2007年8月30日木曜日

ロシア・バレエのスターたち Aプロ



今日は、
ボリショイ・バレエ&マリインスキー・バレエ  
『ロシア・バレエのスターたち Aプロ』に行ってきました。

 指揮:パーヴェル・ソローキン,他 Conductors : Pavel Sorokin
  演奏:東京ニューシティ管弦楽団  Tokyo New City Orchestra

   はじまり・・   ・・ ・・・


【ボリショイ・バレエ】
●エスメラルダ  プティパ振付/ドリゴ音楽
エカテリーナ・クリサノワ&ドミートリー・グダーノフ
もともと、『ノートルダム・ド・パリ』(好きな演目です)を題材にした演目で、エスメラルダとフェビュスの第2幕パ・ド・ドゥが踊られました。 エスメラルダは、かなり渋めのモスグリーンの衣装、2幕のパ・ド・ドゥです。コーダではグダーノフのサポートが少し不安定でした。バリエーションが始まってからは、問題なく立て直していました。・・が、カーテンコールのとき、随分と、クリサノワの怒った顔が忘れられません。多分グダーノフがカーテンコールの段取りを間違えたような・・  
クリサノワの感想ですが、特にバリエーションでの小さなタンバリン(黒に長いグリーンと赤のリボン付き)の、音の取り方はとっても素敵でした。トゥで打つ時、最初はタンバリンを確認していましたが、最後の方は客席を見て、余裕さえ感じさせる感じ。なぜパ・ド・ドゥでのあの失敗?って想わせるほどの美しさです。 あととっても仕草がかわいいのが印象です(現実はどうでも)♪

●マグリットマニア  ポーソホフ振付/ベートーヴェン音楽
ネッリ・コバヒーゼ&アルテム・シュピレフスキー
マグリットマニア自体、初見の作品です。2000年初演のベートーヴェンの抜粋で構成されているらしいが、音楽自体が余り記憶から消えている模様。
今回実は、コバヒーゼのジゼルが観たかったのです。 (2005年、カールとのジゼルが話題になっていたので)


マグリットマニアの衣装は、両脇に深いスリットの入りの赤いドレスと白いシャツにサスペンダー付黒フォーマルパンツ、リフトの時間が長かったのが印象的です。コバヒーゼの空気感はとても素敵です。またシュピレフスキーのサポートが軽やかだった印象です。またこの演目初見ですが、ボリショイで一番でした。


●海賊  プティパ振付/ドリゴ音楽
ニーナ・カプツォーワ&アンドレイ・メルクーリエフ
ランケンデムとグルナーラの踊り、昨年の『海賊』はロパートキナで見ましたが、この2人は、またメルクーリエフはなんともかっこ良いです・・はい

●ジゼル  コラーリ振付/アダン音楽
スヴェトラーナ・ルンキナ&ルスラン・スクヴォルツォフ
ルンキナ・スクヴォルツォフ の『ジゼル』アダージョは良かったです。かなりの「ブラボー」コールがかかっており、本当に丁寧に、ていねいに踊ってられました。 アラベスク自体が安定しており見ていてこの短い時間で入り込むことが出来ます。 少しジ~ン・・涙でした。
ルンキナ、これからは少し気になる存在になりそうです。コバヒーゼで無くっても何となく良かった感じがとても幸せです♪

●ファラオの娘  プティパ,ラコット振付/プーニ音楽
マリーヤ・アレクサンドロワ&セルゲイ・フィーリン
第二幕のパ・ド・ドゥ。衣装は紫のチュチュと白地にブルーの胸当て付。特にアレクサンドロワのヴァリエーションは高速かつ複雑なステップがなんとも音楽とマッチしていて綺麗でした。 アレクサンドロワは目を見ると、すごく優しそうな感じがしました。 なんとなく今まで少しきつい系と思っていましたが、カーテンコールのとき、ふっと目が合ったような気がして、優しさがとっても印象的。
また、フィーリンは大好きなダンサーで、やっぱり今回も好きです

●パリの炎  ワイノーネン振付/アサフィエフ音楽
ナターリヤ・オシポワ&イワン・ワシーリエフ
前半・ボリショイ最期のペアの登場です。
オシポワの脚力に・・参りました・・♪ 舞台の上を歩いていないかのう様に空気の中で1人踊っていました。このペアはまだまだ若いのでこれから◎ですね♪ 
2人のトリコロールの衣装は少しどうかと思うけど、特にワシリーエフのヴァリエーションで斜めの角度が観ていてはらはらする程でした。やはりこの企画で初日ボリショイの最期を飾るにふさわしい2人です。 ダンスは第四幕のパ・ド・ドゥ


【マリインスキー・バレエ】
私の稚拙な経験では、マリインスキー引越公演(2006年末)があり、とっても大きな事件でした。
大変美しい大好きなカンパニーです。

●ばらの精  フォーキン振付/ウェーバー音楽
イリーナ・ゴールプ&イーゴリ・コールプ
コールプは少し安定感にかけているような。 そう言えば、ボリショイのトップバッターも危なかったね。しかし少し焼けたゴールプはとっても綺麗で、マリインスキーの大好きな部分を偉観なく発揮♪
コールプのアーム(って言うより筋肉?)はとても美しい印象です。

●ヴェニスの謝肉祭  プティパ振付/プーニ音楽
って為ってるけど、『サタネラ』という演目
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ&ウラジーミル・シクリャローフ
とっても若いとだけしか覚えていません。なにせ次への期待感で・・m(__)m

