2009年12月10日木曜日

12/9 イワンと仔馬 第6回目

本日は、『イワンと仔馬』を観て参りました。先日、正統派マリインスキー「眠れる森の美女」@ヴィクトリア・テリョーシキナの素晴らしい舞台を観せて頂き、イワンと仔馬も、多分今回の(少々勝手な言い方かもしれませんが・・)第1キャストと思われる布陣で見れるのは大変嬉しく思っておりました。この物語は、しっかりストーリーを頭に入れて見ないといけません。感覚の鈍いわたしにとって、再度ストーリーを読んで準備完了です。

参照: http://ja-ballet.seesaa.net/article/123612954.html

イワンと仔馬  全2幕
音楽 : ロジオン・シチェドリン
振付 : アレクセイ・ラトマンスキー (2009年)
台本 : マクシム・イサーエフ
音楽監督 : ワレリー・ゲルギエフ
装置・衣裳 : マクシム・イサーエフ
照明 : ダミール・イスマギロフ
指揮 : アレクセイ・レプニコフ
管弦楽 : マリインスキー歌劇場管弦楽団

≪出演≫
姫君 : ヴィクトリア・テリョーシキナ
イワン / 皇子 : ミハイル・ロブーヒン
仔馬 : イリヤ・ペトロフ
侍従 : イスロム・バイムラードフ
皇帝 : アンドレイ・イワーノフ
父親 : ロマン・スクリプキン
雌馬 / 海の女王 : エカテリーナ・コンダウーロワ
大きな馬たち : アンドレイ・エルマコフ/ カミーリ・ヤングラゾフ
ダニーロ : ソスラン・クラーエフ
ガヴリーロ : マクシム・ジュージン
娘たち : ヤナ・セーリナ/エカテリーナ・イワンニコワ/クセーニャ・ロマショワ
ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エリザヴェータ・チェプラソワ/オリガ・ミーニナ
ジプシーたち : ラファエル・ムーシン/フョードル・ムラショーフ/カレン・ヨアンニシアン
エレーナ・バジェーノワ/アナスタシア・ペトゥシコーワ/ポリーナ・ラッサーディナ
リュー・チヨン/アリサ・ソコロワ


まずは、マリインスキー・歌劇場管弦楽団にブラボー♪ 鳴り始めた瞬間から音の違いが私なんかでも分かるくらい。とっても艶々とした音。特に管楽器のハリが素敵で、弦は思った以上に重量的な厚さがありシチェドリンの楽曲を盛り上げていました。しばらくこんな音聴いたこと無かった為か、慣れるまでは少し響き過ぎるくらいの音量、音質、テンポ。 アレクセイ・レプニコフさんは、メンバーさんたちとのコンセンサスもばっちりなのでしょうね♪ オーケストラピットからのおしゃべり、足音?、楽器を叩く音、いろんな聞き慣れない音が、混じって聞こえてきます。(はねてからが凄かった) 音にも詳しい方ではないのですが、打楽器の技術が超絶です。 鳴らす事にかけてはやっぱり歴史なのでしょうか、オケピが気になる舞台でした。

中でも「大きな馬たち、雌馬」が大好きです。なんて始まるとまた分からないくなるので、ちゃんと書きます

老人には、息子3人がいます。ガヴリーロとダニーロとイワンなのですが、要領がよいと思っている長男・次男と、頭の少し弱いって思われている末っ子イワン・・・。家の中では、老人が農作業に行く為、留守番の心得?みたいな説教中。 老人がライ麦を刈り行ったのを確認し、兄たちガヴリーロとダニーロは仲良しの女の子を呼んでパーティー開始!(準備良すぎ?) イワンは仲間に入りたいのだが、仲間には入れず、また彼の相手は居ません。そう3:2です。でも平気、イワンは兄たちのダンスのすきま・隙間から、パーティをとことん楽しんでいます。家は舞台に立った赤のカーテン?をイメージした、ごく小さな、抽象壁。外に出たときは家のドアと・・超が付くほどの現代調なオブジェクト指向。老人は、ソ連国旗をイメージするような大きなカマで、ライ麦畑で作業中。・・・やっと終了が・・って、帰路につく。 家の中はパーティーの真っ最中で、ドアを開けた瞬間、4人は凍りつく。 もちろんイワンは別。 兄たちは女の子の後ろに隠れ、あくまで無責任。さっさとお開きになった家では、最近困っている、畑荒らしの話を老人がはじめ、見張りと犯人を取っ捕まえる様にと兄たちに命令。 無視した2人の兄はさっさと出かけてしまったので、老人はイワンではどうしようも無いので、少し諦めたのか・・不明。 なのですが、イワンは勇敢に畑へ出向いて行ってしまいまた。(自分では意外と自信があるのかも) 自分は大丈夫・・的な自信に満ちた顔は、夜の暗さにあっさり恐々となってしまう。 この表情がとってもかわいいロブーヒン。 大きな月(大げさに言えば舞台背景の1/3位の大きさ?・・文化会館だからなか?)が、暗闇を明るく照らし、またまた自信に満ちた顔・・復活! 背景の月のオブジェクトと、ライティングは意外と分かりやすい演出です。(とっても単純)

イワンは、畑を探し、隠れ、ついに畑荒らしを見つけます。 おおお・・・馬だったんだ!。 デフォルメされた馬の振付が心に残ります。(とっても素敵) 大きな馬と雌馬が気持ちの赴くままに、畑を飛び回っています。雌馬のコンダウーロワのキレは目立ますし、背の高いと思われるアンドレイ・エルマコフ、カミーリ・ヤングラゾフ(知らないのでこのまま書きました)とのトロアは楽曲に素晴らしくあっている。 イワンは3頭の馬を追いかけるが、とてもすばしっこい雌馬をなかなか捕まえることが出来ないのです。 管が後押しし、ダンサーがどんどん乗って行く、素晴らしい場面でした。 クラッシックな振付も入りながら、ついに雌馬の跨り、取り抑えることに成功するイワン。 コンダウーロワの長い足はこの時、首となる。(抜粋)イワンに2頭の馬と自分が生んだばかりの“背中にこぶのある仔馬”を贈ると約束する。2頭の馬は大きくて力強いが、仔馬は小さくて弱々しい。 この時、本当に雌馬は仔馬を産み落とします。そのあと、雌馬はイワンと仲良しになりますが、楽しいのは、雌馬が2頭の大きい馬たちと、背景付近で、とんでも無く「だらだら」しています。 世間話なのでしょう♪ 「つかまったじゃない!」って声が聞こえてきそう。 なんともゆるい感じが面白い。 対照的に、イワンと仔馬は、とっても難易度の高いステップが続く・・・続く・・・

がらっと変わって舞台は赤に・・・。 イワンと仔馬が戯れる、また雌馬と大きな馬たちが世間話をしているそこに、火の鳥の群れが登場。 白と赤のコントラスト。女性の火の鳥は、赤い手袋ををまるで炎の様に振り、月夜の中に赤。とってもはっきりしたコントラストの中で、戯れ、楽しみ去っていきます。 1羽だけ火の鳥が残ります。 美しいフォルムです。あれだけ腕が後ろに出せる事が少し不思議なくらいに羽になっていました。 兄たちがその残った火の鳥を見つけ捕まえようとしますが、やっぱり薄い作戦では、捕まえる事に失敗! イワンはもちろん火の鳥を追いかけていました。見事火の鳥の1枚の羽を取ることに成功します。(ここでもう優れたイワンが表現されている事に気づきます)。 ← この羽、意外と柄が凝っていて、とても美しい黒と金と赤の炎の柄を施した羽です。イワンがベルトとしてウエストに巻く場面があるのですが、多分マジックテープ付きなのでしょうか?

 (抜粋)やがて火の鳥の羽を手にイワンが畑に戻ってくるが、馬たちがいない!悲しくなって泣いていると、仔馬がイワンを慰め「馬をさらった奴らを追いかけよう!僕が手助けをするよ」と約束する。実は、この仔馬はすごいことができるんだ。

ここで「街の広場」の場面に暗転します。

グリーンベースの衣装を付けた街の人は楽し気。 兄たちガヴリーロとダニーロは捕まえた「大きな馬2頭」を売って遊びたい。・・が声をかけたのが王様(って、おかしくないですか?)。 するとタイミングよく仔馬が探し当てて、イワンの所有である筈の大きな馬2頭を発見。 早速イワンは兄弟なのに・・事情を王様に正直に説明し、それを聞いた王様は兄たちを問いただす。もとのさやへ・・・。 喜ぶ大きな馬2頭とイワンと仔馬。 大きな馬はイワンをサポートして、舞台2週の大きなジャンプを何度も何度も。 ここはほんと迫力がありました。  (抜粋)王様は側近の帽子と引き換えにイワンから馬を買うことにする。イワンは帽子に大喜び!帽子はイワンにぴったりだ。
仔馬のお陰で見つける事が出来たのですが、帽子との交換で、王様の所有となった素晴らしい2頭の馬に心が痛んでいるイワン・・ロブーヒンは本当に表情ゆたかでした。 ここでは侍従となっていますがイスロム・バイムラードフは、とっても芸達者で、なりきっている姿に・・(笑)♪  やっぱり彼の真骨頂はこんなキャラでしょう。白鳥のスペインより、100倍カッコいいです。

