2009年6月26日金曜日

6/26 新国立劇場バレエ『コッペリア』1回目

  
(※この画像は新国立劇場バレエ
から抜粋です。問題がある場合は連絡願います。)

 
 本日は、『ローラン・プティのコッペリア』を観てまいりました。随分と暑くなってきました。長い間、更新もできておらずに、停滞注意報状態でした。ホワイエから2階外のエントランスに出てから、暖かい室内へ・・・ 一頃からか、すっかり逆転しておりましたね。タマラ・ロホの代役・本島美和さんのスワニルダを観たい訳でも無かったのですが、何となくチケットを買っていた事もあり、新国立劇場へ入りました。余りにも呆気ない舞台が終わり、カーテンコールも短く、ブラボーの声も少ないあっさりした1日が終了。

Roland Petit's COPPELIA
新国立劇場バレエ団
 オペラ劇場
 
 指揮:デヴィッド・ガーフォース
 オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団

  【スワニルダ】  本島美和
  【フランツ】    ホセ・カレーニョ
  【コッペリウス】  ルイジ・ボニーノ
  【スワニルダの友人】西山裕子/さいとう美帆/寺島まゆみ
              丸尾孝子/伊東真央/寺田亜沙子

 久しぶりです。ホセ・カレーニョは2008年7月24日の「白鳥の湖」、もちろんニーナのアメリカン・バレエ・シアターの公演からなので、約1年ぶりの姿でした。最初彼はようす見でとても慎重なスタートでしたが、コッペリウスの家から脱出した(カンカンの)場面では、素晴らしく美しい足先、高さを見せてくれましたし、本島美和のサポートの丁寧さ・・・と言うより、慎重に・・・が感じられました。 ホセのフランツはとてもナチュラルな所作は好感が持てます。以前も感じましたが、彼本来の人間性なのでしょうか、とても自然なのです。特に目立つことも無く、かと言って影が薄い訳ではもちろんありません。私の拙い所感では女性でコジョカルがそれにあたります。
 以前新国立劇場の『ローラン・プティのコッペリア』では、ラカッラのうまさを見せて頂き、ラカッラを囲むスワニルダの友人達が、余りにも表現がmade in japana的な表現の物足りなさを感じたものでした。・・がしかし今日のスワニルダの友人達は、とてもコミカルでメンバーが変わった事も大きいと思うのですが、こう言うコミカルな表現がうまく、また自然に笑顔にしてくれる事が賞賛されて良いのでは無いでしょうか♪ 特に今日のメンバーはそれぞれのソロイストの巧さ、異なる個性となっていました。 全員合わせていると言うより、自然に(役作りでの)性格が表現に出ており、オペラグラスで覗き込むのも、誰を観ていたいのか分らなくなるくらい素敵。
 もう・・どうしようもなく不満なのですが楽しめた部分、衛兵のマイレンくん。小芝居の上手いこと・巧い事。コール・ドでは小気味良いパの連続のコッペリアでは、マイレンくんの「い」の字の口ものがとても素敵。スワニルダへ告白して即効玉砕される場面が2幕エンディング前にあるのですが、もう2幕コッペリウスの家を出てから、マイレンくんを見続けていました。今日も彼に夢中でした。もったいないよ♪
 ルイジ・ボニーノさんのコッペリウスは、明日はゲンナーディ・イリインさんで観れるので安心。演技が最近少しマンネリになっているのか、変な余裕なのか、笑えませんでした。私はあまり知らないのですが、カーテンコールではロイバ・アラウホが出ておられました。振付指導補佐らしいのですが、78年には、ローランプティ・マルセイユバレエでプリマを務めたそうです。

でもやはり、ドリーブの「コッペリア」組曲は素晴らしい・・です。
明日は、ひろみさんを観に伺います。山本さんで良かったですね。
ともて楽しみです♪
  

2009年6月11日木曜日

6/11 ミハイロフスキー劇場の話

 
楽しい名前のセットが販売されています
PDFが光藍社のホームページに出ていました ( ↓ こちらから)

また

キャスティングは一部発表になっていました。
いつもとても楽しみにしている、「ジゼル」or「バヤデルカ」
今年は「バヤデルカ」ですが、シェスタコワの日が無いようです。

・・が、あまりにも名の振り方が面白かったので下に書きます

A.全6作品スペシャルセット
  一般価格82,000円 → 特別割引価格67,000円
B.とことんFルジマトフ・セット
  一般価格45,000円 → 特別割引価格36,000円
C.みんなでルジマトフ・セット
  一般価格60,000円 → 特別割引価格46,000円
D.パヤデルカ・セット
  一般価格30,000円 → 特別割引価格28,000円
E.チャイコフスキー・セット
  一般価格39,000円 → 特別割引価格36,000円

と言う事みたいですが、今回は少し迷いますね。

2009年6月7日日曜日

6/7 芳賀バレエアカデミー25周年記念公演「ドン・キホーテ」

 (※ロゴマーク使いました。問題がある場合は連絡願います)
 
 
 本日は、芳賀バレエアカデミー25周年記念公演「ドン・キホーテ」に行って参りました。いや~遠かった。やっぱり帰りは2時間かかりました。「ドン・キホーテ」全幕公演前には発表会があり、まゆみさんが出演している事を聞いていたので、せっかくなのでチケット購入してみました・・が、本日出際にもたついてしまい、1幕目を見逃す事となりましたが・・スタッフの方はとても親切♪
みんなで良い舞台を作る意気込みがひしひし ^^

芳賀バレエアカデミー25周年記念発表会
  第1部 “Les Petit Rien”
      グラン・パ・ド・ドゥ  
      アレルキナーダ PDD
      ライモンダ 夢の場PDD
      黒鳥のPDD
      海賊 2幕のパ・ド・トロワ  
       (PDDゲスト:秋元康臣、安西健塁、チョ・ミンヨン、田中一也、輪島拓
       小作品集
  第2部 「海賊」ACT3より ディベルティスメン
  第3部 「くるみ割り人形」より~お菓子の国~
     (ゲスト:金平糖の精:寺島まゆみ 王子:ドゥ・ハイ)
     (ゲスト:山崎健吾)

