2012年6月9日土曜日

6/7 ヒラリー・ハーン&パーヴォ・フランクフルト



久しぶりのコンサートでございます。

[出演]
パーヴォ・ヤルヴィPaavo Järvi(音楽監督 / Music Director)
ヒラリー・ハーン Hilary Hahn (Violin / ヴァイオリン)
フランクフルト放送交響楽団 Frankfurt Radio Symphony Orchestra

  
[主催]  ジャパン・アーツ
[後援] ドイツ連邦共和国大使館 
[協力] ユニバーサル ミュージック
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
EMI ミュージック・ジャパン


【楽曲】
メンデルスゾーン、 ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ブルックナー、 交響曲第8番 ハ短調

ヒラリー、アンコール(日本語で紹介あり!)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番より「グラーヴェ」、「アレグロ」


今日は黒に金色のモチーフを彩ったデコルテを大きく開けた品の良いドレス。
パーヴォはすらっとした紳士。(思ってたより細い)

メンデルスゾーンのあの難しい一音目。
チューニングで眉間にしわをよせ、少しナーバスなヒラリーは、指揮者を鋭いまなざしで見つめ、とてもチャーミングな音を奏でた。(相反する事をやってのけた)
気概いって言いましょうか?、また総力戦と言いましょうか、なにせ、こんな凄いと感じ入った事、先には無かった。

聞いたことが無い程に澄んだ音色と、体の数倍と感じる気迫。

2010年(チャイコン)の音とも違ってたきもする。
醸し出す音の凄味も増したし、このメンデルスゾーン、協奏曲の第1楽章を切々と歌い上げてた。
私は、チェロの前で聞いていたのですが、彼女の楽器の音を聞くことができた事は、
とてもうれしく思えるし、最上の品格で、もてなしを受けた気が致します。
(既にホール反響音で聞きたくなくなっている)

あのカデンツァ、バッハの無伴奏(前回のジークも忘れれらないし)にも通じる事は、
感覚の音では無い事。これははっきりと分かるのです。
鳴らす音の凄味
終楽章などでの彼女の集中力は、指揮者へのまなざしで目いっぱい感じられました。

言葉で書けば書くほどチープになる私では、伝える事が出来ない演奏。
最上の言葉があるのなら、その言葉をこの演奏に送りたいと考えております

わたしはこんなに美しいメンデルスゾーンって、もう2度と聞く事が出来ない気もします
そう改めて教えて頂けた演奏でした。


アンコール、今回も無伴奏。前回2011年は影響で来日をキャンセルしたヒラリー、2年ぶりの彼女の音に酔いました。
ハープに足を引っかけた姿もとてもチャーミング♪

休憩をはさみ、後半はブルックナー、 交響曲第8番。
マーラー5番と迷ったのですが、って両方行けばって最近の体の調子からは、詰めていくことが出来ないのです。
でも5番は、バレエでも馴染みのアダージェットを含む交響曲。

やはり、ブルックナーですね
後期、7番以降は選択する事は不可能かもしれません。

パーヴォ・ヤルヴィ、最近とても出演の多い指揮者ですね。
初めてなのですが、(すみません!)とても彼の音を楽しみにしておりました。
時折見せる、弾むような音。
ブルックナーはヴァントで覚えた私にとって、
今日の音はとても”快活”って言う表現が適切と思います

第2楽章最初で管が高らかなファンファーレ。
信じられない位に揃ったチェロがサポートし、弦楽と管で盛り上がる部分。
(一部の人には聞こえてたと思うが、まさに奇跡に違い)
ここが私にとっての”つぼ”でした。
こんなに楽しげに弾む音、ブルックナーでは聞いたことが無かった
素晴らしいもりあがり。
ほんとうに響いて、心にすんなり入る音。

第3楽章では、ハープが入る部分。ここは私にとって聞きどころ。
それぞれの楽器が、殆どふつう見られない程、単体で聞かせてくれます(ここも大好き)
アンサンブルの美しさの極みであるが故、オケの実力が発揮される所・・・ 見事でした
それぞれの音の張りが強く、以外にパーヴォの軽いのりを想像してたわたしを簡単に裏切りました。
しっかり聞かせて頂けました

終楽章のこの音はブルックナーを聞いている感じも忘れてしまう位に、強い。
過ぎたる音と感じてしまいました。
反面、ありだなって感覚も強くあり、わたしっていい加減!って思いますが、
なしかって言うと・・そうではありません。

そうなのです、いまを生きる音楽がすべてなのです♪


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