2012年6月24日日曜日

6/24 これが見納め ニーナの【白鳥の湖】.vol1

本日は、上野です。


 なにはともあれ、これだけのカンパニーになった事が信じられません。2010年にウヴァーロフとの「ロミオとジュリエット」を見た以来ですが、美しいバレエ団になろうとしている事がとてもうれしくおもいます。 「ニーナ・クオリティにバレエ団が一丸となる」と言うカンデラキの言葉を裏付けてるって感じますよね。
また、そのインタビューによるとカンデラキは、ニーナの片腕となり頑張っているようで、これまた近況を書いてくださった事も併せて嬉しく思いました。


舞台生活30周年を故郷のグルジアで行ったニーナ、今回のパートナーは、久しぶりに見たデニス君です。
公演は本日を含む全9回の出演なのですね♪東京3回の白鳥とガラ公演の出演ですね(マルグリットだったらうれしいけど!)

6月24日(日) 14:00 東京文化会館 ※ (終了)
6月27日(水) 18:30 東京文化会館 ※
6月30日(土) 14:00 兵庫県立芸術文化センター ※
7月04日(水) 19:00 沖縄市民会館 ※
7月07日(土) 17:00 シンフォニア岩国 ※
7月13日(金) 18:30 愛知県芸術劇場 ※
7月16日(月・祝) 17:00 グランシップ静岡 ※
7月19日(木) 18:30 東京文化会館 ※
7月21日(土) 14:00 東京文化会館 ※




オケですがマエストロが、指揮棒を振り下ろした瞬間から、「あっ・・遅い」ってかんじました。
こんなにゆったりしたテンポは初めてに近いでしょうか。でもその理由は見れば一目瞭然。
トロワを踊るテンポ、小さな白鳥のテンポ、ニーナのヴァリエーション、どれをとっても微妙にマッチしてました。
人によって、テンポを変えるよりこの方が聞きやすいし、良いと思いましたね♪


フェリなどと同じ63年ですから、現在は49歳でしょうか。でもでも・・ ホールが感動したのは「オディール」の登場から、パドトゥ、ヴァリエーションからコーダの一連、と、やっぱり登場のオデットです。
オディールのフェッテでは、いきなり連続2回転を続けて入れる強さも維持しており、ニーナへの思いが感じられて、うれしく思った方も多いと思います。
きりがないので、整理します。


■思わず泣いてしまったシーン
 もちろん、1幕、オデットのパドトゥ。
   確かに、アラベスク等技術的な強靭さは変わりましたが、指先と申しましょうか、あの表現力に恐れ入ります。
   いよいよ以って、意志の”ちから”だけであの舞台を作り上げた結果だった気がします
   郡部が終わり1幕終了で明るくなったのですが、恥ずかしかったです。


■思わず眠くなったシーン
 今日はなし。意外と集中してたみたいです。
  この疲れは明日また寝る事にします


■思わず「ここ?」って思ったシーン
 2幕4場に移る、以外とシリアスなシーンで、暗転されているのですが、そこで緞帳裏から、女性の笑い声!
 これ、やっぱり意外と気になりますね。それもここで???です



■思わず楽しくなったシーン
トロワでサントス君が、ボ~ってしてた気がした瞬間
 2人の友人女性とのトロワですが、あまり巧く行きませんでした。
 併せて、「ぼく・・、なにするの??。 ここでいいの?」って顔がカワイイ。



■思わずわくわくしたシーン
もちろん、オディールのパドトゥ。
 ニーナも気合が凄かった。デニス君を見る顔つきも、少し怖い。
 うっとりです。でも、凄い。
 まえのオデットのパドトゥでは、美しさにうっとりなのでしたが、ここのうっとりは迫力美


 また、あの馴染みの音楽が響いてきた時から、デニス君が本当によく盛り上げ、
 ホールはニーナに期待で、気温上昇気味。つたわる・・・熱気!


でもでも、一言でいうと、とっても感動でした。
やっぱり最後の最後まで、スタンディングオベーションが温かく、これだけ愛されてる、バレリーナ冥利に尽きるのでしょうね・・なんて感じます。
とてもニーナは満足そうでしたし、細かい気遣い、舞台マナー、本当にずっ~とみてたいダンサーの1人ですね
アフメテリも本当に巧くなっていた。



白 鳥 の 湖 2 幕 4 場 


    音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
    原振付 : マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
    原台本 : ウラジーミル・ベギチェフ、ワシーリー・ゲリツェル
    演出・台本改訂・振付改訂 : アレクセイ・ファジェーチェフ
    衣装・装置デザイン : ヴャチェスラフ・オクネフ、ギガ・ラピアシヴィリ
    照明デザイン : ポール・ヴィダー・シーヴァラング
    指揮 : ダヴィド・ムケリア
    管弦楽 : 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


≪出 演≫ 
オデット (白鳥の女王)/オディール (偽のオデット) : ニーナ・アナニアシヴィリ
ジークフリート王子 : デニス・マトヴィエンコ
悪魔 : ワシル・アフメテリ


王妃 (王子の母) : ニノ・オチアウリ
式典長 : ユーリー・ソローキン
パ・ド・トロワ (王子の友人たち) :アナ・アルブタシヴィリ、ニノ・マチアシヴィリ、ウィリアム・サントス


3羽の白鳥 : ショレナ・ハインドラワ、ニノ・サマダシヴィリ、エカテリネ・スルマワ
4羽の白鳥 : ヌツァ・チェクラシヴィリ、ニノ・マチアシヴィリ
       アナ・アルブタシヴィリ、ニノ・マハシヴィリ
花嫁候補 : エカテリネ・スルマワ、アナ・アルブタシヴィリ、エカテリネ・マハチャシヴィリ
       ニノ・サマダシヴィリ、ヌツァ・チェクラシヴィリ、ニノ・マチアシヴィリ
ナポリの踊り : テオーナ・アホバーゼ、ムルマン・キカリシヴィリ
ハンガリーの踊り : アリーサ・ボグダーノワ、ギオルギー・エルカニシヴィリ
スペインの踊り : ショレナ・ハインドラーワ、ヴェーラ・キカビゼ、オタル・ヘラシヴィリ、ダヴィド・アナネーリ
ポーランドの踊り (マズルカ) : タムタ・バフタゼ、 ラナ・カヴレリシヴィリ
     ニア・ゲラゼ、 アナ・チモシェーンコ
     マルハズ・メスヒヤ、 ズラブ・ダツキシヴィリ
     モリス・メスヒヤ、ギオルギー・エルカニシヴィリ





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