芳賀バレエアカデミー25周年記念公演「ドン・キホーテ」
  寺島まゆみ (新国立劇場バレエ)   メルセデス
  寺島ひろみ (新国立劇場バレエ)   キトリ
  芳賀望   (新国立劇場バレエ)   バジル
  マシモ・アクリ      ガマーシュ
  マキシム・グーチェレフ (NBAバレエ団) ドン・キホーテ    
  ヴァレンティン・バルテス(ヴァレンティノダンスセンター) ロレンツォ
  日比野秀之 (松井日比野バレエアカデミー) サンチョ・パンサ
  杜海(ドゥ・ハイ)(フリー)    エスパーダ
  輪島拓也  (フリー)
  田中一也 (フリー)
  安西健塁 (フリー)
  秋元康臣(NBAバレエ団)
  山崎健吾(アクリ・堀本バレエアカデミー)
  チョ・ミンヨン(東京シティ・バレエ団)    
  アクリ瑠嘉(協力出演:アクリ・堀本バレエアカデミー)  
  加藤大和(協力出:・竹内ひとみバレエスクール)  
  加藤三希央(協力出演:竹内ひとみバレエスクール)
  アクリ士門(協力出演:アクリ・堀本バレエアカデミー)

  *「ドン・キホーテ」追加ゲスト3名。輪島拓也さんは、発表会にも参加


 と言う内容。発表会と言う事も有り、個別(名前)で書く事は控えます。でも妖精を踊った小さいダンサーなど資質に恵まれた子供たちを見れた事はとても幸せな気分にしてくれました。

 「響きの森」桶川市民ホール・・ とても舞台に近い。っていっても半端な近さではありませんでした。 ダンサー達が前に来ると、(多分前列は)風を感じるくらいでは無いでしょうか。 新国立劇場でも1列目等は息遣いまでは聞こえますが、今日の近さは観ているこちらが緊張する位、またダンサーと目が近距離で会う位にカルチャーショックでした。 私が入ったのが、発表会の2幕目、自由席でしたので末席で楽しみました。久しぶりにこんな小さい子供たちのパフォーマンスを拝見出来た事、とても嬉しく思います。 将来のプリマ達、また王子達、頑張って欲しいものです。芳賀さん良いダンサーをたくさん育てて下さいね♪
全幕など、(なかなか経験できないと思いますが)この機会で出来た事は小さいダンサーにとって一生忘れられない事と思いますし、ゲストダンサーと同じ舞台に立てた事は良い経験にして頂きたいと思います。 ところで、3幕は、梅雨時期の「くるみ割り人形」です。 相当にしっかり準備した子供たち、またゲストダンサー、もちろん、まゆみさん・杜海さん。今の時期に観るのは初めてかもしれませんが、とても楽しみました。不思議ちゃんのまゆみさんは、思っていたとおりです。 出てきた瞬間から空気感を変えてしまいました。これって、あくまで「芳賀バレエアカデミーさんの発表会」ですが、本当にクオリティーが ”良い方” で良かったと思います。男性陣も一生懸命に演技している姿は、観てて気持ちがいいし♪
会場ホワイエ?(チケットもぎりの横)では、パンフレットも作成されており、キャスト表かなと思いきや・・立派なものです。見開き直ぐに「芳賀のぞみ」さんのコメントと、注目は市長の「祝辞」が掲載されています。 地元にねずいているのでしょう。また、「のぞみ会(多分関係者、親族他のボランティア)」のコメントも♪ 昨年11月から半年間の準備をしたそうです。大変だったと思います。私から言うのもおかしいですが、率直な意見として楽しみました。

 っで、肝心の「ドン・キホーテ」ですが、芳賀さん凄かったです。気合乗りまくりで、新国立劇場の芳賀さんとは別人の様に素敵でした。 以前体幹の事、弱いなんて書きましたが、イヤイヤ♪ 今日はしっかりとした軸と、微動だにしない足元。 美しいパフォーマンスで、また気合いも演技の数倍の1日だったと思います。彼とてもかっこよかったです。 これでこの価格で観て良いのかな? 
エスパーダの杜海さんと、まゆみさんのメルセデスは、先日のスペインを見ているせいで、全く違和感なしですし、以外と(って失礼と思いますが・・)キャラが立っていて合って来ていると感じます。

 プロローグが終了し、1幕が始まります。友人たちが入ってきて、続いてキトリ。 嬉しさより「近い」が感想です。私は9列目に居ましたが、舞台の目線とちょうど合う高さだと感じます。 ダンサーが膝をつくと少しこちらが高くなりますが、1列目はオケピも無い為(目線はポワント?)、1人が通れるか・・ぐらいなので、9列目と言うと空間距離で7Mないくらいですので、ひろみさん(もちろん他のダンサー達も)の表情のすべてが観れる状態でした。
 これ以上ないくらいのテンションで狭い舞台に入ってきたキトリは、町の中心人物。舞台全体がキトリのパに手拍子、タンバリンのリズムを刻みます。 本当に幸せそうなひろみさん(ここで私は既に満足モード全開)。なにがあっても、起こっていても「いいじゃん」って感じの舞台は、とても明るく手作り感いっぱい。 でも芳賀さんバジルが来てからは舞台が締まりました。 彼も並々ならぬテンションで頑張っています。全幕3回の休憩を挟み終了しましたが、少し残念なのが、ひろみさんが、3幕グラン・フェッテの見せ場で落ちた事でしょう。彼女のその後の口惜しさの表情が物語っていた様に感じました。 芳賀さんはキチンとフォローしていた様ですが、段取りと少し合わずじまい。また大円団の前、珍しくひろみさんが芳賀さんに声をかけている様子がありました。「大丈夫?」って言ってたように感じました。暫く指パッチンのダンスの所では芳賀さんの様子がおかしいと思われましたが、その後見事な状態を魅せてくれていたので、大丈夫な事を祈ります。

とても満足しました。
みなさん、ほんとうにお疲れ様でした。
でも、カーテンコールはもう少しあって欲しかったです ^^;;
  




