2009年12月5日土曜日

12/5 眠れる森の美女 5回目


  写真はJapanArts バレエブログから
   http://ja-ballet.seesaa.net/article/134779351.html
 もし掲載に対して問題がある場合は連絡ください  


  今日はJAさんの招待で『眠れる森の美女』を観ることになりました。 マリインスキーのこの演目は前回のディアナ・ヴィシニューワ&イーゴリ・コールプの出来が余りにも濃密過ぎだったせいか、先入観に気をつけてリセット状態で観なければ・・と言う心づもりで会場に入りました。やっぱりとてもとても長いのですが、今日はテリョーシキナのほやほや感のあるオーロラを楽しみにしておりました。 
 ところでJAさんのサイトですが、「白い猫はヤナ・セーリナと長靴をはいた猫はグリゴーリー・ポポフ」の写真が出ておりました(写真左)。やっぱり可愛いし、でも舞台では感じませんでしたが、どちらかというと美人系ですね♪ サラエファーノフの画像とサイン会の情報もあります。握手で立ち上がったりと、彼はさすがですね。ソーモワとの舞台でなければ、テリョーシキナとのペアリングでもう絶対観ていたと思います。

眠れる森の美女 プロローグとアポテオーズ付き全3幕

   音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
   振付 : マリウス・プティパ (1890年)
   改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ (1952年)
   台本 : イワン・フセヴォロジスキー
        マリウス・プティパ
   装置・衣裳 : シモン・ヴィルサラーゼ
   指揮 : ボリス・グルージン
   管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団
   
≪出演≫
   オーロラ姫 : ヴィクトリア・テリョーシキナ
   国王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
   王妃 : エレーナ・バジェーノワ
   デジレ王子 : ウラジーミル・シクリャローフ
   求婚者たち : コンスタンチン・ズヴェレフ
           : マクシム・ジュージン
           : アレクセイ・チモフェーエフ
           : デニス・フィルソーフ
   リラの精 : ダリア・ヴァスネツォーワ
   優しさの精 : マリーヤ・シリンキナ
   元気の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   鷹揚さの精 : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   勇気の精 : ヤナ・セーリナ
   のんきの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
   ダイヤモンドの精 : アナスタシア・ペトゥシコーワ
   サファイアの精 : ヤナ・セーリナ
   金の精 : アンナ・ラヴリネンコ
   銀の精 : エリザヴェータ・チェプラソワ
   悪の精カラボス : アントン・ピーモノフ
   カタラビュット / ガリフロン : ソスラン・クラーエフ
   家来 : アナトーリー・マルチェンコ
   フロリナ王女 : マリーヤ・シリンキナ
   青い鳥 : アレクセイ・チモフェーエフ
   白い猫 : クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
   長靴をはいた猫 : フョードル・ムラショーフ
   赤ずきん : エレーナ・ユシコーフスカヤ
   狼 : アナトーリー・マルチェンコ
   子供たち : バレエ シャンブルウエスト (指導:今村博明,川口ゆり子)

今日もクセーニャ・オストレイコーフスカヤは降板ですね。代役、変更などはっきりとはアナウンスを覚えておりません。すみません

 前回、ディアナ&コールプに対して体現と言う言葉を使いました。もちろん間違いでは有りませんが、「正統」と言う意味に於いてはテリョーシキナのオーロラは、とにかく「正統派」であり「美そのもの」でした。全てのソロ・バリエーション、パ・ド・ドゥが音に正確に消化されていますし、バランス感覚、指先から足先迄のライン、腕と首筋のラインが、本当に素敵でした。目線なんてもう最高です。完璧なラインを持って観せて頂く事ができたと感じます。もちろん昨日同様、テリョーシキナにはスタンディングでお送り致しました。ディアナなどに於いても1つ1つパが繋がらない事、なにせ3時間以上のプログラムですし当然あります(彼女は、小さな事を気にさせない高品位な質で相殺されますが)。 が、テリョーシキナは圧倒的な技術と演技で、ローズアダージョさえ笑顔と余裕をもって4人の交代をそれぞれ終了しましたね♪ もう何が来ても、どんなに難しいパも彼女の技術と演技に於いては無駄だと感じるくらい。3幕のグラン・パ・ド・ドゥまで途切れることのない正確なバランス感覚で軽くクリア。

 今日はわたし一度、過呼吸気味になりました(となりの人に、のぞき込まれて恥ずかしかったです)。「オーロラの登場」です。登場自身はそれほどでもないと思っておりましたが、逆に意外と地味だったので、「やっぱり」的な感覚を持っておりましたが、4人から1本の花をもらい、足を高く上げるパート(全然バレエのパの名前を知らない私でした・・バレバレです)があるのですが、そのタイミング(日本語で”ため”)美しいこと、・・・吸った息を吐くことが出来ずにいました。ボリス・グルージンさんは本当にこのパートをゆったりと振りました。完全にシンクロしたアダージョは本当に美しい、言葉では表現出来ない位の出来と感じました。それぞれがつながり、オペラグラスで覗いてても無駄と思える動きが無く、バレエと感じないくらい自然な時間の流れです。 これのあとはこうして・・・ をあの安易度のパの中で、崩れずに踊り切るテリョーシキナでした。

 そう、ここまでテリョーシキナの事を書いた訳ですが、ウラジーミル・シクリャローフとの息が違い過ぎるし、音感が合っていないと感じました。悪しき意味のヘテロフォニーを奏でている2人。互いは素晴らしいのに、組だすとスピードが落ち、つまらなくなる。 彼自身あまり知らないのですが、ソロでの彼はそれはそれで、ブラボーに値する技術を備えております。 ・・・がそれは持って生まれた感性ですし、違いは大きい。特に3幕グラン・パ・ド・ドゥではその相性の良し悪しがはっきりと出る様な気がします。昨日のペアを観ているから余計にそう思うし、ここはディアナとコールプだったらなんて思いってたりしました。 2人でのサポート付きのピルエットが回れないし、合わないし、伸ばすアームにシンメトリーな形が出来ない。瞬間的に合わないし、もう少しこのペアには長い時間が必要なのかもしれない。 などと今日思いました。 というわけで、本当に勿体無い舞台。でもテリョーシキナのこの素晴らしいオーロラを観れた事はJAさんに感謝♪


ところで、ここ最近チラシを受け取って無かったので気がつきませんでしたが、来シーズンの国立劇場バレエ(新芸術監督・ビントレー就任)の演目が一部発表されております。
詳細はわかりませんが、下記の記載でした。
  2010年10月  ビントレー振付 「ペンギン・カフェ」 ← 全く知りません
  2011年5月   ビントレー振付 「アラジン」  ← やっぱり感です、当然でしょうね
  2011年6~7月 マクミラン振付 「ロミオとジュリエット」 ← これ嬉しいです


来週もマリインスキー週です
みなさん、寒いですし雨などもあり、乾燥は余りないかもしれませんが、お体大切にして下さい♪

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