2010年3月28日日曜日

3/27 新国立劇場バレエ 『アンナ·カレーニナ』 3回目




  続けて、ソワレも観てしまいました。エイフマン・バレエのプリンシパル達を初めて拝見です。 先行アトレでの購入では日本人キャストのみの販売だった為、急きょ1枚買い足したもの。結果的にはとても良かったと思いました。でも、もともとのシーズンチケットは、ソワレでの購入だった筈なのに・・・、少し騙されている感じもしますが、まっいいや! 幸せだから・・


【振 付】ボリス・エイフマン
【音 楽】ピョートル・チャイコフスキーなど
【装 置】マルティニシュ・ヴィルカルシス
【衣 装】ヴャチェスラフ・オークネフ
【照 明】グレプ・フィリシチンスキー
ボリス・エイフマン
【芸術監督】牧 阿佐美
【主 催】新国立劇場

キャスト:
   【アンナ】ニーナ・ズミエヴェッツ
   【カレーニン】セルゲイ・ヴォロブーエフ
   【ヴロンスキー】オレグ・ガブィシェフ
   【キティ】堀口 純
   新国立劇場バレエダンサー ほか

写真
ニーナ・
ズミエヴェッツ
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オレグ・
ガブィシェフ
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セルゲイ・
ヴォロブーエフ
写真
堀口 純


ニーナ、オレグ、セルゲイ、3人の・・・と言うより、
完璧な「アンナと2人のアレクセイの物語」を観せて頂く事が出来ました
(アンナ&アレクセイ・カレーニン、アレクセイ・ヴロンスキーの事です)

・・・・ 欲が出ますね♪  、プリンシパル達は素晴らしい物語で最終となりました。そうニーナも思っていたよりも以上に大きく新国立劇場の男性陣の中に入っても目立ちますし、調和としてはゲスト組的な違和感さえ覚えます。・・・っで、欲の話としては、エイフマン・バレエの来日でしょうか。そもそも映像で観た衝撃はやはり舞台全体の調和と個性。 もし機会がありましたら楽しみにする事と致し、この舞台、明日1回を楽しむ事としましょう。
最後のカーテンコールでの彼女の気遣い、舞台マナーは素晴らしいもの。とても賢者なのではないでしょうか?


ソワレ短評:
  骨格の違いを改めて感じます。骨盤が地面と垂直な日本人ダンサーと、前傾のあるゲスト達。 これは1分で感じます。アンナが舞踏会に出かけるシーン。息子セリョージャと別れ夫アレクセイが漆黒のコートを妻にはおらせます。腕を通し、肩をすくめ愛する息子を思いながら、幸福を再認識し、腕を組み1歩1歩、歩き始めるのですが、胸骨から歩くニーナにわたしは参りました。素敵でした。この後でも「この姿」が、何度も頭の中でフラッシュバックしております。 始まりです。やはり弦楽セレナーデが、先程も涙した "色" と全然違っている。ほんと・・幸せに満ちている。アンナの心が生きている。 ニーナのアンナとセルゲイの夫アレクセイは、幸福の家族愛で舞台を作っていた。とてもエレガントな役作り。小説で読んでいたやぼったい年老いた公僕感なんて、ちっとも無い。いい♪
  暗転し、続いている弦楽セレナーデは舞踏会の表の美しさを十分に醸し出します。そう、あくまで表であり、その事は十分心得てるわよ・・って言わんばかりにニーナのアンナは颯爽としているし視線に気を配っている。リフトが高い。一目で2人が判る。オレグのアレクセイ・ヴロンスキーは、キティと気まぐれに踊っており、(今まで気が付きませんでしたが、)あのスピードの中で、手にキスをしている余裕さえ、なんだか「きまぐれ」に映ってしまう。 ヴロンスキーとアンナの出会いが合わさった。待っていたのはこの感じ。一瞬の出会いを物語にすることの(むずかしさを感じる事の)できる才能と出会えた事は、鑑賞の中でもほんとうに幸せの一言に尽きる。 2人のニーナ、ズミエヴェッツとアナニアシヴィリ。不思議な感じ。このニーナは身体能力の高さを感じる半面、先程書いた才能全開で迫るし、なんとも容姿が抜群に美しい。あの舞台では、3人ともって言うより、全体が舞踏会ではキラキラしてたし、楽曲がとても優しく聞こえる。オレグはやっぱりヴロンスキーであった。ソロの美しさは青年の颯爽とした華となるし、その後に続く群舞たちの贅沢感にも十分に対抗可能。本当に彼の美しさを堪能した。この舞台はやっぱり凄い事になる感じがこの時点でしました。