2009年5月28日木曜日

5/28 Prokofiev 

 
 忘れっぽい私は、既にジョン・ノイマイヤー版『ロミオとジュリエット』の一部欠落状態。楽曲だけが頭の中でリピートしております。 残念ながら、初見であった今回。 

ヴァンヤ・プソタ振付 (1938年初演、ブルノ歌劇場バレエ団)
レオニード・ラブロフスキー振付 (1940年初演、キーロフ・バレエ)
ジョン・クランコ振付 (1958年初演、ミラノ・スカラ座バレエ団)
ケネス・マクミラン振付 (1965年初演、英国ロイヤル・バレエ団)
wikiからの情報ですが、ヌレエフ版が抜けている ^^;; )

など、有名な版を観た事が無い私ですが、Sergei Sergeevich Prokofievの素晴らしい楽曲は、どうしようもなく愛しています。 翌日からも、ミラノ・スカラ座、ロイヤルオペラハウス、パリ・オペラ座と次々にとっかえひっかえ、DVDを見続けています。 また、出かけているときは、CDを放す事が出来ず、殆ど聴き続けている状態。寝室のパ・ド・ドゥの場面、また、ジュリエット最後の時を思い出し、1人の時は知らずのうちに涙が溢れていました(今日)。 最近以前好きだった、マライア・キャリー等聞くことも少なくなり、少し聞いただけでも、やっぱりバレエ音楽に戻り、そのシーンを思い出しては物思いに耽ります。 少し危ないかもしれませんが、仕事以外ではめっきりindoorの生活。

「騎士たちの踊り」で出てくるのは、シャルル・ジュドの雄姿
「寝室のパ・ド・ドゥ」のフェリ
「キャピレット家の舞踏会」前のロミオとジュリエット(ノイマイヤー)の2人へのピンスポット
「バルコニー」のルディエールの幸せな表情
「修道僧ロレンスの庵」へ向かう直前のフェリの微動だにしない演技
「キャピュレット家の霊廟のなか」でのスザンネ・グリンデルの狂気の姿
さよなら公演のフェリ、ロベルト・ボッレの「バルコニー」
「極秘結婚」のスザンネ・グリンデルの朱赤の衣装のコントラスト
マダムキャピュレット/ギッテ・リンストロムのディボルトを無くした時の狂気
「マントヴァでの夢からさめた」ルグリ・ロモリのパ・ド・ドゥ
「キャピレット家の舞踏会」でパリス・ジュリエットのパ・ド・ドゥで魅せたフェリの愛くるしさ
「結婚衣裳を着せられ時」のルディエール
・・ もうこんな状態。

それぞれでProkofievは、壮絶なドラマを作りました。
バレエと楽曲が、これ程見事に結びついた、または感情に訴えかかる演目は無いのではないでしょうか。暫くは、続きそうです。
 

2009年5月24日日曜日

5/24 デンマーク「ロミオとジュリエット」 vol.2

 
 前回金曜日と同じキャスティングで、本日も、デンマーク・ロイヤル・バレエ団「ロミオとジュリエット」を観てまいりました。初見の時より、やはり慣れてきています。前回の記憶違い、新しい発見などいろいろ感じたところの多い舞台。また先日はオペラグラスを忘れていたせいも有り、細かい表情などが全然見えなかったのですが、とても勿体ない事をしたようです。

キャスト
キャピュレット家
  キャピュレット夫人:ギッテ・リンストロム
  キャピュレット公:モーエンス・ボーセン
  ジュリエット:スザンネ・グリンデル
  ロザライン:エイミー・ワトソン
  ヘレナ:セシリー・ラーセン
  エミーリア:ディアナ・クニ
  ティボルト:マス・ブランストルップ
  乳母:イェッテ・ブックワルド
  ピーター:イェンス・ヨアキム・パレセン

モンタギュー家
  モンタギュー夫人:ルイーズ・ミヨール
  モンタギュー公:フレミング・リベア
  ロミオ:セバスティアン・クロボー
  ベンヴォーリオ:アレクサンダー・ステーゲル
  バルタザール: オリヴィエ・スタロポフ

キャピュレット家の使用人
  サンプソン:アルバン・レンドルフ
  グレゴリー:クリスティアン・ハメケン
  ポットパン:バイロン・マイルドウォーター
  ルチェッタ:エレン・グリーン
  グラティアーナ:ブリジット・ローレンス
  カミーラ:ヒラリー・ガスウィラー
  ウルスラ: ホリー・ジーン・ドジャー
  ネル:マティルデ・ソーエ
  スーザン:エリザベット・ダム

モンタギュー家の使用人
  アブラハム:ジェイムズ・クラーク
  アンジェロ:グレゴリー・ディーン
  マルコ:エリアベ・ダバディア
  シルヴィア:エスター・リー・ウィルキンソン
  フランシス:レベッカ・ラッベ
  マルガレータ:サラ・デュプイ
  ポーリーナ:レナ=マリア・グルベール
  リヴィア:アマリー・アドリアン
  マリア:ジュリー・ヴァランタン
  ほか、ロザラインの召使い、キャピュレット家の護衛、キャピュレット家の舞踏会の客、モンタギュー家の護衛

  僧ローレンス:コンスタンティン・ベケル
  エスカラス(ヴェローナ大公):エルリング・エリアソン
  マキューシオ:モーテン・エガト
  パリス伯爵:マルチン・クピンスキー
  娼婦
    イモーガン:キジー・ハワード
    ヴィオレンタ:マリア・ベルンホルト

旅芸人の一座
  イザベラ: ティナ・ホイルンド
  ヴァレンティン:ジャン=リュシアン・マソ
  ルシアーナ:アナスタシア・パスカリ
  ラヴィニア:ジョルジア・ミネッラ
  アントーニオ:クリストファー・リッケル
  ビアンカ:キジー・ハワード
  セバスティアン:セバスティアン・へインズ
ほか、ヴェローナの市民、花娘、元老議員、商人、守衛、会葬者、司祭、修道士、修道女
デンマーク・ロイヤル・バレエ学校の生徒   協力:東京バレエ学校
指揮:グラハム・ボンド
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 今日は、スザンネ・グリンデル、セバスティアン・クロボーの表情をできるだけ観る事に集中したし、ストーリ、解釈などをいろいろと考えながら見ていました。 スザンネ・グリンデルのジュリエットは、少しだけですが好きではないのかもしれません。何事も立ち向かって行く姿勢が貫かれています。もちろんジュリエットはロミオとの愛を貫き通す為にだけ、行動の本質があるのは理解できます。・・が、時々ポイントになる表情をオペラグラスの覗いてみた結果、あまりにも表情が「負けるものか」的な強さがどうしても馴染めません。 私はフェリのジュリエットを愛しています。このジュリエットは勿論、表現のベースは同じだと思うのですが、そこに迷い、自身の無さ・・それが如実に伝わり、それが切なく、涙を誘いますし、このふつうの少女と青年のドラマとして「ロミオとジュリエット」が成り立っている様に思っておりました。

