本日は、マリインスキーバレエ、『白鳥の湖』2回目の公演です。
初見である、ロパートキナ&コルスンツェフはとっても観たかったペアリング。開始までぎりぎりに時間に会社を抜け出したのですが、上野迄の電車を1駅乗り過してしまい少し焦った 焦った^^;; 楽しみにしていた舞台ですし、そんな・・・なんて思いながら急ぎ足です。おかげで少し体が温まりました。 もぎりを通った時は、まだ人が多く少し安心して席へ向かい準備完了♪
白鳥の湖 音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付 : マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ
台本 : ウラジーミル・ベーギチェフ,ワシーリー・ゲーリツェル
装置 : シモン・ヴィルサラーゼ
衣裳 : ガリーナ・ソロヴィヨーワ
指揮 : パーヴェル・ブベリニコフ
管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団
≪出 演≫
オデット/オディール : ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート王子 : ダニーラ・コルスンツェフ
王妃 (王子の母) : エレーナ・バジェーノワ
王子の家庭教師 : ソスラン・クラーエフ
道化 : グリゴーリー・ポポフ
悪魔ロットバルト : コンスタンチン・ズヴェレフ
王子の友人たち : ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/マクシム・ジュージン
小さな白鳥 : エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ
ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
大きな白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/ユリアナ・チェレシケーヴィチ
アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
2羽の白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/オクサーナ・スコーリク
スペインの踊り : アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ
イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
ナポリの踊り : ヤナ・セーリナ/マクシム・フレプトフ
ハンガリーの踊り : ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
マズルカ : アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ
スヴェトラーナ・シプラトワ/ドミートリー・プィハチョーフ
カミーリ・ヤングラゾフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ
その前に小ネタを少し
・昨日11/26に『白鳥に湖』キャスト詳細がバレエBLOGに出ておりました。
http://ja-ballet.seesaa.net/article/133986757.html エフゲーニヤ・オブラスツォーワが出演するみたいです。王子の友人たちとして、トロアを踊るみたいですが、この日取ってなかったのです・・とても残念です。・・がディアナの日『眠れる森の美女』、ガラ公演で観る事が出来ると思うと少し嬉しいかな。
・それとアンケート用紙いつも書かないので内容を見ていませんでしたが、先日書いた「ボリショイ・マリインスキー合同公演」の他に「ABT」「ボリショイ」の記事がありました。なんとABTは「椿姫」「ドンキホーテ」「オールスターガラ」らしいです。またボリショイは「白鳥の湖」と「希望の演目は?」の質問形式。 もう思わず「ラ・バヤデール」と書きたくなりましたが、今度また考えて出す事としました。
一応の予定:
2010年10月 ボリショイ&マリインスキー合同公演
2011年07月 アメリカン・バレエ・シアター 「椿姫」「ドンキホーテ」「オールスターガラ」
2012年02月 ボリショイ 「白鳥の湖」ほか未定
となっていましたが、遠い先の話のようです。
孤高の存在、ロシアの至宝、世界一の白鳥と言われる、ロパートキナ。 こんなに
