2010年10月23日土曜日

10/23 第1回目 ボリショイ・マリインスキー ガラ公演


 本日、久しぶりのバレエ公演。本当にほんとうに禁断症状全開。既にこのブログの主旨が違っている状態でもあり、鑑賞範囲が広がっている意味に於いて充実はしておりますが・・って感じです。でも逆にこの週は連続での鑑賞となり、いくらなんでもって感じです。その前に、本日朝、JAのサイトをチェックしたのですが、なんと「上演時間約 3時間40分 (休憩含む)」となっておりました。今回の合同ガラは、都合4回を予定しております為、かなりの長丁場がきになりますね・・こんなに長かったっけ・・って思いつつ、文化会館へ向かう事になります。

 まず〖ボリショイ×マリインスキー合同バレエ〗Aプロです (初見のプログラムはピンクにしております)
 第1部、愛の伝説はDVD等では、ピンポイントで見ることは有りましたが、今回は初見(嬉しいです)。また第2部はほとんどが、色つきになりました。もしかしたら忘れてる事もあるかもしれませんが。第3部はこれで良いのか・・なんて思いましたが、終わってみるとなかなか良い感じかもしれません。あまりその辺の感性が無いわたしの所感でございます♪


はじまりから 《パ・ド・カトル》
では、まずは度肝を抜かれしまたね♪ なんと、書いている事と目で見ることが、こんな状態になるなんて・・私、本当に理解してませんでした。エフゲーニヤ、アンナの若手?の2人にロパートキナ、ステパネンコが、この演目、素敵で無いはずも無く、でもイメージが出来ず、観ると感動もの・・こんな豪華な組み合わせでこの演目を観れるなんて凄すぎる。後は比較的今日は舞台の近くに居たので、良い光景でした。きらきらしてる。そう、スポットが当たる前から、シルエットでさえ、悪くい言うと不気味なくらいの圧倒感で支配されてました。
あまりにきつい、オープニングから
《眠れる森の美女》ですね。ソーモワは相変わらず嫌いでした。やっぱり変わらない音感と、ピルエットでの顔。ここでは、やはり楽曲のうつくしさと、サラファーノフでしょうね。ってあれれ今日のサラファーノフは、雰囲気が大人になりましたかね♪ なんとなくおちついちゃって・・
次は、 アクロバチックペアのオーシポワと/ワシーリエフ
《海賊》ワシーリエフの余裕の8回転と、ちょっと無理した8.7回転、空中技も凄い。でも彼の足、本当にアスリートですね。太過ぎです(美しくない)。ウエストが2本の足の付け根より、20cm以上(想像ですが)も細いってどうなのでしょう。 ところで、ブローシャには、今回面白い事をダンサーに聴いています。
好きな音楽は?
共演したいアーティストは?
挑戦したい演目は?
他の、質問を全員にしております。
もちろん、、互いに名指すこの2人。凄いですね。オーシポワはオネーギン、ワシーリエフはイワン雷帝を其々とということでした。さすがです♪
さて今日一番期待してた演目です
《愛の伝説》です。 テリョーシキナとコールプです。当然ですが、美しい。この2人のコンビネーションは完璧に観えるし、そうですね・・造形の美しさは郡を抜いて逸品です。スキルで言うと一番のコンビでしょうね。この演目のストーリ等全然しりませんが、一応読んで見ましたが、あまり理解を深めることが出来ておりませんので・・この辺で!
《ライモンダ》です。って思ってたら、《ジゼル》でした。
一応後でみてみたのですが、やはり張り紙が有りました。 わたしルンキナが大好きです。以前も書きましたが、やっぱり今回のジゼルも好きなのでした。透明って表現があい、演目によって変わるルンキナ。って言っても個性が通っており、理屈ではなく好きなダンサーなのです。 
ここまででも濃いし、簡単なガラ公演では、あと2演目程度付ければフィナーレを迎えれるくらいでしょうか。まだ1部が終わったばかりです。