 今回、こんな強靭な心身を持ったジュリエットだと、なにがあっても切り抜ける事も出来るのではないか・・と思えるくらいに特別なジュリエットに様に感じられます。もしかして今もって納得は出来ないのですが、クリスティーナ・ミシャネックからの変更点。 芸術監督が観せたかったのは、スザンネ・グリンデルに変更した理由がセバスティアン・クロボーにあるとすると、何となくですが理解出来るのではないでしょうか。 なぜならセバスティアン・クロボーのロミオは運命を背負った感じがしない。 ← ここがポイント。 ロミオは両家を仲直りさせる星の下に、また見方によっては死を背負った運命を感じていたいと思います。彼の若さ、また無邪気さはその表現にやはり未だ無理があります。 ミシャネックのジュリエットを観ていないので何とも自信がないのですが、表情を見る限り、対照的なジュリエットと思います。

などなど書きましたが、本日も涙うるうるです。(強く印象に残った所を書いてみます)

■1幕・舞踏会へロミオ一行様が入場するシーンですが、アップフロアー(と呼んでいるが不明)でジュリエット1人が現れます。ベンヴォーリオとマキューシオはもう中へ、舞台はスポットが当たった前のロミオと後ろのジュリエットのみ、楽曲がドラマチック。忘れられないシーンです。 ノイマイヤーの布石として観客はしっかりと受ける必要があると感じました。 (このシーン大好きです)
■1幕・階段から滑り落ちるのは、初日失敗と思いましたが、演出でした。
■1幕・舞踏会がはねてキャピュレット公、夫人、ティボルトが参列者を送るのですが、送り終わった後に夫人がティボルトに抱きつきます。 あれれ? キャピュレット公が労いをかけるべきではないのでしょうか・・なんて考えていました。
■2幕・街の喧騒の中、エスカレートした双方の間で、事故か意図かマキューシオが絶命したのをきっかけに、ジュリエットとの極秘結婚の喜びも吹っ飛び、ロミオがアップフロアまで追い詰め勢いのまま、殺害。昨日も書きましたが、このシーンは迫力がありますし、ティボルトの死をこの上ないドラマに仕上げたノイマイヤーの感性の素晴らしさに酔いますね♪
■3幕・ジュリエットの寝室では、明日の結婚式に向けての準備といちばん大切な、本人の承諾を取りにキャピレット公、同夫人、パリス、乳母が登場します。ロミオとの愛の為のエンディングストーリーが始まります。ジュリエットはパリスとの結婚を「承諾した」と嘘をつき、キャピレット系の踊りが続きますが、理性では分かっているものの感情との間で、(気が変になる直前をとても巧く表現しています)パリスを拒絶します。強い気持ちがひしひしと伝わります。これだけの強い拒否の表現は初めて観ました。でもなにか悲しみでは無いのが不思議でした。
■3幕・墓室の中、ジュリエットが目をさましてからの数分間の素晴らしさは本当に、(少しだけ大袈裟に言うと)一生忘れれらないかもしれません。 墓室はもちろん明かりが無いので、ジュリエットは怖さを表現します。これは、入口(過去に立ち入った事があるのでしょう、階段も有る事を知っている様でした)に向かい扉を開ける事が出来ない絶望感。 ティボルトの死体をみておののき、絶望しかけた時にロミオを見つけ縋るように、走り出します。 この一連の表現は素晴らしかったと思います。そこからが絶妙です。ロミオを抱きかかえ、(毒薬ではなく)ナイフで自殺したことを温かい血液で感じたと思います。彼の死を前にして絶叫する。 やはり迷いが無いジュリエットは一気に自殺する。 本当にロジカルな組み立てに男性的な思考と、これを見事にこなしているスザンネ・グリンデルに感動しました♪

ってザッと書いてみましたが、もちろんその他にも良いシーンは山積。たった2回ではこれ位稚拙な事しか書くことが出来ない私ですが、次に機会がある時は外せないプロダクションになった事は間違いないと思います。 まずは、ノイマイヤーに、また素晴らしいタイトルロールのスザンネ・グリンデル,セバスティアン・クロボーに、マキューシオ:モーテン・エガト他、関係者にブラボーをお送りします。
もちろんNBSさんにもね(お約束♪)
  

5/24 グルジア国立バレエの気になる話題

 
WEB Mailで
こんな記事が来ていました。
2010/2/26(金) アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ団 「ロミオとジュリエット」

 チケット販売状況
  友の会  2009/10/4(木)~
  一般   2009/10/18(日)~
  開催日 2010/2/26(金)
  時間  開場: 17:45 開演: 18:30
  会場  アクトシティ浜松 大ホール
  料金  S席-12,000  A席-9,000円  B席-6,000円  学生(当日指定)-1,500円
  お問い合わせ (財)浜松市文化振興財団 053-451-1114


以前このサイトでも紹介(こちら)していますが、2010の私的な大事な公演です。
ニーナがグルジア国立バレエ団と再来日します
でも、そういえばそろそろ話題出てもいいのに、なぜアクトシティ浜松 大ホール なの?