●3つのグノシエンヌ  マネン振付/サティ音楽
ウリヤーナ・ロパートキナ&イワン・コズロフ
サティの『 グノシエンヌ 第1番』からはじまる、耳慣れた音。生ピアノはアレクサンドラ・ジーリナ。テンポの取り方は好きです。
向かい合って、青いシフォンのドレスのロパートキナ。 立っている時から音楽に乗っています。とっても幻想的な音楽・照明とロパートキナはブルーという感情が、時には硬直し、リフトされ、下りた瞬間から人間に戻る、感性と現実の表現。 完全にダンスだけでこの演目を踊りきった感がします。コズロフは躊躇に無いタイミングでロパートキナをサポートしています。なんとも美しい姿♪
  
●ディアナとアクテオン ワガーノワ振付/ドリゴ音楽
エカテリーナ・オスモールキナ&ミハイル・ロブーヒン
あえてエカテリーナと書きますが、今回一番気になっているバレリーナです。
でもとっても残念な気がしました。(多分本人が一番だと思いますが)

          


十分に出し切れない残念さ・・ と共に、Bプロ(タリスマン)では期待しています♪
  
●グラン・パ・クラシック  グゾフスキー振付/オーベール音楽
ヴィクトリア・テリョーシキナ&アントン・コールサコフ
テリョーシキナからは、マリインスキーの安定感が期待できます。まるで数学的な動きと思えるような音への乗り方。やはり彼女の安定感にすっかり魅了されました。カーテンコールのロパートキナ以来の2回目ですね。 コールサコフ はヴァリエーションでは、美しい弧を描いてます。5番も綺麗に入る、基礎のしっかり出来た感じを受けました。この演目はやはり安定感ですね。先ほどのエカテリーナの分まで頑張っていたような・・・
  
●チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ  バランシン振付/チャイコフスキー音楽
アリーナ・ソーモワ&アンドリアン・ファジェーエフ
ソーモアはやはりかわいさではマリインスキーで1番ですね。 ピンクの衣装もまた彼女の魅力に花を添える感じがします。 とにかく足が良く上がる。 長い足が耳元まで上がるから。大きめのチュチュの動きと相まってこの演目は満足ですが・・ でもでももう少し丁寧にすれば多分もっと良かったと感じております。 綺麗止まりで無いことをこれからの観るときの課題とします。
  
瀕死の白鳥  フォーキン振付/サン=サーンス音楽
ウリヤーナ・ロパートキナ
このサイトでもLINKしていますが、Youtubeの映像を載せています。
やはり、期待通りの美しさ。ここでもよく書いていますが、『舞台は生き物』的な事の全く無いロパートキナの素晴しさに感動です
(※ここで終わりたいがあと1つ)
  
●ドン・キホーテ  ゴールスキー振付/ミンクス音楽
オレシア・ノーヴィコワ&レオニード・サラファーノフ
第三幕のパ・ド・ドゥです。 サラファーノフパワー炸裂! ・・ 会場みんな(これって大げさかもしれないけど)サラファーノフの意図が解からないぞ。 そんなに頑張らなくても、ノーヴィコワも私達に見せてください。 みんなの舞台だよ!
ノーヴィコワにはこの先だいぶ会いそうな気がします。

以上つたない意見ですが思ったことを綴ってみました。全体的にはボリショイのレベル感がかなり勝ってますが合同の意味の鑑みる時、マリインスキーはロパートキナを出演させてまで対応できる深さにはやはり敬意を感じます。 ボリショイとマリインスキーの関係が少し見えたような、また企画スタッフの気持ちが嬉しく思います

※ところで、ロパートキナのカーテンコールのお話ですが、他のバレリーナとの違いを発見しました
  当日は多分彼女だけだと思いますが、カーテンに消える瞬間まで観客に目線を送っています
  体はカーテンの中に消えているんだけど、顔が残って『もう一度、私を観てくれている』って感覚を・・
  どこまでもプロです。

9/2はBプロ・千秋楽を観る予定です
フィナーレの模様はその時まとめて・・・ (素晴しい瞬間でした) ・・・
  

またまた?大事件


ローラン・イレールが再び来日、先日の8/12 ルグリと輝ける仲間たち 2007 プログラムB 「さすらう若者の歌」に引き続き、今度は、マラーホフ降板で、なんと「ペトリューシュカ」を踊ります。なんとなんとそれだけではなく、先日のオネーギンで魅せられた、モニク・ルディエールと同時期、パリオペラ座エトワール、シャルル・ジュドが来日、「牧神の午後」を観ることが出来ます。こんな事ってあるのか♪

嬉しい限り、 ジュドはDVDでしか観たことが無く、大好きなモニク・ルグリでの「ロミオとジュリエット」でティボルトで参加されていました。 とにかく力のある役、1人で主役級のルグリ・ロミオを相手に、負けない力強さは圧巻♪
でも祭典会員でもない、また忙しくなることが予感され、このチケット取ってなかったんです。
前回と同じ展開、なんともならないと思った前回 ・・ 例の関係者枠・・で助かったものの、今回はそんなに上手くいかないあよね! NBS様


でも思うんですが、先日のモニク、フェリ、ルグリ、それと愛すべきイレール、極めつけはジュドって、本当に歴史を積重ねられた演技力、洞察力、呼吸、この公演(ガラ1演目でも)が観れるのは奇跡です。プロフェショナルとしてのダンサーを観る事ができる機会は、若く美しいよりダンサーより大変自身を高めてくれる様な気がするのは私だけでしょうか?
満足感と疲れを一気に与えてくれる、そんな舞台は大好きです♪
でも終わった時ってほんとうに寂しいけどね


バレエ音楽「ペトリューシュカ」 petrovchvka 記
 CDを買っています
   キングレコード「ロンドン・ジャスト・クラッシック」
   指揮:      ロリン・マゼール
   オーケストラ:  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
   ピアノ:     ルース・メンツ
   録音 1974年3月
   場所 ウィーン、ソフィーエンザール
のものです。

