2009年12月4日金曜日

12/3 眠れる森の美女 4回目 (ブラボー♪)

  
 今日は待ちに待ったディアナ&コールプの『眠れる森の美女』です。マリインスキーのこの演目は全くの初見ですし、3時間40分、終演予定 22:10とあるくらい、とてもとても長いのです。でもその分舞台を長い時間楽しめますが、少し体力的な部分が心配だったのですが、問題ありませんでした。 折角の日が雨とは・・・・。 それはそうと、JAさんのBLOGにあった3日間とも、リラの精は エカテリーナ・コンダウーロワと発表があったにも関わらず、3日目、テリョーシキナ&ポノマリョーフの日は、ダリア・ヴァスネツォーワとあります。少しだけ残念ですね♪ それでも赦しちゃうマリインスキー。でもキャスティングは時の運ですし、しょうがありませんね。もちろんどんなリラになるか楽しみですし、2回目の『眠れる森の美女』はもちろん、テリョーシキナ&シクリャローフの明後日です。 (オブラスツォーワのオーロラが東京であったら、もちろん買ってしまってたと思いますね)

眠れる森の美女 プロローグとアポテオーズ付き全3幕

   音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
   振付 : マリウス・プティパ (1890年)
   改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ (1952年)
   台本 : イワン・フセヴォロジスキー
        マリウス・プティパ
   装置・衣裳 : シモン・ヴィルサラーゼ
   指揮 : ボリス・グルージン
   管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

≪出演≫
   オーロラ姫 : ディアナ・ヴィシニョーワ
   国王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
   王妃 : エレーナ・バジェーノワ
   デジレ王子 : イーゴリ・コールプ
   求婚者たち : コンスタンチン・ズヴェレフ
           : マクシム・ジュージン
           : アレクセイ・チモフェーエフ
           : デニス・フィルソーフ
   リラの精 : エカテリーナ・コンダウーロワ
   優しさの精 : マリーヤ・シリンキナ
   元気の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   鷹揚さの精 : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   勇気の精 : ヤナ・セーリナ
   のんきの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
   ダイヤモンドの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
   サファイアの精 : ヤナ・セーリナ
   金の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   銀の精 : エリザヴェータ・チェプラソワ
   悪の精カラボス : イスロム・バイムラードフ
   カタラビュット / ガリフロン : ソスラン・クラーエフ
   家来 : アナトーリー・マルチェンコ
   フロリナ王女 : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
   青い鳥 : アレクセイ・チモフェーエフ
   白い猫 : クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
   長靴をはいた猫 : フョードル・ムラショーフ
   赤ずきん : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   狼 : アナトーリー・マルチェンコ
   子供たち : バレエ シャンブルウエスト (指導:今村博明,川口ゆり子)

小ネタ:本日の変更(劇団の都合)
 サファイアの精 : ヤナ・セーリナ → マリーヤ・シリンキナ
 白い猫 : クセーニャ・オストレイコーフスカヤ → ヤナ・セーリナ に成っていたけど、ヤナ・セーリナはとっても上手いし、ぴったりサイズでした。
クセーニャ・オストレイコーフスカヤどうしたのかな? ケガで無ければ良いのですが・・。 ほぼ終盤に差し掛かってきておりましが、みなさん気を付けて下さい(ケガの場合は、みんな納得出来ると思いますので、無理をせずにね)

 先日に引き続き、指揮はボリス・グルージンさん。彼の指揮はとてもメリハリが聞いていて、マリインスキーのダンサー達も慣れているのでしょうか、フィーリングとしては、楽曲をキャッチアップし対応する姿を何度か目の当たりにしております。特にディアナの感性にも大丈夫でしたし、コール・ド、ソロイストの人たちも、テンポに対するキャッチアップは全然OKです。オーケストラ付きのバレエ団が少し羨ましく思いますし、でもこれが本来の姿なのでしょう。 なぜってダンサーのポテンシャルを十分にひき出すことを目的としているからです。 簡単♪ だけど、日本に無いことが悔しい思いです。