ぜんぜん行けそうもありませんし、東京でもそのうちにNewsにしてほしいし、公演は絶対行って欲しい
詳細は全く分かりません。東京の招聘はJapanARTSの筈。

でも国内は少し落ち着いたのでしょうか?
大臣婦人になってしまった、ニーナに芸術監督の仕事、マネージメントは上手くいっているのでしょうか?
ニーナ絡みでは、気になることがいっぱいです。

早く教えてほしい♪

5/24 デンマーク「ロミオとジュリエット」追記


前回の続き・・・ から
 
 2Fからの鑑賞ではなかなか、誰がティボルトか、ベンヴォーリオか、マキューシオか全く途中まで不明でした。本当のこと言うと、キャピレット家のパーティがある場面でもキチンと認識できていませんでした。ロミオはブルーの衣装であることを見ておいて良かったです。全然ロミオらしい部分が判りませんし、私だけかもしれませんが、見失う事が多い1幕でした。またローレンス神父が冒頭で出て来て、ロミオが階段で「肺炎?」って心配すると記載がある為、判別は出来ましたが、何と若い神父(読んでなかったら下っ端の見習が外で祈っている様に見えるよ)・・ロミオとは親友(とありますが幼馴染ですね・・この姿は!)らしいのですが、本当にマクミラ版ほかでも固定概念があったので少しびっくりしました。今回のNBSのキャストでも本当に登場人物の名前の多さにビックリするやら、なにせシェクスピアを超えると記載があるとおり、一座には原作では名前が付いていないようですが、ノイマイヤーはポイントには全て名前を付けてしまったようです。イザベラ、ヴァレンティン、ルシアーナ、ラヴィニア、アントーニオ、ビアンカ、セバスティアンです。イタリア系、スペイン系他なんとも雑多な一座らしい命名♪ 楽しいですね。日本人的な発想では、赤組・青組的な色分けが望まれますし、マクミランもそうした様に、衣装の色遣いが少しだけ分かりにくい事を感じますが、本来の生活では、普通かもしれませんね(今になってこじつけてみると)

 舞台セットは昨日少し書きましたがとてもシンプルかつ効果的の為、少し覚えている範囲で書いてみます。 2.5M位のアップフロア・手すり・柱付きの通路が半分以上にせり出し、階段がついてセットが構成されています(他には広場を仕切る石柱)。これが、バルコニーにも変化し、広場の一段上を現し、キャピュレッ家の重圧感を演出します。概ねこれと、数枚の効果的なセットだけです。勿論ライティングの妙は言うまでもありません。この数枚の個体は、たとえば、△に○の穴があいている(家は△と□で表現出来ると思います)のですが、広場から見たローレンス神父が所属する教会の壁を現し、一度暗くなり上下手から枠が出てくると、もう、教会の中という具合です。
ライトは、オレンジとブラウンタンのグラデーションは夕方の外をイメージさせ、青とスカイブルーは昼、黒は室内、影絵的な場面も多用しています。通常は紗幕で絵画という固定観念とコストを見事に両立されている事に驚きます。
「椿姫」もそうでしたね、それ以上にあの波の高さをあのネオン管1本で表現した「人魚姫」にもつながる事を思い出させます。

ロミオは片思いの相手、ジュリエットの従姉妹のロザラインを階段で待ち伏せています。(この場面が始まりになります)
演出のポイントは
  1幕2場 ジュリエットの浴場
  1幕4場 キャピレット家の舞踏会
  1幕6場 バルコニー
  2幕3場 ティボルトがマキューシオを殺害
  3幕1場 ジュリエットの決意
  3幕3場 ジュリエットの芝居
などでしょうか。それぞれ覚えている事と、感じた事を書いてみます。

 1幕2場 ジュリエットの浴場
     ・こんな少女ジュリエットを考えた事すらありません。私小学校の時に、フランコ・ゼフィレッリ の
      ロミオとジュリエットを観て以来、またフェリのジュリエットを観ていて、正反対な性格を想像していた
      関係で、少しショックを思えました。振り付けはでもとても面白い。
      キャピレットの伝統的なステップを覚える為、練習するも上手くいかないジュリエット
      夫人を大袈裟に真似て友人達とふざけあう姿は、とても可愛く早い展開です。
 1幕4場 キャピレット家の舞踏会
     ・組曲の中でもこの部分は荘厳な音を放つ部分です。(ここで管外さないで!)
      彼の振付けで一番楽しみにしていた部分。マクミランよりヌレエフに近い感じを受けました。
      ロミオがこの舞踏会でジュリエットを見つめて近寄ることの出来ない環境である事をティボルト
      の細かい動きが良く表しています。「ジュリエットに近づく者は誰だ?」でも惹かれあう2人の間
      には無意味。止めるのは、キャピュレット公では無く、夫人・・力強さに驚き♪
      パリスがどうしても悪人に見える。演出意図であればしょうがないが、彼はイメージでは被害者
      であり、育ちも良い男性であって欲しかった。
 1幕6場 バルコニー
     ・このシーンはどうしても冷静に観れない自分。フェリを思い出し、楽曲を聞くだけでバルコニー
      なのに涙が溢れます。振付がどう・・なんて事、本当は少しも覚えていません。明日は観れるかな?
 2幕3場 ティボルトがマキューシオを殺害
     ・ふざけ合いがエスカレートし、ティボルトがマキューシオを殺害するのだが、この演出は事故の様
      に見えます。マキューシオがティボルトの剣に誤って進んでしまった結果です。
      この後、悲しみでロミオは理性を無くし・・いつものストーリは進むのですが、重要なのは、この間
      も”旅芸人の一座”の芝居が入り、まるで少し先の状況を予言します。
      重要なマイムを当人では無く、”旅芸人の一座”に割り当てるしかけはとても気に入った部分。
      もちろん、神父の処で、妙薬の説明も併せ持ちます。
      いよいよロミオはティボルトを殺害。例のアップフロア(ここでは広場の遠方)からキャピュレット
      夫人が狂おしい姿でロミオを攻めたて。2幕が終了します。
 3幕1場 ジュリエットの決意
    ・3幕は葬儀参列のシーンからの始まり。楽曲も無いし暗闇に炎の列が作られ、横たわるティボルトを効果
     的に演出します。このシーンはすごくマッチしてきれいでした。
     もう1つの好きなシーンです。パリスとの結婚を迫られるジュリエットの気持ちは限界に達し(拒否の踊り
     方が凄い)教会まで走ります。大人としてジュリエットの姿が始まりますし、決意をどう見せてくれる
     のか期待していましたが、とにかくジュリエットは神父の元まで走り続けました。倒れるジュリエット。
     もちろん神父から躊躇なしに薬を貰い、帰ります。(このとき少女ジュリエットはもういません)
 3幕3場 ジュリエットの芝居
    ・薬を胸に、「パリスとの結婚を承諾する」とジュリエットは嘘を付き、その後心の迷い無しに服毒します。
     一度決意したジュリエットにもう迷いは無い・・とでも言いたい位の高潔さを以て表現します。
     承諾に乳母も安心し、明日の結婚式の準備です。什器・お料理その他必要な物の行列を確認するもの楽しそう。
     舞台前列の明日の幸せの行列、と舞台奥のジュリエットのベッドは本当に対極的でした。