20分の休憩と比較的プログラムが短い2部の開始です

《ナルシスへのレクイエム》 です。以前≪ナルシス≫って演目があったらしいです。これは、コレイゾフスキーがボリショイのウラジミール・ワシーリエフへの為に振りつけた演目。そのあとマラーホフなどが受け継いだ有名な演目ですが、これは元の≪ナルシス≫とは無関係です・・ってシクリャローフ談らしいですが、わたしには意味不明です。またこの演目は、「ドリアン・グレイの肖像」に近しいと言っている方が多い(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%81%AE%E8%82%96%E5%83%8F)らしいです。
でもこれ記憶にあまり残っておりません。でも彼が精悍に見えるのも確か。もしこの映画を観ている経緯があれば・・って思います。またナルシスを知ってればなんて思います。


《ライモンダ》です。

ステパネンコとヴォルチコフ、そうですねボリショイのライモンダ、ブリエンヌのマントがカッコ良すぎですね。ほんとうになんか久しぶり感が満載の為、いつもなら思わない事でも少し敏感になっちゃっているきがして。でもこの2人きれいです。
《別れ》 2人の為に振りつけられた演目
エフゲーニヤ、 アレクサンドル・セルゲーエフ 4分程度のものであるけれど、意味が不明です。わかりません。やはりこの演目をこなす2人では無い気がします。ジュリエットを観たいし彼女自身も大好きなのも確か。内容性は無機質なエロとでも言いましょうか。人間・有機的では無い振付が続きます。それぞれのヴァリエーションと、パ・ド・ドゥの構成。簡単ですが、最後がやけにエロっぽい。なりきりエフゲーニヤの本領発揮ですが、やはり私は好きになれなかった。


《タリスマン》よりパ・ド・ドゥ。 これ美しい演目ですね。ニクーリナとロブーヒンの若手コンビです。とってもかわいい。 2人とも今後に期待です。ところで急きょ参戦したニクーリナですが、彼女気にして観たのは初めてでした。でも・・でも意外って感じ。この演目では、あっソーモアタイプって思い、そう気にもしてなかったのですが、3部でのスパルタクスでは感じが違いました。 あと数回観るので少し観察します。 ・・ が多分好きって感じにはならないかもしれません。話変わりますが、エフゲーニヤにしても技術・実力よりスター街道を闊歩してて、あまり巧いとは思えないのに人気ですね。もちろん人気の稼業なので仕方ないけど、私の好みは人気とは少し違うかもしれません。 ← なにを言いたいかと言うと、「失礼を許して」って書いてます。

ああもう終わりだ


《タランテラ》 大好きなバランシン作品です。
とにかく2部の〆としてふさわしい。 楽しいこの2人でこの演目。コケティッシュで巧いから本当に笑う事が出来る私たち。会場は、サラファーノフの1つの合図で、手拍子が始まったり、終わったり。最高です。バレエを楽しめる瞬間です。もっといつも・・はしゃいでいたサラファーノフが、相手とのバランスを考え、テリョーシキナにとても相応しい相手役になっている。人間として尊敬できる気がしてくる。テリョーシキナに最後を任すのはありの瞬間です。