ここでまた「宮廷の王様の部屋」の場面に暗転します。

イワンはなぜ宮廷に招待されたかは不明ですが、眠りに就こうとしています。王様は侍らした女性達とご馳走を堪能し、これも眠り込みます。侍従が眠りに落ちたイワンの小部屋をノックしても無応答・・を良いことに、侵入。 イワンが火の鳥からGETした美しい羽を侍従は見つけてしまいます。 ここがポイント!(ここからの連鎖がこの話の主題なのでしょうか?) 侍従はイワンがぐっすり眠っているか、とても滑稽なマイムで試します。 大丈夫イワンは・・そこで火の鳥の羽を強奪します。イワンは夢の中です。 早速取り入ろうと、侍従が王様を何気に起こし、まだボーッとしている頭の王様は、侍従の持っている羽をあざとく見つける事となります。 「ん・・なんだ・・それ? みせろ このっ」って会話なのでしょうか? バイムラードフの隠し方はキレキレです。楽しい! 王様に「彼が持っていた」と話す侍従。 企んでいる模様。 そのに羽が幻想を見せてしまうのです。ぶっとんだ台本ですが、イメージ的にはオーパーツなのでしょう。 見慣れぬ羽=宝物は、火の鳥の国を見せ、幻想の火の鳥の国の姫を登場させます。ここで姫登場。 前日のオーロラの様に輝いているし、やっぱり素敵です。テリョーシキナは。 火の鳥の国の姫だ! 火の鳥の国の姫だ! と王様はここへ連れてこいと命令を侍従に下すが、探し方さえ見当がつかない侍従は、イワンを言ってしまいます。 もちろん普通の人では探せないのでしょうね♪  何故か熟睡しているイワンを早速起こした侍従は、王様の前にイワンを引っ張ってくるが、やっぱり眠たさに勝てずにいる。 このあと、羽を見つけて我にかえるイワンが、王様の勅令を聞くこととなりますが、イワンには魔法使いの仔馬がいます。 よーしこれは探すかいがある。って思ったかは分かりませんが、早速火の国の姫を探しに出かけます。 またまた先程の楽曲・・ 空を飛んでいるかのようなイメージで、難度の高いステップで魅せてくれます。 イワンと仔馬はシンフォニーを奏でているかの様です。 月の影が変わり、舞台の色が変わり、ついに火の鳥が暮らす国へと到着します。


2幕へ続く・・・・
今日はここまでにします
また時間のある時に、覚えている範囲で書いてみますので、少し思い違う等有るかもしれませんが、出来るだけ正確に書こうと努力してみます

明日、明後日は2日連続で『オールスターガラ』です。
今公演もあと2日間。

それと、早速速報が出ていました
http://ja-ballet.seesaa.net/article/135117528.html


<雌馬役のエカテリーナ・コンダウーロワ。手首を前に曲げる馬のポーズが可愛らしい!> と、ありました。本当にそうです。



2009年12月5日土曜日

12/5 眠れる森の美女 5回目


  写真はJapanArts バレエブログから
   http://ja-ballet.seesaa.net/article/134779351.html
 もし掲載に対して問題がある場合は連絡ください  


  今日はJAさんの招待で『眠れる森の美女』を観ることになりました。 マリインスキーのこの演目は前回のディアナ・ヴィシニューワ&イーゴリ・コールプの出来が余りにも濃密過ぎだったせいか、先入観に気をつけてリセット状態で観なければ・・と言う心づもりで会場に入りました。やっぱりとてもとても長いのですが、今日はテリョーシキナのほやほや感のあるオーロラを楽しみにしておりました。 
 ところでJAさんのサイトですが、「白い猫はヤナ・セーリナと長靴をはいた猫はグリゴーリー・ポポフ」の写真が出ておりました(写真左)。やっぱり可愛いし、でも舞台では感じませんでしたが、どちらかというと美人系ですね♪ サラエファーノフの画像とサイン会の情報もあります。握手で立ち上がったりと、彼はさすがですね。ソーモワとの舞台でなければ、テリョーシキナとのペアリングでもう絶対観ていたと思います。

眠れる森の美女 プロローグとアポテオーズ付き全3幕

   音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
   振付 : マリウス・プティパ (1890年)
   改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ (1952年)
   台本 : イワン・フセヴォロジスキー
        マリウス・プティパ
   装置・衣裳 : シモン・ヴィルサラーゼ
   指揮 : ボリス・グルージン
   管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団
   
≪出演≫
   オーロラ姫 : ヴィクトリア・テリョーシキナ
   国王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
   王妃 : エレーナ・バジェーノワ
   デジレ王子 : ウラジーミル・シクリャローフ
   求婚者たち : コンスタンチン・ズヴェレフ
           : マクシム・ジュージン
           : アレクセイ・チモフェーエフ
           : デニス・フィルソーフ
   リラの精 : ダリア・ヴァスネツォーワ
   優しさの精 : マリーヤ・シリンキナ
   元気の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   鷹揚さの精 : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   勇気の精 : ヤナ・セーリナ
   のんきの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
   ダイヤモンドの精 : アナスタシア・ペトゥシコーワ
   サファイアの精 : ヤナ・セーリナ
   金の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   銀の精 : エリザヴェータ・チェプラソワ
   悪の精カラボス : アントン・ピーモノフ
   カタラビュット / ガリフロン : ソスラン・クラーエフ
   家来 : アナトーリー・マルチェンコ
   フロリナ王女 : マリーヤ・シリンキナ
   青い鳥 : アレクセイ・チモフェーエフ
   白い猫 : クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
   長靴をはいた猫 : フョードル・ムラショーフ
   赤ずきん : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   狼 : アナトーリー・マルチェンコ
   子供たち : バレエ シャンブルウエスト (指導:今村博明,川口ゆり子)

今日もクセーニャ・オストレイコーフスカヤは降板ですね。代役、変更などはっきりとはアナウンスを覚えておりません。すみません

 前回、ディアナ&コールプに対して体現と言う言葉を使いました。もちろん間違いでは有りませんが、「正統」と言う意味に於いてはテリョーシキナのオーロラは、とにかく「正統派」であり「美そのもの」でした。全てのソロ・バリエーション、パ・ド・ドゥが音に正確に消化されていますし、バランス感覚、指先から足先迄のライン、腕と首筋のラインが、本当に素敵でした。目線なんてもう最高です。完璧なラインを持って観せて頂く事ができたと感じます。もちろん昨日同様、テリョーシキナにはスタンディングでお送り致しました。ディアナなどに於いても1つ1つパが繋がらない事、なにせ3時間以上のプログラムですし当然あります(彼女は、小さな事を気にさせない高品位な質で相殺されますが)。 が、テリョーシキナは圧倒的な技術と演技で、ローズアダージョさえ笑顔と余裕をもって4人の交代をそれぞれ終了しましたね♪ もう何が来ても、どんなに難しいパも彼女の技術と演技に於いては無駄だと感じるくらい。3幕のグラン・パ・ド・ドゥまで途切れることのない正確なバランス感覚で軽くクリア。

 今日はわたし一度、過呼吸気味になりました(となりの人に、のぞき込まれて恥ずかしかったです)。「オーロラの登場」です。登場自身はそれほどでもないと思っておりましたが、逆に意外と地味だったので、「やっぱり」的な感覚を持っておりましたが、4人から1本の花をもらい、足を高く上げるパート(全然バレエのパの名前を知らない私でした・・バレバレです)があるのですが、そのタイミング(日本語で”ため”)美しいこと、・・・吸った息を吐くことが出来ずにいました。ボリス・グルージンさんは本当にこのパートをゆったりと振りました。完全にシンクロしたアダージョは本当に美しい、言葉では表現出来ない位の出来と感じました。それぞれがつながり、オペラグラスで覗いてても無駄と思える動きが無く、バレエと感じないくらい自然な時間の流れです。 これのあとはこうして・・・ をあの安易度のパの中で、崩れずに踊り切るテリョーシキナでした。

 そう、ここまでテリョーシキナの事を書いた訳ですが、ウラジーミル・シクリャローフとの息が違い過ぎるし、音感が合っていないと感じました。悪しき意味のヘテロフォニーを奏でている2人。互いは素晴らしいのに、組だすとスピードが落ち、つまらなくなる。 彼自身あまり知らないのですが、ソロでの彼はそれはそれで、ブラボーに値する技術を備えております。 ・・・がそれは持って生まれた感性ですし、違いは大きい。特に3幕グラン・パ・ド・ドゥではその相性の良し悪しがはっきりと出る様な気がします。昨日のペアを観ているから余計にそう思うし、ここはディアナとコールプだったらなんて思いってたりしました。 2人でのサポート付きのピルエットが回れないし、合わないし、伸ばすアームにシンメトリーな形が出来ない。瞬間的に合わないし、もう少しこのペアには長い時間が必要なのかもしれない。 などと今日思いました。 というわけで、本当に勿体無い舞台。でもテリョーシキナのこの素晴らしいオーロラを観れた事はJAさんに感謝♪


ところで、ここ最近チラシを受け取って無かったので気がつきませんでしたが、来シーズンの国立劇場バレエ(新芸術監督・ビントレー就任)の演目が一部発表されております。
詳細はわかりませんが、下記の記載でした。
  2010年10月  ビントレー振付 「ペンギン・カフェ」 ← 全く知りません
  2011年5月   ビントレー振付 「アラジン」  ← やっぱり感です、当然でしょうね
  2011年6~7月 マクミラン振付 「ロミオとジュリエット」 ← これ嬉しいです


