今日は、Japan Arts さんの「特別コンサート」、サントリーホールです。何ともハマる命名でしたね。ピアノリサイタルで、ラファウ・ブレハッチをフューチャーした全国公演。2005年ショパンコンクール優勝者のオールショパンプログラムですが、今日は、特別と銘打ち、オケと共に、協奏曲も披露していただくことができました。
詳細はこちらから
http://www.japanarts.co.jp/html/2010/piano/blechacz/index.htm
次回: 10月19日(火)
東京オペラシティ コンサートホール
ジャパン・アーツぴあ 03-5237-7711
[演目]
- 2つのポロネーズ 作品26
- 4つのマズルカ 作品41
- バラード第1番 ト短調 作品23
- ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21
[アンコール]
- ワルツ第4番 op.34-3
- マズルカ op.50-2
- 夜想曲第20番「遺作」
指揮:大友 直人 / 東京交響楽団
ブラボー♪
ポロネーズが始まるや否や、今日の最後を予感出来るだけの出だし。
ちょっと引っかかったのは、聴かせたい気持ちが1つ目(Polonaises Op.26 - I. C Sharp Minor)のポロネーズの前半で、音が強すぎた気がした。 彼は、(ブローシャを読んで)宗教心が強い様で、とても若いのに気持ちが真っすぐさが、本当に絵に書いた如く音に出ている。華やか等では無く、多彩なのでも無く、兎に角まっすぐであるし、前半の音さえ、愛おしく聴こえてくる。左手部分の音がとにかく素敵であり、しっかりとペダルと音を理解している。サントリーホールは2秒はやはり長すぎるのか? ・・ やはり1.5秒程度迄のホールで彼のピアノがきく事が出来れば、最上ではないか・・とさえ思える。たぶんバッハを奏でても気持ち良い気さえしてくる予感!
マズルカは、やはり上手過ぎる。楽しんでされいる。それが気持ちよく伝わるし、マズルカの楽しさをとてもストレートに聴かせてくれる。なんとも珍しいピアニスト。ショパンと言うのに、妙にセンシティブになる事無く、楽しく、それもストレートに聴かせて頂く事が出来ました
早い、(ここまで)早すぎだよ♪
いよいよバラード1番。
感動するんだろうな・・って、このマズルカの感性では、こう予感するしか無い。
私はアシュケナージの劇的なピアノも、ピリスの哲学的な音もどちらも比較的好きなのですが、ポーランド人の優勝者でもある彼の、期待の1音目は・・なんとも言えない位に凄かった。 決して奇を衒う事無く、淀みの無い、若くてとっても愛おしい、胸が締め付けられそうな音を出している。今日は彼を後ろから見ていたのですが、ソロイストに在りがちな、陶酔型ではありあませんね。冷静なのでしょう。見ているより、見てない方が彼の音は数倍も数十倍も伸びやかな音です。
本当にきれいな、純粋な音です。とても感動します。
休憩後は、いよいよ特別演目の、協奏曲です。
2楽章でピ席側で大きな音がした時ぐらいから、少しの間、緊張(・集中?)が解けた気がした位で、ほかは完璧な出来に聞こえたのは、たぶん会場で私を含め何人もいた気がします。
しばらくは、彼の2番は忘れられないだろうな。
第1楽章、大友さんの音を聞いた瞬間から、オケの音が負けると直感した。先ほど迄、ソロであったブレハッチのピアノ、ホールは2秒を待てない程、洪水となっていたし、先のバランスに不安を感じた。・・が、やはり大丈夫・・心配要らないし、私がばかであった。木管とピアノはとてもバランスを保ち、弦とは仲良く、大友さんはブレハッチとアイコンタクトを、比較的多く交わしながらの第1楽章であった。音は完璧。 涙腺は限界であった事は報告します
第2楽章、とんでもなく凄い音を出し続けたユニゾンの美しさは、とっても官能的でさえあった。
返す返す、言いたいのは、マズルカの巧さ。終楽章での彼はとにかく凄い。
音楽性と技術が高い高い次元で、とても無理のないストレートな音として心を揺さぶる
鳴りやまない拍手。スタンディングもちらちら。3曲もアンコールに応えてくれました
ワルツ第4番 op.34-3
マズルカ op.50-2 → 上手過ぎです。音楽性が大好きになりました
夜想曲第20番「遺作」 → やっぱり今年の楽曲ですね、すっかり覚えちゃった
純粋なのかな?
わたしの物差しなどでは全く図る事の出来ないピアニスト。
本当に素敵な、心をうつ音が溢れる
今、思うだけで涙が
今日はこの辺にします
とても素敵な、オールショパンのプログラムでした
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