曲を休日朝には、なしですが、なんでか頭に入ってきますね
ペトリューシュカは「オリジナル版」って記載
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/ルース・メンツ 





このジャケットは何となくきらいじゃないよ♪

 

2007年8月28日火曜日

「衰え感じる前に潔く」 世界的バレリーナ、フェリ引退



  2007年08月27日14時53分


 世界的バレリーナ、アレッサンドラ・フェリの引退記念のガラ公演が先ごろ東京であり、妖精のような清らかで愛らしい踊りとの別れを惜しむファンの喝采が会場にあふれた。会見などで絶頂期の引退について聞かれると、「衰えを感じる前に潔く身を引きたい」。満面の笑みの中に、「バレエ女優」とたたえられた人気者の誇りがのぞく。
 ロベルト・ボッレやジュリー・ケントら人気ダンサーとのガラ公演では、「ジゼル」「マノン」など得意の演目を踊った。しなやかな動きと役の性格を浮き立たせる細やかな演技は、40代前半の今も目を見張らせるものがある。なぜ引退を決断したのか。 「10年、15年前より芸術家として充実しているように思える。比較的若い引退だけれど、経験と肉体のバランスが取れ、奇跡のような瞬間が味わえる時に辞めたい」
 19歳で英国ロイヤル・バレエ、21歳でアメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルに。さらにスカラ座バレエのエトワールとして走り続けてきた。 与えられた才能を「神からの贈り物」という。それにこたえようと、自分の体をいじめ抜く厳しいけいこで有名だ。最初の娘を産んだ時は、出産間近までトレーニングし、産後もすぐけいこに出かけたほど。自分への厳しさからか、「仕事と正面から向き合えなくなったら、お客さんに失礼」と、引き際の重要さを強調する。
 劇場から劇場へと世界を飛び回る過密スケジュールを重ね、11歳と5歳の娘と親密な時間を十分持てなかった。 「2人ともバレエが好きで、よく劇場に来ましたが、疲れた私の姿を見たせいか、ダンサーになる気はないみたい。母親として励まし、成長をしっかり見守りたい」

----------------------------------
という記事を見つけました。
本当のことは多分フェリ自身しか知らないと思いますが、少なくとも私は、あの文化会館のあとの彼女の顔を観て、肌に触れそう感じました。 最高のパフォーマンスをしてくれた(結果は賛否ですが)事は多分間違いないと思います。舞台は生き物です。 良い日も有ればそうで無い時も多いかと思います。一生懸命の後は、やはり疲労が来ます。 観ているだけでも、その時のあと・は本当に疲れまた。
この疲れが思い出になる時、さて・・どのように思うかは、個人個人の思い入れのみかと思います。美しい思い出になれば良いとおもいつつ、やっぱりお別れですか?

  

2007年8月25日土曜日

既に来年のチケット

  
18回目の引っ越し公演
 
レニングラード国立バレエのチケット本日一般発売でした。ネット予約で昨年は、ジゼルを買い、バヤデルカを買ってたのは、もう1年か!(なんとも早いですね) 今回も、シェスタコワのとりこです。でもまだキャストは発表されていないのではずれ防止でだいぶ買い込みました。(このジゼルには泣きました)




眠れるもりの美女 2枚
バヤデルカ 2枚
白鳥の湖 2枚 合計6枚です
あと、ドンキがオーチャードだったので、パスしました。やっぱりあそこってなかなかいけないです。
フォーラムAは前列であれば多分問題ないと私的に思っていますが、2Fなどまだ座ったことがないので、何ともいえない初心者です。
また草刈さんは今回で「白鳥の湖」を封印するそうですが、これも少し気になりましたが、また買うかもしれませんね。でもでも、以前の記事は、大丈夫でしょうか? ご自愛頂きたいと思います。彼女はやはり日本の一時代を築いた人です。 



明日は、「新国立劇場開場10周年記念オペラ・バレエ ガラ公演」の発売日。またまた初台or Net予約どちらかで買います。うん少しまた減っていたチケットが増えだしていますよ!
それと24日に「くるみ割人形」のチケット付きました。以外にいい席が取れ安心してます。最近少し取り方がわかって来たような気がします。

2007年8月23日木曜日

Amazon - 世界のプリマバレリーナたち - 予約開始

 
Amazonで予約開始されました。



vol.2 ウリヤーナ・ロパートキナ
販売元: TDKコア
DVD発売日: 2007/09/26
ASIN: B000U90E16



vol.1 ディアナ・ヴィシニョーワ
販売元: TDKコア
DVD発売日: 2007/09/26
ASIN: B000U90E0M

また予約していた『チャイコフスキー:バレエ《白鳥の湖》』が本日届いたようですが、
あいにくと仕事が遅く、明日にした頂きました。今から楽しみです。

販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック
DVD発売日: 2007/08/22
ASIN: B000RY42GC

詳細はまたの機会に書きますね♪

 

2007年8月21日火曜日

バレエ界の名花 フェリが残したもの

 
大変嬉しい、NEWSを見かけました
(いまどき)BS・CSが入らない環境でNHK教育は嬉しい限りですね!
それも大好きなフェリを
またゲストが都さんとは粋ですね!