来週もマリインスキー週です
みなさん、寒いですし雨などもあり、乾燥は余りないかもしれませんが、お体大切にして下さい♪

2009年12月4日金曜日

12/3 眠れる森の美女 ・・昨日の続き・・

全17回の2009年の公演スケジュール。 11/21名古屋から始まった公演は12/10.11の2回のガラ公演で終了です。いよいよ終盤でしょうか。来週もたっぷりマリインスキーウィークとなりますが、みなさん怪我などしない様に頑張って欲しいと思う1ファンです。 ところでJAさんのBLOGでは度重なる更新で本当に楽しまさせて頂いておりますが、ついに最終のガラ公演の詳細発表がありましたので貼りつけます。迂余曲折あったキャスティング、演目でしたが、マリインスキーウィークで知り得たオールスター達。 演目もさることながら、この布陣は素晴らしいものとなりそうな顔ぶれ・・。 『イワンと仔馬』を前にしてこんなこと言うのも時期尚早ですが、やっぱり嬉しい限り♪

【12月10日】
【第1部】「シェエラザード」
ゾベイダ:ウリヤーナ・ロパートキナ
金の奴隷:ダニーラ・コルスンツェフ

【第2部】パ・ド・ドゥ集
「ジゼル」 2幕のパ・ド・ドゥ
アリーナ・ソーモワ /ミハイル・ロブーヒン
「グラン・パ・クラシック」
エヴゲーニャ・オブラスツォーワ/マキシム・ジュージン
「シンデレラ」パ・ド・ドゥ
ディアナ・ヴィシニョーワ/イーゴリ・コールプ
「瀕死の白鳥」
ウリヤーナ・ロパートキナ
「タランテラ」
ヴィクトリア・テリョーシキナ/レオニード・サラファーノフ

【第3部】 「海賊」組曲
メドーラ:アリーナ・ソーモワ
コンラッド:エフゲニー・イワンチェンコ
アリ:ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ:エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
3人のオダリスク:マリーヤ・シリンキナ/ヤナ・セリーナ/エリザヴェータ・チェプラソワ

【12月11日】
【第1部】「シェエラザード」
ゾベイダ:ディアナ・ヴィシニョーワ
金の奴隷:イーゴリ・コールプ

【第2部】パ・ド・ドゥ集
「シンデレラ」パ・ド・ドゥ
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ/ミハイル・ロブーヒン
「ロミオとジュリエット」バルコニーの場面
ヴィクトリア・テリョーシキナ&エフゲニー・イワンチェンコ
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
アリーナ・ソーモワ&レオニード・サラファーノフ
「瀕死の白鳥」
ディアナ・ヴィシニョーワ
「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」
ウリヤーナ・ロパートキナ/イーゴリ・コールプ

【第3部】 「海賊」組曲
メドーラ:ヴィクトリア・テリョーシキナ
コンラッド:ダニーラ・コルスンツェフ
アリ:ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ:エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
3人のオダリスク:マリーヤ・シリンキナ/ヤナ・セリーナ/エリザヴェータ・チェプラソワ


主題ですが、ディアナの2回目です。こんな書き方をするつもりは無かったのですが、本当に10時を過ぎる公演は、帰ってからの時間が厳しい!です。書きたいことは事は、昨日書けなかった下の項目
その① ローズアダージョ (詳細未書)
その② 森のパ・ド・ドゥ (詳細未書)
その③ 幕間のバイオリンソロ (詳細未書)
その④ 結婚式のパ・ド・ドゥ (詳細未書)
その⑤ 今日も遅くまで頑張っているJAさんと、サインが大変な2人 (詳細未書)

その① ローズアダージョ (・・その前から)
もちろん素晴らしいのはここだけではありません。 が、この幕では16歳のオーロラが招待された来賓へのあいさつから始まります。また国王は年頃のオーロラへ良い縁組を計画しています。登場人物のほとんどがオーロラへの期待でワクワク。一方花婿候補は、ドキドキしながらオーロラを待っています。大きな(舞台上、観客含め)期待を一身に浴びて登場するオーロラ役は、ここが全幕の決めるポイントである事をもちろん知っていますし、ディアナはその期待に見事、いやそれ以上に答えました。もうポワントが床に着いている時間の方が短いくらいに。チャイコフスキーの飛び跳ねる様な楽曲が後を押します。弦楽器の優しい音から入った楽曲は、その登場を期待してたかの様に盛り上がります。 オーロラは国王、王妃に説明されるまま花婿候補に向く目線。本当にディアナなのか? なんとも愛くるしいし、若いです。全く年を超越した表情が期待に答えた結果なのでしょう。そこからのヴァリエーションはもちろん前回書いた通り、完璧・・ただただ美しさでうっとりしておりました。上半身の力が全く抜けた様に軽く、確りした軸。 『白鳥の湖』を観たときに感じた少し細くなった筋肉は、オーロラの為だった気さえします。 ハープが響きだし、いよいよローズアダージョに入ります。花婿候補の手を取った瞬間から、わたしの鼓動も上がりだします。 4人とのアチチュードでバランスをとり続けるところは第1回目の緊張でしょうか? 彼女にとっては如何なのでしょうか? なんとも軽く過ぎ去ってしまっていますし、ガクガクした腕は無し。ほとんどの場合力が入っている姿が一気に冷める原因になる場合が多い、この場面。 ディアナは違ってた♪ 美しいバランスは、観てて長く長く感じました。楽曲がスローになります。ボリス・グルージンさんは、本当に好き。見せ場をわきまえてるし、キャッチアップが完璧。 それぞれ4人の求婚者たちはみんな男前だし。トロワで目立っていたマクシム・ジュージン君は顔が小さいせいか、身長がもう少し高いと思っていましたが、マリインスキーの他の男性陣と比較すると意外だった。2回目のバランスでは、ディアナは観客に笑顔を振りまいている。 鳴り止まない拍手とブラボーでした。 とっても満足しました。 熱いよ♪

その② 森のパ・ド・ドゥ
その前に・・・ コンダウーロワはとってもシャイなのかな? 白鳥では堂々としている感じが造った様に感じられ、逆に頑張りすぎ感がありましたが、今日は身の丈にあった演技と感じます。本当のところは全く判りませんが、恵まれた長い手足を生かしたリラは、優雅な楽曲にぴったりですし、役が生きている。
やっと2幕目でコールプの登場。待ってっいたよ。 でもやっぱり彼の雰囲気は変わらず妖しい王子。ノーブルに振る舞いながら醸し出す雰囲気はコールプだった。 ・・あとに続く!
1幕の16歳のオーロラとは別。 明らかに別人格となって登場した幻想のオーロラ。リラの精に導かれ、デジレ王子と対面します。ここではとってもシャイな1面と、妖しい雰囲気と、愛らしさでした。相反する表現なのに・・・。シャイな1面は、群舞の間をすり抜けるオーロラです。 オペラグラスでのぞき込んで観た表情は、デジレ王子を見るか、見ないかのぎりぎり。下からチラッと見る表情は、駆け引きではもちろん無く、恥らいされ感じられます。 もちろん通り道を気にする様子の無いディアナは、1回目群舞と少しぶつかってたりしますが、気にしない! ( ・・演技上位なのでしょうね、わたしは観てて判ってるふりしてみました。) また妖しい雰囲気(この版では、最初にパ・ド・ドゥが来るのですが、そこ。)は、いきなりデジレ王子に無邪気に近づき、後の布石とさえ感じます。 誰? って声がデジレ王子から聞こえてくる位に。 堂々とした姫がこの表情で来られたら、王子はもちろん愛しちゃう。 見事術中に・・・。それにしてもサポートが上手いコールプ。簡単にさえ感じる。 白鳥の湖で感じた次元はここで分かった気がしました。やっぱり超えているし、先日書いた
>ディアナの潜在的な核反応に、異常が見受けられます
は、解釈そのものが以前との変化なのだと感じました。以前コールプでインパクトのあったは2006年の合同公演での『薔薇の精』です。その時から、ミハイロフスキー客演他何度か彼を見ていますが、ディアナとは別次元と感じます。 あと愛らしさはその間にたくさん散りばめられていました。 群舞、リラ、デジレ、オーロラ ・・ 本当に美しい舞台。

その③ 幕間のバイオリンソロ
楽曲名は実は知りません。わたしはある人の影響でパリ・オペラ座のDVDをが大好きになった1人です。(残念ながら舞台にはあまり縁がありませんが) もちろん、『眠れる森の美女』はオーレリーがオーロラを演じる、ヌレエフ版。 あの幕間のバイオリンソロは、マニュエル・ルグリが長い長いマラソンと称するヴァリエーションに割り当てられたパートなのです。男性ソロをしっかりと作り上げたヌレエフ。 当日このパート、途中まで聞いてて何故?って思っておりました。ヴァリエーションの割り当てが無いっておくしくない? 中だるみになるよ ・・って。 でも意外と最後は美しい旋律をこう聞くのも悪くない・・的な感想され覚えました。 その後に見事に続いている舞台でしたし。プティパの原典版を知らないわたしは、セルゲーエフ版と比較するつもりはありませんが、パンフレットを読むと、パステル調への衣装色彩の変更と、公演時間の短縮した事が載っておりますが、少なくともこの2点は成功したのではないでしょうか。

その④ 結婚式のパ・ド・ドゥ ・・ほか
わたしが語る迄も有りませんが、ほんとうに素敵でした。
特筆すべきは、結婚式での衣装。ウエディング用の刺繍のたくさん入った白のドレスです。昔の事なので正確性に欠けるかもしれませんが、モデルさんに洋服はどこできるもの?という質問に対して、「肩できるのよ」って答えたTVを見たことがあります。そう、細い肩はアームからデコルテに繋がる線がドレスを着るコツなのね! 見事に2人は収まって来賓たちを迎えていました。 白猫は意外と出が豪華でしたし、宝石たちはキラキラし、被り物の狼はなりきってるし、フロリナと青い鳥はとっても可愛い。すべて揃った感があるこの場面・・足りない物は、無しでしょう。