 表情は2Fなので良くは観れていないのですが、最初の話に戻ると、ロミオはキャピレット家の舞踏会あと位からしか分かりませんし、ベンヴォーリオ、マキューシオは2幕中盤に入ってからハッキリ分かった位です。(遅すぎですね^^;:)
書かなければいけないシーンがあと3つあります。1つは、キャスト陣の事、残りはバルコニーと寝室です。これは改めて明日もう一度鑑賞してからとします。今回ジュリエットが逆になりました。スザンネ・グリンデルとセバスティアン・クロボー。クリスティーナ・ミシャネックを目あてで2日間取ったのですが、芸術監督の意見でジュリエットが入れ替わり、本当は今日見てみたかったです。違うキャストの方が面白みがあったでしょう。

実は今もミラノ・スカラ座 フェリ、コレーラのDVDを観ています。
明日また続き書きます。
  

2009年5月22日金曜日

5/21 デンマーク「ロミオとジュリエット」 vol.1

 
本日、デンマーク・ロイヤル・バレエ団「ロミオとジュリエット」を観てまいりました。今日は余裕を持ったつもりでしたが、ぎりぎりになりとても危なかったです。

18:30開演
会場:東京文化会館

キャピュレット家
キャピュレット夫人:ギッテ・リンストロム
キャピュレット公:モーエンス・ボーセン
ジュリエット:スザンネ・グリンデル
ロザライン:エイミー・ワトソン
ヘレナ:セシリー・ラーセン
エミーリア:ディアナ・クニ
ティボルト:マス・ブランストルップ
乳母:イェッテ・ブックワルド
ピーター:イェンス・ヨアキム・パレセン


モンタギュー家
モンタギュー夫人:ルイーズ・ミヨール
モンタギュー公:フレミング・リベア
ロミオ:セバスティアン・クロボー
ベンヴォーリオ:アレクサンダー・ステーゲル
バルタザール: オリヴィエ・スタロポフ

キャピュレット家の使用人
サンプソン:アルバン・レンドルフ
グレゴリー:クリスティアン・ハメケン
ポットパン:バイロン・マイルドウォーター
ルチェッタ:エレン・グリーン
グラティアーナ:ブリジット・ローレンス
カミーラ:ヒラリー・ガスウィラー
ウルスラ: ホリー・ジーン・ドジャー
ネル:マティルデ・ソーエ
スーザン:エリザベット・ダム

モンタギュー家の使用人
アブラハム:ジェイムズ・クラーク
アンジェロ:グレゴリー・ディーン
マルコ:エリアベ・ダバディア
シルヴィア:エスター・リー・ウィルキンソン
フランシス:レベッカ・ラッベ
マルガレータ:サラ・デュプイ
ポーリーナ:レナ=マリア・グルベール
リヴィア:アマリー・アドリアン
マリア:ジュリー・ヴァランタン
ほか、ロザラインの召使い、キャピュレット家の護衛、
キャピュレット家の舞踏会の客、モンタギュー家の護衛

僧ローレンス:コンスタンティン・ベケル
エスカラス(ヴェローナ大公):エルリング・エリアソン
マキューシオ:モーテン・エガト
パリス伯爵:マルチン・クピンスキー

娼婦
イモーガン:キジー・ハワード
ヴィオレンタ:マリア・ベルンホルト

旅芸人の一座
イザベラ: ティナ・ホイルンド
ヴァレンティン:ジャン=リュシアン・マソ
ルシアーナ:アナスタシア・パスカリ
ラヴィニア:ジョルジア・ミネッラ
アントーニオ:クリストファー・リッケル
ビアンカ:キジー・ハワード
セバスティアン:セバスティアン・へインズ

ほか、ヴェローナの市民、花娘、元老議員、商人、
守衛、会葬者、司祭、修道士、修道女
デンマーク・ロイヤル・バレエ学校の生徒
協力:東京バレエ学校

指揮:グラハム・ボンド
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

どうしても、セルゲイ・プロコフィエフの楽曲が生で聞きたくて、『ロミオとジュリエット』を購入・・と言う方がきっかけです。もちろんフェリの『ロミオとジュリエット』の影響。そもそも舞台を観たことの無い私にとって、この演目は本当にスペシャルです。 マクミラン版でしか観れないだろう・・ またいつ観れるか・・ と1昨年前、フェリのお別れ公演の時は思っていたものです。 ノイマイヤーと言う事で、2回分購入し、本日の至りましたが、結果的にやっぱり観れて良かった。冒頭、楽曲を聞くだけで「愛するフェリ」の事を思います。今日は2階正面席だったので、とても良い席だった事も含め、心地よいのですが、集中していた為と思われますが、疲れました。 振付がとにかく語り出します。 「プロコフィエフの無言劇にもとづくノイマイヤーのバレエ」 とパンフレットに記載されています。プロコフィエフがシェクスピアにそうした様に、ノイマイヤーはプロコフィエフの作品を、その音楽を傷付ける事無く創作・・。とあります。 "旅芸人の一座"はとても重要な役割を示しています。またそれぞれ上に記載(っていってもNBSのコピペですが)した通り、芸人一座の1人1人の名前を与えており、実に丁寧に創作している様が伺えます。29歳のノイマイヤーがハンブルグへ招聘されるきっかけになった作品の様です。
彼の作品はバック(通常は一面の絵画的な紗幕)がライティングの光によって、いろいろな表情を醸し出します。 特に美術担当であるユルゲン・ローゼの感性の鋭さが伺えます。
今は余韻でこれ以上書けそうも無いので、明日か日曜に纏めて記録しておきます。

