2011年1月23日日曜日

1/23 ショパンコンクール・ガラ・コンサート - 2日分 -


オーチャードホール、渋谷の街はやはり何度行っても苦手でしたが頑張った♪

今週末(土・日)は、JA主催の「ショパンコンクール 入賞者ガラコンサート」でございました。2日間はこころゆくまでショパンの楽曲を楽しみましたし、日本デビューの素晴らしい技術・音楽性を持ったピアニストを観れた事、大変うれしくおもいます。良いですね♪ 以外でございますが、思ってた事と、聴いてみた結果が全然違うことも、この2日間で感じることが出来たし、一応感じたままに、昨日分と併せて書くことと致します

主に協奏曲を4回も聞けた事にココロ良くした私は、すこしだけ調子にのって、演奏した感想を書いてみました。
また、それぞれの日で気になったこと、またすごい演奏、などなど、この2日で体験した初心者的な文章をかいてみます

楽しみにしていたこのコンサート。
初日会場に着くなり、ファツィオリのピアノ、そうか、あたまはトリフォノフだった。先日仙川での、残響の強すぎたホールで、それも間近で聴いたことの無い音だった、そのファツィオリ。マズルカ賞を受けたにしては、感じなかった先日のリサイタル。あまり期待はしない、そのほうがニュートラルな気持ちで聴けるはずだし・・。 やっぱり先日の写真とおり、ファツィオリ(FAZIOLI)とスタン(Steinway & Sons)のピアノでの対応でした。YAMAHA が有りませんでしたが、アヴデーエワは昨年12月・N響の時と同じ、スタンのピアノでございました。アントニ・ヴィット、映像で見てた方が若いって感じる。先日のディトワとの協奏曲は少し可哀そうなくらいだったアヴデーエワでしたが、この2日間は、あまり飛ばさず、マイぺースって感じの演奏だったのでしょうか。一体世界中で何回、協奏曲第1番 を弾いているのでしょうか。1位を取ってしまった義務なので、とにかく気力で乗り切ってほしいものですね♪
2日目、ファツィオリの登場は有りませんでした・・なんで?

2日間のプログラムは以下です
1月22日(土) 
ダニール・トリフォノフ(第3位)
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
-----(休憩)-------
フランソワ・デュモン(第5位)
 即興曲第1番 変イ長調 作品29
  スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39
インゴルフ・ヴンダー(第2位)
  ポロネーズ 第7番「幻想」 変イ長調 作品61
ルーカス・ゲニューシャス(第2位)
  ポロネーズ第5番 嬰へ短調 作品44
  12の練習曲 作品10  第2番 イ短調
  12の練習曲 作品25 第4番 イ短調
  第11番 「木枯」イ短調
-----(休憩)-------
ユリアンナ・アヴデーエワ(第1位)
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11

1月23日(日)
ダニール・トリフォノフ(第3位)
  3つのマズルカ 作品56 より 第1番 ロ長調 / 第2番 ハ長調
  マズルカ風ロンド ヘ長調 作品5
  タランテラ 変イ長調 作品43
ユリアンナ・アヴデーエワ(第1位)
  ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 「葬送」 作品35
フランソワ・デュモン(第5位)
 アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ(オーケストラつき)
-----(休憩)-------
ルーカス・ゲニューシャス(第2位)
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
-----(休憩)-------
インゴルフ・ヴンダー(第2位)
  ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11

アントニ・ヴィット Antoni Wit (指揮/Conductor)
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 The Warsaw National Philharmonic Orchestra


最高のパフォーマンスを見せてくれたルーカス
それと、「特報」ってことで、カジモトさんリリースですが、-ユリアンナ・アヴデーエワ 再来日&初リサイタルツアー -。

2011/11/5(土)
    東京オペラシティ・コンサートホール
曲目:未定
料金: S ¥7,000  A ¥6,000  B ¥5,000
一般発売:6/5 10:00-
東京以外は決定次第発表と言う事らしいです。


ダニール・トリフォノフ 協奏曲第1番 :
第1音は、平凡でありました。
先日仙川でのマズルカが余り良い印象がございませんでしたが、終楽章がとにかく素晴らしい出来でした。ファツィオリがいきなり鳴り出した感じ。第1楽章は何してたの?って言いたくなるくらいに、第2楽章のとてもロマンティックな主題から、続く終楽章は、この会場全体が感動したのでは無いでしょうか?(すみません、少し大袈裟でした♪) こんなに素敵な弾き方ができるのね、知らなかった。やっぱりマズルカ、得意なピアニストなんだ♪ もう楽しくって楽しくって! 彼のちょっとシャイな挨拶からは、真面目?って感じでこんな歌い方って想像できませんが、確かに楽しい。単に練って結果でのマズルカ賞で無い事を証明してみせた。19歳。楽しみであるし、とても人気がある、または出そうなピアニスト
アンコールは彼作曲の「ラフマニアーナ」 よりフィナーレ、先日聴いてたので、何となく異質って感じはしないし、聴きやすい楽曲です。

ユリアンナ・アヴデーエワ 協奏曲第1番 :
本日のアヴデーエワは黒のテーラーのパンツスーツではありません
ドレスコードはもっと上がり燕尾、それも薄い素材の。かっこいい。中はいつもの白のブラウスなのですが、いつかドレスでの彼女も見てみたいものですね。あるのかな? 間近で見る彼女は映像で見るより綺麗でした。話題性が有る筈! 演奏イメージを決めてしまう為、ドレスは着ないの!って言う彼女。
第1音は、平凡でありました。
そうなのですね。彼女コンクールでもそうだった。でもあるちょっとしたポイントから気になりだす。今日の協奏曲もそうなのです。歌いだすポイントが気分次第なのか? 緻密に飽きさせない努力なのか、私レベルでは分りませんが、後者だとすると知識レベルがとんでもなく高いと感じます。アントニ・ヴィットは難しいのか、彼女を一番気にしてる様に感じてしまった。音楽性はやっぱり凄い。当日のトリフォノフの協奏曲第1番と比較してもレベルが違いすぎる。
終了後は、ケロッとした顔であいさつしてる。どう?って感じ。好き。今後やっぱり追いかけてたいピアニスト

ルーカス・ゲニューシャス 協奏曲第1番 :
第1音は、一番好きです。
少しだけ、第1楽章、終楽章の最初は外してしまいました。その後は見事なリカバリ。彼は楽曲の主題、旋律を確りとしたクリアな音を出してくれました。(珍しい)殆どの人が少しオケの潜らしたり、ペダルを上手く使ったりと何となくハッキリとしな音も多くありますが、彼は、真正面から真直ぐに向き合い、自分の音をとことん突き詰めて出していると感じた。ある意味アヴデーエワのチームといえる。変な言い方だが、才能はこの2人が突出しているし、その天才ぶりは、自己主張の端々で見事であった。すべての音はハッキリと聞き取れる。こんな凄いショパンを聴けた事は、私にとっては財産となった。なんと美しい解釈なのか。初日に書いて「1日目の気になった事」でベートーヴェンを聞きたいと思ってたら、2日目のアンコールはグールドのカデンツァだった。やっぱり思ったとおり。