NHK教育テレビ 

9月 21日 (22:25~0:40)
案内役: 中條誠子アナウンサー
ゲスト: 吉田 都(バレリーナ)

当代随一の演技派バレリーナとして知られるアレッサンドラ・フェリ。情感あふれる踊りで世界中のファンを魅了してきたフェリが、8月のステージを最後にバレエ界を引退する。る。 フェリは、シルヴィ・ギエムと並び称される20世紀最大のバレエ界の名花。「バレエ界のマリア・カラス」とも呼ばれ、ミラノ・スカラ座バレエのエトワール、アメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルという大役を果たしてきた。
 番組では、8月2、3日に行われる最後の来日公演と、8月10日にシチリアの古代劇場で行われるラスト・パフォーマンスを取材した。

-- 放映演目一覧

<演目>
「ロミオとジュリエット」から「バルコニーのパ・ド・ドゥ」(音楽:プロコフィエフ/振付:マクミラン)
「マノン」第三幕から「沼地のパ・ド・ドゥ」(音楽:マスネ/振付:マクミラン)) ほか

<収録> 2007年8月2日(木) 東京文化会館

2007年8月16日木曜日

〈ルグリと輝ける仲間たち〉全幕特別プロ ≪第1夜≫


ジークフリート王子:マニュエル・ルグリ


オデット:ミリアム・ウルド=ブラーム


オディール:ドロテ・ジルベール


ジークフリート王子:マチュー・ガニオ

    
東京バレエ団  『白鳥の湖』(全4幕)
2007年8月16日(木)18:30 ゆうぽうと簡易保険ホール

【第1幕】
ジークフリート王子:オドリック・ベザール
王妃:加茂律子
道化:マチアス・エイマン
家庭教師:野辺誠治
パ・ド・トロワ:マチルド・フルステー、シャルリーヌ・ジザンダネ、アクセル・イボ
ワルツ(ソリスト):西村真由美、乾友子、高木綾、奈良春夏、田中結子、前川美智子

【第2幕/第4幕】
オデット:ミリアム・ウルド=ブラーム
ジークフリート王子:マニュエル・ルグリ
悪魔ロットバルト:ステファン・ビュヨン
四羽の白鳥:佐伯知香、森志織、福田ゆかり、阪井麻美
三羽の白鳥:西村真由美、高木綾、奈良春夏

【第3幕】
オディール:ドロテ・ジルベール
ジークフリート王子:マチュー・ガニオ
悪魔ロットバルト:ステファン・ビュヨン
王妃:加茂律子
道化:マチアス・エイマン
司会者:野辺誠治
チャルダッシュ(第1ソリスト):長谷川智佳子、大嶋正樹
チャルダッシュ(第2ソリスト):森志織、福田ゆかり、高橋竜太、氷室友
ナポリ(ソリスト):高村順子、マチアス・エイマン
マズルカ(ソリスト):田中結子、坂井直子、中島周、横内国弘
花嫁候補たち:小出領子、西村真由美、乾友子、佐伯知香、高木綾、吉川留衣
スペイン:井脇幸江、奈良春夏、後藤晴雄、平野玲

指揮:アレクサンドル・ソトニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

【ストーリー】
チラシを観ると、いつもの休憩スタイル(1/2幕が連続して、20分休憩と、3幕終了後の10分休憩)で、当然のごとく、東京バレエ団の「白鳥の湖」・・いつものゴールスキー版とおもいつつ、今日のガラ公演は趣が違いましたね。第2幕、パ・ド・ドゥで気が付きました。ミリアムのマイムが、以前ポリーナ(東京バレエ団の白鳥の湖はポリーナ・フォーゲルの4/10公演以来です)の時と違う事に気が付き、それから、第3幕はロットバルトが大変ポイントになるパリオペラ座のヌレエフ版をうまく挿入(アレンジって言う方が合うかも知れません)していました。ドロテ・ジルベール・マチュー・ガニオの若い美しいペアは、馴染みのあるダンスに絶好調の様・・・。
ガラ公演だけに、ストーリーがどうとかいうのは野暮ってものかな?
でも今夜は、ステファン・ビュヨン の個性の勝利(写真並べるだけ並べて・・!)



【感想】
 --第1幕
マチアス・エイマンの道化が楽しかった(ハプニングも対応が素敵でした)
でもアクセルの、パ・ド・トロア、ヴァリアシオンで、ブラボーは無いでしょう!
また私個人的ですが、マチルド・フルステーって余り好みではありません。 1回1回の「どう?」みたいな少しの間が、なんとなく気にかかります。(ファンの方ごめんなさい)。でも今日のヴァリアシオンは安定度は綺麗でした。『こんな音のつかみ方』をするバレリーナを始めて観た感じです。 間を取りながら遅れないし、急がない部分がとっても素敵。 今日は1F下手A席でしたのでフォーメーションの事は書きませんが、東京バレエ団は安定(?)していますね

 --第2幕
休憩無しで、いきなり始まる第2幕。ミリアムのオデットヴァリアシオンが、ゆったりとしたオケとマッチしていて、バランスも大変美しいって感じました。特にルグリとの安心感が組んだ瞬間からいきなり伝わる感覚♪ ほんとうにルグリの大きさが解かる舞台でした。 本拠地のパリオペラ座でオーレリとペアを組んでいる時のゴージャスさ、東京バレエ団の中にいても不思議とマッチする特性、改めて書きますが、ポリーナ・フォーゲルはガラ状態で少し突出する感が否めななかったと覚えておりますが、今回2幕は確かに物語を観ている事は確実でした。彼の素晴しさに終始した、2幕だった気がします。
 ・・ やっと休憩(この幕間は少し私には長すぎます)

ところで話はコール・ドですが、白鳥の群れが(手も足音も)バタバタ飛んでいく姿で最後にいる方(名前は不明ですが)前回も気になっていました。 なんとなく、いつも忙しくしている様(頑張ってくださいね)