わたしがドキドキしたポイントはここです
④.1 長靴をはいた猫&白い猫 ヤナ・セーリナの美しく上がるトゥに ♪
④.2 フロリナ王女と青い鳥 のヴァリエーションなどなど エフゲーニヤの素敵さに♪
④.3 オーロラ&デジレ王子 全て コールプにノーブルさを感じてしまったわたしです

ディアナとコールプは、チャイコフスキの楽曲と、セルゲーエフの振付を見事に体現してくれました。特にディアナは彼女の後に音符が追てくる様な操り方を観せてくれました(これが感動)。 実はマエストロが支えているし、コールプとのペアでなりたちますし、群舞とのタイミングも大事なのでしょうが、難しい事がこの舞台では頑張った感が無く、美しさだけで構成されました。
それと
その⑤ 今日も遅くまで頑張っているJAさんと、サインが大変な2人
JAさんには大変感謝!
各担当さんが頑張っているのは大変嬉しく思います、もう少しで終了ですが、バレエ部のみなさん(ってあるのかな?) こちらも風邪など引かないように、毎日寒いですから

12/3 眠れる森の美女 4回目 (ブラボー♪)

  
 今日は待ちに待ったディアナ&コールプの『眠れる森の美女』です。マリインスキーのこの演目は全くの初見ですし、3時間40分、終演予定 22:10とあるくらい、とてもとても長いのです。でもその分舞台を長い時間楽しめますが、少し体力的な部分が心配だったのですが、問題ありませんでした。 折角の日が雨とは・・・・。 それはそうと、JAさんのBLOGにあった3日間とも、リラの精は エカテリーナ・コンダウーロワと発表があったにも関わらず、3日目、テリョーシキナ&ポノマリョーフの日は、ダリア・ヴァスネツォーワとあります。少しだけ残念ですね♪ それでも赦しちゃうマリインスキー。でもキャスティングは時の運ですし、しょうがありませんね。もちろんどんなリラになるか楽しみですし、2回目の『眠れる森の美女』はもちろん、テリョーシキナ&シクリャローフの明後日です。 (オブラスツォーワのオーロラが東京であったら、もちろん買ってしまってたと思いますね)

眠れる森の美女 プロローグとアポテオーズ付き全3幕

   音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
   振付 : マリウス・プティパ (1890年)
   改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ (1952年)
   台本 : イワン・フセヴォロジスキー
        マリウス・プティパ
   装置・衣裳 : シモン・ヴィルサラーゼ
   指揮 : ボリス・グルージン
   管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

≪出演≫
   オーロラ姫 : ディアナ・ヴィシニョーワ
   国王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
   王妃 : エレーナ・バジェーノワ
   デジレ王子 : イーゴリ・コールプ
   求婚者たち : コンスタンチン・ズヴェレフ
           : マクシム・ジュージン
           : アレクセイ・チモフェーエフ
           : デニス・フィルソーフ
   リラの精 : エカテリーナ・コンダウーロワ
   優しさの精 : マリーヤ・シリンキナ
   元気の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   鷹揚さの精 : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   勇気の精 : ヤナ・セーリナ
   のんきの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
   ダイヤモンドの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
   サファイアの精 : ヤナ・セーリナ
   金の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   銀の精 : エリザヴェータ・チェプラソワ
   悪の精カラボス : イスロム・バイムラードフ
   カタラビュット / ガリフロン : ソスラン・クラーエフ
   家来 : アナトーリー・マルチェンコ
   フロリナ王女 : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
   青い鳥 : アレクセイ・チモフェーエフ
   白い猫 : クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
   長靴をはいた猫 : フョードル・ムラショーフ
   赤ずきん : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   狼 : アナトーリー・マルチェンコ
   子供たち : バレエ シャンブルウエスト (指導:今村博明,川口ゆり子)

小ネタ:本日の変更(劇団の都合)
 サファイアの精 : ヤナ・セーリナ → マリーヤ・シリンキナ
 白い猫 : クセーニャ・オストレイコーフスカヤ → ヤナ・セーリナ に成っていたけど、ヤナ・セーリナはとっても上手いし、ぴったりサイズでした。
クセーニャ・オストレイコーフスカヤどうしたのかな? ケガで無ければ良いのですが・・。 ほぼ終盤に差し掛かってきておりましが、みなさん気を付けて下さい(ケガの場合は、みんな納得出来ると思いますので、無理をせずにね)

 先日に引き続き、指揮はボリス・グルージンさん。彼の指揮はとてもメリハリが聞いていて、マリインスキーのダンサー達も慣れているのでしょうか、フィーリングとしては、楽曲をキャッチアップし対応する姿を何度か目の当たりにしております。特にディアナの感性にも大丈夫でしたし、コール・ド、ソロイストの人たちも、テンポに対するキャッチアップは全然OKです。オーケストラ付きのバレエ団が少し羨ましく思いますし、でもこれが本来の姿なのでしょう。 なぜってダンサーのポテンシャルを十分にひき出すことを目的としているからです。 簡単♪ だけど、日本に無いことが悔しい思いです。

 装置、衣装はシモン・ヴィルサラーゼさん、パンフレットを読んでて、セルゲーエフ版はパステルカラーに変化した・・という記述がありました。1幕のワルツのコール・ドのグリーンの美しいこと。今日の一番気の引いた衣装はゴージャスな国王、王妃の幕毎に違う、色使いと金刺繍。 1幕目が花紺です。 少し明るい目のベルベットベースに金色のアラベスク模様(つる草の絡み具合が込み入ったものに・・など)。 各妖精たちは、オレンジ、もちろんリラは・・思いつくところはヴァイオレットです。 2幕はもちろんグリーン系「草緑」。男性コール・ドは若草色と生成+パステルグリーンの上下。女性はパステルグリーンの上下プラス生成と、とことんこだわりの色彩を場面ごとに使える豪華さに目を奪われます。3幕目は臙脂色。王妃のドレスはパール系の白をベースにしたもので、これも刺繍が凝っている。 極めつけは、3幕で、オーロラが着た、ロングのウエディングドレス。(わたし、オーロラのウエディングは初めて見ました) デジレとオーロラは3幕結婚式の登場では、クラシックチュチュではありませんでした。 長いトレーンを引いて(2人の子役がトレーンベアラーとして出演)金と生成の刺繍がびっしり入った純白のドレスでした。 ここはもしかするとオートクチュールの域かもしれません。 数年前(映像でしか見たことありませんが)、クリスチャン・ラクロワがデザインした衣装が話題となりましたが、今回の衣装も本当に豪華。? 豪奢っていう方が合うかな? もちろん被り物を得意とする?マリインスキー、長靴をはいた猫 、狼、ほか・・・・ いや・・とにかくすごいに尽きました。

本題です
とっても長いと予測していた3時間40分でしたが、全然大丈夫♪ そんな事無い!

 何度かディアナの舞台を鑑賞させて頂いておりますが、今日の舞台は最強、最光(高)でした。 もう言葉を書くとすると、描いた端から、陳腐になる気がして仕方ありませんし、こんなキラキラしたディアナを観たのは初めてでした。マリインスキーでのプリンシパルとしての姿なのですね。 舞台の一体感で言うと、美しいコール・ドとロシアバレエの優雅さを堪能する事ができたましたし、主役のオーラとして、ディアナとコールプの完璧なペアリング(本当にオーロラを愛している感 満載)が挙げられます。サポートの上手さはディアナがあって120%になると感じます。 特に3幕でのコールプの目線はオーロラを放しませんし、美しい(ジークフリートとは大違いでした)。 オーロラは本当に姫としての、(ローズアダージョの時と比較にならない位に)輝きを放っていました。 豪華な舞台装置・衣装、楽曲のテンポと盛り上がり、オーケストラの出来以外は申し分ないでしょう。上に書いたとおりです。 脇を固めるソロイスト ディヴェルティスマンの出来は、これもそれぞれ満足です。フロリナ王女は愛らしいし、エフゲーニヤの技術のベースは楽曲である事が確認できた。コンダウーロワはどちらかと言うと、技術さんです。楽曲を上手く捕まえる事ができれば、私的には「First Soloists」です。でも彼女は既にFirst Soloistsなのです。ヤナ・セーリナは今回特に目立つ存在。 足が上がる。 楽曲にも乗れるし、たぶん2010/10の公演では、マリーヤ・シリンキナと併せて観ることが出来る気がします。

 ディアナの今日のオーロラは一言でいって完璧に見えました。併せて(やっぱり爽やかな王子とはいかない・・)妖しいデジレ王子も全開。やっぱりこの2人が素晴らしい。今日はこの2人が世界で一番好きになった夜です。また気持ちよかったのは、文化会館に集まったお客さまたちはコンダウーロワとオブラスツォーワにも特別な温かさを持って接していましたし、今日の舞台は奇跡的な舞台。先日と言い、今日といい、本当に良い舞台を連続で観せてくれているマリインスキーバレエ団の素晴らしさにブラボーをお送りしましょう♪ スタッフも出待ちの人たちが多い中、毎晩遅くまでの仕事にも大変感謝したいです。(今日は終了遅かったので早々に帰りましたが、家へ着いたら書くことが出来ない時間でした)