インゴルフ・ヴンダー 協奏曲第1番 :
第1音は、以外でしたが、力強い感じでした。
とにかくブラボーの嵐、嵐。何故こんななのか?不明です。確かに巧いし正確だし、以前書いた通りでございました。でも以外正確な運指だけど、聞き取り難い。和音のバランスが余りにヒステリックな音を立てる時と、すっぽりハマった時の落差が激しくて、全体としてのバランスはあまり好みではありません。これは単なる趣味・趣向の問題! あくまで初日も感じたが、好きなピアニストではありませんでした

1日目の気になった事:
■ルーカス・ゲニューシャスのポロネーズ第5番から始まる音にすっかり、こころを奪われました。 この日アヴデーエワしか興味なかったのですが、すっかり彼のピアノのとりこでした。 野太さと繊細さと神経質なとても男性的な、今度はベートーヴェン等を是非聞きたいと思った。 アンコールではワルツ第4番 へ長調 Op.34-3、椿姫でいう、あの別荘でのパーティなのですが、こんなに早い、 Op.34-3は初めて、おもわず「はやっ」って叫んでた。こんなペースで弾けるんだ♪
■インゴルフ・ヴンダーのアンコール。 この日確かショパンの日だったと思った。が、いきなり「トルコ行進曲」それもアルカーディ・ヴォロドスの編曲ヴァージョン。以外だった。ガッツポーズ?
■ユリアンナ・アヴデーエワがアンコールで見せたワルツ第5番 「大円舞曲」 ですが、パッセージが見事♪
■最後になりますが、少し苦言を・・・
インゴルフ・ヴンダー、そもそも初日楽しみにしてたピアニスト。 1日目、ポロネーズ 第7番「幻想」、多分もっとも今回得意とした筈だし、楽しみな演目でした。うっとりとやや上を向いて集中してた。1音目から、スタンの鳴らし方は知り尽くしているし、正確な音は美しさをまとっていた。 最悪だった。 即興曲的なこの素敵な導入部で、となりの若い女性はページをめくる音で邪魔するし、中盤2部では、10列目真ん中位の女性(あなたです)は携帯を鳴らしちゃうし、最悪(こんなこと許されない)。 多分ヴンダー自身も聞こえたはず。長かったし。マナーが悪すぎる。こんな方に限って他の人のマナーを語りたがる。

2日目の気になった事:
■アンコール曲が、ショパンから開放された。昨日のインゴルフ・ヴンダーのガッツポーズ?のお陰だね♪
ユリアンナ・アヴデーエワのソナタ2番に涙した。彼女の姿にも一種の凄みも、やっぱりだった。(協奏曲も良いが、これだった気がする)この音楽性は本物。今日の第2楽章からの彼女は凄かった。今回、彼女のソナタ2番とルーカス・ゲニューシャスの協奏曲、ワルツ第4番、カデンツァは至高の音で有った気がする。第3楽章は、2つの主題を繰り返すが、葬送の主題の後の幸福感は、やはり演奏自体で物語を想像させてくれる1人であった。もう1人はもちろんルーカス・ゲニューシャス。
■ダニール・トリフォノフはスタンのピアノでは、中間音が弱いのかも
■インゴルフ・ヴンダーが超人気♪
■ユリアンナ・アヴデーエワはドレスコードを下げた
■ルーカス・ゲニューシャスのアンコール。主題が調を変えて演奏されている。結果グールドのカデンツァだった。有り難い。でもすごかった。多分会場は彼のパワーを確りと目撃したはず。でもリアクション出来ない程の凄さ、激しさ、聞いたことの無い音にすっかりやられたのでしょうか。

1月22日 アンコール曲:
ダニール・トリフォノフ :トリフォノフ作曲・「ラフマニアーナ」 よりフィナーレ
フランソワ・デュモン :ショパン、エチュード作品10 第5番 「黒鍵」
インゴルフ・ヴンダー :モーツァルト、「トルコ行進曲」アルカーディ・ヴォロドスの編曲
ルーカス・ゲニューシャス :ショパン、ワルツ第4番
ユリアンナ・アヴデーエワ :ショパン、ワルツ第5番 「大円舞曲」

1月23日 アンコール曲:
ダニール・トリフォノフ :リスト、カンパネッラ ⇒ これは絶対にファツィオリで聞きたかったな♪
ユリアンナ・アヴデーエワ :バッハ、パルティータ第1番 ジーク
フランソワ・デュモン :ドビッシー、ベルガマスク組曲 月光
ルーカス・ゲニューシャス :ベートーヴェン、ピアノ協奏曲第1番 カデンツァ(グールド作曲版)
インゴルフ・ヴンダー :ショパン、マズルカ Op.24-2
:モーツァルト、「トルコ行進曲」アルカーディ・ヴォロドスの編曲 ⇒ 2回目だろ・・って突っ込みたい!

2011年1月22日土曜日

1/22 「ぶらあぼ」でmidori が表紙に・・


Web雑誌 って言っていいのかな?
「ぶらぼう」 2011年2月号の表紙は、この写真でした
「ぶらあぼ」 2011年2月号の表紙は、この写真でした

内容はこちらから確認できます

読んでて、心からそう思えます。

年間20ヶ国100回を超える公演
地域密着型プロジェクト、学校での教鞭
「彼女のヴァイタリティは、人との絆」

ベルリン・フィル主席ヴァイオリニスト、清水直子さんの夫である、オズカー・アイディン(pf)とのディオ・リサイタルです。

既に、eplusで予約が始まっていますが、予約は済ました。

2011年1月21日金曜日

1/21 ゆっくりと「チャイコフスキー」

マラーホフに関する情報をみつけました

http://www.mde.co.jp/danza/book/031/#page=44

こちらから、今読んでるところ。
分かりやすい、あのパンフよりずっと!

