、第4期生である加藤朋子さん、第5期生の宝満直也くんがセギディーリャ役。ポルカでは中村菜穂さん、町のおんなたちの中にはソロイストと共に、山田蘭さん。ちょっと違和感がある、ギターでは益田裕子さん・・もちろん2幕以降にも出てられました。今まで気がつきませんでしたが、間辺さん、丸澤さん、山田さんは準コール・ドその他は、コールドで登録されておられる様でした。大湊さんも(ずいぶんと)久しぶりに観る事が出来て少し嬉しかったです。一応4年目になる鑑賞歴は、何となく楽しくなってきれいる様です。 そう・・それと先日ボリショイで頑張っていおられた、(と思う)堀口さんですが、線がとても奇麗になってました。、いつも重たい感じがあまり好きではなかったのですが、ずいぶんと変わって来られてますね♪ ・・ やっぱりまず、公演をする事が大切な事は間違いないでしょう! 新国立劇場は採算を度外視するのも(国の援助があるので)良いけど、本当にダンサーの事を大切に育てたいのなら、公演数を増やさなければいけませんね♪ ビントレーさんに期待かな? (って規約などがある場合はしかたないが・・)

 今日の吉本さんは楽しかった。全日で彼のキャラクターが爆発しているのでしょう♪ わたし明日も観に行くのでやっぱり楽しみです。 って本題前ですが、もうひとつとても楽しかったところは、「んもう・・笑ごろげてた」的な・・ですが、2幕居酒屋で、キトリ、バジル、友人たちが座りますね。っていうか、ひろみさん、山本さん、遠藤さん、裕子さん4人でテーブルに着いたのは今まで通りですが、もう遠藤さんったら、前に胸をはり、完全に飲み屋トークな雰囲気。 山本さんは酒のピッチャーを振り回しているし、ひろみさんものりのり、裕子さんはこういう時に・・こうなるのでしょう的な、とってもいい?雰囲気です。 いやーこの状態・・ ギターの踊りが始まりますが、益田さんを見ようと決めてたし、大好きな湯川さんも楽しみにしてたけど、吹っ飛んでしまいました。もう釘付けです。ギターが終わって、エスパーダ貝川さんのカッコいい筈の、男前の踊りも・・やっぱり吹っ飛んでました。 いいわ♪ この4人

って、やっと本題
ひろみさんが絶好調♪
 何年か前、デニス君との、とんでもなく勢いがあり、激しすぎる 『ドン・キホーテ』を覚えておりますが、山本さん&ひろみさんペアリングの良さは、観てて気持ちが良い。しっかりと気持ちを受取る山本さんと、安心して見ていれるフィシュダイブ。 片手リフトは4回とも最高の出来。 完全にバランスを取り、オフにして丁寧に下ろす山本さんのサポート。ひろみさんは安心しているのでしょう、タンバリンで「きれいでしょ」って言う声が聞こえてきそう。 そう・・ひろみさんのポテンシャルを十分に引出し、観ている私は今日ばっかりは体が熱くなりました(今まで何度かはこんな公演があります)。いつもこの時期ぐらいからは、会場は少し寒い位になり、上着をかけている事が多くなるのですが、今日は少し汗ばむくらい。 グランフェッテ2回転入りも軸が完璧すぎて、楽曲のテンポが遅い位に感じますし、実際遅かったと思います。

