2010年3月4日木曜日

3/3 ジゼル アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ




本日は、たぶん今年一番楽しみにしていたニーナの舞台でした。文化会館とゆうぽうとで、それも土日主体の全5回の公演。間が空いて寂しさもありますが、まずは今後の事も鑑み理解しようと思いました。公演が行われれば私は満足ですし、なにせニーナ&ウヴァーロフの最高のコンビです。ファジェーチェフ版のジゼルは初見ですが、私にとって良い舞台になるのは事実 ・・ だと思い上野へ・・・・

JAからの抜粋:

≪ジ ゼ ル≫  全 2 幕  (2時間15分)

2010年3月3日(水) 19:00~21:15  
2010年3月10日(水) 19:00~21:15  

音楽 :  アドルフ・アダン
台本 :  テオフィル・ゴーチエ,
ジュール=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュ
振付 :  ジャン・コラーリ,ジュール・ペロー,
        マリウス・プティパ
振付改訂:アレクセイ・ファジェーチェフ
改訂振付補佐:タチヤーナ・ラストルグーエワ
装置・衣裳:ヴャチェスラフ・オークネフ
照明:  パウル・ヴィダル・サーヴァラング
指揮:  ダヴィド・ムケリア
管弦楽: 東京ニューシティ管弦楽団

<出  演>
ジゼル : ニーナ・アナニアシヴィリ
アルブレヒト : アンドレイ・ウヴァーロフ
ベルタ(ジゼルの母) : テオーナ・チャルクヴィアーニ
アルブレヒトの友人 : ユーリー・ソローキン
公爵(バチルドの父) : パータ・チヒクヴィシヴィリ
バチルド(アルブレヒトの婚約者) : マイア・アルパイーゼ
ハンス(森番) : イラクリ・バフターゼ
ジゼルの友人 : アンナ・ムラデーリ,ニーノ・ゴグア
            ニーノ・マティアシヴィリ,エカテリーナ・スルマーワ
            ニーノ・アルブタシヴィリ,エカテリーナ・シャヴリアシヴィリ
パ・ド・シス : テオーナ・アホバーゼ,ニーノ・マハシヴィリ
            ラーナ・ムゲブリシヴィリ,リーリ・ラバーゼ
            ワシル・アフメテリ,オタール・ヘラシヴィリ
ミルタ(ウィリの女王) : ラリ・カンデラキ
ウィリたち : ニーノ・ゴグア,アンナ・ムラデーリ 
(2幕目から誰かが変わったようです。アナウンスが有ったのですが聞き取れませんでした)

待ちにまって、ついに始まりました。こんなに幸せを頂けた『ジゼル』初めて。また2時間15分+長い長いカーテンコールとニーナ&ウヴァーロフの幸せそうな顔。またまた全然合わないJAさんとの幕引きタイミング。 花束を持ち、閉まり行くカーテンへ向けて歩く、残念そうな(忘れられない)顔のニーナ。レヴェランスが慣れてないダンサー?って感じって言うより、ニーナに気を使う団員。それを気遣いで返す主役。 でも思わずスタンディングオベーションとブラボーコール。上野から電車に乗ってもうるうる来てる程、またにやにやが思い出される・・これが今日の感想でした。 ほんとうに本当に幸せ♪

ファジェーチェフ版は、楽曲の構成もかなり違っていました。きちんと説明は出来ないのですが・・・ ごめんなさい。ダヴィド・ムケリアさんは、グルジア、バトゥーミ歌劇場の芸術監督と主席指揮者なのだそうです。 緩急自在に鳴らすタクは、トパ・ド・シスで初めてゆっくりした間を取った音が鳴りました。”そう言う事?”って感じながら、パ・ド・シスを観ていたのですが、少し無理があった。 でも次のタイミングは、アルブレヒト&ジゼルのパ・ド・ドゥで・・もうぴったり。こんな遅いテンポで、2人の気持ちが音の間と重なり合い、気持ち良い。 ヴァリエーションでも緩急のテンポは見事。音楽的な感受性を持ったダンサーにとっては、面白味のあるマエストロでしょう。