凄かったのは、何点かありますが中でも、
  2幕最初のトロワですが、カレーニンが詰め寄り、ヴロンスキーが庇い、アンナが犠牲の上の決断をし、最大の悲嘆と最高の幸福という対象的なシーン ・・と言う簡単なストーリが、とんでもなく迫力で織りなされていました。あっけにとられたし、涙する事も出来なかった。って言うのがほんとの処。修羅場の筈です・・がきりきりした緊張の中でも静かな感じがしました。前に観た2回と真逆な感覚。感情をむき出しにし、カレーニンが結婚と世間体の間で苦悩する姿、人妻であるアンナを横取りする事が目的化しているヴロンスキー、嘘の無い感情と女としての愛を手に入れる事に必死になるアンナ・・なぜ静かなの? 小説をきちんと読めばわかる事かも。(でも新国立バレエのダンサーが違ってたのはなぜ?)宗教を信じていなかったカレーニンが許す事の偉大さを知る。って処だったのでしょうか。でもかと言って許す中に緊張感を張り詰めるのは論外。理由は理性。やっぱり公僕であるカレーニンの演技が光る場面で有った事は確かなのでしょうし、関係した2人・アンナとヴロンスキーの脇がしっかりと、このシーンを織りなした。ブラーヴォ♪

  2幕、義勇兵達は、自慢話で大盛り上がりをしておりますが、ヴロンスキーが1人苦しんでいます。その後のソロはアンナを手に抱く事が出来ない苦しみだと思います。このソロが有って、その後のトロワ、イタリアの幸福、ねたみと続く、とても大切な場面。また新国男性陣を敵に回し受けて立つ場面。 オレグのヴロンスキーは凄かった。前にも書きましたが、やっぱりポイント。

  1幕、特質すべきは息子セリョージャへの視線と愛情の表現。愛しい最後の諦める顔をオペラグラスで覗いて観たのですが、優しいし、やっぱりその悲嘆が美しい。以外でした。わたしの彼女への思いの事。本当に変わりました。(って今まで全然知らないのですが、映像で観てた感覚)上でも書きましたが、舞台人としての賢明さを兼ね備えた人と思いました。 また2幕でのヴロンスキーへのイタリア旅行でのいとおしさと、その瞬間反転したイライラ感。徐々に猜疑心の塊となっていくアンナ。 ぺテルスブルグの社交界に戻ったアンナの孤立。ヴロンスキーさえ、もう庇う事を諦めてしまっている。ヴロンスキーの足に絡みつき、眉間を寄せ、そんなアンナについに、自身のした事の後悔を感じ始めます。まるで言葉を語ってしまった様にアンナは感づきます。アンナの嗚咽。苦しい位の切羽詰まった場面です。本当に凄いとしか言い回しが出来ないのが残念。

こんな場面、公演観れて幸せなのです。
とっても苦しいけど、久しぶりに牧先生に感謝です
今日はマチネの休憩時間に牧先生ホワイエで見かけました。
声をかけたいと思いましたが、しませんでした。

でも、この演目の選択にとっても感謝したいです
新国立劇場バレエのみなさまも、とっても輝いているし、とくにマイレンの明るさにも参った・・しました。本当に芸人です。
上手いし面白い。(将校全員で、酔っぱらっている場面)
明日1回を残すのみ、楽しみますし、気力で乗り切ります

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