 何度かうっすら涙目になる位の方心状態になる過程での幾つかのシーンを書いてみます。もちろん劇場の中、休憩時間で収まらない位に高揚している気分は、外の風に当たりたくなります。これで少しは落ち着くことが出来た感覚。
 その① ローズアダージョ (詳細未書)
 その② 森のパ・ド・ドゥ (詳細未書)
 その③ 幕間のバイオリンソロ (詳細未書)
 その④ 結婚式のパ・ド・ドゥ (詳細未書)
 その⑤ 今日も遅くまで頑張っているJAさんと、サインが大変な2人 (詳細未書)

 わたくし事ですが、今日は周りを一切気にせず、適当な処でスタンディングオベーションになってしまいました。また本当にほんとうに、初めての「ブラボー」コール。どうしようも無く言いたくなる時はあるものですね♪ 以前、フェリの引退公演では、紛れてエセ「ブラボー」コールをしたのですが、今日は確かに2人に向かって声をあげている状態でした。それも2回も! やっと4年目でのデビューとなりました。

今日は画像の整理もできておらず、遅いのでこれくらいにしますが、時間がある時にはまた続きを書くこととします ・・

2009年12月1日火曜日

11/30 白鳥の湖 3回目

  
 本日は楽しみにしていたヴィシニョーワの舞台「白鳥の湖」です。今日は少し時間の猶予があったので、早い目に入り、ホワイエでゆっくりしておりました。マリインスキー『白鳥の湖』3回目の公演です。でにJAさんも白鳥の湖が好きなのか、やっぱり集客なのか、そろそろ演目も考えて欲しいところ♪

白鳥の湖
    音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
    振付 : マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
    改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ
    台本 : ウラジーミル・ベーギチェフ,ワシーリー・ゲーリツェル
    装置 : シモン・ヴィルサラーゼ
    衣裳 : ガリーナ・ソロヴィヨーワ
    指揮 : ボリス・グルージン
    管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団
≪出演≫
     オデット/オディール : ディアナ・ヴィシニョーワ
     ジークフリート王子 : イーゴリ・コールプ
     王妃 (王子の母) : エレーナ・バジェーノワ
     王子の家庭教師 : ソスラン・クラーエフ
     道化 : ラファエル・ムーシン
     悪魔ロットバルト : イワン・シートニコフ
     王子の友人たち : ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/マクシム・ジュージン
     小さな白鳥 : エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ
              ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
     大きな白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/ユリアナ・チェレシケーヴィチ
              アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
     2羽の白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/オクサーナ・スコーリク
     スペインの踊り : アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ
                イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
     ナポリの踊り : ヤナ・セーリナ/マクシム・フレプトフ
     ハンガリーの踊り : ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
     マズルカ : アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ
            スヴェトラーナ・シプラトワ/ドミートリー・プィハチョーフ
            カミーリ・ヤングラゾフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ

大きな白鳥では、エカテリーナ・コンダウーロワが本日登板。降板した人を覚えておりませんが、たぶんユリアナ・チェレシケーヴィチではないかな・・と思っておりました。 コンダウーロワは、今の「大きな白鳥」に入ってても目立ちまね♪ やっぱり奇麗だわ

今日って言うか、今公演の・・ディアナの様子が変です。
あの彫像のような、とっても美しい筋肉が ・・・ 全般的に細い。 もちろん腕も明らかに変わっているし、2場で登場したとき思わずオペラグラスを覗き込みました。 鮮烈ささえ感じるオデットをイメージしていましたし、情熱的なオディールは、鍛えられた技術の上で体現して頂ける事、とても楽しみにしていました。運命を受入れ、それでも無償の愛の強さを期待していました。ディアナは運動をしないダイエットしたての筋肉の無い体のように・・ってわけありませんが、でもディアナの潜在的な核反応に、異常が見受けられます。オディールではその反応がとても気持ちよく、また3幕はそのギャップを楽しんだ、3年前の公演。ディアナもまた(いつもより)静かなオデットでの始まりでした。面白かったのは、コールプ。彼もまた少し細くなっている。わたしの目がおかしいのかな? って勘違いするくらい2人とも違う次元にいた様な気さえします。内面的には、夢見がちな女性の様なロマンティックさと、子供の様にナイーブさ、ナルシズムと妖しさも併せもった彼のジークフリートは、キャラが立ってたはずが、今日は、多面性が少しだけ。 逆にとっても解り易く演じてました。パ・ド・トロワの後のワイングラスを持ったワルツでは、コールプの後ろにマクシムが並ぶのですが、どちらが王子なのか分からない位に、彼も優しいだけの王子になっていた感じです。

 1幕2場、湖畔の情景ですが、しずかにオデットの登場です。先ほど書いた様に、ディアナじゃ無いみたい。ジークフリードの手を取るシーンはイメージ通りのディアナだった。しっかりと見知らぬ男性の手を握り目を見ていた様。そのあとの細やかさがここを揺さぶる。 一瞬は心を許した様に見せ、でも瞬間的また今までの運命を思い出す「こころの動き」が、とても解り易い。 実はこのオデットはとっても気弱な女性を表現している様にも見えてしまう。内面の弱さを出せない性格、責任とこころの芯がいつも相反し、この心労は見てるだけで辛い。ディアナの今回の手足の細さがその演技を助長させる。もちろんいい意味で。 ・・(わたしの)心が痛む・・ パドドゥが終わった後は、ここでもやはり拍手が止まらない。ロパートキナとはもちろん種類の違う感動。この状況でもマリインスキーのプリンシパルの力。 今日のディアナ、安定していたと観るか、物足りないと観るかは賛否。でも一瞬の舞台は待ってくれない為、舞台は進んでいく。ロパートキナの日、少し違和感があった1幕2場でのオデット・最後のヴァリですが、今日見てやっぱり少しロパートキナがアレンジしている事が解りました。やっぱり細かいところアレンジしているのですね♪ 舞台上手後ろから、下手前方に進むのですが、腕の動きだけじゃない。ほんとうに一期一会である事を改めて感じます。

 大きな白鳥では、コンダウーロワが登場しています。すぐに分ります。舞台は人を強くするのでしょう。自信は美しさに繋がり、経験がミスをカバーするのでしょうか。なんて言いながら横浜の公演を観ていなかったとすると、わたしなどはそう感じなかったかもしれないし、今日の舞台でコンダウーロワをそれほど注目出来ていなかったかもしれない・・・・と思うと、鑑賞眼は、結構いい加減なのかもしれません。 たぶん! それ分を差し引いてもやっぱりうまかったと思います。 逆に他のメンバーの問題かも・・ 今の稚拙なわたしではわかりませんが。

 3幕では、ジークフリードにリフトされ、ロットバルトに向かう目線が好きです。今日のディアナは予測通り、本当に一貫性のとれた所を見ると、やはり全体的な方向性、解釈を以前とは少し変えたのかもしれませんね。 舞台鑑賞前は、目線をロットバルトへ・・「向かえうつ位の勢いと愛をもって、立ち向かう」と予測しておりましたが、1幕を観た後では、これはあってはならないと、幕間の休憩時間に考えておりました。 また最後2人で歩く情景も優しく寄り添う的な部分を表現するかな? って。 ある意味当たっていたと思います。

今回の公演では、プリンシパルのハプニングが多い様ですね。疲れているのでしょうか?
お体を大切にして欲しいと思いますし、疲れているのであれば、「頑張り過ぎないで」って思います。
                              




それはそうと、JAのサイト
に、滋賀県・びわこ公演でのとても愛らしい写真があります。
オブラスツォーワ&シクリャローフの『眠れる森の美女』 ・・この公演は東京だったら必ず見に行っていたキャストですね♪ オブラスツォーワがなんとも愛らしい♪

 ← 紹介します オーロラオーラ満杯♪ 

あまりにも愛らしい写真なので掲載してみます。
木曜日は、再度ディアナの『眠れる森の美女』 さて、オーロラを楽しみにして待つ事とします






-- 問題がある場合は下記から連絡ください --

2009年11月28日土曜日

11/28 Arabesque No.13

 
グルジア・トビリシ州立バレエ(またまたニーナねたですが・・)から
No.13 The periodical Magazine of the Ballet of Tbilisi Opera & Ballet Theatre.
がリリースされていました。


ABTでの Farewallにともなって、各関係者、友人?からのカードの掲載があります。
でも、No.12が無くなっているし、なにか差し替えがあったのかもしれませんね。
その中( 2009 No.13)の、
NINA ANANIASHVILI: “SWAN LAKE WAS THE FIRST AND THE LAST”
FOUR EVENTS AT THE AMERICAN BALLET THEATRE で

    Nancy Ellison(バレエ・シアター取締役?)
    Kevin McKenzie(美術監督)
    Maria Rizetto
    Natalia Osipova
    Irina Kolpakova,
    Vladilen Semenov
    Paloma Herrera
    Japan Arts Corporation




などの名前がみえます。みなさん、大好きなニーナにコメントされています
その中で、KAMPAIの文字が・・・ Japan Arts Corporation ですね♪
グルジア語で書かれた寄せ書き?、やっぱり寄せ書きに見えます。

11/27 白鳥の湖 2回目

本日は、マリインスキーバレエ、『白鳥の湖』2回目の公演です。 




初見である、ロパートキナ&コルスンツェフはとっても観たかったペアリング。開始までぎりぎりに時間に会社を抜け出したのですが、上野迄の電車を1駅乗り過してしまい少し焦った 焦った^^;;  楽しみにしていた舞台ですし、そんな・・・なんて思いながら急ぎ足です。おかげで少し体が温まりました。 もぎりを通った時は、まだ人が多く少し安心して席へ向かい準備完了♪ 