1幕村の風景で、ジビエの差し入れをベルタに渡すハンス。おお~いきなりの具体性。「ジゼルは居る?」、応対した母は居留守で断ってしまった。イラクリ・バフターゼは端正な顔だち。舞台が狭い。 アルブレヒトの登場です。友人は気にしています・・もちろんその姿をこれからの行動。剣とマントを隠すのは友人の役目。ジゼルの家の横の空き家に隠すのが常と私は思っておりましたが、なんと・・人が住んでいたし、出てきてしまった。女性だ。 住人は「そんな・・そんな危険物は預かれないわ」、考えるアルブレヒトは「そうだ、お金で解決!」って事で、友人が住人にお金を渡して完了。少しゴージャスなアルブレヒトが、家のドアをノックした。とても若々しい、愛らしいニーナの登場。元気、陽気、ポジティブな言葉が全て当てはまるニーナのジゼル。 恋をしてしまう予感も少ししつつ、セーブする”こころ”を見事に演じている。 パンフレットに『ニーナはシャンデリア』(内容は全然違います。人間性について書かれております)と言う記事が出ていましたが、それはあたり♪  
ハンスへの嫌悪感とアルブレヒトへの恋心。花占いの結果にでも気にならないくらい幸せ感。 もう止まらない・・気持ちがだんだん増していく。 オケは今日は本当に及第点?。今日はとくにオーボエ(だけは)が素敵な音を出していました。村娘たちとダンスにふけるジゼル。胸が苦しくなる。その様子を細やかな視線でみてたアルブレヒトは、ジゼルへ問いかける、またもうこれ以上無いくらいに優しく抱きよせる。 なんと優しさに満ちた腕。抱きかた。大好きなニーナに向ける楽しそうな笑顔のウヴァーロフ。ほんとうにこのペアは前回のグルジアでも見た通り、良いです。大好きです。ウヴァーロフは一番楽しそうに、またまごころを以って対するのは彼女が一番なのかって、少なくともわたしはそう感じます(ってそんなに観ているわけでもありませんが・・すみません!)

貴族の一行様に休憩場所を探し近づく。ハンスは気づきアルブレヒトが隠した剣を、家宅侵入して見つけ出し裏に隠しました(少しやばいです)。バチルドと父・侯爵は、家の前庭でワインを振舞われしばしの休憩、家来達にも休憩を・・。でもバチルドを選択しないアルブレヒトはなんか分るような・・・。 ネックレスを貰いダンスを披露する筈では?? って思ってたらさっさと家の中へ入っていくバチルドと父。村娘たちと楽しげに湧き立ちそうな瞬間・・様子を伺っていたハンスが、ジゼルとアルブレヒトの間に、間髪切れずに割って入る。うやうやしくも・・一礼。貴族に対するわざとらしい慇懃な態度に、怪訝な表情を浮かべるジゼルへハンスは、「こいつは・・」って声が聞こえる位に激白してしまった。「これでジゼルも、あいつを諦めるはず」と言いたげなハンスに、ジゼルは全く信じないし、アルブレヒトも一応とぼけるから、激情してしまったハンス。(ここの物語はみんな上手かった)。 合図で貴族達が集まってくる、状況的に追い込まれた。開き直っても素敵に見えるアルブレヒトはバチルドに「ご機嫌いかが?」って話している様子。斜め後ろのジゼルは既に壊れかけ。先ほどのハンスの激白は言葉で否定しても、心では理解している。納得は出来ないが事実として現実を受け入れ始めた瞬間だった為に、この様子がトリガーとなってしまった。ジゼルが変わる。顔が変わる。 あっちを見たり、上を見たり、目線が決まらない。ほんとうに判らないときって「こうなる」って説得力。 さっき迄の愛らしさは無くなり、空を見つめ、信じかけたアルブレヒトにすがり、「私を愛している」と無理にこころを再構成している。できる筈も無く、無理を重ね壊れ、顔つきが変わり、アルブレヒトもハンス迄もスパイラルにはまってしまう。 「あ~こんな筈では・・」って思いもハンスの心が見えてしまう。取りとめも無くジゼルが変わっていく姿をアルブレヒトは見つめ、またハンスも青ざめ、物証となった剣を振り回すジゼルを止める為にハンスは、素手で(腕ではなく)剣を取り上げてしまう。(凄い)もうここまでで私はうるうるでした。死に逝くジゼルがアルブレヒトへの愛を確かめる為に命をかけ失った。