 --第3幕
ドロテ・ジルベール・マチュー・ガニオのペア登場です
少し外しているラッパ手からの合図で、始まった瞬間からオペラ座仕様です。ロットバルトの衣装・・あれって・・に見覚えがあり、サテンのダークブルーの張りのあるマント。展開されるはずの光景がフラッシュバックします。(嬉しかった♪) 左手で素早く巻きつける仕草、来客たちへの高慢なレヴェランス・・ステファン・ビュヨンの大きな体が映えます。ロットバルトは、DVDで観ているカール・パケットの様に、綺麗な顔の方より個性の強い方の方が好きです。 何となくですが、3幕のパ・ド・ドゥの絡み、ロットバルト・ヴァリアシオン等で、弱い部分が観えると醒めてしまいます。
ステファン・ビュヨンは個性が強いですね。A proでの『スパルタクス』で初見でした。フルステーは上に書いたとおりで、やっぱりスジェかな~なんて思っていましたが、彼と組んでた時は良く見えました。以外と好きなダンサーになりそうな予感・・・・♪
一報、ドロテ・オディールの表情はすごく素敵♪。 王子への不敵な微笑み、もったいぶった表情、音につかみ方、ポール・ドゥ・ブラ(これはミリアムより好きかも)、やっぱり素敵なバレリーナです。
マチューも、特に最期の表情はオペラグラスで覗いていましたが、文句なしの王子。(この弱々しさが嬉しいぞ♪)

スペイン・井脇さん(バレエ団切ってのおとこまえ)も相変わらずでしたが、今日はそんなに目立ちません。う・・やっぱりオペラ座の個性ってすごい!

 --第4幕
再び、ルグリ・ミリアム登場
なんて充実した時間でしょうか。←私
仕事を放棄して観に来た甲斐がありました。すっかりゴールスキー版に違和感も無く戻りました。ロットバルトが羽を取られ、オデットが人間に戻る瞬間のミリアムの素敵な、表情・・笑顔か驚きかは判りませんでしたが・・が忘れられません。王子を見る視線も、返す背中も物語を語っていました。

この全幕ガラは、イベントとして、またルグリの贈り物として大変に嬉しかったです
ありがとう


【ちょっと】
チャイコフスキー・白鳥の湖で、大好きなパートが何個かあります
1. 第1幕ワルツ
2. 第2幕コーダ(もちろんソロパート・パ・ド・ドゥからの流れ全般)
3. 第3幕花嫁候補
ですが、花嫁候補のまえのマズルカのオケ(管)は少しまずかったです。速さについていけていないとか、ミスとか、折角盛り上がってきていたのにだいなし・・ (-"-);  でもでも、2幕オデットヴァリエーションは、ゆったりとしたソトニコフさんの裁き方が何となく良かった印象♪


【この季節】
やっぱり暑いですね。
会場まで少し距離があるので、途中でお茶を飲んで向かいました。会場内はなかなか過ごしやすい温度でしたが、YAHOO「今日・明日の汗かき指数」によると「吹き出すように汗が出てびっしょりビッショリ 」らしいです。MAX値! かといって、冷房の中に居続けるのはつらい毎日です。

千秋楽までもう少し頑張ってください。
 

2007年8月12日日曜日

8/12 ルグリと輝ける仲間たち 2007 プログラムB

 
2007年8月12日(日)15:00開演
ゆうぽうと簡易保険ホール

































 
 
――第1部
「タランテラ」
   メラニー・ユレル マルク・モロー
「アベルはかつて…」
   グレゴリー・ドミニャック ステファン・ビュヨン
「ドニゼッティ - パ・ド・ドゥ」(初演)
   ドロテ・ジルベール マチュー・ガニオ
「オネーギン」
   モニク・ルディエール マニュエル・ルグリ


――第2部
「ビフォア・ナイトフォール」
   第1パ・ド・ドゥ: メラニー・ユレル、マチアス・エイマン
   第2パ・ド・ドゥ: エレオノーラ・アバニャート、ステファン・ビュヨン
   第3パ・ド・ドゥ: ドロテ・ジルベール、オドリック・ベザール
   3組のカップル: マチルド・フルステー、ローラ・エッケ
             シャルリーヌ・ジザンダネ、アクセル・イボ
             グレゴリー・ドミニャック、マルク・モロー
「牧神の午後」
   バンジャマン・ペッシュ

――第3部
「ジュエルズ」より“ダイヤモンド”
   ローラ・エッケ オドリック・ベザール
「ドリーブ組曲」
   ミリアム・ウルド=ブラーム マチアス・エイマン
「さすらう若者の歌」
   ローラン・イレール マニュエル・ルグリ


今日のトピックは「ドリーブ組曲」のミリアム・ウルド=ブラームですね。先日のアニエスと衣装など同じですが、全く違う印象があります。マチアス・エイマンの跳躍力は素晴しくきれい。ミリアムは以前から少し気になっていましたが、やはり今回で大好きなバレリーナとなりそう♪

オネーギンは前回報告したとおり、ではなくそれ以上の感動を覚えた。第1部終了から涙が止まらない。今日の演目構成は、先日のフェリの公演と比較にならない順番の良さが有った様に感じています。NBSは流石にFUJIより良かったです。先日の後なので、帰り際にNBSの方に感謝したい気持ちであった。
今日は1Fの前方だったので、ルグリ・ルディエールの視線が良く感じられたました。タチアーナが椅子に座って凛とした視線を保っている姿・・もうここで涙腺が危ない・・は素晴しいです。決してこれから続くパ・ド・ドゥにもこの気持ちが続いており、信じられない位の意思の強さで、タチアーナは自身を保っている。パ・ド・ドゥは、背中向きのタチアーナと追いすがるオネーギンのやり取り・・もうここでダメ・・手紙を破る時の少し躊躇したルディエールの表情、でも「やるしかない」という気持ちが言葉として伝わりました。 最期オネーギンの後を追う姿が全てを表現しており、「どうしようもなく愛しているが、抑えるしかない理性」をこれだけ背中で表現できるバレリーナ。(まだ現役ですよね♪)