白鳥の湖
    音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
    振付 : マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
    改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ
    台本 : ウラジーミル・ベーギチェフ,ワシーリー・ゲーリツェル
    装置 : シモン・ヴィルサラーゼ
    衣裳 : ガリーナ・ソロヴィヨーワ
    指揮 : パーヴェル・ブベリニコフ
    管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

≪出 演≫
     オデット/オディール : ウリヤーナ・ロパートキナ
     ジークフリート王子 : ダニーラ・コルスンツェフ
     王妃 (王子の母) : エレーナ・バジェーノワ
     王子の家庭教師 : ソスラン・クラーエフ
     道化 : グリゴーリー・ポポフ
     悪魔ロットバルト : コンスタンチン・ズヴェレフ
     王子の友人たち : ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/マクシム・ジュージン
     小さな白鳥 : エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ
              ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
     大きな白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/ユリアナ・チェレシケーヴィチ
              アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
     2羽の白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/オクサーナ・スコーリク
     スペインの踊り : アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ
                イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
     ナポリの踊り : ヤナ・セーリナ/マクシム・フレプトフ
     ハンガリーの踊り : ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
     マズルカ : アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ
            スヴェトラーナ・シプラトワ/ドミートリー・プィハチョーフ
            カミーリ・ヤングラゾフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ

その前に小ネタを少し
・昨日11/26に『白鳥に湖』キャスト詳細がバレエBLOGに出ておりました。http://ja-ballet.seesaa.net/article/133986757.html  エフゲーニヤ・オブラスツォーワが出演するみたいです。王子の友人たちとして、トロアを踊るみたいですが、この日取ってなかったのです・・とても残念です。・・がディアナの日『眠れる森の美女』、ガラ公演で観る事が出来ると思うと少し嬉しいかな。 
・それとアンケート用紙いつも書かないので内容を見ていませんでしたが、先日書いた「ボリショイ・マリインスキー合同公演」の他に「ABT」「ボリショイ」の記事がありました。なんとABTは「椿姫」「ドンキホーテ」「オールスターガラ」らしいです。またボリショイは「白鳥の湖」と「希望の演目は?」の質問形式。 もう思わず「ラ・バヤデール」と書きたくなりましたが、今度また考えて出す事としました。
一応の予定:
  2010年10月  ボリショイ&マリインスキー合同公演
  2011年07月  アメリカン・バレエ・シアター 「椿姫」「ドンキホーテ」「オールスターガラ」
  2012年02月  ボリショイ 「白鳥の湖」ほか未定
となっていましたが、遠い先の話のようです。

 孤高の存在、ロシアの至宝、世界一の白鳥と言われる、ロパートキナ。 こんなに静かな『白鳥に湖』に心うたれました。パ・ド・ドゥ~コーダまでを全て平常心で観れた方はいないのでは無いでしょうか? それ位アダージョで心奪われるコルスンツェフ&ロパートキナの奇跡の名舞台でした。小さな白鳥、その後、大好きなコーダが鳴り出しても、全然前の見えない位。オデットのヴァリエーションも概ねそう。もちろん、布石として、やさしさで舞台を包むシーンがありました。それはロットバルトが白鳥の群舞を呼び寄せたあと、ジークフリードにクロスボウガンを下げる様に懇願(手をあわせてお願いしているマイム)するオデット。 舞台全体が彼女の紡ぐやさしさで包まれ、また彼の答える姿で、完全に造形されました。オデットの唯一の願いはジークフリードにより聞き届けれら、人間に戻る約束も、一瞬の恋で”叶った” かのように・・・。 やさしい時間は直ぐに落胆。 ロットバルトが王子を跳ねのけ、オデットは自身の運命を受け入れます。去り際のロパートキナの演技が凄い。
 一舜一舜の演技が、今日はチケット争奪を頑張った甲斐があり、ベストな席で観れて幸せでした。 
 また、2場ではいつも書くことに決めている、ジークフリードがオデットの手を取る場面です。静寂な湖畔でオデットは、見知らぬ男性を正視する事がまったく出来ず、このまま何度も逃げ出したい気持ちの裏腹に、王子のアタックに控え目に手をとります。(オデットの視線の微妙さが見事です)先日のコンダウーロワとは全く対照的な役作り。もちろんどちらが好き嫌いと言う訳ではありえません。 このパ・ド・ドゥが終わって拍手が鳴りやまないのは本当に初めて。 再度2人は登場しました。

 コルスンツェフを今回見たいと思っていただけに、前回と2回目になりますが、ロパートキナとの舞台は、2人にとって相乗的なオーラを作り出す事が自然に出来るように感じます。彼の少し頼りない表情と美しいステップ。決してペアの女性よりも目立たない存在感。悲しげな雰囲気。 などロパートキナのポテンシャルを十分に”引き出すサポート” をする素質満点。 彼のヴァリエーションでは、まるで空中を走る・・って言葉(しか思いつかない)がぴったりですし、なんとも不思議な存在と感じます。


 グリゴーリー・ポポフの道化、自分ではなかなか理解できません。なぜなら、控え目と、上品な役作りが微妙でした。家庭教師が回り、道化が回る所は素晴らしい出来♪ もちろん2幕でもそうです。なんとなく好きも嫌いも無く印象が薄いと言うのが今のわたしの理解力でした。 トロアですが、前回はかなりぼろぼろに書きましたが、今日の3人は、まる。マクシム・ジュージンは前回同様にとっても素敵ですし、可愛いダンサーです。 ただ文化会館での彼の方が10倍素敵に見えた事は付け加えたいと思います。 ほか、2幕では以外だったのは『ハンガリーの踊り』のボリス・ジュリーロフは普通でした。こちらは県民ホールの方が5倍良かったです。


 オディールは、オデットの時よりも顎の線を少しだけ上げて雰囲気を造ります。またパ・ド・ドゥでオディールは、(何度か)うっすら笑顔をつくっておりました。表裏を見抜けないジークフリードがじらされ、騙され、母に駆け寄る最後まで一貫した物語を作っておりました。(この楽曲部分、バイオリン・ソロがとっても意味深♪で大好きです) オディールは王子に対して、たいがい花束と一緒に大笑いも投げつけるパターンが多いのですが、ロパートキナの選択は、冷静です。 まさに冷たく静かの表情で去っていきます。 この王子に対しては、非常に効果的? まいってましたよ! またその姿が美しすぎだよコルスンツェフ♪ 

 3幕はコール・ドの美しさが光ります。幕が開いた瞬間から拍手したくなる程の情景を創る、セルゲーエフ版は大好きですね。また黒鳥と白鳥のコントラストはとっても愛らしいし。何といっても胸から腕、首のラインの美しさを持ったコール・ドはロシアバレエの醍醐味でしょ!


書けば書く程、陳腐になりそうなのでこれ位にします。今度書きたくなった時に記します。
最後の最後まで、やさしい舞台でした。 何度も何度も2人はカーテンコールに現われてくれた事に感謝♪

今日は本当に久しぶりに出待ちしました。(グルジアバレエ・ニーナ以来、会いたい人が居なかったせいですが・・)
今日の舞台を紡ぐ事の出来るロパートキナに会いたい気分の高まりでした。ついでにJAさんに貸与頂いていたDVD(イワンと仔馬の資料映像)も返したかったので、タイミングが合ったこともあり、サインと3本指握手(とても可愛い女性と感じました♪)をしていただく事が出来ましたし、笑顔を向けて頂けたことに、帰り道嬉しさも併せて持って帰る事が出来ました。

JAさんに感謝ですね、また舞台を見せて頂けた事、とても楽しかったです♪
土日はゆっくりして来週月曜は、ディアナの『白鳥の湖』から始まります。
    

2009年11月23日月曜日

11/23 白鳥の湖



 昨日から、いよいよマリインスキー2009公演が始まりましたね。私は、ダニーラ・コルスンツェフ & エカテリーナ・コンダウーロワが最初の鑑賞となります。2006年の訳が分からないまま観た舞台を確認する意味でも、とても楽しみにしていました。しっかりと今回はそれぞれの舞台を楽しみたいと思っております。白鳥の湖を3回と、眠れる森の美女2回、イワンと仔馬1回、ガラ2回の予定です。もちろん以前書いた、ディアナの舞台が一番の楽しみにしております。今日のコンダウーロワは、シーモア版『(DVD)くるみ割り人形』の雪の精でしか見たことは無いのですが、楽しみにしている1人。 名古屋公演でのコンダウーロワの記事がJAサイトに掲載されておりますが(http://ja-ballet.seesaa.net/article/133597252.html)、稟とした表情が(一番上の写真です)、写真1枚に完全に写っている感じがしました。(JAバレエBLOGには、時々いい写真があります・・ね♪)

 久しぶりの横浜。昼間の移動はいつもの夜の雰囲気とは違います。逆に今日は、時間もあるので馬車道から、レンガ倉庫を横目に、しばらく歩いて県民ホールに入りました。以外とゆっくり時間のある時のコース取りとしては良いですよ♪ 山下公園付近からやっと県民ホールがみえてきて、楽しみな時間が始まります。


キャスト詳細: こちらから

白鳥の湖 3 幕 4 場 (神奈川県民ホール)