今の時点、これ読んでから「チャイコフスキー」観るべきだった。 反省!
明日以降、この土日に見られる方は、私の記事は無視して、こちらを見ましょう♪

「見どころ、チェックポイント♪」が最高

1/21 NHKからの情報ですが・・

以下です。
先日はじめてTVで見ましたが迫力が凄いです
これ未だ劇場へは足を運んだ事は無いのですが、気が向いたら、世界有数だと思われますが、観てみようと思います。本も知らなければ、歌手も全然分かりません。唯一、指揮のエド・デ・ワールトさんくらいでしょうか。


明日から第16回ショパン国際ピアノ・コンクール2010 入賞者ガラ・コンサート 2011が始まります。待ってたので、気持ちがはやります。今もツィメルマンを聞いて書いております。
明日は、ダニール・トリフォノフの協奏曲、先日の仙川ホールでのFAZIOLIが、今回何になるか?
フランソワ・デュモンは 即興曲第1番、スケルツォ 第3番、なんとも美しい組み合わせ。
インゴルフ・ヴンダー、 ポロネーズ 第7番「幻想」 。結構お腹いっぱいのプログラム。
ルーカス・ゲニューシャスは、ポロネーズ第5番他エチュード。とりはユリアンナ・アヴデーエワ、やはり ピアノ協奏曲第1番 です。明後日もあるので、ドキドキなのです。 写真では、ピアノが2台 YAMAHA & Steinway ? =  慣れた楽器
話がずれました♪

以下


http://www.nhk.or.jp/classic-blog/100/70365.html


世界屈指のオペラの殿堂、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の舞台をBSハイビジョンにて、5夜連続でお送りします。

◆2月20日(日)午後10:45~午前2:25
歌劇 「ばらの騎士」 (R.シュトラウス)
《出演》
・ウェルデンベルク侯爵夫人 ルネ・フレミング
・オックス男爵 クリスティン・シグムンドソン
・オクタヴィアン(若い貴族) スーザン・グレイアム
・フォン・ファーニナル(新しく授爵された金持ち商人) トマス・アレン
・ゾフィー(ファーニナルの娘) クリスティーネ・シェーファー
《合 唱》 メトロポリタン歌劇場合唱団
《管弦楽》 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
《指 揮》 エド・デ・ワールト
《演 出》 ナサニエル・メリル
収録:2010年1月9日 メトロポリタン歌劇場

◆2月21日(月)午後10:00~午前1:05
歌劇 「カルメン」 (ビゼー)
《出演》
・カルメン(ロマの女) エリーナ・ガランチャ
・ドン・ホセ(竜騎兵の伍長) ロベルト・アラーニャ
・ミカエラ(ホセのいいなずけ) バルバラ・フリットリ
・エスカミーリョ(闘牛士) テディ・タフ・ローズ
《ダンス》
・マリア・コウロスキ
・マーティン・ハーヴィー
《バレエ》 メトロポリタン歌劇場バレエ
《合 唱》 メトロポリタン歌劇場合唱団
《管弦楽》 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
《指 揮》 ヤニック・ネゼ・セガン
《振 付》 クリストファー・ウィールドン
《演 出》 リチャード・エア
収録:2010年1月16日 メトロポリタン歌劇場

◆2月22日(火)午後10:00~午前0:50
歌劇 「シモン・ボッカネグラ」 (ヴェルディ)
《出演》
・シモン・ボッカネグラ(ジェノバ共和国の御用海賊 のちに初代総督) プラシド・ドミンゴ
・マリア・ボッカネグラ(シモンの娘 アメリア・グリマルディと変名) アドリエンヌ・ピエチョンカ
・ガブリエレ・アドルノ(ジェノバの貴族) マルチェルロ・ジョルダーニ
・ヤコポ・フィエスコ(ジェノバの貴族 のちにアンドレア・グリマルディと変名) ジェームズ・モリス
・パオロ・アルビアーニ(ジェノバの金糸職工 のちに総督腹心の廷臣) スティーヴン・ガートナー
《合 唱》 メトロポリタン歌劇場合唱団
《管弦楽》 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
《指揮》 ジェームズ・レヴァイン
《演出》 ジャンカルロ・デル・モナコ
収録:2010年2月6日 メトロポリタン歌劇場

◆2月23日(水)午後10:00~午前1:05
歌劇 「ハムレット」 (トマ)
《出演》
・ハムレット(王子 先王の息子) サイモン・キーンリーサイド
・オフィーリア マルリース・ペテルセン
・ガートルード(王妃) ジェニファー・ラーモア
・クローディアス(国王) ジェームズ・モリス
・レアティーズ(オフィーリアの兄) トビー・スペンス
・ポローニアス(オフィーリアの父) マキシム・ミハイロフ
《合 唱》 メトロポリタン歌劇場合唱団
《管弦楽》 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
《指 揮》 ルイ・ラングレ
《演出》 パトリス・コリエ / モーシュ・ライザー
収録:2010年3月27日 メトロポリタン歌劇場

◆2月24日(木)午後10:00~午前1:15
歌劇 「アルミーダ」 (ロッシーニ)
《出演》
・アルミーダ(ダマスカスの王女・魔女) ルネ・フレミング
・リナルド(アルミーダの恋人だった騎士) ローレンス・ブラウンリー
・ゴッフレード(十字軍の将軍) ジョン・オズボーン
・エウスターツィオ(ゴッフレードの弟) エギシェ・マヌチャリアン
《バレエ》 メトロポリタン歌劇場バレエ
《合 唱》 メトロポリタン歌劇場合唱団
《管弦楽》 メトロポリタン歌劇場管弦楽団
《指 揮》 リッカルド・フリッツァ
《振 付》 グラシエラ・ダニエレ
《演 出》 メアリー・ジマーマン
収録:2010年5月1日 メトロポリタン歌劇場

1/20 「チャイコフスキー」~生と死のミステリー


本日は、「チャイコフスキー」、タイトルだけで、なんの知識も無く行ってしまいました。サプライズです♪ なんと指揮者に、ヴェロ・ペーン・・ 嬉しい、見た瞬間に分かってしまった。小気味の良い音捌きを、以前見てから大好きなのです。

台本・振付・演出: ボリス・エイフマン
音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
装置・衣裳: ヴァチェスラフ・オクネフ

チャイコフスキー:ウラジーミル・マラーホフ
分身/ドロッセルマイヤー:ヴィスラウ・デュデク
フォン・メック夫人:ベアトリス・クノップ
チャイコフスキーの妻:ナディア・サイダコワ
王子(若者/ジョーカー):ディヌ・タマズラカル
少女:ヤーナ・サレンコ

ヤーナ・バローヴァ、マリア・ボムポウリ、アニッサ・ブリュレ、ソラヤ・ブルノ、
エロディー・エステーヴ、ヴェロニカ・フロディマ、マリア・ジャンボナ、ステファニー・グリーンワルド、
針山愛美、ヨアンナ・ヤブロンスカ、エリナー・ヤゴドニク、菅野茉里奈、アナスタシア・クルコワ、
ワレリア・マナコワ、ニコレッタ・マンニ、サラ・メストロヴィック、ナターリア・ミュノス、
クラジィーナ・パヴロワ、クリスティアー ネ・ペガド、巣山 葵、寺井七海、
ヴェレーナ・サーム、クセニア・ウィースト

マルチン・アロヨス、ゲヴォルク・アソヤン、ミハエル・ファトゥラ、アルシャク・ガルミヤン、
ドミニク・ホダル、アレクサンドル・コルン、クリスティアン・クレール、マリアン・ラザール、
アルトゥール・リル、ウラジスラフ・マリノフ、エイメリック・モッセルマンズ、アレクセイ・オルレンコ、
ハビエ・ペーニャ・バスケス、ケヴィン・プゾー、スフェン・ザイデルマン、
アレクサンドル・シュパク、デイヴィッド・シミック、フェデリコ・スパリッタ、
マルチン・シィマンスキー、ウリアン・タポル、メフメト・ユマク

