眠れる森の美女
シャルル・ぺロー『眠れる森の美女』に基づく全3幕プロローグ付きバレエ
【スタッフ】
振付:マリシア・ハイデ(マリウス・プティパの原典に基づく)
演出:マリシア・ハイデ
音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
照明:ディーター・ビリーノ
世界初演:1987年5月10日シュツットガルト・バレエ団
【キャスト】
オーロラ姫: マリア・アイシュヴァルト
デジレ王子: フリーデマン・フォーゲル
カラボス: ジェイソン・レイリー
リラの精: ミリアム・サイモン
王: ヘルマー・ポーロカット
王妃: メリンダ・ウィサム
カタラビュット: トーマス・ダンヘル
乳母: ブリギット・デハルデ
キャスト詳細は NBSサイトから こちら
まず本日言いたいのは、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団にブラボー。
ジェームス・タグルが随分頑張って居られたのでしょう。こんな鳴り方は初めてかもしれません。
舞台観た方も多いと思いますが、余り説明するとダメですね。まずは、マリシア・ブラボーでした。思わずスタンディングしてしまった程、今日は素晴らしい舞台でした。セピア色の写真に一瞬で変化するとか、カラボスが素敵とか、などなど話したいこといろいろありますが、当たり障りのない程度に書きたいと思います。
オーケストラが鳴り出し、いつもの前奏が終了するころになっても、幕が上がりません。って思っていると、文化会館では見たことの無い光量で、また舞台を白に張ってある為、相乗効果で明るい始まりです。
美しいブルーが、色違いで50色以上にも見える舞台。・・衣装の事です。オーロラの命名式はこの様に始まりました。
澄んだ泉の精、黄金のつる草の精、森の草地の精、歌鳥の精の5人が招待されています。 |
カラボスはやはり忘れてます。お付きの騎士が同色の衣装ですごく奇麗。きちんと整理された装置とダンサーの並びは、統制が聴いていて、観てて美しさいっぱいです。とにかくこの舞台はライティングとアイデアのオンパレードです。幕間と記載のある時間の上手いこと。またカラボスはオペラ座・ロットバルトのように素敵で、いやあれ以上のインパクトと、ジェイソン・レイリーの魅力(支配力)に完全に参りました。
王子、フリーデマン・フォーゲルは以前観た時より、素敵に感じましたし、オーロラ:マリア・アイシュヴァルトは気の強い、でもやんちゃなプリンセスです。このコンビネーションが今日はとてもはまっていたと思います。とにかく、色と光と音と整理された装置と数多いダンサーがとてつもない完成度で鑑賞出来たこととても幸せに思います。
併せて、カンパニーの完成度の高さは、今日仕事がなかったら、夕方の公演も思わず買っていたと思いますし、明日の観てみたかった。 ・・です。あと「オネーギン」をアリシアで観ます。
とても楽しみになってきました。
こんなに幸せになれたこと、シュツットガルト・バレエ団 に感謝します。
マリシア・ハイデは何といっても、DVD「椿姫」でしか見たことが私はありませんが、彼女のコメントで、古典全幕「眠れる森の美女」は、誰よりも私が知っているし踊っている・・という記載がありました。男性のパートも、ヌレエフ版程では無いにせよ、十分に見せ場があるし、また女性のソロパートはとにかく振り付けに品があります。 どのスナップでも美しく感じられ、楽曲との流れが素敵に合致。 マリアも音の取り方が素敵で、何とも気持ちのいい舞台。
1つだけ・・ローズアダージョは感動でした。(この場面で感動したのは初めてです)
奇跡の舞台に出会う事が出会えた様な気持ちです♪
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