2011年2月26日土曜日

2/26 東京芸術劇場シリーズ 第107回

先に少し サイトから抜粋です(下のリンクから)
http://www.tokyosymphony.com/concerts/gj_arc.html

東京芸術劇場シリーズ終了のお知らせ



東京芸術劇場シリーズ終了にあたって

1992年4月にスタートしたこのシリーズも今回の第107回をもちまして終了の運びとなりました。
19年間の長きに亘り、このシリーズを今日まで続けてこられましたことは、まさに多くの皆様からのご支援の賜物であり、感謝に堪えません。

この間、マクミラン「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」と三枝成彰「レクイ エム」の日本初演、エルガーのオラトリオ「使徒たち」の日本初演を含む一連のシ リーズなど新しいレパートリーの開拓にも微力ながら努めて参りました。また、素晴 らしいソリストの皆様にご登場いただき、私自身、豊かな音楽的経験を数多くさせて いただきました。

このシリーズは終了することとなりましたが、今後もまた新たな志を持って活動を続 けて参りたいと思います。再び様々な機会で皆様にお目にかかれますことを楽しみに しております。ありがとうございました。

大友 直人   




2011年 2/25(金) 7:00p.m.


東京芸術劇場シリーズ 第107回 

パヌフニク:交響曲 第3番「祭典交響曲(シンフォニア・サクラ)」
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
スタンフォード:交響曲 第3番 ヘ短調 作品28 「アイリッシュ」

指揮=大友直人
ピアノ=上原彩子

本日は池袋、東京芸術劇場へでかけました。上原彩子のピアノ、ラヴェル・ピアノ協奏曲ト長調、昨年からとても楽しみにしてた日。 いきなりですが池袋の夕方の喧騒は凄いですね、ひさしぶりでした。渋谷も苦手なのですが、こちらの人の多さもまた桁違い・・。 本日たまたまですが、大友直人の舞台挨拶から始まりました。「東京芸術劇場シリーズ」は、第1回を1992年から開始したそうです。第107回、19年の歳月をかけ、日本でなかなか紹介されない楽曲、また英国の作曲家・エルガー、パヌフニク、スタンフォード、そうブリテン以外の作曲家、また日本をも、どんどん紹介してきてくれたそうです。33歳で始めたのですが、・・・今はフィフティーズ・・なんて言っておられました。凄くダンディな方なのですね♪
大友は上原19歳で浜松で初めて聞いた話。 (ついでに歳の話!)
そうやっぱり耳には届いている。素敵♪
でも19年間の最後の演奏が、スタンフォード? さすがに通な方々! (私ごときではリアクション不能)

それはそうと、本題です。 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調。ムチの音からですね、 今日はブルーグリーンの醒めるような色のドレス、胸元が生成のレース使いです。 軽く・・軽く・・、いつものように気負いも無く何気なく始まりました。緊張感すらありません。ほんとう面白い。楽しい♪ それでいて心地良く心に入る、不思議なピアニスト。でもそんな事は考える間もなく吹っ飛ばされ、あの主題部分のあとはもう絶好調(、って言うかわたしが中へ・・ っていう意味) とにかく今日は走りっぱなし。オケをどんどん置いて行っているし、でもなぜか彼女の手の中で、聞き入る事ができている不思議。ハクがいつも少し早かったりしてて、いつもであればあれれ・・って思える部分が個性になる。一瞬、ハープに支配された世界は、ジャジーなホルンで突破され、美しいトリルが心地良さを倍増させる。弦が雄大に広がり、ピアノが低音で再現される。ヴァリエーションである。一転強さ、さえ感じさせる低音の表現。管が高らかに歌い、第1楽章がフィナーレを迎える。 凄い♪ 完璧。

第2楽章は語り言葉が、陳腐になる位の感性を示してくれた。 どこまでのどこまでも、きおらかな世界が展開される。弦はピアノを押しのけることの無い音で、高音のスタン独特の気にかかる音も、キチンと制御されてて、とにかく優しい、第2楽章の世界感。木管、とくにファゴットとの会話は、ただただ美しく感動できたと思える。この大友と言う指揮者の感性は「生かす」なのか?出来るj事をただただ一生懸命に演奏する姿勢が見事です。他の木管も見事でした。(最後だから気合なのか・・そのあたりは判りませんがとにかく嬉しいって感じです) ホルンが割込み、ピアノのトリルがこの世界を締めくくる。第1楽章と違う種類のトリル。聞こえるのかな?って位の繊細な音。 またまた凄い♪ 完璧。

第3楽章は一転、独断場。この世界は上原にぴったり来る。秘密の迷路をわたしイメージするのですが、少女が走り一生懸命に探す感じって躍動感とか、そんな言葉じゃたりないのですが、やはり上原のピアノって楽しいって思える。トランペットと太鼓がこの楽章の冒頭で印象的であり、最後ピアノと一緒に終了する手法は見事で、とにかくソロイストを後押しする楽団も一体となって気持ちが高ぶる。弦のメンバーは終了で高く弓を上げる。魅せる事を意識してか解らないが、完全に上原と創った世界が満足した顔にみえた。また大友も笑顔。とにかく幸せなコンチェルトであった。

こんなに書いておかしいのですが、
パヌフニク:交響曲 第3番「祭典交響曲(シンフォニア・サクラ)」
スタンフォード:交響曲 第3番 ヘ短調 作品28 「アイリッシュ」 のことも少し

パヌフニク:交響曲 第3番「祭典交響曲(シンフォニア・サクラ)」は、とても印象的な楽曲です。舞台4隅に配されたトランペット奏者。単純なアリアなのですが、とても効果的な音の作りで、提示部を確りと奏でて、弦がまるでブルックナーの導入を思い起こす位の「朝もや」を印象つけます。そのあと打楽器が登場し、現代音楽の割に聴きやすい交響曲となっております。今度聞くことは多分に無いと思いますが、サクラの名前を冠された、祭典楽曲。たしかみ3月ぐらいの少し陽気な日差しで、冒頭のあのトランペットは効果的かも・・・
全体を語るには、情報が不足、ここまででギブです!

スタンフォード:交響曲 第3番 ヘ短調 作品28 「アイリッシュ」は、第1楽章を聞いてみてブローシャを開きました。なんともさえない楽曲って感じます。偉い先生的な、ってみれば映画「アマデウス」で観た、アントニオ・サリエリ?って感覚です・・か?。 エルガーの一徹さとは一線を画すもの、日本で受けない理由がなんとなく、感じる?って事かもしれませんね。でも10曲程度の交響曲を書いているので、もっと聞くと印象は変わるかも・・ 上と同じ。
なので、19年間の「おつかされま ブラボー」のリアクションに困ったこと、理解して頂けるのではと思い書きました。

すみません、シロートのわたし全開で・・・

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