2009年2月11日水曜日

2/10 新国立劇場 1回目 『ライモンダ』

 
本日は新国立劇場バレエ『ライモンダ』 プルミエを観てまいりました。ライモンダは観る側にとっては、とても満足できる(心ゆくまで堪能できる)演目。今日は怪我からの日本復帰ザハロワの姿を少し、心配しながら、また期待しておりました。 ただ、牧版は全くの初見。(ただし、5F資料室で一応は見ましたので、舞台初見と言う事になります)

【振 付】 マリウス・プティパ
【改訂振付・演出】牧阿佐美
【作 曲】アレクサンドル・グラズノフ
【装置・衣裳】ルイザ・スピナテッリ
【指揮】オームズビー・ウィルキンス

【ライモンダ】
  スヴェトラーナ・ザハロワ
【ジャン・ド・ブリエンヌ】
  デニス・マトヴィエンコ
【アブデラクマン】
  森田健太郎

 ドリ伯爵夫人:楠元郁子
 アンドリュー2世王:市川透
 クレメンス:丸尾孝子
 ヘンリエット:西川貴子
 ベランジェ:マイレン・トレウバエフ
 ベルナール:冨川祐樹
 第一ヴァリエーション:厚木三杏
 第二ヴァリエーション:寺田亜沙子
 スペイン人:井倉真未 江本拓
 チャルダッシュ:西川貴子 マイレン・トレウバエフ
 グラン・パ ヴァリエーション:西山裕子

 出ずっぱりのザハロワ、少しふっくらしているのかな? いつもの切れが無い様でしたが、5つのヴァリエーションはさすがに美しく舞ってました。 デニスも久し振りに登場した感じかありますが、なにか髪型が、おじさんっぽくなって来ているのが心配かも。 以前は王子を新国立で演じると、もうそのまま嵌る感がありましたが、今回は・・何となくザハロワとの相性に溝が出来ている?・・なんて思いながら1幕を観ていました。 さすがに新国立の舞台・・1幕夢のシーンの美しい事、この上ない。こんなライモンダはやはりこのバレエ団の真骨頂(って受け売りみたいですが)ですね。 海外にも持っていくだけの自信作なのか、ライト、衣装と相まって、夢の様な美しさを出している?感(たぶんこのあたりが限界)があります。
って言っても、もちろん美しいですし、コール・ドのレベルはどこより高いと思っております。本当に揃う・・と言う意味では大変鍛えられた、バレエ団と思います。

1幕の友人たちとリュート演奏や踊りですが、ザハロワの指先の繊細な事、本当に奏でているようでした。ここでの主題はライモンダの1回目のヴァリエーションですが、ベールをもった踊りはあまり調子が上がっていない様に見えました。
2幕・宮廷シーンでの少し物足りなさは核心へ・・・1幕夢のシーンから引きずっていましたが、アブデラクマンの野性味不足です。肌が白く、少し丸い目のアブデラクマンじゃやっぱり物足りません。先日のミハイロスキーの時も感じましたが、この役柄で演目が締まるかのポイントかと、私は思っております。ピッタリくるプロダクトは未だ出会えたことが無い事は、もしかして幸いかもしれません。(あとの楽しみです)
でももう少しメイクとか、肌の色とか・・今後に期待しましょう♪
2幕で素晴らしい出来だと思ったのが、第一ヴァリエーションの厚木さん。拍手は少なかったのですがブラボー♪です。 技術が強いです。情景表現は置いておけばこの方のダンスは大好きです。
ヘンリエット:西川さんとベランジェ:マイレンのコンビは相乗効果というより、平凡。
キャラクテールでのマイレンは何を踊っていても、かっこよすぎる男前なのに、なぜ今日は?って感じです。男性では、飛びぬけて彼を楽しみにしているし、期待を裏切らないパフォーマンスをいつも見せて頂いていましたが、今日は少し変でした。
3幕結婚式での8人4組が2グループと、ライモンダ、ジャンはさすがに美しい出来でした。目を引くのは小野さん、ヴァリエーションの最後、片ひざをついて肩を落とし、首を伸ばした姿の美しい事。 他の3人とは全く違います ザハロワもこの姿は手足が長い分バランスの美しさを持っているバレリーナですが、小野さん1つ1つの姿に関心します。 これは随所で出ています。
あと以外だったのは、サラセンの女性の1人がまゆみさんでした。なんとなくやわらかい、たおやかなダンスのイメージがありましたので、あんなに男前な姿、意外でした。もちろんそのあとのトロアのチュチュでのまゆみさんはいつもの感じが戻って居りましたが・・。
今日の一押しはなといってもサラセン軍団。 もうブラボー×100^って感じですね♪
まゆみさん、遠藤さん、千歳さん、男性が吉本さん、八幡さん、福田さん
もう首領であるアブデラクマンよりかっこ良い事♪ (部下恐るべし^^;;)

また明日ひろみさんライモンダを見にいきますので報告します
あとパンフレットに、「十字軍とジャン・ド・ブリエンヌ」と題して、時代考証とバレエ台本の比較の記事がありました。明日までにしっかり読んで続きを書きます。

あと、明日のキャストが変更になっています
引用:
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私の「ライモンダ」主演日が明日へと迫りましたが、貝川君が体調不良のため、残念ながら降板する事となりました。昨日の夜、彼から直接電話連絡をもらったのですが、舞台に出演できない悔しさが痛いほど伝わってきました。代役のパートナーは、山本隆之さんです。アブデラクマンを森田健太郎さんが踊ります。山本さんのアブデラクマンは11日のみでしたし、昨日更新した直前情報でもお話した通り、力強くて素敵なアブデラクマンだったので残念です。突然のキャスト変更で、全く不安はないと言ったら嘘になりますが、山本さんとは2006年に踊っているので、今日少し合わせたらすぐに感覚が戻って来ました。そして、アブデラクマンの森田さんともアメリカ公演で踊っているので安心しています。
ですから、お客さまは心配せず、どうか舞台を楽しんでいただければと思います。
貝川君の分まで頑張りますので、合わせて応援もお願いしますね!

  
-------<ここまで>-----------------------------------

と言う内容がひろみさんのコメントとして書かれています。
良かったと思います。 これを知ったのが今日の仕事中でいきなり更新してしまいましたが、支障ないようなので、ひろみさんも言っている通り、回転数を決めるのでは無く、音に合わせて柔軟に対応できるパートナーが彼である事は確かと思いますので、明日はよい舞台を期待しましょう。

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