本日は、新国立劇場、中ホールでの、「DANCE to the Future」を観てまいりました。先日のマラーホフの贈り物も、全然書くことが出来ないくらいに、病んでおりました。ただの風邪ですが。
そうなのです、「マラーホフの贈り物」を観て電車の中で発病と思われます。すっかり、カラヴァッジオの毒にやられてしまった感・・なんて思っていたら、とんでもない位に熱が出ておりました。体温計を見てしまうともうダウン。(なんて、単純な・・わたし) それから、4日間もう全然食事も受け付けないし、完全な脱水症状を起こしていて、お医者さんに行ったときには、ひどく言われてしまう始末。 やっとのこと、社会復帰できたのは、金曜・・なので、ちょうど1週間かかってしまいました。 それで本日は、バレエです。楽しかったです。
久しぶりの、はなさんと新国立バレエ。中劇場は久しぶりです。このチケットどうやって買ったのかは忘れましたが、今日の舞台は、階段がある10列目まで、すべて平舞台。 こんなパターンは初めて見ました。このホールは可動式なの忘れてました。10列目は、舞台の仕切り線から、1メートルの距離。実は私今日はその10列目の席。ダンサーが近過ぎで、こちらが凝視出来ないくらい。あれは少し近づき過ぎと思いますよ! それにしても新国立劇場のオールコンテンポラリーって初見です。多分。
以外なのですが、発見したのは、「The Last Era of Cinderella」で見せた、本島さんの集中力の強さ。やっぱり牧先生のお気に入りで、ずいぶんこなした舞台度胸。あの狭い、また近い空間でも、しっかりとしたビジョンを持ち、表現したいことがはっきりしています。いいですね、見直しました。チケット買い足すことは無いと思いますが、成長はしっかりと見せて頂く事が出来たと思います。
また今日は、第4期生の同窓会的な舞台だったのかな? しっかりとこちらも成長しています。やっぱり、一押しは、 山田蘭さん。以前も書きました(こちら)が、その時も「一番好き」と書いています。時間はたっている分、彼女は大人っぽく成長しています。特に赤の衣装を着て、インターバルダッシュを繰り返しながら、しっかりとしたバレエを踊るのは、大したものでした。この演目のみ、第4期生は彼女1人。とっても良かったと思います。「Wolfgang for Webb」は、さすがって感じの先輩方。締まりますね。
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「Snow Lotus-雪蓮華」振 付:井口裕之
ダンスミストレス:遠藤睦子
音 楽:J.S.バッハ
澤田展生
前田新奈/遠藤睦子/西川貴子
大和雅美/井倉真未/今村美由起/若生 愛/間辺朋美/益田裕子
タイトル:
「チベット問題」と「中絶」をテーマに、命の尊さについての問題を、螺旋状に絡ませながら、仏教的な世界観を描いた作品
時々見えてくる、振付家の感性を、この距離の舞台でどうしたいのかは最後まで理解することが出来ませんでした。あまりにも抽象的な振付は苦手です。また 雪蓮華 に意味が在るとも思われません。チベット人への軍の暴挙的な赤のライティングの面が迫る・・部分の表現は面白かったですし、なんとなくその周りは理解出来たのかもしれませんが、やっぱりこの演目は、ストレートではありませんし、もう少し解説を入れてくれたら良かったかもしれません。 タイトルでも述べている様に、意味、得たインスピレーション、ビジョンが創作時しっかりと有ったと思われる為です。
無伴奏チェロ組曲(だと思う)で始まります。途中、ブランデンブルグ協奏曲も入っていた気がします。・・が何番かは、ヴァリを覚えていない為、不明です。
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「The Last Era of Cinderella」
振 付:能美健志
ダンスミストレス:軽部裕美
音楽:P.ダリオ 他
貝川鐡夫/本島美和
大湊由美/川口 藍/成田 遥/細田千晶/中田実里/山田 蘭
タイトル:
シンデレラ・ストーリーは終わりを告げた・・・!?
男女の物語は時代とともに変貌する。男は妄想執着し、女は幻想し飛翔する。
男女の距離、関係性、そしてそれぞれの欲するものとは・・・。
シンデレラのグラスシューズが光と共に登場します。
舞台袖で、上手は下半身だけで、下手は上半身で、赤のドレスと赤のシューズで、エロさ満点です。貝川さんは草食系、こころもと無い、ヨワヨワしい状態で、ガラスの靴に胸を痛めています。本島さんは女性の象徴でしょうか。煌びやかな赤のドレスと赤のピンヒールで、男性の許へ・・。もうそんな「ガラスの靴」なんて・・って言いたげに、こちらは強さ炸裂。妄想への執着(男)本当にうまいです。現代音楽(って言うより雑音)に乗せて、女性たちは、舞台の光で作られた、進むべき道(舞台を1周する正方形の枠)を、7人が瞬間移動していきます。なんとも面白い。2人ずつ男性へアプローチしますが、全然対応出来ていないのでしょう。もう完全に弱っていく男性。ある意味ですごいヴァイタリティ。一昔前は、男性へ向けて使う言葉。大好きな大湊さんと期待大の蘭さん。この一番盛り上がる場面の見直したと言った、本島さんの演技は男前だった。良いダンサーになりましたね♪ でも古典系は別なので、このジャンルは任せても良い気がします。
触れないパ・ド・ドゥは、もう少しです。全ての部分で男女2人は物理的な触れ合いがありませんが、その間を2人の気で見せて頂きたかったのでは無いでしょうか? 触れない事は、親密さの反作用的な雰囲気を醸し出すことが出来れば、あの触れないパ・ド・ドゥは、完成を見る気がします。(って勝手なこと言っていますが・・) 惜しいって感じが否めません。
その辺が、本島さんなのですが。
でも蘭さん、カッコ良いです。女性として、あの背中。もう直ぐにでもオディールを踊って欲しい位♪
(超近くで見ててそう思いました)
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「Wolfgang for Webb」
モーツァルト3部作「Wolfgang Amadeus Mozart」より
振 付:ドミニク・ウォルシュ
美 術:リビー・マスターソン
振付補佐・衣装:ドメニコ・ルチアーノ
バレエミストレス:板橋綾子
音 楽:W.A.モーツァルト
ドメニコ・ルチアーノ(ゲストプリンシパル)/酒井はな
小野絢子/さいとう美帆/楠本郁子/西山裕子/湯川麻美子/冨川祐樹
福田圭吾/古川和則/山本隆之/八幡顕光
タイトル:
面白い♪
楽しいかと言われれば、NOかもしれません。が、ダンサーで見せて頂けたことは、嬉しかったです。
また気が向いたら書きます。
今日はこれくらいで。