最上の演技に、多分これで見れない舞台に、どうしようもなく涙と拍手でお送りしました。
第1部終了後、明るくなって直ぐに涙を整理しに行きました・・・
 
「さすらう若者の歌」は、イレールを多分、日本で観れる最後ですね。
ではなく、この3ショットを今後観れる事はないと思いますが、十分に幸せな日曜日になりました。

ありがとう ルグリ
ありがとう ルディエール
ありがとう ローラン・イレール (現在まででパリオペラ座で一番好きなダンサー)


 今日の舞台は、先日「エトワール達の花束」のフェリの姿で空っぽになった気持ちを
 十分に埋めて頂ける演目でした。さすがパリ・オペラ座のエトワール達です。

 
 

2007年8月11日土曜日

8/11 追いついた

 
やっとの事で、Blogの引越し追いつきました
先日から、エキサイトブログから、こちらに引越し完了です
いくつか、フェリの画像をUPします

※Fuji TVさんの画像を掲載しています。
 問題があり場合は直ぐに削除しますので連絡下さい
 ブログと共に削除されるのは余りにも勿体無いので申し訳ありませんが掲載してしまいました


















ある方からのご意見で、改めて見直しました。
今は、このDVDで一番好きな場面です
















  

8/9 ルグリと輝ける仲間たち 2007 プログラムA

仕事を脱け出し、「五反田ゆうぽうと」へ
今日は「ルグリガラ」です。何となく先日のフェリのショックで、会社を離れると、ぼっ~としている時間が多くなっている私。ホールについてもパンフレットも買わないで待っていた(気が付きもしなかった)。以前このルグリガラは、『白の組曲』を心待ちにしていました。
Lalo: Namouna; Gounod: Mors et vita; Judex
のCDを聞いてからと言うもの、どの様に展開されるのか、待っていました。でも何となく空っぽな・・・

はじまりました。
アニエスのシガレット
ミリアム・ウルドとマチューのアダージョ
メラニーのフルート
等、コリフェから順に展開される演目、綺麗でした。
特に東京バレエ団のサポートの前後感は・・今日は良かったですね!

第3部に進み、「白のパ・ド・ドゥ」の生ピアノで、また涙ぐみました。エレオノーラがどうとか、ペッシュがどうとかではなく、
フェリの姿を映して、目を瞑ることで現実を逃避していました。

最後の「オネーギン」だけは別でしたね♪
この演目は私、全くの初見です。
モニク・ルディエールは、ヌレエフ版のジュリエット役(私の稚拙な知識だけですが)など、フェリと似ている点があると思っていました。実際は、ルディエールの方が表現が豊かかも知れません。での彼女はオペラ座一筋。 タチアーナを演じるルディエールは明らかに現エトワールである人々より表現力がある様に感じているのは私だけでしょうか。 手紙のパ・ド・ドゥは、心の動きが言葉で出てきてしまうくらいの迫力です。2Fからの観劇でしたが、ルグリ・ルディエールは十分に饒舌で演じられるペアダンサー
は、ボッカ・フェリが引退した現在、世界でこの2人が頂点の様に思います。
ルディエールはこの「オネーギン」でほんとうに引退するようですが、残念でしょうがありません。
オペラ座は定年(女性40歳、男性45歳)があり、ダンサーとしての引退と勘違いすることがありますが、この様な方がもう少し受け入れて欲しい。 私が求めている感性は少し古くなってきている様ですね。
明日、日曜日はBプロです。
これはイレールを観たいために買ったのですが、俄然「オネーギン」が楽しみです。

 

8/6 エトワール達の花束 Bプロ 

 



エトワール達の花束Bプロ
2007/8/6 東京文化会館 於

あの日から少し時間が経ちましたが、やはりまだ空っぽの私です。今日は話題を終了後の”でまち”から話ますね♪ この前のニーナと言い、今回のフェリ、ルグリガラと怒涛の8月、また末からボリショイ・マリインスキーの合同公演と、なんて幸せ


涙目の私は、公演終了後、東京文化会館のあの扉へ向かいましたが、やっぱり最後の姿を観たい多くの人が先に待っておられた。  動けないよ・・そんなに早くって思いつつ、一番後ろ(道路側)で待っていました。相変わらずフェリは早いですね。



この日のために、フェリに渡すために買ったプレゼントを持って、・・こちらに来てくれるかな?・・ って思いつつ、サイン攻めのフェリ、軽く飛ばしながら目の前に、ほんとうに疲れきった顔、バレリーナとして最大のパフォーマンスを示した印。でも受取ってもらえた。思わずフェリの腕にすがっていた私。 フェリの小ささに、あれだけのパフォーマンスをした彼女であるにもかかわらず、腕の筋肉が無いようなやわらかさ。(ほんとうに舞台では大きく見えるのに)、あた暖かさ・・。

少し微笑んだ様子で、低い声音で「thank you」との言葉、・・また涙。


満足して帰ろうとした時、フェリが振り向くとこちらに手を振っている ・・えっ・・ 知り合いの方が私の前におられハグ。やっぱり綺麗な女性ですね。同年代の私にとっては憧れです。

今日のBプロがほんとうに最後なのね。

 ■ シンデレラ物語
 ■ カルメン
 ■ アポロ
 ■ イン・ザ・ミドル・サッムホワット・エレヴェイテッド
 ■ メドウ
 ■ マノン 第1幕より 寝室のパ・ド・ドゥ

 ■ ロミオとジュリエット 第3幕のパ・ド・ドゥ
 ■ ドンキホーテ より グランパ・ド・ドゥ
 ■ マーキュリアス・マニューバース
 ■ ル・グラン・パ・ド・ドゥ
 ■ 真夏の夜の夢
 ■  椿姫 第3幕のパ・ド・ドゥ