 まず第1幕ですが、とても楽しい下町の雰囲気が欲しい所ですが、やはり新国立劇場のお行儀の良さを感じます。そのにさっそく裕子さんが登場・・しますが割愛。 ひろみさんはとっても溌剌としております。拍手♪ バジル山本さんはやはり男前ね。 いつもスロースターターなひろみさんだけど、今日は1幕目からとっても素敵な感じを醸しだしておりました。兄がガマーシュと会わせようと画策し、所詮バジルの財産じゃ・・って所ですが、ガマーシュが出て来てからのキトリの表情が・・・あちこちで「クスッ」って声がきこえる位に豊か。でもカッコいい筈のエスパーダ&街の踊り子は、厚木さんはやはり期待通りでしたが、貝川さんがはやり少し苦手なのでした。 今日のこの役はマイレン君であれば、私にとってはベストキャストだった気がします。もちろん彼は、今シーズン開幕でバジル役をGETしていますので、その方が良い事は確かですが。^^
 いよいよ芸達者なサンチョの登場でした。プロローグですっかり刷り込まれている私は、吉本さんを観るだけで幸せになります。もう誰も見ていない上手のテーブルでも、なにかしている吉本サンチョ。引き際になにか1つ付け加える、サンチョ。 今度はなに・・?ってもちろん期待しちゃうし。 現芸術監督はもしかしてあまり良い役を付けないので、好きでは無いのかも知れませんが、こんな楽しい、人を引き付けるダンサーは財産でしょう♪ にね

 2幕は冒頭書いた事でいっぱいになっていた所、「結婚できないなら、自殺するバジル」のところで、またまた山本バジルは楽しかったです。さすがに大阪人なのでしょう。この手の演技もうまいし、間の取り方が大好き。書かなきゃいけないこと忘れそうでした。今回メルセデス役で西川さんが久しぶりに、踊っております。最近は王妃などの役が多かった様に思いますが、支えてきたキャリアは流石と言うべきか・・でも最後は背中が固い彼女だけに、少々辛そうだったように感じたのは私だけでしょうか? (もちろんサンチョはここでも、見せてくれます。楽しい♪)
2場では、森のシーン。 堀口王女は、とても線がきれい。またキューピットは適役って言うか、新国立1番のはまり役の美帆さん&ひろみさん。急に舞台がパステルに変わるシーンは何度観ても奇麗です。ブルー・イエロー、白とピンクの美帆さん、超明るい白色系照明に、繰り広げられる森・・夢のシーンはこのバレエ団の一番の見せ場なのでしょう。子供はあまり必要ないのではといつも思いますが、今日はそれさえも「いいか・・」って思えました。
ひろみさん舞台は好きで何度も観ておりますが、今までの中で、安定感は一番でした。 3回ぐらいは上に伸びる肋骨と美しい見せ方と腕の位置。 しっかりした軸がブレないターン。とにかく美しいアチチュードの形。 私の知識は、ほとんど0(ZERO)なので、うまい表現が出来ない事が悔しいのですが、とにかく完璧でした。 完璧は美しく魅せる事が出来る事、今日体感出来たことに感謝です♪ 今まで森のシーンは、町のシーンとのギャップでどちらかが優位に立つのですが、いつも下町のキトリが上だったのに、今日は55:55でTOTAL110%の出来でしょう。(計算が合わなくてすみません)

 3幕結婚式の見せ場です。『ドン・キホーテ』は先日芳賀さんの桶川公演で観たひろみさんが楽しそうで、山本さんがどんな風に見せてくれるか楽しみにしておりました。美しいとしか言いようがありません。これも冒頭に書いた様に、パートナーシップが良いという事が、全ての基本なのでしょう。今日は気持ち良く見る事が出来ましたし、やはり相乗効果とはこのペアリングを言うのでしょう・・って感じます。

明日はザハロワ、ウヴァーロフペアです
この舞台を作っていただいたダンサーに感謝です♪

2009年3月29日日曜日

3/29 BALLET THE CHIC 第2回目

 
本日も、新国立バレエ「BALLET THE CHIC」を観てまいりました。

- BALANCHINE, THARP, DUATO-
ジョージ・バランシンの 『セレナーデ』
井口裕之         『空間の鳥』
ナチョ・ドゥアト      『ポル・ヴォス・ムエロ』
トワイラ・サープの    『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』

【振付】
ジョージ・バランシン(『セレナーデ』)
トワイラ・サープ(『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』)
ナチョ・ドゥアト(『ポル・ヴォス・ムエロ』)
井口裕之(『空間の鳥』)
【指 揮】渡邊一正(セレナーデ)
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団(セレナーデ)

