2009年11月23日月曜日

11/23 白鳥の湖



 昨日から、いよいよマリインスキー2009公演が始まりましたね。私は、ダニーラ・コルスンツェフ & エカテリーナ・コンダウーロワが最初の鑑賞となります。2006年の訳が分からないまま観た舞台を確認する意味でも、とても楽しみにしていました。しっかりと今回はそれぞれの舞台を楽しみたいと思っております。白鳥の湖を3回と、眠れる森の美女2回、イワンと仔馬1回、ガラ2回の予定です。もちろん以前書いた、ディアナの舞台が一番の楽しみにしております。今日のコンダウーロワは、シーモア版『(DVD)くるみ割り人形』の雪の精でしか見たことは無いのですが、楽しみにしている1人。 名古屋公演でのコンダウーロワの記事がJAサイトに掲載されておりますが(http://ja-ballet.seesaa.net/article/133597252.html)、稟とした表情が(一番上の写真です)、写真1枚に完全に写っている感じがしました。(JAバレエBLOGには、時々いい写真があります・・ね♪)

 久しぶりの横浜。昼間の移動はいつもの夜の雰囲気とは違います。逆に今日は、時間もあるので馬車道から、レンガ倉庫を横目に、しばらく歩いて県民ホールに入りました。以外とゆっくり時間のある時のコース取りとしては良いですよ♪ 山下公園付近からやっと県民ホールがみえてきて、楽しみな時間が始まります。


キャスト詳細: こちらから

白鳥の湖 3 幕 4 場 (神奈川県民ホール)

   音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
   振付 : マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
   改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ
   台本 : ウラジーミル・ベーギチェフ,ワシーリー・ゲーリツェル
   装置 : シモン・ヴィルサラーゼ
   衣裳 : ガリーナ・ソロヴィヨーワ
   指揮 : パーヴェル・ブベリニコフ
   管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

≪出 演≫
     オデット/オディール : エカテリーナ・コンダウーロワ
     ジークフリート王子 : ダニーラ・コルスンツェフ
     王妃 (王子の母) : エレーナ・バジェーノワ
     王子の家庭教師 : ソスラン・クラーエフ
     道化 : ラファエル・ムーシン
     悪魔ロットバルト : イワン・シートニコフ
     王子の友人たち : イリーナ・ゴールプ/マリーヤ・シリンキナ/マクシム・ジュージン
     小さな白鳥 : エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ
              ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
     大きな白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/ユリアナ・チェレシケーヴィチ
              アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
     2羽の白鳥 : イリーナ・ゴールプ/オクサーナ・スコーリク
     スペインの踊り : アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ
               イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
     ナポリの踊り : アンナ・ラヴリネンコ/マクシム・フレプトフ
     ハンガリーの踊り : ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
     マズルカ : アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ
            スヴェトラーナ・シプラトワ/ドミートリー・プィハチョーフ
            アレクサンドル・クリーモフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ

   【上演時間】 約3時間 【終演予定】 17:00


 ブラボー! エカテリーナ・コンダウーロワ 「荒削りですが、スター誕生」だった気がします。 カーテンコールでは、ほかのダンサーであればNOを出したい位でしたが、何故か彼女は別♪ 技術もいま一つの処も見えておりますし、完璧な舞台ではなかったのでしょうが、久しぶりに1幕2場の場面では、涙ぐむ位・・感情移入してしまったり、また、2幕オディールは気持ち良い位に、悪魔チックで、高笑いが似合うし、3幕では、悲壮感を漂わせ、ジークフリートと寄り添うシーンに、とても感動した舞台。 そう表現力は持って生まれた才なのでしょう。 かと言って技術がダメと言うわけではまったく無く、アチチュードの美しさは絶品ですし、たぶん緊張しながら入った32回グランフェッテは2回転を常時入れながら、やや舞台中央の後ろでこなしていました。(もちろん完璧にこなしております) やや楽曲の緩急が多く、少々遅れる部分が見受けられました。本日指揮者も変更されてた事も影響しているのでしょう。(ボリス・グルージンからパーヴェル・ブベリニコフへ)

