2009年10月15日木曜日

10/15 10/14の新国立劇場 『ドン・キホーテ』 .その2

 
本日も、新国立劇場2009/2010開幕公演の『ドン・キホーテ』を観てまいりました。昨日はひろみさんの舞台が素敵で・・うれしい限りで終了し、また本日はシーズンゲスト組み、2回目の舞台あたりから上向く彼女のこと、またウヴァーロフのあの突き抜けるような笑顔と併せて楽しみにしておりました。このたび初めてですが、その日のうちに書くことができませんでした。 まっ趣味の範囲、納期を気にせずに書くことと致します。

新国立劇場 『ドン・キホーテ』

 ■キャスト
   【キトリ(ドゥルシネア姫)】 スヴェトラーナ・ザハロワ
   【バジル】 アンドレイ・ウヴァーロフ
   【ドン・キホーテ】 長瀬信夫
   【サンチョ・パンサ】 吉本泰久
   【ガマーシュ】 澤田展生
   【街の踊り子】 西川貴子
   【エスパーダ】 貝川鐵夫
   【キトリの友達(ジュアニッタ)】 寺島まゆみ
   【キトリの友達(ピッキリア)】 西山裕子
   【メルセデス】 湯川麻美子
   【ギターの踊り】 楠元郁子
   【ジプシーの頭目】小口邦明
   【二人のジプシー】 八幡顕光 福田圭吾
   【森の女王】 厚木三杏
   【キューピッド】 高橋有里
   【ボレロ】 楠元郁子 貝川鐵夫
   【第1ヴァリエーション】 寺島まゆみ
   【第2ヴァリエーション】 さいとう美帆

 ザハロワはいつもの線よりも少し、ほわっとしております。少し太ったのかな? でも少しお肉をつけているほうがキトリというより、彼女自身のバランスとして”美しい感じ”でしょうか。私にはそう見えます。 ヴィシニューワなどはやはり筋肉を纏った肢体が綺麗で「美しさな見せ方」を心得ている様に感じます。・・が、彼女が「とても絞られている」時・・・・ オデット等は苦しささえあります。また美しい・・との狭間とも感じます。
 さて今回ですが、ウヴァーロフ、ザハロワのゲストたちは、十分に働いて頂けたと思います。昨日の山本さん&ひろみさんの新国立(私にとって)最上のペアリングから一転、とにかくダイナミックではじけた2人の舞台。 私事見地では、好きなのは昨日のもの。前にも書きましたが、舞台はやっぱり総合的なものと思っております。浮いている感はありがちですが、もう7年目のザハロワもそろそろ慣れて欲しいのに、やっぱり彼女は周りを気にしない、良い?意味での強さがありますね。 それがヴィシニューワとの違い。ウヴァーロフはその点では、気を使う方なのでしょうし、そのしぐさが伝わります。なにせ、カーテンコールでは、ザハロワの手をとりエスコートするのがお決まりなのに、新国立メンバーの手を取って、慌てている姿、なんとも言えません。でも慣れた舞台ですし、こちらもそう。楽しさは確かにあったと感じましたが♪

 って大切な、大好きな舞台鑑賞をこんな風に書きたくありません。今日の舞台も楽しく、本当に素敵でした。1幕目からっていうより出て来てからのキトリは、とってもダイナミック♪(ウヴァーロフの時は前回も、そうだったとの記憶です ⇒ その上を行くのがニーナとのペアでしょうが。この時は彼自身が楽しそう) まゆみさん、裕子さんはキトリを演じるザハロワにとっては大変な味方なのでしょう。 1幕、ドン・キホーテ登場から、3組のダンスを終えて、バジルがピッキリアとキスしてる事に気づくキトリの表情と、ピッキリアの背中を丸めて逃げる姿・・これってとても気に入りました。 とっても自然。さすがに居酒屋のシーンを除いては、どれも満足だよ~♪

 前回のメルセデス・西川さんから、今回湯川さんへ、随分雰囲気が変わりました。楠元さん、湯川さんの火花はやっぱり大人の魅力でしょうか。とても取ってつけたようなギターの踊りですが、楠本さんは魅力的でした。湯川さんのメルセデスは多分何度か見ているかも知れませんが、スペイン系キャラとしての魅力は随一。大切なダンサーですね。今日は先日と違い意外と前が開けていたのでゆっくりと舞台全体さえぎる事が無く見る事ができました。そこで感じた事は、表情。 特に後ろの人たち。 よくよく見ていると結構面白い。 こんな事初めてかもしれません。 踊っているコール・ドを凝視する事は近々良くある事でしたが、細かい”しぐさ”を持っている、プリマの卵たち、未来のプリンシパル達にも、とってもキャラがたった人たちがいます。コールド最前で良くいらっしゃる、北原さんは今回、4期生の益田さんとご一緒だったと思われますが、とても清清しいし、いつも頑張っている姿を拝見しております(少し踊りにくそうにしている様子があった様な、無かったのかも)。 でも井倉さん伊藤さんは、ソロイストの役をゲットしていたりします。 本当の意味でキャスティングする人が誰かも知りませんし、プロセスもわかりませんが、舞台で輝いている人には、また手を抜いていない人に評価を与えて欲しいと思います。もちろん役という意味で。 人気の商売ですし、惹き付ける魅力を備えた人が必要という事は理解します。多数と私が一緒とは限りませんし、そんな事は無いと思います。 ・・でも最近、十分に果たせる団員を抱えているのに、演目がワンパターンなのは少し気がかりです。 同じまたは似通った人のローティション。 好きなダンサーが全幕の主要部分を担ってくれるのは嬉しいし、ついチケット買ってしまいがち。 ですが、わたしみたいな初心者さえ少々最近のパターンには食傷気味かもしれません。 ソロイストの活躍できる演目(新くるみ?← ではありませんが)がとっても待ち遠しいと感じておりますし、話の続きですが、以外と内気な卵達に、キャラを与え、爆発する姿を楽しみにしております。 名前はあまり分かりませんが、何人か面白い人を発見したので・・ 書いてみました。
 またたま主題からはずれておりますが、3幕グラン・パ・ド・ドゥは大いに盛り上がりました。ドン・キホーテのダイナミックさが、もちろん凝縮された部分と感じます。ザハロワがあんなに息を切らしている姿を久しぶり(もしかして初めて)に観た様に思いました。・ウヴァーロフは顔を赤らめていつもの笑顔。 本当に楽しい舞台でした。

いよいよ土曜日はキトリ役デビューの川村さんの舞台です。

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