2009年1月31日土曜日

1/31 ミハイロスキー『ライモンダ』



本日は渋谷まで・・ 「ライモンダ」を観てまいりました。

【キャスト】
ライモンダ オクサーナ・シェスタコワ
騎士ジャン・ド・ブリエンヌ マラト・シェミウノフ
アブデラフマン アレクサンドル・オマール
伯爵夫人シビラ・ド・ドリス アンナ・ノヴォショーロワ
ハンガリー王アンドレイ二世 アンドレイ・ブレクバーゼ
侍従                                 パーヴェル・シャルシャコフ
ライモンダの友人:クレメンス       タチアナ・ミリツェワ
                ヘンリエット         イリーナ・コシェレワ
                ベランジェ         デニス・モロゾフ
                ベルナール         アンドレイ・マスロボエフ
夢の場面ヴァリエーション         マリア・ドミトリエンコ/オリガ・グローモワ
サラセンの踊り                     ナタリア・クズメンコ/アレクセイ・クズネツォフ
パナデロス                       エレーナ・モストヴァーヤ/アンドレイ・カシャネンコ 
ハンガリーの踊り                 エレーナ・フィールソワ/ロマン・ペトゥホフ
3幕ヴァリエーション             ユリア・チーカ

【オーケストラ】
指揮:ミハイル・パブージン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団


 鳴りやまない拍手、主役の2人、シェスタコワとシェミウノフの贈られたブラボーでした。何度も何度も、登場した2人へ惜しみないカーテンコールでとても感動的な終幕♪ (シェスタコワも少しだけ嬉しそうな微笑み とても幸せな気分にしていただけます) ミハイロスキーの定番にしてほしい素敵な演目と大好きなシェスタコワ。衣装もとても素敵ですし、まだまだバレエ団自体が『新・ライモンダ』に慣れていない感は否めませんでしたが、大事に踊り継いで頂きたい演目と・・・と改めて思います。澁谷オーチャードホール、少し苦手な会場へ向かう中は雨でした。相変わらず、ぎりぎりの時間に入り、キャスト表を確認してから、すぐにミハイル・パブージンの登場です。 アレクサンドル・グラズノフの『ライモンダ』の序曲。 やっぱり先日も感じましたが、レニングラード国立歌劇場管弦楽団の安定感に難ありです。美しい旋律なので不安定感が如実に響きます。・・がそんなこと思っている間に登場です。先日のジゼルでも思いましたが、少し不調なのかな? それとも疲れ?何となく今年は体調管理が上手くいっていないのか、シェスタコワは少しふっくらした感じがします。 それとコールドがぶつかり合う、省略している、・・完全に振りを覚えていない?・・なんて事が見て取れる感じがしました。 でも、先に述べた、衣装がとても素晴らしいし、1幕ハンガリーの城内でのエンジに金色とスパンコールの刺繍(って見えた)は、とても美しくライトに映えます。男性陣のマントは1幕終了まで外すことなく、とても男前な雰囲気がありました。 王妃の袖のラウンドカットはとても素敵ですし、王の色彩も、これぞ・・と言う感じがします。とてもゴージャスで、ミハイロスキーと言うことを忘れてしまう位にきれい。だたオーチャードの手狭な舞台なのが可哀そう!
ライモンダは、ジャン・ド・ブリエンヌに本当に恋してました。でもシェスタコワとシェミウノフのパートナーシップが少し不安定なのが残念。視線がいつもサポートを気にしているし、今日も舞台から近い為少し気になりました。 これじゃ逆の相乗効果です。来年は本当のパートナーシップで観てみたい。
やっぱり今日もミリツェワ、コシェレワは安定感抜群で、拍手はすくなかったけど「ブラボー」をお送りしたいと思います♪
2幕目でやっと慣れてきた(尻上がりに良くなっていく・・♪)パートナーシップ。リフトしている時も少しドキドキしましたが、入りこみました。
夢の場面で想像していたのは、オマールがシェミウノフよりマッチョでいてほしかった事かな♪ ・・ アブデラフマンはより野性的でエキゾチックであってほしいし、あれだけ細い線は無いんじゃないの? 特に決闘シーン・・刀を合わせるとき、(オマールがシェミウノフが正対したとき) 上から見られているアブデラフマンでは少し物足りない!^^ でもでも彼のソロヴァリエーションが非常にきれいです。 アブデラフマンが恋した、ライモンダは一瞬受け入れそうになるのかな・ って考えてましたが、終始拒否した、愛し方を演じていました。 これは彼女のライモンダの表現として嬉しいと感じました。 愛されているジャン・ド・ブリエンヌはとっても幸せ者です。 ピアノ演奏のソロヴァリエーションが圧巻でした(3幕)。
 
