2009年10月14日水曜日

10/13 新国立劇場 『ドン・キホーテ』 .その1



新国立劇場バレエ団 2009/10月シーズン開幕公演です。本日は、新国立劇場2009/2010開幕公演の『ドン・キホーテ』を観てまいりました。なんと、開幕公演がひろみさんとは嬉しい限り・・でも今日は慌てていてひろみさんって事、すっかり忘れており、パンフレットを買ってから気が付き、・・もう嬉しさ一杯でした。

 ■キャスト
   【キトリ(ドゥルシネア姫)】 寺島ひろみ
   【バジル】 山本隆之
   【ドン・キホーテ】 長瀬信夫
   【サンチョ・パンサ】 吉本泰久
   【ガマーシュ】澤田展生
   【街の踊り子】 厚木三杏
   【エスパーダ】 貝川鐵夫
   【キトリの友達(ジュアニッタ)】 遠藤睦子
   【キトリの友達(ピッキリア)】 西山裕子
   【メルセデス】 西川貴子
   【ギターの踊り】 湯川麻美子
   【ジプシーの頭目】小口邦明
   【二人のジプシー】 グリゴリー・バリノフ 古川和則
   【森の女王】 堀口 純
   【キューピッド】 さいとう美帆
   【ボレロ】 楠元郁子 貝川鐵夫
   【第1ヴァリエーション】  丸尾孝子
   【第2ヴァリエーション】  長田佳世

 まずパンフレットを観ていて、第4期生である加藤朋子さん、第5期生の宝満直也くんがセギディーリャ役。ポルカでは中村菜穂さん、町のおんなたちの中にはソロイストと共に、山田蘭さん。ちょっと違和感がある、ギターでは益田裕子さん・・もちろん2幕以降にも出てられました。今まで気がつきませんでしたが、間辺さん、丸澤さん、山田さんは準コール・ドその他は、コールドで登録されておられる様でした。大湊さんも(ずいぶんと)久しぶりに観る事が出来て少し嬉しかったです。一応4年目になる鑑賞歴は、何となく楽しくなってきれいる様です。 そう・・それと先日ボリショイで頑張っていおられた、(と思う)堀口さんですが、線がとても奇麗になってました。、いつも重たい感じがあまり好きではなかったのですが、ずいぶんと変わって来られてますね♪ ・・ やっぱりまず、公演をする事が大切な事は間違いないでしょう! 新国立劇場は採算を度外視するのも(国の援助があるので)良いけど、本当にダンサーの事を大切に育てたいのなら、公演数を増やさなければいけませんね♪ ビントレーさんに期待かな? (って規約などがある場合はしかたないが・・)

 今日の吉本さんは楽しかった。全日で彼のキャラクターが爆発しているのでしょう♪ わたし明日も観に行くのでやっぱり楽しみです。 って本題前ですが、もうひとつとても楽しかったところは、「んもう・・笑ごろげてた」的な・・ですが、2幕居酒屋で、キトリ、バジル、友人たちが座りますね。っていうか、ひろみさん、山本さん、遠藤さん、裕子さん4人でテーブルに着いたのは今まで通りですが、もう遠藤さんったら、前に胸をはり、完全に飲み屋トークな雰囲気。 山本さんは酒のピッチャーを振り回しているし、ひろみさんものりのり、裕子さんはこういう時に・・こうなるのでしょう的な、とってもいい?雰囲気です。 いやーこの状態・・ ギターの踊りが始まりますが、益田さんを見ようと決めてたし、大好きな湯川さんも楽しみにしてたけど、吹っ飛んでしまいました。もう釘付けです。ギターが終わって、エスパーダ貝川さんのカッコいい筈の、男前の踊りも・・やっぱり吹っ飛んでました。 いいわ♪ この4人

って、やっと本題
ひろみさんが絶好調♪
 何年か前、デニス君との、とんでもなく勢いがあり、激しすぎる 『ドン・キホーテ』を覚えておりますが、山本さん&ひろみさんペアリングの良さは、観てて気持ちが良い。しっかりと気持ちを受取る山本さんと、安心して見ていれるフィシュダイブ。 片手リフトは4回とも最高の出来。 完全にバランスを取り、オフにして丁寧に下ろす山本さんのサポート。ひろみさんは安心しているのでしょう、タンバリンで「きれいでしょ」って言う声が聞こえてきそう。 そう・・ひろみさんのポテンシャルを十分に引出し、観ている私は今日ばっかりは体が熱くなりました(今まで何度かはこんな公演があります)。いつもこの時期ぐらいからは、会場は少し寒い位になり、上着をかけている事が多くなるのですが、今日は少し汗ばむくらい。 グランフェッテ2回転入りも軸が完璧すぎて、楽曲のテンポが遅い位に感じますし、実際遅かったと思います。