指揮:ヴェロ・ペーン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


恐るべし、ボリス・エイフマン ・・ そくぞここまでマラーホフに対して頑張ってくれた事。ファースト・コンタクトはアンナ・カレーニナ。観たときから、この振付家は普通じゃ無いって思ってたし、哲学的な表現を好み、舞台の隅々まで、光を通した色、醸しだす雰囲気に徹底的な美意識を持っている(好き嫌いは何とも言えないが・・)。 また演出はあくまで真摯に向かう姿勢、強さ、直接的なのが大好き。今回も好きか嫌いかが別れると思いますが、概ねチャイコフスキーを演じたマラーホフ、フォン・メック夫人のクノップには、みなさん悪い印象は無いと思います。 ホルスト・ケーグラー曰く、「千年に1人のダンサー」って事らしいのです。千年生きてる訳では無いので判りませんが、「壮絶(または、たまげた)」って表現するしか無いと思いました

交響曲5番・第1楽章からですね。悲愴・第4楽章、弦楽セレナーデ第2楽章、同3楽章、その他知らない楽曲、がいっぱいでした。交響曲6番・悲愴がバレエとぴったり来る。全然、・・ 悲愴~XXのXX~ ってタイトルロールがあっても良いくらいに劇的な感じを思わせる。バレエは一つのパートでは、変調したりってことがわりと少いこともあり単純になり易いし、ほぼ通しでダンサーのレヴェランス迄一気に行くが、この方がとっても劇的な感情表現が出来るし、帰って面白かったと考える。先日小澤のサイトウキネン、復帰と弦楽セレナーデを聞く機会が多くあり、こんな状態で聞けたのは効きました。 いやもちろんアンナ・カレーニナの1楽章の使われ方から、やっと復帰したと思ったら、今度は2楽章、3楽章だもの・・。 「悲愴」すきですね♪

内容ですが、書けないかもしれません
実はあまり理解できていません。パンフを読んでもいまいち書いているイメージと合ってこないし、一応全体の流れは観てて分かります。(って合っているか分かりませんので話半分くらいで!) 
チャイコフスキーは若い娘と結婚して、楽曲を創作して、悩みぬいて死ぬのです。 多分物語はこれだけで、フォン・メック夫人、少女、妻って彼の心に土足で入る女性たち以外はすべて幻影なのです。創作したイメージ「幻想的で至上の美に満ちた白鳥たち」であり、分身のドロッセルマイヤーであり、王子であり、廃退的な衣装を纏った群舞たち。彼のバレエ組曲からの白と黒の幻想たち。

オープニング、彼は、ベッドに横たわり、ピンライトに浮き上がります。苦しみ、分身と幻想に引きづられ、色のコントラスト、悪と善の識別が一目瞭然。ビジュアルなイメージがそのまま展開する。観た事がない動き。カラボスと部下たちが、チャイコフスキーの心のなかまでも弄び、精神が分裂しかけの彼の恐怖を煽る。(見ればこの言葉しか思いつかない) ナディア・サイダコワの妻役が登場する。強いなって感じた。この時こんなオーラ? 彼の分身がベッドから起き上がる。びっくりした。 気が付かなかった。とても若く色気のある男性。分身以上の存在。愛するミューズ。後に2人とも裸になり去っていく。超心理的なゲームを観ている様で、また次々に登場するキャラクターたちが、至上の美しさを光をバックにして、ある時はほのかな赤と白、ある時は青とポイントの赤と白、交響曲5番 第3楽章の物悲しいワルツが展開され出してからは、そのなかを「白の白鳥たち」が舞います。なんと美しい取り合わせなのでしょうか、これに気づかないなんて・・って思いました。この流れがフィナーレ迄 ・・・・ 続くのです。 すべてが対比。善と悪。 観てて辛い。 そうやっぱりボリス・エイフマンの真骨頂。 ヤーナ・サレンコは、ハツラツとした少女、ロングのプリーツスカートが、妙にこの舞台で新鮮でパールピンク、白などとても少女のイメージにぴったり来る。 男性2人と彼女は高名なチャイコフスキーをみつける。一瞬で心ゆらす女。 でも女性嫌いの彼は一時的な感情で興味をもつもののやはり葛藤になってしまう(その先にあるものに期待してしまい、自身の事を鑑みれなかった)。 可愛いだけに余計なのか、そんな事に関係なく自身の心の問題なのか、はっきりとはここでは表現を抑えていた。 「黒い衣装を着けた男性たち」の登場。ロットバルトたち?なのか?それとも欲求なのか。とても美しいとは言えない群舞。でも必要悪であり、また「白の白鳥たち」に対しての対比。 続く・・作曲をしているときの安堵感、考えている時の安定、観てて涙が止まらなくなった。 いつまで続く?この辛さ・・ 酷さ、これぞ緩急だと思いました。 しっかりエイフマン・マジックにはまりました。彼の描く世界観・芸術観。
舞台が美しいほど悲しくなる
フォン・メック夫人を演じたベアトリス・クノップ。 この人巧いって思った。カラヴァッジオの時にメディアで観てて凄い人って思ってた人だった。やっぱり技術が凄いし、それ以上の存在感が彼女を物語ってた。しっかりとポイントになっている。最初フォン・メック夫人の意味が解らなかったが、出てきてからいきなりハッキリと意識出来た。 ホントの意味での彼の援助者であった。

2幕は交響曲5番・終楽章からと思われます。今自信はありませんが、間違ってたら指摘願います。この幕では堕ちていく天才を描き出します。楽曲はどんどん劇的な主題を奏でて舞台は赤に包まれていきます。呆然とした彼が上手に置かれた椅子の座り込み、展開される美しい風景を観ること無く、もはや華やかな幻想、彼が描きたかった美の世界も見えない状態になり、苛まれます。
ヴィスラウ・デュデク演じる分身が、バーでレッスン。そこへ少女サレンコが現れ、パ・ド・ドゥが始まります。(この演目初めて?) す~っと現実に戻ったチャイコフスキーは少女を見つけ、彼女も彼に夢中です。無理やり手を取り戻す分身。とにかくこの場面は美しかった。こんなトロワは観た経験が無い。でもまた現実逃避してしまう彼。 壊れていく事から、またすべてから逃避する彼。分身が現れては消え、王子になり、白鳥たちがもの悲しげに王子、いや彼から離れて、どんどん離れて行きます。いつしか男性だけになり、快楽に溺れ、壊れて死を迎えます。ボレロを思われる巨大なテーブルが彼の死を彩っておりました。 でも死ぬ前の彼の役作りでは、少し安堵、ほほえみが有った様に感じました。これ気のせいかもしれませんが、妻との最後のパ・ド・ドゥ?で壮絶な場面を目撃しますが、これで自分も処理する準備完了の安堵なのでしょうか。 100人居れば100通りの解釈も可能ってことなのかしら?
壮絶って書きましたが、またたまげたってことも併せて、「愛のパ・ド・ドゥ」は至上の演技。