20分の休憩とやっとここまでって感じの3部の開始です

《黄昏のヴェニス》 振付はヴィスクベンコ、音楽:ニンファ、フレーム、ヘーフェルフィンガー、全く初見でしたが、ルンキナ、メルクーリエフのコンテンポラリー。 やっとのことメルクーリエフの登場です。 終わってみると・・いや~~思わず今日初めての”ブラボーコール”でした。 内容は良く覚えてませんが、男性ヴァリから始まり、カーテンが空き女性のヴァリとパ・ド・ドゥって所かな?(間違ってたらまた修正します) ルンキナの女性ヴァリエーションで思わず泣いてました。なにって全然自分でもわかりません。不思議なのです、この演目。頭じゃなくってルンキナ、メルクーリエフの体からこぼれてた思いの純粋さ ・・とでも、言っても良いでしょうか? とにかく無言のダンサーが雄弁に語る今日初めての演目です。
初見でも感じる気持ちの高鳴り
もちろん 《別れ》に感じたものとは対処的です
《チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ》 バランシン作品ですね。音楽がチャイコフスキー・・鉄壁です。
でもここでも、ソーモワ・クリャローフです。コメントは書きません。
《スパルタクス》よりデュエット グリゴローヴィチ版ですね
ニクーリナとロブーヒンの若手コンビ、先ほど書いたとおり全然雰囲気が違う。もしかしてって・・なんて・・そう思った瞬間でした。ロブーヒンは前回公演でも書いているので、ニクーリナの事。彼女はまだまだ鍛えて欲しい。そう背中が弱い気がする。 アラベスクの形が決まったり、決まらなかったり。首が奇麗じゃないから勿体ない。スタイルは神様に特別賞を授かった位に奇麗なのに、生かす為に鍛えて欲しい。
《シンデレラ》よりデュエット ですね。ラトマンスキー&プロコフィエフ
エフゲーニヤとアレクサンドル・セルゲーエフ、これは奇麗だった。シンデレラになりきる事。 そうこの手の演目でエフゲーニヤを観るととても幸せになれるし、すぐに魔法を会場全体にかけてくれる。不思議さんのエフゲーニヤはやはり持って生まれた天性なのでしょう。これからがとても楽しみですね。 彼女の美しさ、本当にそう感じるときは、考え込まないでも役を受け入れられた瞬間からとにかく自然に見えてくる。そう嬉しい時ってこうなの・・みたいに。このときの顔がきらきらしてて、夢の世界で生きている感じ。この瞬間がエフゲーニヤが好きと感じる時間です・・わたし。
《カルメン組曲》より    ビゼー / シチェドリンの楽曲です
メルクーリエフ2回名の登場。まってた。 メルクーリエフは色気がありますね。弱々しくもあり、タフさも持っている。ステパネンコとのカルメンですから、悪いわけが無いしどれだけ集中出来ているかだけでしょう。今日は普通でした。 もちろん高い次元ですが・・
《ジュエルズ》より〈ダイヤモンド〉のパ・ド・ドゥ
バランシン作品 第3幕「ダイヤモンド」 ロシアへのオマージュです。 
楽曲はチャイコフスキー 交響曲3番「ポーランド」から第5楽章他ですね
これ、一瞬で参りました。降参です。
言う事は、何もありません。 (以前観たときそんな感じしなたったし、わたしも成長した?)
ロパートキナ 2度目もやはり至宝でした。
いつも書きますが、何回生きている内に観れるか分かりませんが、考える事は間違いなしでしょうね♪ 
コールプとですが、端正さを引き出し、自身は完璧なフォルムで見せつけます。そうバランシンが考えた女性のためのバレエがウリヤーナで完成される瞬間でしょう。今日は他は何も要りませんし、必要性を感じません。ウリヤーナの女性ダンサー(職業人)としての意志がぎゅっと詰まった、セットです。
いつもであれば、この演目で「瀕死」とかって書きたくなりますよね♪ でも濃いです。やはりウリヤーナのダイヤモンドは世界でも一番でしょうね。今日観る事が出来た事、幸せでした♪
《ドン・キホーテ》よりパ・ド・ドゥ  ゴールスキー版
互いにリスペクトしてる2人、オーシポワ&ワシーリエフの今日最後の仕事。みんなこれだけのメンバーが任せられる2人だけの事はある。もうみんな知っているし、ツボは分かってる。素晴らしい技術です。

今回は、ボリショイの技術、演技が目立ちますね。引き換えマリインスキーは少し演目に恵まれてない?
明日Bプロを再度観てみます。少し形勢逆転してたらっておもいつつ、意味無い事を考えています
本日のプログラムを張ります
上の所感のピンク色は、今日の素晴らしい演目。下は初見を示します。