マノン・大好きな演目、あの可愛さはなんとも言えない。この演目を知ってまず本を読んでました。ハードカバーの本です。こういう演目がほんとうに好きです。バレエ芸術はアスリートとして観るのもでは無いです・・私にとっては。フェッテがぶれないとか、余り実は問題ではないと思う。
なぜならフェリがその証拠。マノンでみせる、悪戯な少女から、先日の沼地での、力は抜けてるがしっかりと決めるフォルムに美しさを感じ、また死を感じ、また愛を感じます。

初公開のロミオとジュリエットは、ティボルトの死後、ジュリエットに別れを告げるシーン、ロミオの旅立ちへと続きます。ベルリオーズの音楽は、心に残っていませんが、邪魔にはなってないよ! だって観るほうが一杯だったから(この演目は♪)
ボッレのあの苦悩に満ちた表情は、今も切なくなります。

【あえて苦言】ル・グラン・パ・ド・ドゥも別なガラで見ていれば純粋に楽しめたと思う。この後半演目の流れは、まるで楽しめない結果となった。 笑ったりする気持ちで無いときに過酷でしたね。


いよいよ「黒のパ・ド・ドゥ」 ピアノを浅野菜生子さんが聞いて下さるそうですが、これもテープではなくて良かったって思いました。休憩時間にオーケストラピットにピアノが1台置かれている事を確認しています。 でも向きが変! ⇒ 会場を考えると開く方向が逆?  始まった瞬間に判った・・全然駄目です。 ぴあの もう少しよい方をつけて下さい。フェリの最期の舞台なのに。 ミラノではかなり有名な方の参加と聞いています。でもマイナスしても、感激でした。 
マルグリット・ゴーティエ、ブルーバックの中、(ボッレは目の前)上手舞台の前に佇むアルマンドは、マルグリットを見つけた瞬間、気持ちと体がバラバラ。・・既に集中・・ 一瞬戸惑い、迎えに行きたいけど反発するアルマンドの視線。 フェリの体が語っている、「決して要求しない愛」。信頼と懇願をあれだけの時間で、表現できることが素晴しい。黒のドレスを取った時のフェリの透けて見える、からだは華奢でどこにあれだけのエネルギーがあるのか・・冒頭に書いた、印は多分、後の力が残っていないほどの消耗を演技に詰め込んでいると拝察します。

あまりのショックに空っぽ。 
疲れました、ほんとうにこんな疲れは久しぶりかもしれません

カーテンコールは昨日同様、全く終わる気配なし・・
たった3日間の公演でしたが、いつまでも観ていたい 見ていたい そんな夜を過ごすことが出来、大変な幸福感を得られ、くたくたになるほどの時に見れた事に喜び一杯です
でも諸行無常

  ロベルト・ボッレ 最大の今回の功労者
  アリシア (シュツットガルト)  筋肉の強さと関節の柔軟さは忘れませんよ
  シルヴィア・アッツオーニ (ハンブルグ) 大ファンになりました
  ホセ (ABT) とっても素敵でした
  マルセロ・ゴメス(ABT) 大変素敵でした
  ジュリー・ケント(ABT) やっぱり素晴しいです
  モニカ 大ファンになりました  
  アレクサンドル・リアブコ(ハンブルグ)  大ファンになりました

ほんとうに・ほんとうに ありがとう

私にとって、こんなに素敵なバレリーナに出会えることは、二度と無いかも知れません。
少なくとも、彼女の椿姫・マノンはもう観れないのですね、
さよならフェリ
ありがとうフェリ
でも今日は何年かぶりに、幸せに包まれた気持ちです♪

 

2007年8月10日金曜日

8/3 エトワール達の花束 Aプロ(再up)

 
エトワール達の花束Aプロ

2007/8/3 東京文化会館 於
(遅れていた更新ですが、こころの整理がなかなかつきませんが、少し書きます)

ついに日本公演が始まった
ABTフェアウェルの「ロミオとジュリエット」
Milan Scalar theater ballet での「椿姫」
Hamburg ballet での「椿姫」
多忙かつ消耗したスケジュールの中、日本で来てくれたフェリにまず感謝したい。また彼女をささえたダンサー達も、題名に恥じない「エトワール達」であると感じる。それぞれの演目は多分、私などでは理解できない歴史と意味がありそうな予感・・・♪

--.1
 ■ 海賊
 ■ ロミオとジュリエット バルコニーのパドドゥ
 ■ マーラー交響曲第3番 (ノイマイヤー振付)
 ■ 白鳥の湖 2幕 白鳥のパドドゥ
 ■ ヘルマン・シュメルマン (フォーサイス振付)
 ■ エクセルシオール
 ■ オテロ (ラー・ルヴォッチ振付)
--.2
 ■ ジゼル 第2幕のパ・ド・ドゥ
 ■ 太陽が降り注ぐ雪のように (ローランド・ダレシオ振付)
 ■ シンデレラ 舞踏会のパドドゥ
 ■ ハムレット 
 ■ フー・ケアーズ?(バランシン振付)
 ■ マノン 沼地のパドドゥ


ロミオとジュリエット バルコニーのパドドゥ
振付: ケネス・マクミラン
出演: アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ

まず、なぜ2演目目に「ロミオとジュリエット」なのかな? 少し疑問が残りますね。多分TVドラマ的な、起承転結の、まず「起」がこれなのでしょうか? だとしたらこの招聘先はセンスが嫌いですね。初心者である私でさえそう感じます