2009年5月21日木曜日

5/21 新国立劇場バレエ『白鳥の湖』 第2回目

 
 本日も新国立劇場バレエ『白鳥の湖』を観てまいりました。だめですね。私追加チケットを結局買わずじまいでした。本日はシアターショップでDVDを購入して今週の土日にでもゆっくり鑑賞してみたいと思いますが、それより生舞台を買い損ねた悔しさでいっぱいです。せめて真忠さんの舞台が観たかったのですが、あいにくとデンマークの「ロミオとジュリエット」が入っており、危なくブッキングする所。 「ロミオとジュリエット」は待ちにまった演目ですし、やはり今回は縁がなかったのでしょう ( -_-;;

キャスト
【オデット/オディール】 スヴェトラーナ・ザハロワ
【ジークフリード王子】 アンドレイ・ウヴァーロフ
【ルースカヤ】 湯川麻美子

 ロートバルト: 貝川鐵夫
 王妃: 西川貴子
 道化: 八幡顕光
 王子の友人(パ・ド・トロワ): 本島美和 丸尾孝子 芳賀 望
 小さい4羽の白鳥:さいとう美帆、本島美和、寺島まゆみ、小野絢子
 大きい4羽の白鳥:川村真樹、丸尾孝子、堀口 純、小村美沙
 スペインの踊り: 寺島まゆみ、楠元郁子 芳賀 望、中村 誠
 ナポリの踊り: 高橋有里、大和雅美 吉本泰久
 ハンガリーの踊り: 西山裕子 マイレン・トレウバエフ
 2羽の白鳥:川村真樹、大湊由美
新国立劇場バレエ団

 前回と全く同じキャスティング。 プルミエ・ソワレを購入している私にとって、これで終わるのはとっても残念でなりません。やはりと言うか、昨日とは”一転”しておりました。さすがです って言うか期待通り。 美しいザハロワが、幸せオーラ満載のウヴァーロフ、観ているこちらをとても幸せな気分にしてくれました。でも3幕終幕から4幕の冒頭部分、こんなにダンディでクールなウヴァーロフを観てしまうなんて・・・。

 仕事が詰まっており劇場に着いたのはぎりぎりでしたが、一応問題なく間に合う事ができました。アレクセイ・バクランが相変わらず(すごく)熱の籠った指揮をしております。私の席からは彼の息使いと併せて、いろんな音が聞こえてきます。もちろん彼の情熱によるものですが、楽曲と合っている所が・・・また素晴らしい♪ (今回たった2回でしたが、よい演奏を聞かせて頂けたと思います)

 プロローグは置いておいて、今日はテンションが全然初日の公演とは違う様です。良い予感は当たり♪ この組曲では、2番目に好きなワルツが始まると同時に、マイレンの素敵な姿が・・あっ(もちろん埋もれるわけないけど)・・と思っている間にウヴァーロフがやけに嬉しそうに登場。頭の中でワルツをなぞりながら進みます。
 初日も感じましたが、やはりトロワは意外と芳賀さんの体幹がしっかりキープできてない事が多いように感じましたし、彼自身も女性2人と、とても踊りにくそうな感じがしておりましたし。・・以前の芳賀さんはそんな感じは強くは思いませんでしたが・・・。突っ張りすぎている脚、着地で痛めなければなんて思う位(素人の私がこんなこと書くことは間違いなのかもしれませんが) です。八幡さんは先日あんな意見書きましたが、今日は体が切れていましたね。跳躍力が素晴らしい、努力している感が・・っていう印象。 それそうとキャスト表を見ていて気が付きましたが、吉本さんは24日に道化でした。(で↑の悔しさに繋がる訳です)

 今日も前回以上(平常心がより彼女を引き立てます)に大湊さんには「おめでとう」を言いたいと思います。美しい、少しだけザハロワ似(って今日思いました)の彼女はとても素敵でした。随分と進化してます。 演じている要素より未だ可愛い系でしょうか、少しだけ華を感じさせてくれるダンサーになったと思います。裕子さん、マイレンは、今日も絶好調。少し遅れる彼の指先と、少し進む目線・・。眉間に力を込めて決める姿と対照的に、歯をむき出して楽しそうな笑顔のギャップが、もちろんパートナーをひきたてつつドキドキさせてくれます。この時間はやはり至福です♪
 あと小至福は小さい4羽の白鳥、スペインで・・またコールでも出演されている、まゆみさん。コールにいると彼女はとても目立ちます。とにかく上手過ぎる。キチンと音に合わせて、遅れることなく、正確(多分)に踊っている姿が誰よりも目立ちます。また小さい4羽の白鳥では、新国立劇場でも個性の強い4人の中でもしっかりとした存在感を感じますし、スペインでは、楠元さんのペアを結局観れなかったという印象。 本当に不思議さんですね・・まゆみさんは♪
小野さんもとてもきれいで上手な方ですね。コールの中で何度か見つけました。黒鳥のときの一番後ろの時の多く、すぐに見失ってしまいます。彼女はまゆみさんとは逆かもしれませんね。
もう一度書きますが、川村さん、大湊さんは大好き♪
 残念なのがナポリでしょうか。高橋さん、大和さん、吉本さん。彼もこの2人ととても踊りにくそうな感じを受けました。

 ザハロワは期待以上でした♪ 美意識とテンションの鬩ぎ合いがある時彼女は、観ていてとても躍動感にあふれます。もちろんオディールの場面ですが、絶妙なタイミングをウヴァーロフは捉え、あと瞬間遅かったら、落ちると言う所までの間の取り方は、やっぱり止められません。いつもザハロワなりの完璧な形を私は期待していますが、 前回は、やっとポジションに入れていた感が強かったのですが、今日は観てて気持の良い入り方でした。 「これ」です。瞬時に背中の柔らかさを使いアラベスクの足のラインと並行な腕。 いつもながらため息。 こちらは過呼吸になる位です。多分集中してて息をしていないのだと思います。(笑) オディールに愛を誓った後の悲恋は、時に哀れさ、悲しみ、を感じさせるのが常道と思っておりましたが、今日のウヴァーロフはこの瞬間も、クールでダンディ。なぜそう観えたかは本当に分かりませんが、とにかくそう見えてしまいました。 稚拙な言葉で表現するなら「オデットを傷つけてしまった」でしょうか。 いつもはそう、「自分は何と言う事を」と、1人称で自分の愚かさを思うのですが、「他を思う愛」をウヴァーロフに感じた事、・・とこじつけてみました。 この方が私的に少し大人的に思った訳です。 ・・やっぱり稚拙でした。 それにしてもかっこ悪い場面(ともすればマザコンまで行く時アリ)が、そう見せつけるウヴァーロフのオーラが素晴らしかった。
 