   音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
   振付 : マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
   改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ
   台本 : ウラジーミル・ベーギチェフ,ワシーリー・ゲーリツェル
   装置 : シモン・ヴィルサラーゼ
   衣裳 : ガリーナ・ソロヴィヨーワ
   指揮 : パーヴェル・ブベリニコフ
   管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

≪出 演≫
     オデット/オディール : エカテリーナ・コンダウーロワ
     ジークフリート王子 : ダニーラ・コルスンツェフ
     王妃 (王子の母) : エレーナ・バジェーノワ
     王子の家庭教師 : ソスラン・クラーエフ
     道化 : ラファエル・ムーシン
     悪魔ロットバルト : イワン・シートニコフ
     王子の友人たち : イリーナ・ゴールプ/マリーヤ・シリンキナ/マクシム・ジュージン
     小さな白鳥 : エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ
              ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
     大きな白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/ユリアナ・チェレシケーヴィチ
              アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
     2羽の白鳥 : イリーナ・ゴールプ/オクサーナ・スコーリク
     スペインの踊り : アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ
               イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
     ナポリの踊り : アンナ・ラヴリネンコ/マクシム・フレプトフ
     ハンガリーの踊り : ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
     マズルカ : アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ
            スヴェトラーナ・シプラトワ/ドミートリー・プィハチョーフ
            アレクサンドル・クリーモフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ

   【上演時間】 約3時間 【終演予定】 17:00


 ブラボー! エカテリーナ・コンダウーロワ 「荒削りですが、スター誕生」だった気がします。 カーテンコールでは、ほかのダンサーであればNOを出したい位でしたが、何故か彼女は別♪ 技術もいま一つの処も見えておりますし、完璧な舞台ではなかったのでしょうが、久しぶりに1幕2場の場面では、涙ぐむ位・・感情移入してしまったり、また、2幕オディールは気持ち良い位に、悪魔チックで、高笑いが似合うし、3幕では、悲壮感を漂わせ、ジークフリートと寄り添うシーンに、とても感動した舞台。 そう表現力は持って生まれた才なのでしょう。 かと言って技術がダメと言うわけではまったく無く、アチチュードの美しさは絶品ですし、たぶん緊張しながら入った32回グランフェッテは2回転を常時入れながら、やや舞台中央の後ろでこなしていました。(もちろん完璧にこなしております) やや楽曲の緩急が多く、少々遅れる部分が見受けられました。本日指揮者も変更されてた事も影響しているのでしょう。(ボリス・グルージンからパーヴェル・ブベリニコフへ)

 ダニーラ・コルスンツェフは、やはり思ったとおりのサポートで、王子です。美しい男性♪ この2人は、やはり目立ちます。コルスンツェフも体躯は大きい方と思いますが、コンダウーロワも負けず劣らず、肩幅もしっかりあり、腕も細すぎない。 マリインスキーダンサーとしては珍しく大きいペアでした。なにせ県民ホールの小ささが今日の一番残念な部分でしょうか。素晴らしいコールド(以前よりかなりパワーアップしている感じがしますし、とにかくきれいです。もちろん揃っているだけでは無く)の美しさもを十分に生かせていない・・・ 動き自体がきつそうでした ・・・ のは、やはりこの舞台では不足ですね! ほんとうに勿体ない日。

 トロアはイリーナ・ゴールプはダリア・ヴァスネツォーワ/マリーヤ・シリンキナ/マクシム・ジュージン に変更です。イリーナ・ゴールプは怪我の為、と掲載がありました。(お大事に) がマクシム・ジュージンがとても素敵です。好みと言ったら良いのでしょうかは・・分りませんが、とにかく可愛いダンサーです。 稚拙なわたしは、ダリア・ヴァスネツォーワとマリーヤ・シリンキナの区別はつかないのですが、第1がイリーナだとすると、ダリア・ヴァスネツォーワはこの人だって思っておりました。
って特にコメントすることもありませんが、マリインスキーのトロアは中だるみの無いと、思い込んでいた私でしたが、今日は少し物足りない! また今後を楽しみにします♪

 パ・ド・ドゥからコーダですが、冒頭にも書きましたが、コルスンツェフ & コンダウーロワの、パ・ド・ドゥは何はともあれ絶対的に素敵でした♪ アラベスクなどでは、足が90度までしっかりと上がっていない所など‥、比べるのが、ロパートキナになるので、少しきつくなりますが、物語を紡ぐ事が出来る数少ないダンサーと感じます。 もちろん2人で・・です。オデットのソロも、指揮の緩急でも対応できていたのでは無いでしょうか? 本当に美しいと感じました。ジークフリードと最初に許す場面では、オデットは両手を握りません。・・またこの感覚が好きでした。 残念ながらですが今日の舞台を見てて、大きな白鳥から、次のオデットは出るのでしょうか? 等と思いながら2幕へ続きます

 『ハンガリーの踊り』の ボリス・ジュリーロフのジャンプが素敵でした。空中で0kgになっている感覚♪ ふわっ・・って言う比喩がぴったりの彼。ハンガリー自体は、さして特別ではありませんが、一瞬の彼にまいりました。 やっぱり今日は『スペインの踊り』でしょう。以外とおとなし目でしたが、イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアンの2人のかっこ良さは抜群♪ ・・やっぱり評判通り
コンダウーロワのオディールですが、出てきた瞬間から、ジークフリードはへろへろ♪ (うまい)って感じ。観客への眼力の強さと、舞台を引っ張る力が相まって、舞台が引き締まります。意外とバランス感覚のセンスを感じます。 もう少しオディールをきつい目に演じるのかな・・って1幕を観て思いましたが、そうではありません。少し抑え気味に、強い眼力で、悪役的な間抜けさは全く感じず、むしろ知的なオディールを魅せて頂けた様に思います。 これが彼女の解釈なのかもしれませんね♪
花束をジークフリードに投げ、高笑いと共に逃走するシーンは、全くもって迫力。
またコルスンツェフのジークフリードの情けなさの比較で、この物語が成り立ちます。
よかったです。

 いよいよマリインスキー・セルゲーエフ版でわたしの1番好きな3幕です。この場面何回見ても、可愛いし、また柔軟なコール・ドのフォーメーションは大好きです。オデットがジークフリードにリフトされて、ロットバルトに立ち向かう部分(ポイント)は、エスプリがとっても必要な要素♪ コンダウーロワはこの感覚を十分に持っている事を確認できたことがうれしかった舞台でした。

白鳥の湖はあと2回 ロパートキナ、ディアナで観ます。
楽しみの次に臨みます。

それと今日はサイン会あった気がしますが、ソーモアを見る事が出来ませんでした。・・が、まっさして興味なしです。

パンフレットに、記事がありました。2010年10月に合同公演です

2009年11月5日木曜日

11/5 『イワンと仔馬』 雑感

 日本初となる「イワンと仔馬」資料映像を、ジャパン・アーツさんのお陰で、見る事が叶いました。
ラトマンスキーの作品は、記憶に新しい所で言うとNYCB「コンチェルト DSCH」 でしょうか。
ドミトリー・ショスタコーヴィチのピアノコンチェルト2番で、ここでも彼独特のコミカルで屈託の無い、明るさを振りまいていました(以外と最後、感動してたりしました)。ジャパン・アーツさんと言う事では昨年の「明るい小川」でしょうね。
 どちらにせよ、稚拙な思いですが、考えることなく感じる事が大切と感じますね、この手の作品は。 (今回の楽曲はロヂオーン・コンスタンチーノヴィチ・シチェドリーンらしいです)

(写真提供:ジャパン・アーツ 撮影:瀬戸秀美)

結果的に言うと、楽しい ・・それだけですが、以外と難しい感性です。この ”楽しさ” 

 妙に終わり際にシリアスになる様な事もなく、一貫したこの楽しさは本当に貴重♪
 もちろん、内容詳細はネタばれになるので思いのすべてを書くことができませんが、シンプルな舞台と、ビビットな色彩はよき時代のヴィヴィアン・ウエストウッド(って少し古いですが)的な世界感を感じますし、奇をてらう事無く、素直なまた高度なラトマンスキーの思想を、マリインスキーのダンサーは見事に現実化しています。 幼稚になる事もなく、しっかりとしたストーリと定義が感じされるという意味において、初見からでも、十分に理解出来る「楽しい作品」と思います。
 もちろん・・単に明るいだけでは無く、デフォルメ部分に於いてフォルムの本質をついており、理解する時間があれば、とっても素敵に見え出します(私も数回見ております)。彼のエッセンスが最も感じられるのは、”仔馬と若い雄馬” のディティールが、回数を重ねる度に”俊敏な馬”に見えてくる不思議さを感じましたね。もちろん当たっているかは不明ですし、意見は違うと思いますが・・・。 またキャラでは、姫(テリョーシキナ)の我ままな奔放さ、演技の上手さは逸品(これでなきゃ)。(マリインスキーではディアナの次に好きな彼女)。また滑稽なのは、畑にやってきたガヴリロとダニロが火の鳥を捕まえるシーン。と、(寝殿?)神殿侍従官の衣装とキャラ。しっかりしないと全体が弛む役回り。などなど、これも数え上げればきりがない位に、散りばめられたもの。
 時折見せる、パ・ド・ドゥでも、バレエのステップがしっかりと生きておりますので、コンテンポラリを見ている時程の、切羽つまる・・感がありませんし、逆にエンターティメント的な、一過性の感じも有りません。たぶん、日本ではあまり育っていない、または無い「舞台ジャンル」かもしれませんが、上に書いた様にやっぱり、「楽しい」という感覚です。わたしはロブーヒン&テリョーシキナの舞台を観に行く予定です。演技の上手いのがポイント♪ (サラファーノフはちょっと気がかりですが) この冬の神奈川・上野の公演を楽しみにしていますし、世界一素敵なバレエ団を心待ちにしております。