簡単に書くとこんな事になりました。これは内容ではなく、わたしのこころの感じ方でしょう。書いている事が自分にしか理解出来ない事ばかりかもしれません。ごめんなさい

いや~とんでもなく、芸術的な凄い舞台でした
またまた好きだと言える演目に出会う事が出来ました
10ヶ月ぶりですが、表紙のページ更新してしまいました♪

2011年1月19日水曜日

1/19 ショパンが映画になった

web ぶらぼう からですが、ショパンが映画になったようです
http://www.mde.co.jp/topics/110114_9393.html

試写会の有るようなので興味のある方は応募してみましょう♪


映画『ショパン 愛と哀しみの旋律』が3月公開


3月5日(土)よりシネスイッチ銀座他にて公開
上映時間:本編126分 配給:ショウゲート
『ショパン 愛と哀しみの旋律』公式サイト

です。公式サイトで少し動画がありますが、なかなか男前のショパンかも!
ジョルジュも少なくとも絵画よりも良い感じですね♪

1/18 新国立『ラ・バヤデール』2回目

芸術監督:デヴィッド・ビントレー Artistic Director : David Bintley
振付:マリウス・プティパ Choreography : Marius Petipa
改訂振付・演出:牧 阿佐美 Revised by Maki Asami
作曲:レオン・ミンクス Music : Leon Minkus
編曲:ジョン・ランチベリー Arranged by John Lanchbery
舞台美術・衣裳・照明:アリステア・リヴィングストン Production Designs: Alistair Livingstone
照明:磯野 睦 Associate Lighting Designer: Isono Mutsumi
指揮:アレクセイ・バクラン Conductor: Alexei Baklan
管弦楽:東京交響楽団 Orchestra: Tokyo Symphony Orchestra


【ニキヤ】        小林ひかる〈英国ロイヤルバレエ〉
【ソロル】        デニス・マトヴィエンコ〈マリインスキー劇場バレエ〉
【ガムザッティ】  厚木三杏
【ハイ・ブラーミン(大僧正)】森田健太郎
【マグダヴェヤ】  吉本泰久
【黄金の神像】    八幡顕光
【トロラグヴァ】  貝川鐵夫
【ラジャー(王候)】逸見智彦
【ジャンペの踊り】井倉真未  大和雅美
                  伊東真央  細田千晶  今村美由起
                  川口 藍   加藤朋子  盆子原美奈  益田裕子
【つぼの踊り】寺田亜沙子
【パ・ダクション】
                  [ブルー・チュチュ]
                      西川貴子  寺島まゆみ  丸尾孝子  本島美和
                  [ピンク・チュチュ]
                      さいとう美帆  高橋有里  西山裕子  米沢 唯
【アダジオ】マイレン・トレウバエフ  菅野英男
【第1ヴァリエーション】長田佳世
【第2ヴァリエーション】西山裕子
【第3ヴァリエーション】米沢 唯



本日は初台、2度目の『ラ・バヤデール』でございます。夜はやはり冷えます。

早速本題ですが、小林ひかるさんのROHからの抜粋ですが
http://www.roh.org.uk/discover/artistdetail.aspx?id=378
First Solo Shade and the Third Solo Shade in
Natalia Makarova’s production of La Bayadère

のようです。 新国立劇場のパンフでは、ガムザッティの履歴記載がありましたので、やはり初日ニキアデビューって言うほうがあってますね。私は2度目のニキアって言う事だとおもいます。
感想としては、とても柔軟なダンサーで技術もしっかりしてるし、期待のファースト・ソロイストでした。経験を積めばきっと素晴らしいROHのダンサーとして、私たちの誇りとなってくれるとおもいますし、今回の「ラ・バヤデール」の会場も1幕登場後の最初のソロ以外は、ブラボーが連呼されており、認められている感じは、正直とても以外であり、また新国立劇場バレエの観衆の暖かさを感じる次第でございました。拍手だけってこともありうるし、今まで正直不足気味の拍手等が多かったのに、今日は、小林ひかるへはとても暖かい対応に安心し、嬉しく感じました。
観衆も変わっているのかもしれませんね♪

ところで、
前回、16日と良く似たキャスティング、ガムザッティが厚木さん。マグダヴェヤの吉本さん、黄金の神像が八幡さんってところでしたが、前回16日とは全然違う舞台でした。それはニキア登場のシーン、ガムザッティとニキアの諍いと決心(1幕最後)、2幕ニキアのソロ、ニキアの死とソロル、ベール、フィナーレ。って思い出すだけでもこれだけは思ってしまいます(書き方が本来のタイトルと違いますが・・)。

ニキア登場のシーン:
ここでは、やはり恭しく登場となった、階段から降りてくるスピードで一旦止まり、そのあとはイメージ通りの登場シーンへ繋がるし目線等も素敵だった。一気に引き込まれる・・引込むオーラを持っている。あとのソロは巧かった。とても丁寧な表現で正確。ただ場を掌握する強さは持ち合わせておらず、先日の川村さんの様なプリマっぷりは無い。1人として、またソロルとの2人として観る場合の素晴らしさである。背中が柔らかい。とても形1つが綺麗。私的にはここが一番良かったが、ブラボー無し。
その後の大僧正とのやり取りにも、強さを感じるし、良かったのだが、楽曲「ジャ・ジャン」って所(分らないですよね)大僧正に向かいニキアが胸に両手を充てて、女っぷりを発揮し、きっぱり「なにか」っていうところですが、ここの形が好きでは無かった気がする。って言うか間違っている気がする

ガムザッティとニキアの諍いと決心(1幕最後):
ガムザッティが見栄を切り、「覚悟して・・」って所の前のやり取りです。お互いのコンセンサス不足か、なにか、良い舞台を作るって感じが観えて来ない。それぞれがそれぞれの事を見ておらず、自分の役、振りのみに集中し、楽曲の進む事に集中している様にしか見えない。今までの流れがあまり気にしていなかったので、ほんとの事は分かりませんが、「戦い」なのですから、出方を観て対応って事の方が嬉しいし、観てて迫力を感じますね。なにせ2回目の舞台なので

