本日も新国立劇場バレエ『白鳥の湖』を観てまいりました。だめですね。私追加チケットを結局買わずじまいでした。本日はシアターショップでDVDを購入して今週の土日にでもゆっくり鑑賞してみたいと思いますが、それより生舞台を買い損ねた悔しさでいっぱいです。せめて真忠さんの舞台が観たかったのですが、あいにくとデンマークの「ロミオとジュリエット」が入っており、危なくブッキングする所。 「ロミオとジュリエット」は待ちにまった演目ですし、やはり今回は縁がなかったのでしょう ( -_-;;
キャスト
【オデット/オディール】 スヴェトラーナ・ザハロワ
【ジークフリード王子】 アンドレイ・ウヴァーロフ
【ルースカヤ】 湯川麻美子
ロートバルト: 貝川鐵夫
王妃: 西川貴子
道化: 八幡顕光
王子の友人(パ・ド・トロワ): 本島美和 丸尾孝子 芳賀 望
小さい4羽の白鳥:さいとう美帆、本島美和、寺島まゆみ、小野絢子
大きい4羽の白鳥:川村真樹、丸尾孝子、堀口 純、小村美沙
スペインの踊り: 寺島まゆみ、楠元郁子 芳賀 望、中村 誠
ナポリの踊り: 高橋有里、大和雅美 吉本泰久
ハンガリーの踊り: 西山裕子 マイレン・トレウバエフ
2羽の白鳥:川村真樹、大湊由美
新国立劇場バレエ団
前回と全く同じキャスティング。 プルミエ・ソワレを購入している私にとって、これで終わるのはとっても残念でなりません。やはりと言うか、昨日とは”一転”しておりました。さすがです って言うか期待通り。 美しいザハロワが、幸せオーラ満載のウヴァーロフ、観ているこちらをとても幸せな気分にしてくれました。でも3幕終幕から4幕の冒頭部分、こんなにダンディでクールなウヴァーロフを観てしまうなんて・・・。
仕事が詰まっており劇場に着いたのはぎりぎりでしたが、一応問題なく間に合う事ができました。アレクセイ・バクランが相変わらず(すごく)熱の籠った指揮をしております。私の席からは彼の息使いと併せて、いろんな音が聞こえてきます。もちろん彼の情熱によるものですが、楽曲と合っている所が・・・また素晴らしい♪ (今回たった2回でしたが、よい演奏を聞かせて頂けたと思います)
プロローグは置いておいて、今日はテンションが全然初日の公演とは違う様です。良い予感は当たり♪ この組曲では、2番目に好きなワルツが始まると同時に、マイレンの素敵な姿が・・あっ(もちろん埋もれるわけないけど)・・と思っている間にウヴァーロフがやけに嬉しそうに登場。頭の中でワルツをなぞりながら進みます。
初日も感じましたが、やはりトロワは意外と芳賀さんの体幹がしっかりキープできてない事が多いように感じましたし、彼自身も女性2人と、とても踊りにくそうな感じがしておりましたし。・・以前の芳賀さんはそんな感じは強くは思いませんでしたが・・・。突っ張りすぎている脚、着地で痛めなければなんて思う位(素人の私がこんなこと書くことは間違いなのかもしれませんが) です。八幡さんは先日あんな意見書きましたが、今日は体が切れていましたね。跳躍力が素晴らしい、努力している感が・・っていう印象。 それそうとキャスト表を見ていて気が付きましたが、吉本さんは24日に道化でした。(で↑の悔しさに繋がる訳です)
今日も前回以上(平常心がより彼女を引き立てます)に大湊さんには「おめでとう」を言いたいと思います。美しい、少しだけザハロワ似(って今日思いました)の彼女はとても素敵でした。随分と進化してます。 演じている要素より未だ可愛い系でしょうか、少しだけ華を感じさせてくれるダンサーになったと思います。裕子さん、マイレンは、今日も絶好調。少し遅れる彼の指先と、少し進む目線・・。眉間に力を込めて決める姿と対照的に、歯をむき出して楽しそうな笑顔のギャップが、もちろんパートナーをひきたてつつドキドキさせてくれます。この時間はやはり至福です♪
あと小至福は小さい4羽の白鳥、スペインで・・またコールでも出演されている、まゆみさん。コールにいると彼女はとても目立ちます。とにかく上手過ぎる。キチンと音に合わせて、遅れることなく、正確(多分)に踊っている姿が誰よりも目立ちます。また小さい4羽の白鳥では、新国立劇場でも個性の強い4人の中でもしっかりとした存在感を感じますし、スペインでは、楠元さんのペアを結局観れなかったという印象。 本当に不思議さんですね・・まゆみさんは♪
小野さんもとてもきれいで上手な方ですね。コールの中で何度か見つけました。黒鳥のときの一番後ろの時の多く、すぐに見失ってしまいます。彼女はまゆみさんとは逆かもしれませんね。
もう一度書きますが、川村さん、大湊さんは大好き♪
残念なのがナポリでしょうか。高橋さん、大和さん、吉本さん。彼もこの2人ととても踊りにくそうな感じを受けました。
ザハロワは期待以上でした♪ 美意識とテンションの鬩ぎ合いがある時彼女は、観ていてとても躍動感にあふれます。もちろんオディールの場面ですが、絶妙なタイミングをウヴァーロフは捉え、あと瞬間遅かったら、落ちると言う所までの間の取り方は、やっぱり止められません。いつもザハロワなりの完璧な形を私は期待していますが、 前回は、やっとポジションに入れていた感が強かったのですが、今日は観てて気持の良い入り方でした。 「これ」です。瞬時に背中の柔らかさを使いアラベスクの足のラインと並行な腕。 いつもながらため息。 こちらは過呼吸になる位です。多分集中してて息をしていないのだと思います。(笑) オディールに愛を誓った後の悲恋は、時に哀れさ、悲しみ、を感じさせるのが常道と思っておりましたが、今日のウヴァーロフはこの瞬間も、クールでダンディ。なぜそう観えたかは本当に分かりませんが、とにかくそう見えてしまいました。 稚拙な言葉で表現するなら「オデットを傷つけてしまった」でしょうか。 いつもはそう、「自分は何と言う事を」と、1人称で自分の愚かさを思うのですが、「他を思う愛」をウヴァーロフに感じた事、・・とこじつけてみました。 この方が私的に少し大人的に思った訳です。 ・・やっぱり稚拙でした。 それにしてもかっこ悪い場面(ともすればマザコンまで行く時アリ)が、そう見せつけるウヴァーロフのオーラが素晴らしかった。
なんともさみしいのですが、『白鳥の湖』はこれで終了します。
またまた来年も観ることができます。牧先生はやはり商売上手なのでしょう
明日は「ロミオとジュリエット」です。楽しみ♪
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