2009年11月4日水曜日

11/4 K-Ballet ロミオとジュリエット


 今日は特別な公演。本日は、「ロミオとジュリエット」を観てまいりました。今日は仕事が早い時間からはねているので、ゆっくりとした時間の中で、過す事が出来たのはとっても幸運。天気も良いし、寒くはなってきましたが、昨日までと比べると今日は暖かですし、外気が気持ち良い数少ない日ですね。

 なんと私は、K-Ballet(併せて熊川氏も)は、初見です。 もちろんこれには理由があり、最初まず好きなバレエ団を、2006年当時、決めたいと考えていました・・ 特に国内ではまず1つをキチンとみてみてから、色々なバレエ団をって気持ちがあり、初めて見たのが、価格的に安い事も併せて、新国立劇場バレエ(これが私の間違いだった気がする)。 それがあっと言う間に、ほかを見ないまま3年が過ぎ、たまに東京バレエ団も観たことはありますが、実は新国立劇場バレエ以外全く知らない私。 もちろん、海外のバレエ団となれば、なおの事・・です。これが自身を初心者と思っている原因と理由です。他に目を向けられる日が来るかどうかは、今は何とも・・・。

[スタッフ]
   ●演出・振付 Production/ Choreography 熊川哲也 Tetsuya Kumakawa
   ●音楽 Music セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
   ●演奏 シアター オーケストラ トーキョー THEATER ORCHESTRA TOKYO
   ●指揮 Conductor 福田一雄 Kazuo Fukuda
   ●舞台美術・衣裳 Set and Costume Design ヨランダ・ソナベンド Yolanda Sonnabend
   ●照明 Lighting Design  足立恒 Hisashi Adachi
   ●舞台美術・衣裳アソシエイト Associate Set and Costume Design マシュー・ディーリーMatthew Deely
   ●衣裳アソシエイト Associate Costume Design アラン・ワトキンス Allan Watkins

[キャスト]
  ジュリエット :    東野泰子
  ロミオ :        熊川哲也
  マキューシオ :   浅田良和
  ティボルト :     遅沢佑介
  ロザライン :     浅川紫織
  ベンヴォーリオ :  伊坂文月
  パリス :       N.ヴィユウジャーニン

  キャピュレット卿   スチュアート・キャシディ
  キャピュレット夫人  ニコラ・ターナ
  乳母          樋口ゆり

  僧ロレンス ブレンデン・ブラトーリック
  僧ジョン 小林由明

  モンタギュー家の若者たち Montague young men
      ビャンバ・バットボルト / 西野隼人/奥山真之介
  キャピュレット家の娘たち Capulet young women
      浅野真由香 / 木島彩矢花 /松根花子 / 岩渕もも/三井英里佳
  キャピュレット家の若者たち Capulet young men
      ニコライ・ヴィユウジャーニン/ 内村和真 / 福田昂平 / 合屋辰美 / 高島康平 /浜崎恵二郎
  ヴェローナの娘たち Verona girls
      白石あゆ美 /中島郁美 / 副智美 / 井上ともみ /中村春奈/松岡恵美
  ジュリエットの友人たち Juliet Friends
      日向智子 / 渡部萌子 / 梶川莉絵 / 中谷友香 / 山口愛
  マンドリンカップル Mandolin couples
      神戸里奈 / 湊まり恵 / 荒井英之 / 長島裕輔

 大好きな文学作品のロミオとジュリエット。プロコフィエフの楽曲を聞く事が出来るのも、この舞台の大切な要素だと思っております。でも一番の期待と問題は、(これ、冒頭に書いた様に、K-Balletを初見なのでダンサーの事、全然知らないで書いてます。) 東野さんが『ジュリエット』なのかどうかと言うことでした。たぶんとても難しい役だと思います。既に、福岡サンパレスホテル&ホール(福岡)、アルファあなぶきホール(香川)で2回キャスティングされているものの、表現力と正確なステップを難解な楽曲にのせる必要性。逆な言い方をすると音楽性と表現力が(大切な要素)気になっていました。