2幕ニキアのソロ、ニキアの死とソロル:
一気に書きます。ニキアのソロは大変美しいものでした。ザハロワには敵わないものの、近い感覚を覚える。ほんとこれってある意味同レベルなのかもって気までしてくる。比較するときの気持ちって馴染みに寄る気がしますから・・・。でも巧かったし、感情たっぷりに演じてくれる事は本当に彼女の可能性に期待しちゃう。(もちろん、ザハロワと同レベルって言い過ぎです。すみません) 
出たくない、でも巫女としての仕事なので、「あ~っ」って思いが顔いっぱいでした。ソロルは(ここ結構注目のしどころ)デニス君のソロルはとても後悔しており、懺悔にも似た表情を作り、ガムザッティに応対し、あろうことか、ニキアがちら見した時に、手にキスしてた。それまでの後悔の顔を観てれば・・もしかして・・・復縁なんて・・・って考えるも無駄!。 やっぱりここはこれ!なのですが、何回みてもデニス君のタイミングに惚れちゃう。ひかるニキアはとっても純粋で激情的であった。役つくりが新鮮であったな。そういえばROH・DVDで観たアスィルムラートワの役つくりと似ているのかもしれない。
戻しますが、毒にやられてニキアがガムザッティに向かうシーン、ここでも少し浮いてた。もう気にしない。 瀕死の状態でニキアが観るソロルは駆け寄りたい気持ちも抑えきってて、背中を向けてしまってた。あ~ って声が聞こえてきそうな位のニキアの顔と悲嘆。 オペラグラスで覗いててしっかり観てたのです。駆け寄るソロル、何年か前もあったが、やっぱりその場で悲嘆する姿がすきなのね、デニス君! 彼はそのまま逃げだす事無く・・であった。(牧先生・・完全無視?)

ベール&フィナーレ:
ベール及び、そのあとコーダ迄は少し弱いと感じたし、勢い余ってって所も感じた。実際ここまでこれほど完璧な技術を魅せてくれていた、ひかるニキアなのに・・って感じです。時間が足りなかったのかは不明なのですが、十分に楽しみましたよン。でもやっぱりここは難しいのね♪
全然理解しないわたしでございますが、フィナーレ迄楽しみました

あっ「影」の事忘れてた。そうやっぱり「お疲れ様」って書いとかなきゃ♪
この演目を好きな理由も、この数分間の為って部分も大きい。32人の影たちは前回以上のパフォーマンスを魅せてくれました。 うっとりです。そのあとの24人も引き続き頑張っていた。この気力ってすごいっていつも思える。 ブラヴォー♪ です

2011年1月17日月曜日

1/16 新国立『ラ・バヤデール』1回目

本日は、今年はじめてのバレエ公演でございました。久しぶりの初台です
帰ってから公演疲れのせいか、寒さのせいか自室の温かい中でうとうとしておりました
書かなきゃ!

スタッフ:
芸術監督:デヴィッド・ビントレー Artistic Director : David Bintley
振付:マリウス・プティパ Choreography : Marius Petipa
改訂振付・演出:牧 阿佐美 Revised by Maki Asami

作曲:レオン・ミンクス Music : Leon Minkus
編曲:ジョン・ランチベリー Arranged by John Lanchbery
舞台美術・衣裳・照明:アリステア・リヴィングストン Production Designs: Alistair Livingstone
照明:磯野 睦 Associate Lighting Designer: Isono Mutsumi
指揮:アレクセイ・バクラン Conductor: Alexei Baklan
管弦楽:東京交響楽団 Orchestra: Tokyo Symphony Orchestra

キャスト:
【ニキヤ】             川村真樹
【ソロル】             芳賀 望
【ガムザッティ】     堀口 純
【ハイ・ブラーミン(大僧正)】 森田健太郎
【マグダヴェヤ】八幡顕光
【黄金の神像】     福田圭吾
【トロラグヴァ】     貝川鐵夫
【ラジャー(王候)】逸見智彦
【ジャンペの踊り】 井倉真未  米沢 唯
                        伊東真央  細田千晶  今村美由起
                        川口 藍   加藤朋子  盆子原美奈  益田裕子(交代出演)
【つぼの踊り】寺田亜沙子
【パ・ダクション】
                  [ブルー・チュチュ]
                      西川貴子  寺島まゆみ  丸尾孝子  本島美和
                  [ピンク・チュチュ]
                      さいとう美帆  大和雅美  伊東真央
【アダジオ】グリゴリー・バリノフ  江本 拓
【第1ヴァリエーション】長田佳世
【第2ヴァリエーション】西山裕子
【第3ヴァリエーション】米沢 唯


川村真樹さんのプリマっぷりが、久しぶりに凄いと思える、また奇跡とも思える舞台を創ってた。きもち良かったし本当に良い舞台を魅せて頂けた事に、感謝ですね。こんなときこそファンとしては、出待ちで、プレゼントを渡したい感情が湧き上がります。でも寒さなのか、きょうは全く無理でしたが・・。(言ってみただけです) こんな感情は、ひろみさんとデニス君の『ドン・キホーテ』以来でしょうか。本当に3幕の影からフィナーレ迄の川村さん・ニキアにちょっと、びっくりしたのと感動したのと、会場全体もそれを間近に見た嬉しさに、川村さん主演にしては拍手が鳴り止まない位でございました。 わたしもなにげに嬉しいっておもいました。女性初のプリンシパルの誕生も次シーズンに向けて、有りかもしれませんね♪
牧版と言う事で、グリーンのスーツに身を包んだ先生もいらしてましたが、もういいって感じ。次シーズンのくるみ割り人形と言い、白鳥の湖と言い、なぜ牧版? 今シーズン・ロミジュリ、次シーズンのマノン等、比較的2009年迄のラインナップからの脱却を、”やはり”望みます。 よね

それと特質すべき事ですし、改善されたと認識しますが、アレクセイ・バクランが指揮した東京交響楽団、本日はとても良い演奏でした。特に歌うように流れの良い弦にうっとりしてて、また1回しか外れない金管も、木管もいつもの新国立劇場での音ではありませんでした。これすこしアップグレードした感じがして、3幕なんてもう最高の気持ちよさ。 大変おつかれさまです。1幕、2幕は今まで聞いたこと無い音でしたよ♪


抜粋: ついでに (こちらのサイドメニューでもありますDANZAのWEBBOOKです)
新国立劇場バレエ団 『ラ・バヤデール』 ~初役も多く、キャストで楽しめる牧版の再演~ 
    DANZA(ダンツァ)誌 第31号(P19) ⇒記事はこちらからからご覧いただけます

