2008年12月10日水曜日

12/9 ボリショイ vol.4『明るい小川』に絶倒





 本日は、ボリショイ・バレエ日本初演の『明るい小川』を観てきました。18:20からのプレトーク、実は楽しみにしていましたので、仕事を早くから抜けて、しっかり聞いてきました。 岩田さんも登場していて、彼とてもシャイさ露呈。 復活の本人ラトマンスキーも先日より、力が入っている事♪ とても19:00スタートとは思えない勢いで話していました。 初演からの躓き、再開の意味、登場人物の説明、明るい小川農場と言うこと、忘れていけないのがシェスタコービッチの事・・・他。


明 る い 小 川  2 幕 4 場  

音楽 : ドミトリー・ショスタコーヴィチ
台本 : アドリアン・ピオトロフスキー
     フョードル・ロプホーフ
振付  アレクセイ・ラトマンスキー
美術 : ボリス・メッセレル
音楽監督 : パーヴェル・ソローキン
照明 : アレクサンドル・ルプツォフ
振付助手 : アレクサンドル・ペトゥホーフ
指揮 : パーヴェル・クリニチェフ
管弦楽 : ボリショイ劇場管弦楽団


ジーナ (ピョートルの妻) : エカテリーナ・クリサノワ
ピョートル (農業技師) : アンドレイ・メルクーリエフ
バレリーナ : マリーヤ・アレクサンドロワ
バレエ・ダンサー (バレリーナのパートナー) : セルゲイ・フィーリン
アコーディオン奏者 : デニス・サーヴィン
初老の別荘住人 : アレクセイ・ロパレーヴィチ
その若作りの妻 : アナスタシア・ヴィノクール
ガヴリールィチ (品質検査官)  アレクサンドル・ペトゥホーフ
ガーリャ (女学生) : アナスタシア・スタシケーヴィチ
搾乳婦 : アンナ・アントロポーワ
トラクター運転手 : イワン・プラーズニコフ
高地の住人 : アントン・サーヴィチェフ
クバンの作業員 : バトゥール・アナドゥルジエフ
高地の住人たち :
 アントン・クズネツォーフ
  セルゲイ・ゼレンコ
  ロマン・シマチェフ
  ロマン・ツェリシチェフ
クバンの作業員たち :
 ユーリー・バラーノフ
  ワシーリー・ジドコフ
  セルゲイ・ミナコフ
  アンドレイ・ルィバコフ
ジーナの友人たち :
 アナスタシア・メシコーワ
  クセーニヤ・ソローキナ
  ヴィクトリア・オーシポワ
  アンナ・ニクーリナ
  アンナ・オークネワ
  チナラ・アリザデ


 100%の抱腹絶倒です。明日も観に行きますが。チケット持ってて良かったです。多分フィーリンのシルフィードはもう見れないかもしれませんし、この初見でのインパクトは、とてつもなく大きいものでした。こんなエンターティメントがバレエに存在していた。ソ連と言う底の厚さがすごい♪ まず良くわからない配役名は、初演のキャストをもじってつけているそうです。~良く分からない! バレリーナ、搾乳婦、高地の住人、品質検査官、初老の別荘住人にその若作りの妻 でしょ。 名前らしい名前は4人だけ。 明る小川はソ連時代の農場の名前「明る小川農場」ですって。いいな♪・・ その中に1つの世界があって社会が存在する。当然いろんな職業人がいてその配役がストレートな名前となっている。 そんなちいさな社会に慰問(この言葉も古い)にきたバレリーナとバレエダンサーの浮気事件の物語です。 純粋にバレエとして見る事なんて意味をなさない楽しさ。ディヴェルティスマンの連続と主役級のソロ、早い音楽と一流の技術で笑わせる。とてつもないアレグロのパ・ド・ドゥなんて初めて見た気がします。なにしろさすがボリショイって感じで、ジーナ(オデットを観たのを忘れる位)とピョートル(メルクーリエフだから嬉しい)の息の合った所は、全てフィーリン・シルフィードの”一駆け”に持っていかれた気がします。(シルフィードをこんなに普通可愛いと思ったことないですから・・) またアレクサンドロワの男前さ、フィーリンとの掛け合い(と言いたいぐらい言葉が見える)が、素敵であと何回も観ていたいと思います。
 クリサノワとアレクサンドロワが、同じステップを踊るのですが、これがまた素敵。格の違いは確かにありますし、質自体も違います。重心がピタッと決まるアレクサンドロワはキトリ、オデット・オディール、バレエダンサー何を観ても関心します。またクリサノワは今回改めて、やっぱり好きになりましたし、彼女を今後観ていたいと思います・・が今日のインパクトが強すぎて、しばらくクリサノワは「明るい小川農場」のジーナです。

 これが本当にシェスタコービッチ?・・のプロローグから幕が開くと、これぞソ連・・みたいな幕。ベージュと黒で、中心に鎌と地球儀。黒抜き文字で、社会主義的スローガン「コルホーズの女性は偉大だ」「トラクターと託児所は新しい村の原動力だ」など、「バレエのまやかし(プラウダの書評←これは?)」が大きく書かれており、それが上がると、稲穂ではなく、小麦の園(っていうかわかりませんが・・)なんとも素敵なシチュエーションで、クリサノワが登場します。1幕目から全開のアレグロは、なんでここでこれかな・・なんて考える時間も与えず、ちゃんこそばの様に、素晴らしいダンサーの技術がみれます。この人数を集める層の厚さと、これだけのバカバカしいと思わない(本当にみんな楽しそう・・なので嬉しかった)一生懸命さは、今年のハイライトですし、今年観れて幸せです。でもこれ配役されて凄くうれしいと思います(って感じさせてくれました)
あと終盤でのアレクサンドロワとクリサノワの仮面の場面もなんとも素敵。

多分文化会館、ほぼすべての人が笑顔になっていたような気がします(あくまで気がします)
シェスタコービッチの楽曲は、信じられないくらいの陽気さとバレエでの相性を感じさせ、ボリショイ管弦楽には素晴らしい音量で聞かせて頂く事ができました。

最後は上の絵で終わってくれるのですから、幸せ倍増かも♪

明日もっと真剣に書きます。
今日は、少し遅くなってので明日に備えます
  

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