2007年11月5日月曜日

牧版 『椿姫』 1回目

本日は、
新国立バレエ団・新プロダクションの『椿姫』に行って参りました。
主なキャストを記載します

【マルグリット・ゴーティエ】スヴェトラーナ・ザハロワ
【アルマン・デュヴァル】デニス・マトヴィエンコ
【デュヴァル卿(アルマンの父)】ゲンナーディ・イリイン
【伯爵】ロバート・テューズリー
【プリュダンス】西川貴子
【ガストン】イルギス・ガリムーリン
【ナニーヌ(召使)】神部ゆみ子
【村人】小野絢子/井倉真未/福田圭吾
【ジプシー】川村真樹
【メヌエット】マイレン・トレウバエフ八幡顕光
【アラブ】真忠久美子/中村 誠
【チャルダッシュ】遠藤睦子/西山裕子/丸尾孝子
【タランテラ】高橋有里/吉本泰久/江本 拓
【演出・振付】牧 阿佐美
【音楽】エクトール・ベルリオーズ
【編曲・指揮】エルマノ・フローリオ
【舞台装置・衣裳】ルイザ・スピナテッリ
【照明】沢田 祐二
【舞台監督】森岡 肇
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団




楽しみにしていた分、分類して書いてみます。詳細はパンフレットを見て書いていますが、とても美しい色調、演目の期待が上がります。スピナテッリ の色使いはとても洗練されています。パリオペラ座・パキータ、クラヴィーゴ、英国ロイヤル・バレエの眠れる森の美女他、DVDなどで拝見しています。少し今日は早目にオペラパレスに入り、もぎり横2Fのステンの椅子にすわり、パンフレットを読み込んでいました。 とってもいい気持ちの日ですね。世の中は行楽日和という事になっていますが、とっても気持ちのよいバレエ日和でした。 帰りは新宿まで歩き、ヤマヤさん(ローカルな話題ですがとっても良い食材が買えるところです・・時間があるときはこのパターンが多くなっている!)で買い物(パスタ・パスタソース、シリアル、チョコレート他・・♪)をして帰りました。

【構成】
第1幕 1場 -- マルグリットの家のサロン
第1幕 2場 -- パリ郊外の別荘
第2幕 1場 -- プリュダンスの館
第2幕 2場 -- マルグリットの寝室
だいたいこの題目構成、見えてくることがあります。
詳細を読みいり、何となく単調な物語に見えてきますが・・内容は?

【使用している楽曲】
第1幕 1場 -- マルグリットの家のサロン
  1.マルグリットのパーティ: 「幻想交響曲第2楽章」
  2.マルグリットのバリエーション: 歌劇・「ベンヴォヌート・チェリーニ」4場
  3.乾杯: 歌劇・「ベンヴォヌート・チェリーニ」序曲
  4.客人退場: 歌劇・「トロイヤの人々」第1幕5曲
  5.マルグリットのバリエーションとパ・ド・ドゥ: 「夢想とカプリース」
  6.アルマンのバリエーションとパ・ド・ドゥ: 「イタリアのハロルド」第1楽章
  7.終焉: 歌劇・「トロイヤの人々」第1幕5曲
  8.マルグリットのバリエーション: 「ロメオとジュリエット」第2部

第1幕 2場 -- パリ郊外の別荘
  9.幕開き: 「イタリアのハロルド」第3楽章
  10.農民の踊り: 「ベアトリーチェとベネディクト」序章から第2幕
  11.愛のパ・ド・ドゥ: 「イタリアのハロルド」第3楽章
  12.アルマンのバリエーションとメイドの登場: 「イタリアのハロルド」第1楽章
  13.マルグリットとアルマンの父のパ・ド・ドゥ: 「イタリアのハロルド」第2楽章 & 「ローマの謝肉祭」序曲
  14.マルグリットとアルマンのバリエーション: 「イタリアのハロルド」第1楽章

第2幕 1場 -- プリュダンスの館
  15.プリュダンスの舞踏会: 「ロメオとジュリエット」第2部
  16.ジプシーの踊り:  「レリオ」第3曲
  17.メヌエット:  劇的物語「ファウストの劫罰」第3部
  18.アラビアの踊り:  歌劇・「トロイヤの人々」第4幕
  19.チャルダッシュ:  劇的物語「ファウストの劫罰」第1部
  20.タランテラ:  「ローマの謝肉祭」序曲
  21.アルマンの登場:  「ベアトリーチェとベネディクト」序曲
  22.マルグリットの登場と情景:  歌劇・「ベンヴォヌート・チェリーニ」第1幕
  23.カードゲーム:  「ベアトリーチェとベネディクト」序曲 
  24.マルグリットとアルマンのパ・ド・ドゥと終焉:  「イタリアのハロルド」

第2幕 2場 -- マルグリットの寝室
  25.幕開きと情景:  「幻想交響曲第1楽章」
  26.マルグリットの夢: 「キリストの幼時」第3部
  27.舞踏会の幻想: 「エルミニ」
  28.屋外の音楽: 劇的物語「ファウストの劫罰」第3部
  29アルマンの登場: 「ロメオとジュリエット」第4部 ・・3人の踊りと終焉、 「キリストの幼時」第1部