あと、「ライモンダの家(伯爵家)の守護神」 白の貴婦人は出ていませんね。
http://www.leningrad-ballet.jp/performance/raymonda/index.html
を読んでいて、前準備は出来ていましたが、全然違う・・でも許せる。

それと今日は酷い話があります。それは隣に座っていた老夫婦。尻にコートを敷いて座高を高くし、先ほどまでの座高を2倍ぐらい背伸びして(こんなにのびるんだ!)、体を前に20度、左右に90度、おまけに私の腕に当たってくるし、視界にまで入り込む動き。 + おしゃべり。 (前の紳士は注意していました。) もう閉口でした。 何となく今回1幕目は気になりもったいなかった。 また3幕目はとなりが開いているので勝手に移動して、その理由が「前の男性が邪魔」と大きい声で言ってました。 そんなアホな・・・
オーケストラが鳴り始めても何となく今日はざわざわした日。 せっかくですからマナーを覚えましょうね。

今年も1月が終わります。2月は新国立劇場の「ライモンダ」が続けてあります。私は初見なのですが、ひろみさんの舞台は久し振り。今回は3回を予定していますが、この更新頻度を見てわかる通り、仕事がとても忙しい状態。大丈夫かな?2月は劇場通いを楽しみにしていたのに、仕事のスケジュールが伸びたせいで、危なくなってきました。



2009年1月13日火曜日

1/13 ニューイヤーコンサート2009

 
寺島さん姉妹サイトに下記記事がありました。
あいにくと、来週はスケジュールがいっぱいで見に行くことが出来ませんが
楽しそうな舞台ですね♪

2009年1月8日木曜日

1/8 ミハイロフスキー 『ジゼル』

 
 とっても遅れましたが、あけましておめでとうございます。今年も大切な休息時間としての、バレエ鑑賞を続けて参ります。2009年度最初は、ミハイロフスキー劇場バレエの『ジゼル』です。大好きな大好き演目。またシェスタコワを今年最初に拝見出来ること幸せに思います。

【キャスト】
ジゼル: オクサーナ・シェスタコワ
アルベルト: イーゴリ・コルプ
ミルタ: イリーナ・コシェレワ
森番ハンス: アレクサンドル・オマール
ぺザント・パ・ド・ドゥ: タチアナ・ミリツェワ アントン・プローム
ベルタ(ジゼルの母):  アンナ・ノヴォショーロワ
バチルド(アルベルトの婚約者): オリガ・セミョーノワ
公爵 : アンドレイ・ブレグバーゼ
アルベルトの従者: ロマン・ぺトゥホフ
ドゥ・ウィリ : マリア・グルホワ ユリア・カミロワ

指揮:カレン・ドゥルガリヤン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦


 なにはともあれ、暖かい気分で帰ることが出来ました。1月も仕事が忙しい中、相変わらずですが、私にとってのシェスタコワは大好きなバレリーナ。また相手がコルプって最高です。 これだけ不安定な彼女を初めて見た位でしたが、でも「アルブレヒトの正体」が判明してからのジゼルは凄かった。 思考が止まり、顔を少し赤らめ、目は空を観て、美しい髪を解き、狂気に満ちた演技をする。以前、ルジマトフとの舞台の時は、抑えた表現にこう言う崩れ方があるんだ・・って思い心に今でも残っています。 今回は激しい表現。 またアルブレヒトの優しさと後悔が本当に心打たれた舞台でした。ジゼルが息を引き取った後、ハンスに剣を取り・・本当に刺し殺す勢いが、とても怖かったです。 カーテンコールはブラボーでしたが、意外と盛り上がりの少ない(私にとっては本当に不満の残る)舞台でした。 
 1幕目ジゼルがノックした相手を探して舞台中央に立ち微笑む場面、一気に入り込むことが出来ました。もしかして彼女が本当のジゼルって思って観ていました。 何処を観ててもイメージにぴったりですし、プリンセスの様に華が無くても、心打つダンサーはとっても貴重です。今年の公演は主役メンバーも少ない様ですが、芸術監督の主役起用は私的にはとっても感謝しています (新国立劇場の牧さんももっと私達の方を観て欲しいし、良い判断を望みます)。 ペザントのミリツェワは相変わらず素敵ですしたが、プロームの重たさが少し残念かな?
昨年観た時のバヤデルカでの白は少し不揃い感が否めませんでしたが、今年はとても奇麗になりました。ドキドキする位に(あのオーチャードでも)魅せて頂く事ができました。これはあとカレン・ドゥルガリヤンさんの力も大きいと思います。とても高揚感のある音がバックアップし、白のバレエを堪能する事が出来た事に感謝ですね♪
少し立て込んでいる為、ミハイロスキーはあと『ライモンダ』だけとなりますが、またこのサイトを宜しくお願いします。