「特選オーケストラ・ライブ▽輝けるピアニストたちショパンコンクール入賞者ガラコン」
が放映されましたね。以前ジャパンアーツさんの招聘企画ですが、久しぶりの心和むショパンの響きです。今聞いていても、やはり素晴らしいピアニスト達。それぞれ思いもあり、吐露されている言葉も現実で、とても見ごたえの有る放映でした。何となく感じていた事を、それぞれのインタビューを引用して書いてみます。オーチャードではトリフォノフのピアノがスタンだったので2日目でした。残念♪
ユリアンナの内面世界(inside world)
取れた賞の嬉しさと大きさ、最近の多忙さ、偉大な音楽家との共演はとても嬉しい・・反面、こころの内面世界がどんどん鈍感になってきている自分がいる。普通に感じる事が、既に普通では無くなっている。あの1位を受賞して以来、周りの環境がどんどん変化し、持ち上げられ、自分と会話する時間、そう時間が無い。対峙する相手が違う気がする。音楽と向き合いたく、また人間的にも成長したいのに、周りが今「ピアノ協奏曲」などのリクエスト。もちろんショパンは好き・・でも、こんな形で弾くのが有っているか迷う。自分を見失わずに続けてくれることを望みます。彼女の迷いはこのインタビューで明確に分かりました。ゲニューシャスの天賦のリラックス
楽しむ事が出来たのは、他の参加者への尊敬。練習ばかりでは内面へ、内面へ向きすぎた自分では決して結果を残すことは出来なかった気がする・・と語る。素晴らしいピアニストが集まり、それを愉しみ、また現実に戻り追求できる音楽の素晴らしさ。もともとの才能とそれまでの経緯をリラックスすることにより、出し切る強さ、ここに来ての強さ・・これは恐れ入る。とても良い経験と、今後の彼を私は観ていきたいし、大好きなピアニストであり、一番のお気に入り。あんなに激しいショパン、これは忘れる事が出来ないインパクト。いつか彼のラフマニノフでも聞きたいと思いますねヴンダーの肩の荷
「もう決してコンクールへの参加はありません」 とても印象的に、それも笑顔で語ってみせるインパクトにショパンコンクールの重みを感じたインタビューであった。 6年前の出場は、「ショパンが弾ける子供」と表現していた彼です。以前ここで書きましたが、繊細で切れそうな程の人間性はやはり確信できました。彼は決してコンクール向きでは無いといいますが、そんな事はもちろんありません。彼の内面はこのメンバーではショパン自身に一番近い、繊細な男性と思います。ピアノの永遠に優しく、また正確であり、大事にする、または・・したい事がハッキリとしており、とても素敵なピアニストであった。改めてそう思う。
トリフォノフの真球
クリーブランド音楽院で作曲を学ぶ19歳。いつか指揮をしたいし、あっ・・でも先の話ですが・・って軽く話す彼に、無限の才能を感じる。ほんとうに、ほんとうに真っ直ぐ音楽と向きあう姿が大好きです。以前とても近かった仙川の音楽堂で感じたあの人間性。インタビューでもそのまま。信じている道を真直ぐに進める強さを持ち続けていて欲しい。将来に迷いは無き様に・・
【ピアノ:出演】
ユリアンナ・アヴデーエワ
ルーカス・ゲニューシャス
インゴルフ・ヴンダー
ダニール・トリフォノフ
フランソワ・デュモン
指揮:アントニ・ヴィット
管弦楽:ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
(2011年1月22日・23日 Bunkamuraオーチャードホールで収録)それと明日は、
BSプレミアム 5月2日(月) 午前6時00分~6時57分
クラシック倶楽部 -上原彩子ピアノ・リサイタル-
「夜想曲 変ニ長調 作品27 第2」 ショパン作曲
「練習曲集 作品25」 ショパン作曲
「牧神の午後への前奏曲」(2台ピアノ版) ドビュッシー作曲
です。これも嬉しみ・・です
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