2008年2月23日土曜日

2/23 NBA「ドンキホーテ」

 
本日は下記の通り、NPO法人・NBAバレエ団「ドン・キホーテ」(ヴィハレフ版)を観てまいりました。
開演: 18:00
会場: 五反田 ゆうぽうと
指揮: 榊原 徹
演奏: 東京劇場管弦楽団

【キャスト】 (何となく心に残っているキャストをPickUPしています)
キトリ/ドルシネア:エフゲーニャ・オブラスツォーワ
バジル:ヤロスラフ・サレンコ
ドン・キホーテ:マキシム・グージェレフ
サンチョ・パンサ:岩上 純
ロレンツォ:中村 一哉
エスパーダ:ビクトル・コスタコフ
キューピット:米津 舞
3人のドリアード:田口 麻衣、小山 真貴子、佐藤 香織  他でした。
 キーロフバレエ初演時のチケット(1915年)

【感想】
今日は気持ちよく出かけたかったのですが、午後からの風に、家を出た瞬間から、口の中は砂が入ってくるし、目は見えないし、もう一度戻って、めがねとマスクをつけて向かっていきました。 家の周りは割かし畑が多く、学校など砂が舞う地域なので砂嵐ってこういう感じって夕刻でした。
ゆうぽうと に付いたのは、15分程度前でパンフレットを買い席について読んでいました。画像は裏表紙にあったのも・・珍しいのでUPしてみました。
4幕構成
1幕1場 : ドン・キホーテの書斎
  よくある書斎の風景が展開されますが、なんかとっても新しく綺麗(というより真新しい)なキホーテの書斎は始めてかも! でもなにか老人の騎士がこの様な部屋なんておかしいな・・などおもいつつキホーテの登場ですが、なんかとっても疲れているというか、やる気がないというかのんびりさんが演じてみました的な感じです。 とっても締りがありません。マキシム・グージェレフさん(NBA自身もですが)って初めてだったけど、もう観る事は無いように・・・ ^^;
多分舞台セットがもう少し古くなるか、美術セットの色合いを変えるとか等変化があるといいな!

1幕2場 : バルセロナ広場
  この一番盛り上げるための場面ですが、なんか照明が暗い。もしかしてこの広場の時間設定は夕方?なんて思うくらいでした。いよいよエフゲーニャの登場。 白(安そうな白です)のオーガンジー+タフタ系の生地に赤(これも安っぽい)の花アップリケ(って感じ)が規則的に並んだキトリ。あれれこれはエフゲーニャが必要なの?って感じの広場の場面です。 でも楽しそうな雰囲気はありました。 バジルはとっても鮮やかな、白・黒・金・赤でよく言えば端正に見えるような気がします。でもサレンコ以外では安っぽくならないかな ・・ って思うくらいに生地の選択が悪かった様に思います。
少しずれましたが、サレンコのバジルは生来の浮気ものというより、おちゃらけた感じで、好感は持てます。ほんとうに大好きなキトリに素直になれないだけ・・って感じです。
ヴィハレフ版ではとってもゆっくりしたパの連続で、なんか音に乗っていない感じがしました。特に音からずれているとかでは無い様に感じていましたが、最後が合ったり・合わなかったりでなんか、最後が決まらない。 ← 勿体無いです。
エフゲーニャは、アチチュードもとっても美しく、とっても安定しており見ていて1人完全に浮いています。サレンコはサポートが早かったり、力技が過ぎたり、彼がサポートすると軸がぶれる的な感覚を持ってしまいました。でもでもエフゲーニャは綺麗で、キトリはピッタリの役です。
あと、エスパーダとトレアドールの場面ですが、マント裁きがパンフレットでも在りましたが、本当に職人技的なスピード、なんかこれには自信があるみたいです。私1人が知らないだけで、みんなコスタコフの事を良く知っているみたいで、とっても人気があるのですね。 でも余り好きにはなれないと思いますが。 あと1幕で大好きなメヌエットですが、キトリとバジルのイライラ感がとっても可愛い方向に出ていましたが、これはこれでありかな・・なんて思います。

2幕 : 居酒屋
  とっても短い幕です。 居酒屋が跳ねるまでの幕なので実際20分程度でしょうか? 前15分、後15分の休憩で3幕に入ります。 またずれましたが、この短い幕は嫌いではないかも。 暗さがやけに舞台の重み(軽さをごまかすでもOK)に繋がり ます。 ロレンツォ、ガマーシュはとっても活気が無く捜しているってより「飲みにきたよ」なんて声が聞こえてきそうな雰囲気です。キトリを見つけてから「そう、ガマーシュに嫁がせよう・・忘れてた」って感じです。 狂言はバジルの演技も遠慮があり、なんか盛り上がりませんね! さあみんな結婚を許すから、飲もう・・・・ って言う演出ですが、本当に勿体無いです。 エフゲーニャのフィッシュダイブはサレンコのサポートが観ていて怖いくらいにあぶなっかしい。

3幕1場 : ジプシーの野営地
  あまり記憶にありません。 やけにキトリの赤衣装が目立っています。 ジプシーはとってもバジルに好意的で、ジプシー公演団はお客様であるバジル、キトリに公演を見せ請求書を出す勢いで仲良くしています。 キホーテは誘拐した敵と勘違いし巨人の風車へ突撃 ・・> 風車の羽に、2回も叩き付けられるやけに人形チックなキホーテ、戻った時はとてもとても信じられないと思いました。あの引っかかり方は尋常ではない怪我をしているはず(多分ハプニング)ですが、そのあとは約束!

3幕2場 : 恐怖の夢
  クモの場面です。紗幕がクモの巣で出来ており、またまた真っ白のベール&衣装で恐怖感?を出しています。
3幕3場 : ドルシネアの国
   兎に角色が単調です。白とパールピンクのパイピングです。でもこの幕辺りから、全体が1つにまとまってきている様な気がしてきました。キューピットの米津 舞さんはとっても華奢でかつ小さいので最初見たときは子役って思うくらい。 でも雰囲気はすごく良かったです。 この日何と言っても良かったのは 3人のドリアードでの田口 麻衣、小山 真貴子、佐藤 香織さん。これだけ揃うのは始めてみました。感動ものです♪  米津 舞さんはとにかく雰囲気が好きです。 (この幕ではないですが、サンチョ岩上さんは名わき役ですね!)
でもいきなり貴族が入ってくるつながりは違和感いっぱいでしたが・・
 
4幕 : 結婚式
  グラン・パ・ド・ドゥは皆一丸となっている部分が感じられ概ね良かったと思います。

などかなり辛口でしたが、本当にSS席12,000の価値があったかどうかと言うと疑問です。ゆうぽうとでもこの金額はエフゲーニャだとすると全く勿体無いじゃなくて、無駄にさえ思います。NBAも何人か初見でしたが好きだな・・と思う方を見つけました。 こんな無駄をしないで安くしてNBAだけで公演を打つほうが良いと思います。 あまり広げないバレエ団でも良いと思います。今頑張っている人を大切にして、任せる事をもう少し粘り強く頑張って欲しいように思いました。

【追加】
・・でも言いたいのは、エフゲーニャが大好きだし、キトリはやはりすごく合っている演目です。今回もエフゲーニャがゲストだったのでそれが目的でした。 とても素敵♪
  

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