<セレナーデ>
寺島ひろみ、厚木三杏、堀口 純、森田健太郎、中村 誠
ほか 新国立劇場バレエ団
<空間の鳥>
真忠久美子、貝川鐵夫、江本 拓、八幡顕光、高木裕次、佐々木淳史、末松大輔、
アンダーシュ・ハンマル、泊 陽平、清水裕三郎、野崎哲也、原 健太、三船元維
<ポル・ヴォス・ムエロ>
湯川麻美子、遠藤睦子、西川貴子、本島美和、丸尾孝子、高橋有里
吉本泰久、貝川鐵夫、陳 秀介、冨川祐樹、芳賀 望、末松大輔
<プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ>
デニス・マトヴィエンコ、厚木三杏、本島美和、小野絢子、西山裕子、山本隆之

 またも前列の席を取れておりました。各ダンサーの息遣いに、この2日間はとても楽しめました。もしかして、2階席からの全体のフォーメーションを見た方が楽しめたかもしれませんが、とても満足しています。今日はやはり、ひろみさんの美しさにうっとりしていました。 昨日のまゆみさんと同じロシアンガール。やはり、キャリアでしょうか、昨日のまゆみさんは個性を限りなく消し去って、まるで空気と同じ比重で、ふわり・・という感じがぴったり。 飛んだ時の高さと頂点、着地がこの上ない美しい弧を描き、それが衰えない感じです。体力ともともて充実しているまゆみさん。 このロシアンガールは空気感を追及するのであれば、まゆみさんはとても素晴らしいはまり役と感じます。でも確かにこの役はそれだけではない様におもいますし、詳細はわかりませんが、本日のひろみさんの舞台を観てやはり、個性は必要と感じておりました。 もちろん体力の充実感は最後まで衰えをしらず、美しい弧は他のダンサーの追随を許しません。 厚木さん、堀口さん、ひろみさんという3人は、厚木さんのやはり男前感は、この演目にはきつかったです。昨日書いたように、やはり、裕子さん、まゆみさん。寺田さんがベストキャスティングでした。

 連日のハードな演目で、出演者の方は疲れていたと思いますが、キチンと最後まで見せて頂くことが出来たこと本当にうれしくおもいますし、お疲れ様でした。 この演目は新国立バレエ団にはとてもあっていますね♪ バランシンの追及する美しさは、少し男性目線かもしれませんが、少し控え目な表現が得意な日本のバレエ団で、彼のレパートリーを増やしてほしいものですね♪

本島さんの事、久しぶりに書きたいと思いますが、ポル・ヴォス・ムエロでの彼女はとても、全幕公演などで観るより合っていた様に感じました。意外ですが早すぎるダンスも彼女は苦手なのかもしれませんね。

プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ、デニスでもこの演目の粋さ、キザさをこなしている感じはありませんでした。いったい誰の為の演目でしょうか?このとってもわざとらしい演技を厭味なく、またさらっとこなせる、現代の男性ダンサーとは誰なのでしょう? ・・ なんとなくこの演目は消化不良気味です。

今回の公演、コンテンポラリー作品は新国立劇場バレエでは初めてでした。とても理解出来るに至りませんでした。ポル・ヴォス・ムエロの感情もそうですし、空間の鳥での、生まれる為に破らなくてはいけない壁も、このダンスで正直理解することはできませんでした。 (というより、うまく感じることかもしれませんでしたが・・・。)もう少し感受性をを磨かないと無理かもしれませんね ^^;;

でも今日もまた、チャイコフスキー「弦楽セレナード」聞けたこと・・幸せでした♪
  

2009年2月11日水曜日

2/11 新国立劇場 第2回目『ライモンダ』


 
 本日も、新国立劇場へ向かいました。寒いです。今日は朝から仕事をしており、作成したファイルが見当たらなくなり、少し焦りましたが、ちゃんと保存してた。ほっとして、お風呂で温まり、初台へ向かいました。この時期のお風呂は気持ち良いですね。 ついつい長く入ってしまいますが、時間ぎりぎりまで入っていました。 今日はひろみさんの舞台・・楽しみにしていました。