 ダニーラ・コルスンツェフは、やはり思ったとおりのサポートで、王子です。美しい男性♪ この2人は、やはり目立ちます。コルスンツェフも体躯は大きい方と思いますが、コンダウーロワも負けず劣らず、肩幅もしっかりあり、腕も細すぎない。 マリインスキーダンサーとしては珍しく大きいペアでした。なにせ県民ホールの小ささが今日の一番残念な部分でしょうか。素晴らしいコールド(以前よりかなりパワーアップしている感じがしますし、とにかくきれいです。もちろん揃っているだけでは無く)の美しさもを十分に生かせていない・・・ 動き自体がきつそうでした ・・・ のは、やはりこの舞台では不足ですね! ほんとうに勿体ない日。

 トロアはイリーナ・ゴールプはダリア・ヴァスネツォーワ/マリーヤ・シリンキナ/マクシム・ジュージン に変更です。イリーナ・ゴールプは怪我の為、と掲載がありました。(お大事に) がマクシム・ジュージンがとても素敵です。好みと言ったら良いのでしょうかは・・分りませんが、とにかく可愛いダンサーです。 稚拙なわたしは、ダリア・ヴァスネツォーワとマリーヤ・シリンキナの区別はつかないのですが、第1がイリーナだとすると、ダリア・ヴァスネツォーワはこの人だって思っておりました。
って特にコメントすることもありませんが、マリインスキーのトロアは中だるみの無いと、思い込んでいた私でしたが、今日は少し物足りない! また今後を楽しみにします♪

 パ・ド・ドゥからコーダですが、冒頭にも書きましたが、コルスンツェフ & コンダウーロワの、パ・ド・ドゥは何はともあれ絶対的に素敵でした♪ アラベスクなどでは、足が90度までしっかりと上がっていない所など‥、比べるのが、ロパートキナになるので、少しきつくなりますが、物語を紡ぐ事が出来る数少ないダンサーと感じます。 もちろん2人で・・です。オデットのソロも、指揮の緩急でも対応できていたのでは無いでしょうか? 本当に美しいと感じました。ジークフリードと最初に許す場面では、オデットは両手を握りません。・・またこの感覚が好きでした。 残念ながらですが今日の舞台を見てて、大きな白鳥から、次のオデットは出るのでしょうか? 等と思いながら2幕へ続きます

 『ハンガリーの踊り』の ボリス・ジュリーロフのジャンプが素敵でした。空中で0kgになっている感覚♪ ふわっ・・って言う比喩がぴったりの彼。ハンガリー自体は、さして特別ではありませんが、一瞬の彼にまいりました。 やっぱり今日は『スペインの踊り』でしょう。以外とおとなし目でしたが、イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアンの2人のかっこ良さは抜群♪ ・・やっぱり評判通り
コンダウーロワのオディールですが、出てきた瞬間から、ジークフリードはへろへろ♪ (うまい)って感じ。観客への眼力の強さと、舞台を引っ張る力が相まって、舞台が引き締まります。意外とバランス感覚のセンスを感じます。 もう少しオディールをきつい目に演じるのかな・・って1幕を観て思いましたが、そうではありません。少し抑え気味に、強い眼力で、悪役的な間抜けさは全く感じず、むしろ知的なオディールを魅せて頂けた様に思います。 これが彼女の解釈なのかもしれませんね♪
花束をジークフリードに投げ、高笑いと共に逃走するシーンは、全くもって迫力。
またコルスンツェフのジークフリードの情けなさの比較で、この物語が成り立ちます。
よかったです。

 いよいよマリインスキー・セルゲーエフ版でわたしの1番好きな3幕です。この場面何回見ても、可愛いし、また柔軟なコール・ドのフォーメーションは大好きです。オデットがジークフリードにリフトされて、ロットバルトに立ち向かう部分(ポイント)は、エスプリがとっても必要な要素♪ コンダウーロワはこの感覚を十分に持っている事を確認できたことがうれしかった舞台でした。

白鳥の湖はあと2回 ロパートキナ、ディアナで観ます。
楽しみの次に臨みます。

それと今日はサイン会あった気がしますが、ソーモアを見る事が出来ませんでした。・・が、まっさして興味なしです。

パンフレットに、記事がありました。2010年10月に合同公演です

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