静かな『白鳥に湖』に心うたれました。パ・ド・ドゥ~コーダまでを全て平常心で観れた方はいないのでは無いでしょうか? それ位アダージョで心奪われるコルスンツェフ&ロパートキナの奇跡の名舞台でした。小さな白鳥、その後、大好きなコーダが鳴り出しても、全然前の見えない位。オデットのヴァリエーションも概ねそう。もちろん、布石として、やさしさで舞台を包むシーンがありました。それはロットバルトが白鳥の群舞を呼び寄せたあと、ジークフリードにクロスボウガンを下げる様に懇願(手をあわせてお願いしているマイム)するオデット。 舞台全体が彼女の紡ぐやさしさで包まれ、また彼の答える姿で、完全に造形されました。オデットの唯一の願いはジークフリードにより聞き届けれら、人間に戻る約束も、一瞬の恋で”叶った” かのように・・・。 やさしい時間は直ぐに落胆。 ロットバルトが王子を跳ねのけ、オデットは自身の運命を受け入れます。去り際のロパートキナの演技が凄い。
一舜一舜の演技が、今日はチケット争奪を頑張った甲斐があり、ベストな席で観れて幸せでした。
また、2場ではいつも書くことに決めている、ジークフリードがオデットの手を取る場面です。静寂な湖畔でオデットは、見知らぬ男性を正視する事がまったく出来ず、このまま何度も逃げ出したい気持ちの裏腹に、王子のアタックに控え目に手をとります。(オデットの視線の微妙さが見事です)先日のコンダウーロワとは全く対照的な役作り。もちろんどちらが好き嫌いと言う訳ではありえません。 このパ・ド・ドゥが終わって拍手が鳴りやまないのは本当に初めて。 再度2人は登場しました。
コルスンツェフを今回見たいと思っていただけに、前回と2回目になりますが、ロパートキナとの舞台は、2人にとって相乗的なオーラを作り出す事が自然に出来るように感じます。彼の少し頼りない表情と美しいステップ。決してペアの女性よりも目立たない存在感。悲しげな雰囲気。 などロパートキナのポテンシャルを十分に”引き出すサポート” をする素質満点。 彼のヴァリエーションでは、まるで空中を走る・・って言葉(しか思いつかない)がぴったりですし、なんとも不思議な存在と感じます。
グリゴーリー・ポポフの道化、自分ではなかなか理解できません。なぜなら、控え目と、上品な役作りが微妙でした。家庭教師が回り、道化が回る所は素晴らしい出来♪ もちろん2幕でもそうです。なんとなく好きも嫌いも無く印象が薄いと言うのが今のわたしの理解力でした。 トロアですが、前回はかなりぼろぼろに書きましたが、今日の3人は、まる。マクシム・ジュージンは前回同様にとっても素敵ですし、可愛いダンサーです。 ただ文化会館での彼の方が10倍素敵に見えた事は付け加えたいと思います。 ほか、2幕では以外だったのは『ハンガリーの踊り』のボリス・ジュリーロフは普通でした。こちらは県民ホールの方が5倍良かったです。
オディールは、オデットの時よりも顎の線を少しだけ上げて雰囲気を造ります。またパ・ド・ドゥでオディールは、(何度か)うっすら笑顔をつくっておりました。表裏を見抜けないジークフリードがじらされ、騙され、母に駆け寄る最後まで一貫した物語を作っておりました。(この楽曲部分、バイオリン・ソロがとっても意味深♪で大好きです) オディールは王子に対して、たいがい花束と一緒に大笑いも投げつけるパターンが多いのですが、ロパートキナの選択は、冷静です。 まさに冷たく静かの表情で去っていきます。 この王子に対しては、非常に効果的? まいってましたよ! またその姿が美しすぎだよコルスンツェフ♪
3幕はコール・ドの美しさが光ります。幕が開いた瞬間から拍手したくなる程の情景を創る、セルゲーエフ版は大好きですね。また黒鳥と白鳥のコントラストはとっても愛らしいし。何といっても胸から腕、首のラインの美しさを持ったコール・ドはロシアバレエの醍醐味でしょ!
書けば書く程、陳腐になりそうなのでこれ位にします。今度書きたくなった時に記します。
最後の最後まで、やさしい舞台でした。 何度も何度も2人はカーテンコールに現われてくれた事に感謝♪
今日は本当に久しぶりに出待ちしました。(グルジアバレエ・ニーナ以来、会いたい人が居なかったせいですが・・)
今日の舞台を紡ぐ事の出来るロパートキナに会いたい気分の高まりでした。ついでにJAさんに貸与頂いていたDVD(イワンと仔馬の資料映像)も返したかったので、タイミングが合ったこともあり、サインと3本指握手(とても可愛い女性と感じました♪)をしていただく事が出来ましたし、笑顔を向けて頂けたことに、帰り道嬉しさも併せて持って帰る事が出来ました。
JAさんに感謝ですね、また舞台を見せて頂けた事、とても楽しかったです♪
土日はゆっくりして来週月曜は、ディアナの『白鳥の湖』から始まります。