2010年8月5日木曜日

8/4 PMFオーケストラ東京公演

本日は、『PMFオーケストラ東京公演』へ行って参りました


PMFオーケストラ東京公演


~サルート・トゥ・ショパン&ブルックナー~

    会 場:    サントリーホール(東京)
    出演者:   ファビオ・ルイジ(指揮)
                  リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
                    PMFファカルティ・メンバー
                    PMFオーケストラ

        公演協賛: (株)アイネス
        山崎製パン(株)
        オーストリア造幣局
        助成:(財)ローム ミュージック ファンデーション

  • ショパン: ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
  • ブルックナー: 交響曲第7番 ホ長調
  • アンコール  ショパン:ノクターン「遺作」嬰ハ短調

  バレエファンのわたしにとって、このコンチェルトは少し特別です。実は初見です。
  また、ブルックナーは、好き嫌いのはっきりした作曲家(だと思う)。わたしにとって7番、8番、9番等、後期の交響曲は、もう最高に興奮する楽曲です。本当に大好きな演目を並べてくれました、PMFに感謝しつつ、サントリーホールへ向かいました。初めてのファビオ・ルイジの指揮も楽しみでした。ジェノバ生まれの彼は、以前から気になっておりましたし、こんなオケで聴けるのは喜ばしい限りです29歳迄の団員。とても若いオケ。これから巣立って行く日迄、頑張って欲しいものでしょう♪

  特別と言ってるのは、もちろん、ノイマイヤー、ハンブルグ・バレエ、(アレクサンドル・リアブコ、)ソナタ3番、24の前奏曲、バラード1番、そしてこのコンチェルトの2番です。椿姫。ヴェルディでは、もちろんありません。1番より早く発表されている2番は、とても”激情”って言葉がわたしには・・やはりぴったり来ますね。第1楽章は特に。終楽章のマズルカは、この言葉とは裏腹ですが、やっぱりあの椿姫・マルグリットの物語が頭から離れることはありませんし、あのバレエ・マノンがこのコンチェルトで展開されるのは、本当にノイマイヤーの才能なのだと感じますし、終楽章の最初の主題を白のパ・ド・ドゥに充てるセンスってなんて素敵なのでしょう♪

本題ですが、「少し残念な2番と、みなぎる7番」でした。

  わたしはいつも、このコンチェルトは、マリア=ジョアオ・ピリスのCDからで聴いております。また確かゴールデンウィークの最後だったと思いますが、NHKでキーシンの独創的な、カリスマ的な、2番を聴きました(凄かった記憶があります)。 ピリスには知性を感じます。丁寧ですし、あまり感情を出しすぎず、でも芯の強さと情熱と、秘めた激しさをいつも感じます。・・ってまたずれましたが、リーズ・ドゥ・ラ・サールはフランスのピアニストですが、初めての、それもとても特別な時間だったのですが、「雑さ加減」がとても気になりました。にべもないのですが、音が好きではありません。以上って感じでしたが、今度こそ素敵な2番を聴きたいところです。

  気を取り直し、休憩のあと・・それに余りある、ブルックナーの交響曲7番。とても若々しい美しい弦の響きだった気がします。少しアンバランスな部分はまず置いておいても、ルイジのまとめ方の素晴らしさは、第2楽章で少し泣けるくらいの出来。中だるみ等は皆無。今日は弦の傍の席であった事は、運が良かったのかもしれません。一気に終楽章迄、体中の集中と言う力は、切れる事がありませんでした。頭の中でいつまでも鳴り響いております。多分この交響曲は時々のライブで随分違うのだろうと言う印象です。今日は、この若々しさを、みなぎる力で聴かせてくれた、ある意味、このオケと頑張ったルイジにブラボーでしょうか。

わたしが聴いているのは下のCD達。








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