2010年5月20日木曜日

5/19 マラーホフの贈り物 Aプロ

 本日は『マラーホフの贈り物 Aプログラム』を観て参りました。とっても久しぶりです。
最近、仕事・・仕事の毎日で食傷気味かつ、ロボット化。情熱も忘れかけれいる日々でした・・が、

   やっぱり天才、マウロ・ビゴンゼッティに惚れ直しました。もちろん早速「カラヴァッジオ」のBlu-reyを見直している最中♪ 会場は、マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメイカーの「黒のパ・ド・ドゥ」(多分マリア・アイシュヴァルのマルグリットへのなみだだった気がします)の拍手が一番大きかったと思われますが、
  なんのわたしは ・・・ ビゴンゼッティの振付と、マラーホフ、ヤコヴィーナの相乗効果は、とんでもない化学反応を私の中に巻き起こし、どんどん胸に突き刺さる。 全幕の公演を是非やって欲しいし、観てみたい。ほんとそう思える断片。NBSのサイトも確認もせずに、本日向かいましたし、てっきり、ポリーナとの最後の「パ・ド・ドゥ」とばかり思っていたので、レオナルド・ヤコヴィーナが段差・額ブチは無いものの、出てきたときには少しびっくり。でも、まさにあの光景は美しいの一言に尽きる。 男性2人が、かくも美しく、また官能的なポジションを取り、スローフィルムを観ている様な錯覚され覚えながら、あっと言う間に、終わってしまった。2人がシンメトリックに伏せ、動き一つ一つが、ぼんやり美しい。 このパ・ド・ドゥは、2幕最初のシーンです。この後の中村祥子さんが出てらしたトロアもとっても素敵でしたが、ここを選択した理由が知りたいです。第3部が始まってから、ライトにぽっかり浮き上がったマラーホフは座ったままの姿勢。まるでコピーが動くがの如く、レオナルド・ヤコヴィーナは後ろ向きでカラヴァッジオに出あう。カラヴァッジオが官能を絵にした、またその絵を動かした様な舞台。すっかりこの演目の虜。見事でした。 あっ~もう一度観たい。おねがい・・・ 特質すべきは楽曲のセンスが抜群です。
Bプロはポリーナとですね。 実際全幕は、とても官能的なマイナー部分と、現実感を多用したメジャー部分の対比と、カラヴァッジオの心の弱さ、弱さに強い群衆と、象徴的なポリーナの役柄、脇を固める大衆、結構大がかりな演目と思います(これはイメージです、実際古典と比べている訳ではありません)。2幕ですが濃い。

余りにもこの話題しか書いてないので・・・もう少し。
  上に書いたように本日一は、「椿姫・黒のパ・ド・ドゥ」に全て持って行かれた感があります。実際の小説には相当に近いのかもしれません。 そうマルグリットは、3分で落ちるか、一生と全財産を懸けても落ちないか・・と言う人。その恋した相手アルマンは今のラドメイカーにうってつけなのかもしれません。もちろん会場が恋するのも当然。本人もとても素敵なのですから・・。 あどけないし、我儘、大人の様で、自分の思う事が一番正しいと、超が付くほど思い込みが強く、マルグリットに容赦しないS系。その自分に嫌気をさしながらも変える事の出来ない性格。最後は反省するがいつも後手。 そう今日の彼はそのままのアルマン。完全な無償の愛の中のマルグリットと、自己中の恋のアルマン。求められれば許してしまう彼女。よく演技しているし、ハマっている。2人がこんな世界を出すとは、以前バジルを観た時には思いもしなかったし、今日も実は期待する事が出来なかった。・・が良い意味で裏切られた事、とてもしあわせ♪

マラーホフ振付・ 「仮面舞踏会」より"四季"は、春の吉岡さんだけが美しい。でもその・・あの・・って演目ですが、「夏:ポリーナ・セミオノワ、ウラジーミル・マラーホフ」の部分にちょっとだけ、本質が見えたのかな・・って思われます。

あと、男性版の「瀕死の白鳥」、 振付:マウロ・デ・キャンディアは初見です。マラーホフの意気込みに熱い拍手を送れた事が心に残ります。彼の世界感がとても粋で好きなのでしょう・・私も。



<マラーホフの贈り物 [プログラムA] >  

‐第1部‐
   「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」
        振付:クリスティアン・シュプック、音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ
        エリサ・カリッロ・カブレラ ミハイル・カニスキン
   「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
        振付:ジョージ・バランシン、音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
        ポリーナ・セミオノワ ウラジーミル・マラーホフ
  「ボリショイに捧ぐ」
        振付:ジョン・クランコ、音楽:アレクサンドル・グラズノフ
        マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメイカー
   「アレクサンダー大王」
        振付:ロナルド・ザコヴィッチ、音楽:ハンス・ジマー
        エリサ・カリッロ・カブレラ レオナルド・ヤコヴィーナ
   「コッペリア」よりパ・ド・ドゥ
        振付:アルチュール・サン=レオン、音楽:レオ・ドリーブ
        ヤーナ・サレンコ ディヌ・タマズラカル

‐第2部‐
   「仮面舞踏会」より"四季"
        振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:ジュゼッペ・ヴェルディ
        冬:上野水香
                長瀬直義、宮本祐宜、梅澤紘貴、柄本弾
        春:吉岡美佳、柄本武尊
        夏:ポリーナ・セミオノワ、ウラジーミル・マラーホフ
        秋:田中結子、松下裕次
        ほか東京バレエ団

‐第3部‐
   「カラヴァッジオ」よりパ・ド・ドゥ(第2幕より)
        振付:マウロ・ビゴンゼッティ、音楽:ブルーノ・モレッティ(クラウディオ・モンテヴェルディより)
        ウラジーミル・マラーホフ レオナルド・ヤコヴィーナ
   「ゼンツァーノの花祭り」
        振付:オーギュスト・ブルノンヴィル、音楽:エドヴァルド・ヘルステッド
        ヤーナ・サレンコ ディヌ・タマズラカル
   「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
        振付:ジョン・ノイマイヤー、音楽:フレデリック・ショパン
        マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメイカー
「トランスパレンテ」
        振付:ロナルド・ザコヴィッチ、音楽:アルシャク・ガルミヤン、マリーザ
        ベアトリス・クノップ ミハイル・カニスキン
「瀕死の白鳥」
        振付:マウロ・デ・キャンディア、音楽:カミーユ・サン=サーンス
        ウラジーミル・マラーホフ

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