2010年10月17日日曜日

10/16 読響 第497回定期演奏会

本日の土曜日はとてものんびりした日となりました。
スクロヴァチェフスキのブルックナー、大変楽しみにしていた演目と、土曜日
良い組み合わせです。特に開始が18:00って、あまりお昼から動くのはって感じなので


演目:

  • シューベルト/交響曲第7番 〈未完成〉
  • ブルックナー/交響曲第7番

   指揮:  スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ

   演奏:  読売日本交響楽団
   場所:  サントリーホール



楽しい日でした。シューベルトとブルックナー、このオケの特徴がハッキリと出て居りました。年会チケットを購入していない私は、本日1F後方で聴いておりました。
シューベルトは、なにせこの第2楽章迄の『未完成』、って演奏も音が・・未完成?
面白い。
スクロヴァチェフスキはこのシューベルトは決して苦手分野ではない筈。いやいや。読響がやはり遠慮している? 響かないし、籠っているし、おとなしい音。逆にブルックナーは、弦5部すべてがのびやかで、よく聞こえてくる。先ほどのシューベルトと緊張感も、伸びやかさも、個性迄も全然違う。このオケは木管と弦が美しいと思いますし、最近特に良いと思っておりましたが、今日のシューベルトは、いけなかった。今日の目的はブルックナーなので、後半でいいやって・・

結果から言うと・・いまどき風に言うと、「マジ凄」でした。
2分かな? 良いと思った人と、そうでも無いと思っていた人

一部のスクロヴァチェフスキ ファンは、やはり終了後も拍手を送り続けていた。本当にスクロヴァチェフスキって言うより、ブルックナー好きの私にとっては至宝とも言いたいテンポだった。彼の腕から指先から音が鳴っているのが見える。いつもの席ではあまり気にしたことは、無かったのですが、今回真後ろなので、良く見えた。本当に出したい音色・テンポ・音量の意図を汲み、読響は本当に良く鳴らしていたし、気持ち良かった。

第1楽章の始まりはそうでもなかった。先ほどと同じかなって思っていたのですが、ぜんぜん。
後半からの凄さっていったら度肝を抜かれた。こんな風に鳴らすのか。短い宝石のような小節が組み合わされた主題が本当に美しく、もうここから私は入り込む。本当に弦が素敵なオケ、とてもつやつやしていて、特にチェロ、ヴィオラが美しく鳴っているのが判別出来る。
第2楽章、ワーグナーの葬送の主題。最後に救いがあり、聴く人も同時に救い上げてくれる。ここを聴くのは大変集中が必要です。でもそんな心配は今日は不必要です。彼は1楽章から続く、不安、悲しみ、どん底を見事救ってくれていました。

第3楽章、壮観な楽章です。誇り高く鳴り響く管は見事ですし、それを繋ぐ弦も優美です。
第4楽章、この楽章はブルックナーの終楽章として一番好きな交響曲です。


今日の公演は全く間延びが無く、凄かったの一言です
良い感動が出来ました
スクロヴァチェフスキはゆっくりと棒を下し、終了です
オーディエンスはそれを待つ決心をして、同じ感動を味わうことが出来た気がします
それにしても、2楽章終了で結構体力的にきつかったけど、本当に感動でした

オケって良いですね

0 件のコメント:

コメントを投稿