スタッフ
 【振 付】 マリウス・プティパ
 【改訂振付・演出】牧阿佐美
 【作 曲】アレクサンドル・グラズノフ
 【装置・衣裳】ルイザ・スピナテッリ
 【指揮】オームズビー・ウィルキンス

キャスト
 【ライモンダ】 寺島ひろみ
 【ジャン・ド・ブリエンヌ】 山本隆之
 【アブデラクマン】 森田健太郎
 ドリ伯爵夫人: 西川貴子
 アンドリュー2世王: 市川 透
 クレメンス: 寺田亜沙子
 ヘンリエット: 堀口 純
 ベランジェ: マイレン・トレウバエフ
 ベルナール: 冨川祐樹
 第一ヴァリエーション: さいとう美帆
 第二ヴァリエーション: 高橋有里
 スペイン人: 井倉真未、 江本 拓
 チャルダッシュ: 大和雅美 グリゴリー・バリノフ
 グラン・パ ヴァリエーション: 遠藤睦子
 新国立劇場バレエ団

 今日のひろみさんは完璧でした。全開のパフォーマンスは以前デニスとの『ドン・キホーテ』の時に感じた一体感が私的には体験しましたが、またまた今日やってくれました。舞台全体がキラキラしていて、素晴らしいでは語り足りない生の舞台。 また山本さんとのパートナーシップが素晴らしいし、急な降板で大変だったと思いますが、失礼ながら結果的には本当に良かった・・と思います。ひろみさんは何処を切り取ってもライモンダで、ヴァリエーションはとても安定しており、見ていて思わず笑みがこぼれる位に嬉しくなる感じます。また山本さんのサポートが優しくて高貴で、、1幕目から(私だけかもしれませんが)グラズノフの楽曲も相待てって、涙がこぼれてきました。決してここは涙ぐむ場面で無い筈ですが・・・♪ 
やっぱり楽曲、演奏者、指揮はとても大事なエレメントであることを確認できます。
昨日に引続き、アブデラクマンの物足りなさを感じながらでしたが、とっても満足のいく・・っていうか最高の舞台に感謝します。3幕結婚式での8人4組が2グループと、ライモンダ、ジャンは新国立劇場の次世代のオールキャストで有るかの様に豪華ですし、力量も申し分ありません。グループごとの構成はよく分りませんが、たぶんこんな感じかもしれません(間違っていたらごめんなさい)
  丸尾さん、遠藤さん、寺田さん、まゆみさん
  湯川さん、小野さん、さいとうさん、裕子さん
本当に美しいし、煌くような舞台を魅せて頂きました♪
それと 第一ヴァリエーションでさいとうさんの素晴らしさを改めて感じ入りました。
またトロワではさいとうさん、まゆみさん、小野さん 本当にひろみさんの本日の舞台を盛り上げてました
『ドン・キホーテ』の時よりももしかして、新国立劇場バレエ団としての一致団結が感じられました。

あっと言う間に終了ですが、となりの老紳士がカーテンコールの時に「きれいだね。ぜんぶ日本人?」って。正確には違いますが、今回れっきとした海外ゲストなしの公演です。そう思ってるんだ・・と思い少し嬉しかったです。今日もとても嬉しい気分で、ピアノのヴァリエーションを頭で鳴り続ける中、新宿まで気分が良かったので歩いて帰りました。 ってオペラシティの信号で止まっている時、マエストロの姿を発見。早すぎです。私はいつも出るのが早い方と思いますが、ウィルキンスさん180cm位の大柄な方なので、あのメガネを見つけた時直ぐに判別できました。

今日はありがとうございます
また、貝川さんは早期のご快復を願っております
明日はライモンダ最後になります

素晴らしい新国立劇場バレエ団と、ひろみさん、山本さんに感謝ですね♪