2幕の始まりです。聞きなれない楽曲順。
ミルタのラリ・カンデラキはやっぱり上手いと思いました。わたしは好きなタイプです。怖げな顔も似合いますし、キトリも素敵でしたし。でも少しスタミナ不足なのでしょうか・・今回は。 だいぶ息が上がっていたように感じました。ジゼルの2幕は大好きな幕です。本当にって言うか、以前一番素敵なアダージョだと書きました。そうです、「ジゼルがウィリとなる」部分からが好きなのですが、2幕全体が最近では好きです。 ニーナの身体能力は見た目、衰えを知らない様です。 ジゼルがウィリとなり、ソロが始まります。アラベスクのキープ力と美しさ。パ・ド・ドゥではウヴァーロフとのこれぞ相乗効果。 パ・ド・ブレが絶品、パンシェが美しい、もともと彼女のポール・ド・ブラが大好きなわたしは、ひとつひとつの情景がこころに残りました。 少しJAさんの紹介でもあった機械。(電気の線を合わせて人魂を作る装置、らしいです。) おもしろい効果。 また空を飛ぶウィリ。 少し間のあいてしまった舞台。
 パ・ド・ドゥそれに続くヴァリエーション、ウヴァーロフは倒れこみながらも、拍手に上体だけを起こして答えていましたし、気持ちが嬉しい。 サポートで空を駆けるジゼル。でもジゼルヴァリエーションの時のフォーメーションが悪いのか、舞台が狭いのか?、少し詰まる場面が多い様に感じてしまう。せっかくの舞台なのに・・・♪
鐘の音が響き、朝を知らせます。光だけじゃ無く、音でも。 ジゼルは別れを告げ、またアルブレヒトに花をささげに再び現れ、彼もまた幸せに光とともに包まれ、貰った花を抱えて愛しい人を思います。悲しみでだけで終わらないファジェーチェフ版が少しすきになります。 ほんとうにこれで良かったと思える、またいろいろある『ジゼル』でした。

最初に書いた通りに、こんな幸せな『ジゼル』って良いですね。それとやっぱり書くべきはニーナの人間性なのでしょう。ウヴァーロフの顔は愛でいっぱいですし、感情移入・迫力は何処で見る彼の舞台より素敵でした。団員全員はニーナの舞台である事を知り、彼女に対しての気遣いと、彼女の気遣い。メンバーへ花束から一輪渡している。ウヴァーロフはニーナに花束を捧げます。みんな彼女に戻っていく。 ここには幸福のスパイラルが有る感じがします。確かにコール・ドは上手いとは言い難いし、ソロのヴァリエーションのそう・・なのですが、拍手が鳴りやまないし、スタンディングオベーションは多い。(私もその1人) あっさり終わってしまう舞台も多い中、ニーナは特別。
そういえば、アンケート用紙、今日も書きませんでしたが、こんな項目が・・・
「今後、ニーナ・アナニアシヴィリに踊って欲しい演目は?」 ってこれって普通ではないですよね♪
愛されているバレリーナの証拠♪
「続けて頂ける限り、全て観ていたい」が私の答えです。

明後日は、『ロミオとジュリエット』です。

別に、JAさんの次のバレエ記事。 『ボリショイ&マリインスキー合同公演』の出演者の頭出しのちらしが出ていました。覚えている範囲ですが、ボリショイからは、ザハーロワ、マリーヤ・アレクサドロワ、ワシリエフ、ミハイル・ロブーヒンほか、マリインスキーからは、ロパートキナ、ヴィシニョーワ、サラファーノフ、コールプ、ウラジーミル・シクリャローフあたり迄は覚えておりますがほかと書いておきます。なんとも豪華な名前が嬉しいですね。4月に詳細発表と有りましたので楽しみです。

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