本題ですが1幕、
芳賀さんのソロルはもっと濃いって思っていた感があったのですが、以外・・あっさり登場と少し影が薄い感覚。数年前に数回見た感じと違うが、とにかく先に進む。大僧正ハイ・ブラーミンの命でニキアの登場なのですが、やはりここでもあっさり気味の登場。でもここって、いくらなんでもニキアは普通もっと恭しく、ベールと取るまでに神秘的な演出をするのが普通?って思っていたが、階段を降りて歩き方が早い・・速い・・。ほんとうに速い。あれって思う間に、もうハイ・ブラーミンはニキアのベールをとってた。でも きれい・・うっとりするくらい美しい川村真樹。彼女こんなだっけ?って言えるくらい何か変化が有った気がしてきた。 実は気が付かなかったが、ここでもうすっかりわたしを虜にしてた。その前に、8人の舞姫たちの踊りがあるのですが、何気に美しかった。湯川さん、大湊さん、他本当に数人の綺麗に踊る人が目立っている(だれだかあまり分かっていない・・すみません)。やっぱり新国立の優雅さは健在であった気がしている。
話をススメます。マグダヴェヤの八幡さんも丁度良い。これくらいがとても似合う。あまり前え、前えくる感じが鼻に付くことを感じている私なので、今日の役つくりをとても良いし、溶け込んでいるチームワークが嬉しかった気がした。ハイ・ブラーミンがニキアへの第1次接近です・・以外と草食系なのか、強い押しが無いな。嫌らしいくらいのパワーハラスメントの方が雰囲気は好き。ここも全体にあっさり系。芳賀さんと川村さん。初めて見るかもしれないパ・ド・ドゥですが、スロースタートと言う事で書き終わります。(芳賀さん一度失敗したかな?)だって最後本当に綺麗だったのですもの。
ラジャーの屋敷。 あの豪奢な明るさと対照的な女性2人の葛藤が始まる期待。新国立では紗幕等は(意外と)素敵なのだが、セットの色合いが少し弱い。もう少し豪華に感じる色調の方が映えるかもしれない・・って勝手に思っている。 ここはパステル系中間色よりって感じなのです。
他の版では、キチンとラジャーの屋敷で、ニキアに来た説明などがあるのですが、ハイ・ブラーミンとの内緒話を聞いてたガムザッティが、いきなりニキアを呼び出す。話が分かってるから良いがやはり内々の祝婚約のくだりは欲しい気がする。なぜこの屋敷にいるの?って。
いよいよ楽曲と完全にリンクするマイム。(2人の諍い)わたしは心で楽曲を歌い、目で2人の女性を追う。綺麗。堀口さんもこの役はハマっている気がした。若いわがままな感じ、幼いこころの動き、直情的な表現がとても、軽くって単純で巧い演技。(って、もしかして演技じゃないかもしれない)川村真樹は、落ち着いた良い演技。ブラヴォー♪ いきなり心雷が落ちた気分。こんなに芯の強いニキア・川村真樹を垣間見た。これ気のせい?とも思ったし、後ガムザッティが拳と心に誓って終わるので。きちんと理解してなかった私なのでした

2幕はやはりパ・ダクションの豪華さと美しさ、ガムザッティの踊りの正確さを楽しみたいし、その後のニキアの悲嘆、ある意味シンメトリックな構成を楽しみたい所。フィフティでしょうか、本日は・・。ガムザッティが正確で無いし、細かい部分をおざなりにしているきがしてならなかった。
芳賀さんのソロ。ここに来てそろそろエンジンがかかって来た。いつもの感じ。パ・ダクションをサポートするピンク・チュチュに逆に目が行ってしまう位にみなさん巧い。さいとうさん、 大和さん、 伊東さん。ブルー・チュチュはいきなり椅子に座り込み。見学?面白い演出。美しさを味わいたいパ・ダクション何も言わずに観てました。やっぱり綺麗でした。でもガムザッティは技術が命。次を嬉しみにします。
悲嘆にくれたニキアの登場です。背中が固い川村さんですが、やはりこれだけは変更なし。でも凄い。こんな姿を持ち合わせていた事に驚愕しました。花篭をもらってからのニキアにもびっくり。落ち着いていた一貫した姿、役の解釈にある意味感動的だった。蛇の毒で殺されたのに、走り去るソロルってどうかなって思いますが。

2回目の休憩のあと3幕です
少し外にでたのですが、寒すぎてダメでした。やはり体を冷やすのも大変難しい時期です
影たちはやはり見事でしたし、やはり私の琴線に触れるミンクスのあの楽曲は少し時間が空いただけで新鮮さをもたらします。 アラベスク、パンシェ ただただ単純な繰り返しの中で複雑に絡み合いあの美しい場面を創造します。一番前、前回は小野さんだった気がします。見事なバランスだったのでそこでも感激しておりました。今回私の勉強不足で確認はできませんでしたが、最後まで立派だったと思います。なんともうっとりしており、気がつけば涙が伝っておりました。最近涙腺は緩く、気が付かないあいだに、視界が涙でにじむ事で気がつく状態でした。とてもゆっくりした感激が体を包まれますね、この場面だけは大好きなのです。
ヴァリエーションは長田さんは流石でしょうか。でも西山さんファンである私は第2を応援!
一番の難関ベールですね。川村さんここからが凄いって言うか、プリマっぷりを全開発揮しておられました。完璧にベールをこなし、そのあとのヴァリエーションからコーダ迄、一気に時間が過ぎた感じです。見事♪
書けば書くだけ私の稚拙な言葉では足りないのでごまかしますが、でもこの舞台を観れて良かった

こんなことたまにあるよね
だからやめられない
楽しかったです。
ラ・バヤデールは、あと西田さんって方の舞台が1回有るだけですが、楽しむことと致します

2011年1月14日金曜日

1/14 新国立劇場 2011/2012シーズン発表

本日アナウンスが有った様です
詳細は下記に書いておりますので、是非ご覧願います

http://courier0003.blogspot.com/2011/01/114-20112012.html

新国立劇場バレエも本当に魅力的な事になって参りましたね
次のシーズンもわたし、懲りずに買うことに決めました

やっぱり好きだもの♪

それと、これも本日のリリースですが下記です。
残念ですが、私は、22日、小野さん、山本さんの日ですが、この日はショパンガラの為、見る事ができません。


2011年1月14日

2011/2012シーズン バレエ&ダンスお客様 演目説明会のお知らせ

デヴィッド・ビントレー舞踊芸術監督による演目説明会を開催します。新シーズンに向けた意気込みとラインアップの魅力をみなさまにお伝えします。

日時:1月22日(土)
午後5:10開演予定(「ラ・バヤデール」終演後)
会場:オペラパレス客席
出演:デヴィッド・ビントレー舞踊芸術監督
        小野絢子、長田佳世、米沢唯、湯川麻美子、川村真樹、本島美和
         福岡雄大、山本隆之、菅野英男 (新国立劇場バレエ団ダンサー)

入場無料。お申し込み不要です。


実は、昨日のピアノ・リサイタルですが、以外にも気になりだしております。
あっ彼では無く、ピアノでしょうか。FAZIOLIのあの音が頭から離れません。
って、やっぱり彼なのかもしれませんが、凄かった。あの残響が残念でしたが、忘れる事の出来ない音ってあるな♪

2011年1月13日木曜日

1/13 midori 続報

『五嶋みどり&オズガー・アイディン デュオ・リサイタル 2011』
http://www.gotomidori.com/japan/cms/news.php?itemid=1135