【Aプログラム】 (ピンクは初見です)
    《パ・ド・カトル》( 振付:ドーリン、音楽:プーニ)
         エフゲーニヤ・オブラスツォーワ(ルシール・グラーン) /
         アンナ・ニクーリナ(カルロッタ・グリジ) /
         ガリーナ・ステパネンコ(ファニー・チェリート) /
         ウリヤーナ・ロパートキナ(マリー・タリオーニ)
    《眠れる森の美女》 第3幕のパ・ド・ドゥ     (振付:プティパ、音楽:チャイコフスキー)
         アリーナ・ソーモワ / レオニード・サラファーノフ
    《海賊》よりパ・ド・ドゥ     (振付:チェクルィギン / チャブキアーニ、音楽:ドリゴ)
         ナターリヤ・オーシポワ / イワン・ワシーリエフ
    《愛の伝説》よりモノローグとアダージョ (振付:グリゴローヴィチ、音楽:メーリコフ)
         ヴィクトリア・テリョーシキナ / イーゴリ・コールプ
    《ジゼル》よりパ・ド・ドゥ  (振付:ペロー / プティパ、音楽:アダン)
         スヴェトラーナ・ルンキナ / アレクサンドル・ヴォルチコフ
ー 休憩 ー

    《ナルシスへのレクイエム》 (振付:スメカーロフ、音楽:マンセル)
         ウラジーミル・シクリャローフ
    《ライモンダ》よりパ・ド・ドゥ   (振付:プティパ / グリゴローヴィチ、音楽:グラズノーフ)
         ガリーナ・ステパネンコ / アレクサンドル・ヴォルチコフ
    《別れ》( 振付:スメカーロフ、音楽:パウエル)
         エフゲーニヤ・オブラスツォーワ / アレクサンドル・セルゲーエフ
    《タリスマン》よりパ・ド・ドゥ  (振付:プティパ / グーセフ、音楽:ドリゴ)
         アンナ・ニクーリナ / ミハイル・ロブーヒン
    《タランテラ》 (振付:バランシン、音楽:ガチョーク / ケイ)
         ヴィクトリア・テリョーシキナ / レオニード・サラファーノフ
ー 休憩 ー

    《黄昏のヴェニス》     (振付:ヴィスクベンコ、音楽:ニンファ、フレーム、ヘーフェルフィンガー)
         スヴェトラーナ・ルンキナ / アンドレイ・メルクーリエフ
    《チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ》 (振付:バランシン、音楽:チャイコフスキー)
         アリーナ・ソーモワ / ウラジーミル・シクリャローフ
    《スパルタクス》よりデュエット (振付:グリゴローヴィチ、音楽:ハチャトゥリャン)
         アンナ・ニクーリナ / ミハイル・ロブーヒン
    《シンデレラ》よりデュエット    (振付:ラトマンスキー、音楽:プロコフィエフ)
         エフゲーニヤ・オブラスツォーワ / アレクサンドル・セルゲーエフ
    《カルメン組曲》より     (振付:アロンソ、音楽:ビゼー / シチェドリン)
         ガリーナ・ステパネンコ / アンドレイ・メルクーリエフ
    《ジュエルズ》より〈ダイヤモンド〉のパ・ド・ドゥ      (振付:バランシン、音楽:チャイコフスキー)
         ウリヤーナ・ロパートキナ / イーゴリ・コールプ
    《ドン・キホーテ》よりパ・ド・ドゥ (振付:プティパ / ゴールスキー、音楽:ミンクス)
         ナターリヤ・オーシポワ / イワン・ワシーリエフ


ここからPSです:



それはそうと、ラトマンスキーの「アンナ・カレーニナ」のプルミエ終了直後のロパートキナは、元気でした
http://www.mariinsky.ru/en/playbill/playbill/2010/10/15/1_1900/
PREMIERE
15
October
Friday
Diana Vishneva in the ballet
Anna Karenina
ballet in two acts after the novel by Lev Tolstoy

PREMIERE
16
October
Saturday
Ulyana Lopatkina in the ballet
Anna Karenina
ballet in two acts after the novel by Lev Tolstoy


次のマリインスキー公演では、是非この「アンナ・カレーニナ」・・ もちろん、ディアナで。 アンナのあの激情する性格はディアナで観たいしぴったりでしょう。前回は『イワンと仔馬』を持って来て頂きましたし、次回は是非新作を観てみたいですね。期待していますね♪ JAさん
併せて今回もブログの更新楽しみにしておりますね


※ところで、サラファーノフが共演したいアーティストは、アリーナ・コジョカルらしいのですが?

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