 装置、衣装はシモン・ヴィルサラーゼさん、パンフレットを読んでて、セルゲーエフ版はパステルカラーに変化した・・という記述がありました。1幕のワルツのコール・ドのグリーンの美しいこと。今日の一番気の引いた衣装はゴージャスな国王、王妃の幕毎に違う、色使いと金刺繍。 1幕目が花紺です。 少し明るい目のベルベットベースに金色のアラベスク模様(つる草の絡み具合が込み入ったものに・・など)。 各妖精たちは、オレンジ、もちろんリラは・・思いつくところはヴァイオレットです。 2幕はもちろんグリーン系「草緑」。男性コール・ドは若草色と生成+パステルグリーンの上下。女性はパステルグリーンの上下プラス生成と、とことんこだわりの色彩を場面ごとに使える豪華さに目を奪われます。3幕目は臙脂色。王妃のドレスはパール系の白をベースにしたもので、これも刺繍が凝っている。 極めつけは、3幕で、オーロラが着た、ロングのウエディングドレス。(わたし、オーロラのウエディングは初めて見ました) デジレとオーロラは3幕結婚式の登場では、クラシックチュチュではありませんでした。 長いトレーンを引いて(2人の子役がトレーンベアラーとして出演)金と生成の刺繍がびっしり入った純白のドレスでした。 ここはもしかするとオートクチュールの域かもしれません。 数年前(映像でしか見たことありませんが)、クリスチャン・ラクロワがデザインした衣装が話題となりましたが、今回の衣装も本当に豪華。? 豪奢っていう方が合うかな? もちろん被り物を得意とする?マリインスキー、長靴をはいた猫 、狼、ほか・・・・ いや・・とにかくすごいに尽きました。

本題です
とっても長いと予測していた3時間40分でしたが、全然大丈夫♪ そんな事無い!

 何度かディアナの舞台を鑑賞させて頂いておりますが、今日の舞台は最強、最光(高)でした。 もう言葉を書くとすると、描いた端から、陳腐になる気がして仕方ありませんし、こんなキラキラしたディアナを観たのは初めてでした。マリインスキーでのプリンシパルとしての姿なのですね。 舞台の一体感で言うと、美しいコール・ドとロシアバレエの優雅さを堪能する事ができたましたし、主役のオーラとして、ディアナとコールプの完璧なペアリング(本当にオーロラを愛している感 満載)が挙げられます。サポートの上手さはディアナがあって120%になると感じます。 特に3幕でのコールプの目線はオーロラを放しませんし、美しい(ジークフリートとは大違いでした)。 オーロラは本当に姫としての、(ローズアダージョの時と比較にならない位に)輝きを放っていました。 豪華な舞台装置・衣装、楽曲のテンポと盛り上がり、オーケストラの出来以外は申し分ないでしょう。上に書いたとおりです。 脇を固めるソロイスト ディヴェルティスマンの出来は、これもそれぞれ満足です。フロリナ王女は愛らしいし、エフゲーニヤの技術のベースは楽曲である事が確認できた。コンダウーロワはどちらかと言うと、技術さんです。楽曲を上手く捕まえる事ができれば、私的には「First Soloists」です。でも彼女は既にFirst Soloistsなのです。ヤナ・セーリナは今回特に目立つ存在。 足が上がる。 楽曲にも乗れるし、たぶん2010/10の公演では、マリーヤ・シリンキナと併せて観ることが出来る気がします。

 ディアナの今日のオーロラは一言でいって完璧に見えました。併せて(やっぱり爽やかな王子とはいかない・・)妖しいデジレ王子も全開。やっぱりこの2人が素晴らしい。今日はこの2人が世界で一番好きになった夜です。また気持ちよかったのは、文化会館に集まったお客さまたちはコンダウーロワとオブラスツォーワにも特別な温かさを持って接していましたし、今日の舞台は奇跡的な舞台。先日と言い、今日といい、本当に良い舞台を連続で観せてくれているマリインスキーバレエ団の素晴らしさにブラボーをお送りしましょう♪ スタッフも出待ちの人たちが多い中、毎晩遅くまでの仕事にも大変感謝したいです。(今日は終了遅かったので早々に帰りましたが、家へ着いたら書くことが出来ない時間でした)

 何度かうっすら涙目になる位の方心状態になる過程での幾つかのシーンを書いてみます。もちろん劇場の中、休憩時間で収まらない位に高揚している気分は、外の風に当たりたくなります。これで少しは落ち着くことが出来た感覚。
 その① ローズアダージョ (詳細未書)
 その② 森のパ・ド・ドゥ (詳細未書)
 その③ 幕間のバイオリンソロ (詳細未書)
 その④ 結婚式のパ・ド・ドゥ (詳細未書)
 その⑤ 今日も遅くまで頑張っているJAさんと、サインが大変な2人 (詳細未書)

 わたくし事ですが、今日は周りを一切気にせず、適当な処でスタンディングオベーションになってしまいました。また本当にほんとうに、初めての「ブラボー」コール。どうしようも無く言いたくなる時はあるものですね♪ 以前、フェリの引退公演では、紛れてエセ「ブラボー」コールをしたのですが、今日は確かに2人に向かって声をあげている状態でした。それも2回も! やっと4年目でのデビューとなりました。

今日は画像の整理もできておらず、遅いのでこれくらいにしますが、時間がある時にはまた続きを書くこととします ・・

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