2007年11月6日火曜日

牧版 『椿姫』 2回目

 
本日2回目の『椿姫』です。 

仕事に中断を入れて急いで新国立劇場(OPERA PALACE Tokyo)へ到着です。今日もスヴェトラーナ・ザハロワ、デニス・マトヴィエンコをメインとしたファーストキャスト(?)です。昨日からいろいろ書きましたが、やはり私の不徳の致す所・・らしい部分があれこれ♪

それと驚きと嬉しさですが、本日は2F席から鑑賞いたしました。プルミエでは1F席前方上手側で気が付いていませんでしたが、照明効果の素晴しさはほんうとに感激しました。2幕入ってからの光のディティールは素晴しいの一事です。 終幕、窓の光を意識した錯覚を起こさせ、マルグリットを通り過ぎた紳士達は、黒と赤のディティールで表現され、深海を思わせるブルーと黒、現実の白がとっても素敵でした。 ガラスと枠の微妙な光線の違いなど上げたら切りなありません。

【不徳の致した①】
衣装ですが、先日の生地の違いを上げていましたが、今回オペラグラスで覗いてみて、色違いの生地だって事に気が付きました。 黒の吸収を墨色と勘違いしたようです。タフタ系の表面地とオーガンジーのチュール(表地と同色)の構成、それぞれ椿をあしらった衣装でした。 また終幕はタイトと書きましたが、これはザハロワの体のラインで、ウエスト・すそのラインはドレープをゆっくり取った仕上げとなり、なんともスタイルが美しい(もしかしたら彼女にしか似合わない?)細工のような感覚を覚えます。
あと衣装で気になったのが、1幕「マルグリットのサロン」の場面での客人達の中間色系(タン・ピンク・ベージュなど)のペチコートが全て黒をポイントに仕上げられています。こんなに渋めの衣装なので改めてルイザ・スピナテッリの感覚の素晴しさにプラボー♪

【不徳の致した②】
Scriptについて先日批判的な意見を書きましたが、2回目の感想は少し違います。やはり観る目の無さに、少々がっかりです。(もう少し鑑賞目をつけなきゃ!) 大変な事を見落としていた様に思います。それは、アルマンの父の存在。今日はじっくりと1幕2場アルマンの父とのパ・ド・ドゥ(ローマの謝肉祭)ですがゲンナーディ・イリインの苦悩と、繰り返し納得させる演技、また最後マルグリットの頷き、この場面本当に涙が出そうになります。この時の表現(【照明】沢田 祐二さん)方法の構築思想は少し参りました。(あの照明色と男性遍歴の対比)こんなに素晴しい場面に気が付かなかった私にマイナスポイントです。 あれれこれってScriptには関係なかったかな・・ザハロワと沢田さんを褒めた結果♪
やっぱり無理があるかも知れません(3回目は変化するかも知れませんが・・)

【不徳の致した③】
ロバート・テューズリーの色気。貴族社会の気高さはなかなか日本人で出しずらい所ですが、彼はやはり綺麗です。

以上3点反省しています。でもでもやっぱりそう思っていたこととしては、選曲はやはり弱いです。先日感じたことと同じでした。ここは非常に残念でなりませんが、今後の修正を希望します♪

今日は久しぶりに出待ちをしました。新国立バレエ団では初めてですが、ザハロワは今まで何度か公演を見ま参りましたが、今日は本当に素顔を見たくなり、サイン自体は全く興味は無いのですが、流れで頂き、握手して頂きました。少しだけ声をかけてみましたが、笑顔の反応・・嬉しかったです。ただ気になったのは、握手して頂いたバレリーナの中では一番男性的な『手』をしていたと感じました。彼女の眼は強いですね。 国立のダンサーはやはり揃って美しいです。機会があればまた待って見ようと言う気になりました。

生み出す力を感じ入り、スタッフメンバーに感謝です。
また今週末に最後となりますが、観劇させて頂きます。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