追加情報ですね♪


【プログラム】
◆A プログラム ⇒沖縄/福島/米子/横浜/名古屋(18:30)
      モーツァルト: ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 K.526
      ブラームス: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番ト長調 Op.78
      ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調「クロイツェル」Op.47 ほか

◆B プログラム ⇒宮崎/札幌/名古屋(13:00)/東京/兵庫
      モーツァルト: ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 K.301
      ヤナーチェク: ヴァイオリン・ソナタ
      ラヴェル: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調
      ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調「クロイツェル」 Op.47 ほか


【一般発売日】
▼会場により異なりますのでご注意ください。
1月15日◇兵庫
2月05日◇米子
2月06日◇福島/横浜/宮崎/札幌/名古屋/東京
4月下旬◇沖縄

私は、横浜Aプロ、東京Bプロでしょうか、クロイツェルは共通ですが、大変良い演目が並びました
そう、協奏曲よりも面白い♪

1/13 ダニイル・トリフォノフ 日本デビュー with FAZIOLI

【演目】
・ハイドン作曲:ピアノ・ソナタ 第56番 ニ長調 Hob.XVI:42
・スクリャービン作曲:第3番 <心理状態> 嬰ヘ短調 作品23
・J.S.バッハ作曲 - ラフマニノフ編曲:前奏曲, ガヴォット, ジグ
(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より)
・プロコフィエフ作曲:ピアノ・ソナタ 第3番 イ短調 「古い手帳から」
~休憩~
・トリフォノフ作曲:ラフマニアーナ
・ショパン作曲:3つのマズルカ 作品56
・ショパン作曲:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調





本日は、とっても素敵なピアノ・リサイタルでした。
2010年ショパンコンクール・マズルカ賞を受賞、また3位入賞の19歳、とってもシャイなロシア人でした。本当に小さな仙川アヴェニュー・ホール、初めて訪れた場所でございますが、なかなか・・? らせんの階段を上り、もぎりは2階の小さな部屋?でした。入り口も小さくあっここ?って感じですが、さすがにピアノはFAZIOLIが鎮座している。本当についでの椅子には参った。お尻が痛くなりましたし、高さも悪すぎでしたが、FAZIOLIの音に聞き惚れた夜でした。
ホールは音響版があり、木製の舞台と、コンクリート打ちっぱなし、剥き出しの外観。本日もうぎりぎりだったせいか、席が殆ど空いておらず、鍵盤側の前方に座りましたが(自由席でした)、音が響きすぎて、長すぎてもう何処を聞いているのかさえハッキリしない状態です。勿体無い。FAZIOLIは素晴らしい中間音を持っており、また彼も十分に承知した響かせ方を熟知しており、ホール音響だけが勿体無い状態。プロコフィエフ、ソナタはもう渾身の演奏。感動でした。 ロシアのリズムは上手いのかも!しれない・・彼のプロコフィエフは面白かった。

楽しみにしていた、ショパン・ソナタ3番では、好きではないテンポでしたが、素晴らしい音と色、特に至福の第3楽章が、やっぱり官能的なノクターン色を期待しておりましたが、やはり19歳の第3楽章って所ですね! それと、やはり聞く耳のせいか、マズルカはそんなに素敵だとは思われませんでした。先日のブレハッチのマズルカと比較出来ない。ごめんなさい

本日私的には『スター誕生』とは、いかない気持ちでした。でも技術は素晴らしい。あの場面でミスタッチが全くと言って良い程無い。 あとは表現? ホールのせいかな? それとも歳のせい? もう少し気持ちが意図に乗ってくると面白いと思いますが・・ アルゲリッチは彼を選択したと言っておりますが、なんとなく判る気がします。

それと有名人がかなりきておりました。以外ですがこのリサイタルは評判だったのかな?
芸能のかたは置いておいて、ブーニンも登場しておりました。彼相変わらずダンディですね♪

今週末は「ラ・バヤデール」と、来週はいよいよ待っていた、ショパンガラ・コンサート、ワルシャワの風を感じて参る所存でございます♪

詳細は不明ですが、帰り際にアナウンスがありました。
コンクール後にFAZIOLI本社録音したようです。そのCDが出るようですね
あまり興味がなかったので覚えておりませんが・・ すみません

2011年1月6日木曜日

1/6 2011年の書き初め

少し遅いのですが、明けましておめでとうございます。
書き初めは、midoriの事でございます
http://www.gotomidori.com/japan/cms/midori.php?itemid=1133&catid=4

バックステージですが、今年いっぱいの予定が書かれていました
今年は嬉しいことです、アジアでの仕事が集中しておられるようですので、
日本にも来る機会が増える事と思います。嬉しいですね。

コンサートの情報もeplusで発表されておりました
http://okini.eplus.jp/541/



2010年の最初の舞台は、
ダニイル・トリフォノフ ピアノリサイタル
      ハイドン作曲:      ピアノ・ソナタ 第56番 ニ長調 Hob.XVI:42
      スクリャービン作曲:      第3番 <心理状態> 嬰ヘ短調 作品23
      J.S.バッハ作曲 - ラフマニノフ編曲:前奏曲, ガヴォット, ジグ
                  (無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より)
      プロコフィエフ作曲:      ピアノ・ソナタ 第3番 イ短調 「古い手帳から」
      トリフォノフ作曲:      ラフマニアーナ
      ショパン作曲:      3つのマズルカ 作品56
      ショパン作曲:      ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調
となります。

トリフォノフ with Fazioliなのです
第4のペダル、またこのホールは初めてなのですが、とても楽しみですね♪

抜粋:
[ダニイル・トリフォノフ] ピアノ奏者
  1991年3月5日ニジニ・ノヴゴロド(ロシア)生まれ。モスクワのグネーシン音楽院、クリーヴランド音楽院でピアノと作曲を学ぶ。2006年ロシア国際ショパン・コンクール(北京)3位、2008年サン・マリノ国際ピアノ・コンクール(イタリア)第1位、スクリャービン国際コンクール(モスクワ)第5位など、若いうちから数々の国際コンクールにおいて優秀な成績を収め、2010年ショパン国際ピアノ・コンクールにおいて19歳で第3位と共にマズルカ賞を受賞。
  公式ピアノとして初導入され、期待を寄せられていたFazioli(ファツィオリ)を選定した彼は、天上的な美音と魅惑的な旋律線の美しさによって夢幻のショパニズムを繰り広げ、世界にその個性を強く印象づけた。指の腹で鍵盤に吸いつきながら撫でるような彼独特の演奏スタイルは、歴史的巨匠ホロヴィッツやグールドを彷彿とさせ、きわめて繊細なタッチによって幻想的なトリフォノフ独自の音宇宙へと誘ってくれる。それだけでなく、彼の鋭敏な指からかもし出される並外れた超絶技巧は、そよ風に乗って宙を舞う羽毛のように流麗であり、彼の音楽世界はどんな時も神がかった上品さに満ち溢れている。