 まず第1幕ですが、とても楽しい下町の雰囲気が欲しい所ですが、やはり新国立劇場のお行儀の良さを感じます。そのにさっそく裕子さんが登場・・しますが割愛。 ひろみさんはとっても溌剌としております。拍手♪ バジル山本さんはやはり男前ね。 いつもスロースターターなひろみさんだけど、今日は1幕目からとっても素敵な感じを醸しだしておりました。兄がガマーシュと会わせようと画策し、所詮バジルの財産じゃ・・って所ですが、ガマーシュが出て来てからのキトリの表情が・・・あちこちで「クスッ」って声がきこえる位に豊か。でもカッコいい筈のエスパーダ&街の踊り子は、厚木さんはやはり期待通りでしたが、貝川さんがはやり少し苦手なのでした。 今日のこの役はマイレン君であれば、私にとってはベストキャストだった気がします。もちろん彼は、今シーズン開幕でバジル役をGETしていますので、その方が良い事は確かですが。^^
 いよいよ芸達者なサンチョの登場でした。プロローグですっかり刷り込まれている私は、吉本さんを観るだけで幸せになります。もう誰も見ていない上手のテーブルでも、なにかしている吉本サンチョ。引き際になにか1つ付け加える、サンチョ。 今度はなに・・?ってもちろん期待しちゃうし。 現芸術監督はもしかしてあまり良い役を付けないので、好きでは無いのかも知れませんが、こんな楽しい、人を引き付けるダンサーは財産でしょう♪ にね

 2幕は冒頭書いた事でいっぱいになっていた所、「結婚できないなら、自殺するバジル」のところで、またまた山本バジルは楽しかったです。さすがに大阪人なのでしょう。この手の演技もうまいし、間の取り方が大好き。書かなきゃいけないこと忘れそうでした。今回メルセデス役で西川さんが久しぶりに、踊っております。最近は王妃などの役が多かった様に思いますが、支えてきたキャリアは流石と言うべきか・・でも最後は背中が固い彼女だけに、少々辛そうだったように感じたのは私だけでしょうか? (もちろんサンチョはここでも、見せてくれます。楽しい♪)
2場では、森のシーン。 堀口王女は、とても線がきれい。またキューピットは適役って言うか、新国立1番のはまり役の美帆さん&ひろみさん。急に舞台がパステルに変わるシーンは何度観ても奇麗です。ブルー・イエロー、白とピンクの美帆さん、超明るい白色系照明に、繰り広げられる森・・夢のシーンはこのバレエ団の一番の見せ場なのでしょう。子供はあまり必要ないのではといつも思いますが、今日はそれさえも「いいか・・」って思えました。
ひろみさん舞台は好きで何度も観ておりますが、今までの中で、安定感は一番でした。 3回ぐらいは上に伸びる肋骨と美しい見せ方と腕の位置。 しっかりした軸がブレないターン。とにかく美しいアチチュードの形。 私の知識は、ほとんど0(ZERO)なので、うまい表現が出来ない事が悔しいのですが、とにかく完璧でした。 完璧は美しく魅せる事が出来る事、今日体感出来たことに感謝です♪ 今まで森のシーンは、町のシーンとのギャップでどちらかが優位に立つのですが、いつも下町のキトリが上だったのに、今日は55:55でTOTAL110%の出来でしょう。(計算が合わなくてすみません)

 3幕結婚式の見せ場です。『ドン・キホーテ』は先日芳賀さんの桶川公演で観たひろみさんが楽しそうで、山本さんがどんな風に見せてくれるか楽しみにしておりました。美しいとしか言いようがありません。これも冒頭に書いた様に、パートナーシップが良いという事が、全ての基本なのでしょう。今日は気持ち良く見る事が出来ましたし、やはり相乗効果とはこのペアリングを言うのでしょう・・って感じます。

明日はザハロワ、ウヴァーロフペアです
この舞台を作っていただいたダンサーに感謝です♪

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