・・・・見事に上の「一番の期待と問題」よりも、そもそも監督・熊川さんの解釈でした。今まで当たり前と思っていた事が見事に裏切られ、また好きなシーンが、やっぱりありって具合です。
ロミオと言う登場人物像が、まるっきり変わっています。どちらかと言うとロミオは優柔不断、流されやすく、でも大切な運命を背負い、苦悩し、早とちり的に自殺します。ロミオ(って言うか熊川版)の理性的かつ男前さ♪・・ こんな流れもあるの? 彼はしょっぱなから、少し大きなマンドリン(?)を手に取り出てきますが、本当に10周年記念と打つだけの事は感じ入りました。

 ティボルトの遅沢さん、ロザラインの浅川さんに代表されるキャピュレット色が強烈で(かなりフォーカスしている)、モンタギューは少し影が薄過ぎる感じがありますが、いつものことか! 街での喧騒~ヴェローナ大公登場で収まるシーンだけが少し物足りなかったものの、とにかく洗練された、多分カンパニーとして最上の効果が出せてた様に感じます。「騎士の踊り」は新しく観る版では、一番の楽しみなシーンの1つですが、ここでも彼のセンスが光り輝いておりました。 普通モンタギューの3人が、キャピュレット家に侵入し、暗転してから、荘厳な楽曲に合せて・・って展開を疑って無かったのですが、なんとマキューシオ,ベンヴォーリオが仮面を纏い、続けて正面を向いたロミオがゆっくりと仮面をつけたと同時に、「騎士の踊り」が始まります。この展開素敵過ぎです。2人が剣を持った所から・・、赤く染まったライティングと、窓の影の落とし方が素敵(足立さんって方だ・・ブラボー♪)。 こんな色に「騎士の踊り」はもうドキドキもの。そのあとも、ロミオがジュリエットを凝視しているシーンが忘れられません。すべてを止めるオーラを持った熊川さんはやっぱり凄い。一瞬舞台が止まりました。
 多分、あっさりしてて、かつ本当に納得できるのが、ジュリエットが乳母に仮病と頼み、上手く追返すシーンからティボルトがロミオを発見するシーンですが、ここはバレてから即逃げ出しす台本です。 → やっぱりこの方が自然です。っで「バルコニー」につながります。2人がぎこちなく、また複雑でした。良し悪しがわかりませんが、東野さんのジュリエットは、私にとってのジュリエットではない様に感じます。純真なジュリエットは上手く表現されていたと思いますが、運命に翻弄される所からが、特に好きになる事が出来ません。こんなにいつもへこんでいるだけのジュリエットは初めて。って少しきつい様ですが、熊川さんの1人舞台的な感じが否めません。
 パ・ド・ドゥでは、楽曲に乗り切り、恋人たちが将来を語り、寝室では将来を悲観し、1人になったジュリエットが決意し、パリスに嘘を付き、死ぬかもしれない薬を飲込み、ロミオの死に嗚咽します。最後に命を絶つ壮絶な物語を楽曲が後押しする大切な演技。いつも「寝室のパ・ド・ドゥ」での楽曲を聞くと胸が締め付けられる思いを感じます。 が今日は、ジュリエットにでは無く、楽曲にのみ感じてしまった。 カーテンコールでの熊川さんの気の使いようは凄く感じ入りましたが、少しだけジュリエットに消化不良な舞台。

 でも、問題ありません。このシーンに感謝と言う場面が、いっぱいでした。中でも、ロザラインへの注目(とっても濃く素敵でした)、マキューシオとティボルトの死にざまとロザライン っでついでに夫人、ロミオへの使者の殺害シーンとか、ジュリエットについては、構成的に素敵と思われるシーンは凄く多く、このDVDが出るそうですが、当然の事ながらチェックです。(Blu-rayでもいいよ♪)
それと、始り方が大好き。ヌレエフ版もそうですが、楽曲はそこからが素敵。 ついでになりますが、福田一雄さんの指揮は、少し微妙でした。

 つまらないことをいろいろ書きましたが、バレエ団を10年間引っ張り続けている才能は大切にして欲しい日本の宝ですね。

熊川版 『ロミオとジュリエット』 の詳細はこちら 

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