(写真提供:ジャパン・アーツ 撮影:瀬戸秀美)

 これは私だけかもしれませんが、JAさんのサイト記事「「イワンと仔馬」のあらすじ」をよく理解してから、見ないと私の場合は訳が分からない状態で、1回目を終了しまいました。

(写真提供:ジャパン・アーツ 撮影:瀬戸秀美)

内容はこちらから http://ja-ballet.seesaa.net/article/123612954.html
ここを参照  http://ja-ballet.seesaa.net/article/120448544.html

「この作品はシチェドリンが後に結婚するマイヤ・プリセツカヤに恋をしていた時に、彼女の願いによって書かれたものですから、バレエのための音楽、バレエにぴったりの曲です。シチェドリンのプリセツカヤへの想いが、音楽の中にみなぎっています!」 とありました。 わたしなど、まだ4年目の鑑賞歴で、「せむしの仔馬」の事も知りませんでしたし、先入観なしの感想です。
ちなみに(wikiによれば)手塚治虫が原案・監督を務めたアニメ作品青いブリンクの原案である。 ・・ということでした。 知れば知るほど、面白い♪

2009年11月4日水曜日

11/4 K-Ballet ロミオとジュリエット


 今日は特別な公演。本日は、「ロミオとジュリエット」を観てまいりました。今日は仕事が早い時間からはねているので、ゆっくりとした時間の中で、過す事が出来たのはとっても幸運。天気も良いし、寒くはなってきましたが、昨日までと比べると今日は暖かですし、外気が気持ち良い数少ない日ですね。

 なんと私は、K-Ballet(併せて熊川氏も)は、初見です。 もちろんこれには理由があり、最初まず好きなバレエ団を、2006年当時、決めたいと考えていました・・ 特に国内ではまず1つをキチンとみてみてから、色々なバレエ団をって気持ちがあり、初めて見たのが、価格的に安い事も併せて、新国立劇場バレエ(これが私の間違いだった気がする)。 それがあっと言う間に、ほかを見ないまま3年が過ぎ、たまに東京バレエ団も観たことはありますが、実は新国立劇場バレエ以外全く知らない私。 もちろん、海外のバレエ団となれば、なおの事・・です。これが自身を初心者と思っている原因と理由です。他に目を向けられる日が来るかどうかは、今は何とも・・・。

[スタッフ]
   ●演出・振付 Production/ Choreography 熊川哲也 Tetsuya Kumakawa
   ●音楽 Music セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
   ●演奏 シアター オーケストラ トーキョー THEATER ORCHESTRA TOKYO
   ●指揮 Conductor 福田一雄 Kazuo Fukuda
   ●舞台美術・衣裳 Set and Costume Design ヨランダ・ソナベンド Yolanda Sonnabend
   ●照明 Lighting Design  足立恒 Hisashi Adachi
   ●舞台美術・衣裳アソシエイト Associate Set and Costume Design マシュー・ディーリーMatthew Deely
   ●衣裳アソシエイト Associate Costume Design アラン・ワトキンス Allan Watkins

[キャスト]
  ジュリエット :    東野泰子
  ロミオ :        熊川哲也
  マキューシオ :   浅田良和
  ティボルト :     遅沢佑介
  ロザライン :     浅川紫織
  ベンヴォーリオ :  伊坂文月
  パリス :       N.ヴィユウジャーニン

  キャピュレット卿   スチュアート・キャシディ
  キャピュレット夫人  ニコラ・ターナ
  乳母          樋口ゆり

  僧ロレンス ブレンデン・ブラトーリック
  僧ジョン 小林由明

  モンタギュー家の若者たち Montague young men
      ビャンバ・バットボルト / 西野隼人/奥山真之介
  キャピュレット家の娘たち Capulet young women
      浅野真由香 / 木島彩矢花 /松根花子 / 岩渕もも/三井英里佳
  キャピュレット家の若者たち Capulet young men
      ニコライ・ヴィユウジャーニン/ 内村和真 / 福田昂平 / 合屋辰美 / 高島康平 /浜崎恵二郎
  ヴェローナの娘たち Verona girls
      白石あゆ美 /中島郁美 / 副智美 / 井上ともみ /中村春奈/松岡恵美
  ジュリエットの友人たち Juliet Friends
      日向智子 / 渡部萌子 / 梶川莉絵 / 中谷友香 / 山口愛
  マンドリンカップル Mandolin couples
      神戸里奈 / 湊まり恵 / 荒井英之 / 長島裕輔

 大好きな文学作品のロミオとジュリエット。プロコフィエフの楽曲を聞く事が出来るのも、この舞台の大切な要素だと思っております。でも一番の期待と問題は、(これ、冒頭に書いた様に、K-Balletを初見なのでダンサーの事、全然知らないで書いてます。) 東野さんが『ジュリエット』なのかどうかと言うことでした。たぶんとても難しい役だと思います。既に、福岡サンパレスホテル&ホール(福岡)、アルファあなぶきホール(香川)で2回キャスティングされているものの、表現力と正確なステップを難解な楽曲にのせる必要性。逆な言い方をすると音楽性と表現力が(大切な要素)気になっていました。

・・・・見事に上の「一番の期待と問題」よりも、そもそも監督・熊川さんの解釈でした。今まで当たり前と思っていた事が見事に裏切られ、また好きなシーンが、やっぱりありって具合です。
ロミオと言う登場人物像が、まるっきり変わっています。どちらかと言うとロミオは優柔不断、流されやすく、でも大切な運命を背負い、苦悩し、早とちり的に自殺します。ロミオ(って言うか熊川版)の理性的かつ男前さ♪・・ こんな流れもあるの? 彼はしょっぱなから、少し大きなマンドリン(?)を手に取り出てきますが、本当に10周年記念と打つだけの事は感じ入りました。

 ティボルトの遅沢さん、ロザラインの浅川さんに代表されるキャピュレット色が強烈で(かなりフォーカスしている)、モンタギューは少し影が薄過ぎる感じがありますが、いつものことか! 街での喧騒~ヴェローナ大公登場で収まるシーンだけが少し物足りなかったものの、とにかく洗練された、多分カンパニーとして最上の効果が出せてた様に感じます。「騎士の踊り」は新しく観る版では、一番の楽しみなシーンの1つですが、ここでも彼のセンスが光り輝いておりました。 普通モンタギューの3人が、キャピュレット家に侵入し、暗転してから、荘厳な楽曲に合せて・・って展開を疑って無かったのですが、なんとマキューシオ,ベンヴォーリオが仮面を纏い、続けて正面を向いたロミオがゆっくりと仮面をつけたと同時に、「騎士の踊り」が始まります。この展開素敵過ぎです。2人が剣を持った所から・・、赤く染まったライティングと、窓の影の落とし方が素敵(足立さんって方だ・・ブラボー♪)。 こんな色に「騎士の踊り」はもうドキドキもの。そのあとも、ロミオがジュリエットを凝視しているシーンが忘れられません。すべてを止めるオーラを持った熊川さんはやっぱり凄い。一瞬舞台が止まりました。
 多分、あっさりしてて、かつ本当に納得できるのが、ジュリエットが乳母に仮病と頼み、上手く追返すシーンからティボルトがロミオを発見するシーンですが、ここはバレてから即逃げ出しす台本です。 → やっぱりこの方が自然です。っで「バルコニー」につながります。2人がぎこちなく、また複雑でした。良し悪しがわかりませんが、東野さんのジュリエットは、私にとってのジュリエットではない様に感じます。純真なジュリエットは上手く表現されていたと思いますが、運命に翻弄される所からが、特に好きになる事が出来ません。こんなにいつもへこんでいるだけのジュリエットは初めて。って少しきつい様ですが、熊川さんの1人舞台的な感じが否めません。
 パ・ド・ドゥでは、楽曲に乗り切り、恋人たちが将来を語り、寝室では将来を悲観し、1人になったジュリエットが決意し、パリスに嘘を付き、死ぬかもしれない薬を飲込み、ロミオの死に嗚咽します。最後に命を絶つ壮絶な物語を楽曲が後押しする大切な演技。いつも「寝室のパ・ド・ドゥ」での楽曲を聞くと胸が締め付けられる思いを感じます。 が今日は、ジュリエットにでは無く、楽曲にのみ感じてしまった。 カーテンコールでの熊川さんの気の使いようは凄く感じ入りましたが、少しだけジュリエットに消化不良な舞台。

 でも、問題ありません。このシーンに感謝と言う場面が、いっぱいでした。中でも、ロザラインへの注目(とっても濃く素敵でした)、マキューシオとティボルトの死にざまとロザライン っでついでに夫人、ロミオへの使者の殺害シーンとか、ジュリエットについては、構成的に素敵と思われるシーンは凄く多く、このDVDが出るそうですが、当然の事ながらチェックです。(Blu-rayでもいいよ♪)
それと、始り方が大好き。ヌレエフ版もそうですが、楽曲はそこからが素敵。 ついでになりますが、福田一雄さんの指揮は、少し微妙でした。

 つまらないことをいろいろ書きましたが、バレエ団を10年間引っ張り続けている才能は大切にして欲しい日本の宝ですね。

熊川版 『ロミオとジュリエット』 の詳細はこちら