2010年9月16日木曜日

9/16 『NHK交響楽団第1680回定期公演』

  本日、サントリーホール、『NHK交響楽団第1680回定期公演』へ行って参りました。目的は、ネヴィル・マリナーが振る、 交響曲第1番。

曲目は以下となります

  • チャイコフスキー  :  幻想序曲『ハムレット』 op.67a
  • サン=サーンス  :  チェロ協奏曲第1番 イ短調 op.33
  • ブラームス  :  交響曲第1番 ハ短調 op.68

アンコール (Vc)
  • J.Sバッハ  :  無伴奏チェロ組曲第6番から「プレリュード」

指揮ネヴィル・マリナー
出演アルバン・ゲルハルト(Vc)
演奏NHK交響楽団

  いやーその前に、アルバン・ゲルハルトのサン=サーンス 、チェロ協奏曲第1番。この曲は初見でしたが、大好きになりました。って言うより、アルバン・ゲルハルトのチェロが琴線に触れたと言うか、たぶんそう・・だと思います。 チェロ協奏曲とても分り易く、サン=サーンス と言うべきできばえです。あまり代表的(正直私が知らないだけですが^^;;)な楽曲‥は・・と思いますが、バレエでは、『瀕死の白鳥』では謝肉祭の白鳥に使われたり、いろんな楽器で、踊られるバレエでは、ダンサーのアプローチがとても楽しめる楽曲です。 本当に今回のチェロもその様な感じがします。機会があれば、聞いてみて下さい。癒し系ばかりではありませんしとても楽しめます♪





アルバン・ゲルハルトです。
あっ、アンコールはバッハって言ってたし、聴いたら分かる・・何気に聞いていると、ある音で琴線に触れた。そこからもうダメダメになりました。気持ちよかったです。

それと本日のメインです。
  ネヴィル・マリナーのブラームス 1番は、軽いティンパニーの連打と弦から始まったものの、やっぱり途中、これ、本当に1番って言うぐらいにじっくりと聴かせたい気持ちが伝わる。本当にいいです。壮大な交響曲。決して長く方ではありませんが、堪能できます ・・しました。
  絶望、慈愛、平安、どん底への急展開とが、これでもかと言うぐらいに繰り返され、2楽章でコンマスの美しいと言うより、とっても寂しげな・・旋律が弦と交り合い、離れ展開される。疲れ切った処に第3楽章のこの上ない平穏な旋律。・・かと思いきや、小さな波が立ち、あらしを予感させる不吉ささえも後に続く音は美しさに変えるこの楽章。
  終楽章は、聴いた事が無い様な音でした。N響もすごかったし、老齢なマリナーも十分な力で私たちに聴かせてくれたと思う。この楽章の素晴らしさは言うまでもなく、ハ長調のとてもベーシックな音だけど兎に角凄い主題が感動的。調子が悪いと、もう最悪、涙が止まらない。こんな交響曲は是非ライブで聴くことを薦めます。CDでは聞こえない音がいっぱい埋もれ、とても素敵なのですから。たぶん15分位の楽章と思いますが、1/3は、「息も吐けない渾身の指揮ぶり」でした。こちらもそう。
いっぱいいっぱいです。マリナーはコンマスを連れてさっさと引き揚げましたが、納得できない会場でした!


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