なんともさみしいのですが、『白鳥の湖』はこれで終了します。
またまた来年も観ることができます。牧先生はやはり商売上手なのでしょう
 
明日は「ロミオとジュリエット」です。楽しみ♪

2009年5月19日火曜日

5/19 新国立劇場バレエ『白鳥の湖』 第1回目


 本日は、新国立劇場バレエ『白鳥の湖』を観てまいりました。GWも明けて、とても気候が良いのですが、例のインフルエンザの記事も出ていた様に、マスク組が多いのかと思いきや・・そうでも無かったようですね。そのうちに東京にも、蔓延するかと思いますが、気をつけましょう。特にダンサーの皆様も♪
上の記事を確認した時に、面白い小ネタです。→ こちらから

久しぶりなので忘れていましたが、牧版の白鳥の湖は2幕構成で、1,2幕を1幕、3,4幕を、2幕に集約して時間を短縮しておられます。幕間はオケが止まり、本当に間延びしている感が否めません。しまいには、お尻も痛くなるし、お話も意外と感動に欠ける内容である事、今日改めて認識しました。

キャスト
【オデット/オディール】 スヴェトラーナ・ザハロワ
【ジークフリード王子】 アンドレイ・ウヴァーロフ
【ルースカヤ】 湯川麻美子

 ロートバルト: 貝川鐵夫
 王妃: 西川貴子
 道化: 八幡顕光
 王子の友人(パ・ド・トロワ): 本島美和 丸尾孝子 芳賀 望
 小さい4羽の白鳥:さいとう美帆、本島美和、寺島まゆみ、小野絢子
 大きい4羽の白鳥:川村真樹、丸尾孝子、堀口 純、小村美沙
 スペインの踊り: 寺島まゆみ、楠元郁子 芳賀 望、中村 誠
 ナポリの踊り: 高橋有里、大和雅美 吉本泰久
 ハンガリーの踊り: 西山裕子 マイレン・トレウバエフ
 2羽の白鳥:川村真樹、大湊由美

新国立劇場バレエ団

 大湊由美さんおめでとうございます。以前『カルメン』ミカエラで拝見した時から、久しぶりのソロヴァリエーションだと記憶しておりました。今日はとても丁寧に踊ってらした事、嬉しく思いますし、これから役が付くことを願っております。2羽の白鳥、川村さん、大湊さんともとても素敵でした。
またまゆみさんのスペインは、やはりまゆみさんらしいスペインでした。
今日はなんと言っても、ハンガリーの踊りの裕子さん、マイレンのかっこよさでしたね♪ もう私ったら”顔”がにやけていたかと思われます。

 久しぶりのザハロワ、美しいオデットを期待しておりました。今回感じたのはザハロワの体調でした。先日ガラ公演を終了して、すぐに新国立の舞台でしょう。かなり疲れているのでしょうか? 怪我などしなければ良いと思いますが。本当にご自愛頂きたいとおもいます。でも彼女の事、尻上がりに体調を整えてくれる事でしょう。気遣いしているウヴァーロフは、今日の舞台では充実オーラが全然ありません(彼はすぐに顔に現れるので大変分かりやすいダンサーだと私的に認識してますもので・・・)でした。 何度か、”小さい4羽の白鳥”はこの4人(美帆さん、本島さん、まゆみさん、小野さん)で観た記憶がありますが、本当にこの4人のヴァリエーションは美しいです。私はこの小さい4羽の白鳥から、1幕終了のコーダまでが本当に好きですが、今日は何となく集中出来ずにいました。別に他の事を考えてた訳ではないのですが、やはりザハロワの絶妙なオデットが居なかった事が原因と考えます。

 今日の書き方では、全然良くない様に書いてしまいましたが、もちろん美しい舞台♪。ウヴァーロフは牧版を完璧にこなしています(逆に難易度が低すぎて彼の素晴らしさを引き出せていないと感じます)。男性陣の中での完璧な王子を魅せて頂く事ができました。以外ですが今日の舞台を観て、八幡さんの道化の品に難ありかもしれません(っと感じ入りました)。稚拙な私の鑑賞で、どうしてもボリショイの道化の素晴らしさが頭から離れません。やはり新国立劇場バレエの道化の第1キャストは私的には吉本さんです。舞台を観ててドキドキさせて頂くこと・・これが先天的にもって生まれた才能・・が、今はとても価値あるものに思えています。もちろん私の好みの問題ですし、ダンサー自身を非難するものではない事を付け加えておきます。アラジンの時の彼はもちろん、小野さんとのペアリングを素敵でしたし、この方向で進むのであれば、頑張って欲しい逸材です。牧版お勧めの、ルースカヤ・湯川さんも美しいですね。(このヴァリエーション自身はどうかとおもいますが)
それと、やはり気になりだしたらどうにもなりませんが、終幕の王子・オデットの最後のパ・ド・ドゥの振り付けが何とも違和感があります。去年の白鳥の湖でも感じましたが、今年再確認した次第です。うまく説明は出来ないのですが、同じルーティンの繰り返しが多く、ダンスで何を訴えかけて居るのか、感情が空白になります。 もちろんこの場面では、ロットバルトとの対決前であり、王子とオデットの会話、オディールとの誓いが間違いで、愛してるのはあなたであり、ここに誓いたい・・・と感じるシチュエーションを思われますが同じルーティンの繰り返しでは、なんとも面白みがありません。 ここはなかなかUPDATEされないようです。

明日はひろみさんのオデットの日ですが、私は観に行くことができません。もともと購入できなかった事が大きく、スケジュールも取れなかったので泣く泣くパスしました。
もう一度明後日のソワレ公演を取っております。今度はキチンと書きます。