2010年11月4日木曜日

11/3 文化の日・チャイコフスキーイベント


本日、石川県・金沢まで来ております。石川県立音楽堂でのコンサートです。
五嶋みどりのチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」が目当て。
あれれ、今日はオールチャイコフスキープログラムでした。(はっきりとはチェックしてないよ!)
なにせ、みどりのコンサートのみに心奪われておりますたので・・・^^;;
初めてのまち・ホール、たまには良いよ。この石川県立音楽堂はとても小ぶりで残響音も短く、オケにはきついホールと思われます。木の創りの割には篭った感があると感じました。今回オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK):「特別公演」。OEKの管はとても伸びやかで、気持ちが良く、聴いてて幸せになれる。また弦はこのホールの特性をしっかりと踏まえた上で、少し長めに伸ばす。譜面と相当程度対峙した結果だと思う。他の弦も頑張っている姿が印象的で、特に「眠りの森の美女・ローズ・アダージョ」ではチェロのパートは重たくなりがちなのですが、全然♪  本当に良い音を奏でております。チューバが優れており低音が確りしているし、管のレベルが相当に高い。木管も本当にうまい。「白鳥の湖・情景」は本当に最初でしたが、この弦から始まり、オーボエに渡し、ソロが展開しますが、この不安定な音階をオーボエは見事に演奏し切っていた。(白鳥の湖・オープニングではこんな気持初めてかもしれない)このオケ東京は年間4回程度の公演を東京でも行っているようですね♪ ぜんぜん知らなかったですが、これからは、演目にもよりますが、聴きに行きたい事になってしまいましたね。


本日の演目
オール・チャイコフスキー・プログラム
     「眠りの森の美女」より ワルツ、ローズアダージョ、パノラマ(って書いているが知らなかった)
     「くるみ割り人形」より こんぺいとうの精の踊り
     「白鳥の湖」より チャルダッシュ・オープニングの情景
     「くるみ割り人形」より「花のワルツ」
  休憩
     「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」
         ソリスト:五嶋みどり (violin: midori)
  アンコール
     ショーソン「詩曲」
         ソリスト:五嶋みどり (violin: midori)


演奏:オーケストラ・アンサンブル・金沢
指揮:井上道義

パンフからの抜粋:
1988年世界的指揮者、岩城宏之が創設者・音楽監督を努め多くの外国人を含む40名からなる日本最初のプロの室内オーケストラとして石川県と金沢市が創設。~中略~「モーツァルト全曲交響曲公演」・「ベートーヴェン全曲交響曲連続演奏会」など日本各地に留まらず、世界でも評価をうけている。「ラ・フォルジュルネ」ではレジデント・オーケストラとして活躍。

って書いている。確かにそうかも♪
そうだね、東京エリア、関西エリアの他は、金沢の3都市だけだもんね。いろんなレーベルからCDも80以上だしている様なのですが、本日ホワイエに有ったタイトルにあまりそそるものはありません。もったいないよ! 1500円だから欲しかったのに・・1つ迷ったのは、コルサコフの「シェエラザード」がありました・・が、あの伸びやかな管で聴いてみたい衝動に駆られるも、買わずじまいでした。そのかわりって事では無いのですが、みどりの「ベスト」20年のベスト買ってみました。今までも「これは買わないでもいいや・・」って思っていましたが、そう、もう買っていないCDこれ以外に無かったので・・って事です。サイン会もあり、やっぱりここはって感じ?
とっても嬉しい事がありました。アンコールが聴いた事が無いくらいの・・って言うか、これプログラムに乗るよ・・的な初見のショーソンの「詩曲」です。あまりの美しさ、せつなさ・・終わってからの、長蛇の列のサイン会、ついでに指揮者迄。これはとても嬉しい誤算。ソリストと指揮者が同じCDにサインが出来るって感じで、嬉しさ倍増です
今日のコンサートは本当に嬉しい限りなの。本当に幸せな「文化の日」・・たまにこんな幸せがあると、本当に今度が怖くなる。

本題ですが、「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」・・
みどりが登場します。そう私にとって彼女は初見。こんなにドキドキさせてくれるアーティスト、いままでいなかった。恋焦がれてた人に会えた気持ち・・って言い過ぎかもしれませんが、キャラが立った指揮者・井上と登場したみどりはとてもエレガント。なかなか上がらない一礼が、挨拶として、人間としての自信を物語っている・・って言い過ぎ・・これも?
間髪入れずに始まった第一部「眠りの森の美女」からは想像出来ないくらいの慎重さの井上。みどりはチューニングに時間をしっかりと取り、準備完了。
いよいよこの美しい協奏曲が始まりました。第1音から、そう今まで聴いていた歌い方がどんどん流れていく。聞き逃したくないけど、流れていく。感動して浸る時間なんて無い。今までは強靭さばかりを感じていたのですが、今日はとても自由なチャイコフスキー。こんなに緩く?、こんなに自由に?って思いは見事に裏切られ、オケとの会話では強靭なスタンスで答え受け返し、カデンツァでの柔らかさは、聴いたことが無いくらいの優しさで会場を満たしていました。凄い。第1楽章から涙が止まらない。カデンツァでこれ以上ない位にエクス・フーベルマンでピアニッシモと豊かなディミヌエンドを聞かせてくれた後、第1楽章のフィナーレである。から、もう息さえ勿体なくなる。この協奏曲は本当に良く出来ている。こんなに凄いとはほんとうに知らなかった。名曲である所以であろう。知らないこと、感じれ無いことが多すぎる。
終楽章で、みどりが走った。オケがついて行けない。でもみどりはそのまま走り、一瞬で帳尻を合してくる。見事♪
何度か巧く噛み合わないと思う部分は有った気がするが、いやいや私如きが、言う事が可笑しい
それ程の今日の「ヴァイオリン協奏曲」で在った事はは確かな気がする。

指揮者であり、ディレクターの井上は、終了後に会場と会話した。慣れている! また花のワルツの前、おどけて・・魅せた。全然嫌味では無く、この地域で愛されている事を実感した。ここ良いな♪

みどりは長蛇の列のファンを含む観客達に、丁寧にサインをしていた。
本当にエレガントな女性で有ることが分かりました。

また続きは書きます

0 件のコメント:

コメントを投稿