フランス・ロマン派のベルリオーズ、『幻想交響曲』《ラルゴ》から始まる演目でした。楽曲だけは聴いたことはあったので、すんなり聞き入りました。概ね曲調は流れに沿ったものと感じておりますが・・ ”あれれ”って思われるところが何点かあります。 例にとると、第1幕2場は「マルグリットとアルマンのバリエーション」で 「イタリアのハロルド」第1楽章をマウントしていますが、この場面は、アルマンの父から別離依頼で手紙を読み 絶望の淵を表現する場面、「ノイマイヤー版」では、Prelude D miner ,op.28/24を使用しています。烈しい思いがまるで言葉の様に伝わってきますが、この選択は少し疑問です。あと2日間あるので再度確かめたいと思います。
続きはまた書きます。




11/6(月曜) 続きです。

昨日の余韻にひたりたいところですが、お仕事が忙しく、それどころではありませんが、忘れないうちに書きます。音楽の話の続きですが、やはり流れは流暢で問題は無いように感じています。でも・・でも・・日々、「白鳥の湖」「ラ・バヤデール」等を聞きつつ通勤していますが、やっぱりメリハリって強く、残る部分が存在します。 伝えたいことと、どうしても分かって欲しいところが見えなかった選曲は、今後の変化を期待したいと思います。


【感想】
全体的に『記憶に残ってない演目』となりました。 ザハロワのマルグリッドはこの上なく清々しく、マトヴィエンコのアルマンはこの上なく上品で、プリュダンスの西川さんの存在は確認でき、テューズリーだけがやけに存在感がありました。スピナテッリの衣装は、(マルグリッド)生成りのシュフォン系タイトなドレス。トレインを引かせたと思わせる長いドレスはポワントで何度も何度も踏んでいて少し心配したくらい♪ 黒の衣装も少しつやを消した、薄手の生地を墨色に染めて本当に美しい。 純白の夜会用ドレスは美しい厚めの生地にコーティングした位の光をあつめてとっても素敵。 ・・チュチュのザハロワも手足の美しさに感動しますが、この上ない上品さと清々しさは、この役は彼女しか出来ない錯覚さえ覚えます。ザハロワ&マトヴィエンコの演技力なしで・・本当に他のダンサーで大丈夫か心配。 息の合ったパ・ド・ドゥは、ノイマイヤーを避けたと思えるくらい、やけに古典チックな振付(とっても綺麗でしたよが♪)。ほんとうに牧さんの「美意識」という集大成の様に感じられました。特に舞台を極力簡素化した、絵幕の美しさは、圧巻です。(手前の椿姫の絵は賛否だと思われますが) 2段重ねを上手に使い、遠近感を出すのは流石です。全体としてあれだけアンティックな絵画的なのもありです。 また衣装の色調も、村人は村人らしい安直な色と、貴族の豪奢な対比・・などなど・・褒めたい、いや素晴しい部分で一杯♪

足りないと感じたものは『基本構造(Script)』 これは痛いです。実はパンフレットにも書いていましたが、「生身の人間」的演出に弱さを感じているのは私だけでしょうか。 単調な美しさと楽曲が相まってロマンテックバレエを想像させる創りではないの?? なんて失礼なことを思っていました。美しい中間色の衣装にナニーヌの黒の衣装。形が決まっている分、目立ちすぎているナニーヌ結果的に大変不思議に映ります。(衣装など間違っているわけではないです)。 明日は2Fから観ますのでこの辺の感覚が違っているかもしれません(思慮が足りていない私の意見なので・・)

マルグリッドは「愛している気持ち」を”常時”表現しています。 侘びを導入し毅然とした女性が在っても良かったかな。いつもドキドキしてて、いつも「愛の壁」に押しつぶされそうな、マルグリット・ゴーティエは、なにかとても若く感じてしまいます。 「虚空な愛」と真逆な「真実の愛」を両面表現するには、余りにも恋的なドキドキ感を感じてしまってアルマンレベルの側に立った表現と勘違いしてしまいそうになってしまった・・様です。

ダンスとしては、大好きな西山さんチャルダッシュは少し危なかったかな?(いつもの安定感が・・)
また明日魅せていただこう・・なんて思います。
あとやってくれたのが、メヌエットのマイレイ この方は国立バレエ団の中では絶品ですね。ほんとうにとんでもなく怪しい雰囲気♪  (先日のドン・キホーテでもキレていた)
川村さんジプシーは今日は美しかったです。


【トピック】
明日、と10日の本島さんを再度観ます。 上の感想を基に変化を書きます(本当に観る日で感想は替わりますので・・)  あとさすがにプルミエ・全幕新プロダクションです。牧さんがもぎり横で来客したお客様に本当に丁寧に挨拶しておられました。またカーテンコールも何時もより長くザハロワもとっても良い気持ちだったように見えました。 相変わらずデニスは紳士でした。(でも少し疲れていたように感じですが) 

『オルフェオとエウディリーチェ』でも感じましたが、今回も同じ感覚を覚えています。
国立バレエ団の美しさは、舞台回数で培い磨いて欲しい。
今後マイナー改訂を重ねて「もっともっと」よくして欲しい。
来年も必ず再演をして欲しいし、ダンサーを魅せて欲しい。
・・我侭ばかり書いてみました♪

 

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