フェリ(ferri < こう書く方が好き)が舞台上手の小さなバルコニーに「愛らしい姿」が見えます。この女性は確かに”少女”でした。 疑いも無く純粋な所作には、これから始まる壮大なストーリーとは対極の幼さが観て取れます。(私は舞台上手の8列目に座っており、プロコフィエフの音楽がはじまっていきなりこみ上げ)無心に空気と戯れるジュリエットがふと物音に気づく顔・・ ロミオがブルーグレーの大き目のマントを靡かせながらジュリエットの姿を発見した時の、とっても嬉しそうな顔・・ 階段を走って下りるあの独特のステップが始まります。 何度も何度もDVD(ミラノ・スカラ座 コレーラ&フェリ)で観ていましたが、やはり舞台は感動です。ほんとうにボッレのロミオも優しい抱き方も美しい。あの衣装と、ダンスのスピードが見事に相まって、まるでシュフォンの布地も体の一部となっているくらいに美しいフォルムです。 ようやく互いに近づき高鳴りをジュリエットは無邪気に胸にロミオの手をおき伝えます。リフトはまるで(サポートが良いからだと理解しているが)、空気の中をジュリエットは飛んでいる様。 この夢が長く続かない・・なんて全く見えない。ほんとうに永遠があるならこの舞台がそうであって欲しい感じがありました。 2人の若わかしさだけがこの空間を支配しています。当然このパ・ド・ドゥには儚さは、私の中では存在しません。 でもでも、この後のストーリーは皆が知っているから、ほんとうに儚く、また悲しい一瞬の最高の夢となりえる。見事なまでの2人。 最後の長いキス前のジュリエットの表情は、少しおとなになろうとしている少女が覚悟を決める瞬間・・好きです。 今回はとっても長かったですね♪ 終了と同時に涙がこぼれ、スタンディングしたいけど出来ませんでした。

オテロ 
振付: ラー・ルヴォッチ
出演: アレッサンドラ・フェリ、マルセロ・ゴメス
これは見ごたえがありました。
マルセロのオテロ、フェリのデスデーモナ、死の前に見せる瞬間的なキス。罪深さゆえに抑えられないオテロ。2演目目のジュリエットとほんとうに同じフェリ。彼女の素晴しさがここの見えます。

ジセル 第2幕のパ・ド・ドゥ
出演: アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ
少し危なっかしいジゼル。 でも魅せて頂きました。

マノン 沼地のパドドゥ
振付: ケネス・マクミラン
出演: アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ

マクミラン作品でみるフェリは、これ以上のバレリーナは出ないと思っています
デ・グリューの絶望の表情からの導入は、違和感が無い・・あれっなんで・・って考えている暇がない位にすぐに入っていける演技。 さっきまでバランシンを観ていた私にとって、2秒程度の戸惑いを感じさせるくらいの良いできです。マノンの死が早いか、デ・グリューの狂気が早いか・・。デ・グリューの腕の中でぐったりするマノン。 ferriの最高の演目ですね・・やはり・・私にとっての彼女とのお別れは、もし今度あるとしたら、この演目しかないと思います。

ありがとう、たくさん、たくさんありがとう フェリ

カーテンコールで、赤い花びらの演出がまるで夢の世界の様でした
(歩きにくそうにはしていたけどね!)

月曜にはほんとうに、お別れが来ます

8/10 ニーナから(ニーナ財団から)

  

グルジアでバレエを学ぶ、恵まれない子供たちに寄せられました日本の観客の皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。

ニーナ・アナニアシヴィリ

と書かれています。 --> LINK

8/5 今週の過密スケジュール

  
  今週は超過密

月曜から、きちんとスケジュールしてあたらないと、悲しい結果になりそう・・です。でも今のところは、ルグリ・Aプロとフェリであれば、絶対的な優先は、フェリですね♪
ルグリ・Bプロはイレールが出るから絶対に外せないと思うけど、明日の「黒のパ・ド・ドゥ」は必見。でも以前にも書きましたが、フェリの最後の演目として、「白のパ・ド・ドゥ」が観たかった。幸せ一杯のフェリの表情、ボッレの優しさが絶対に心を打ちます。あまりにも「黒のパ・ド・ドゥ」は悲しすぎます。フェリの日本公演最後としての演目として、「La dame aux camélias」は嬉しいが、第2幕での幸福感を最後としてフェリの今のピリオドとして欲しかった。

また月曜日は、この公演で感涙です・・多分今冊子を見て気づきましたが、「黒のパ・ド・ドゥ」は、ショパンの旋律を浅野菜生子さんが弾くらしいですね。
フジさんには、少しだけ感謝(外さなければですが)ですね。ここまでテープだったら・・・って思うと少し情けない。折角の最後の公演をあの音で台無しに平気でするフジさんだったかもしれない・・・

素敵なフェリ・・ いつでも私は貴方を歓迎します

*この写真に問題があれば下のコメントにてご連絡願います
 あまりに素敵な笑顔なので、フジTVさんのBLOG削除ととにも無くなるのは惜しい気がして勝手に使っています

8/4 エトワール達の花束 Apro

  


午後6:40上野駅から会場について、公演パンフレットを買いたいと思い捜したが無かった。fabrizio ferriさん撮影の簡素な冊子が在るだけ。その中に本日のキャスト表、見慣れたチラシ。なんとも寂しい引退公演。 席に着きました。貰った時はそうも思いませんでしたが、この写真をみている内に何だか高ぶる気持ち・・表紙写真を見直してなんとも言えない気持ちに、とても優しい表情ですね。

あっけない始まり、プロコフィエフの
「Romeo and Juliet, Suite No। 1 for orchestra, Op. 64 bis: Romeo and Juliet」
の音楽が始まり、上手小さいバルコニーから彼女の姿が見えた時には、既に涙で滲んでいました。ダメダメと気を取り直し、しっかり見てたい・・ほんとうに素敵です。瞬間的に終わった気持ちです。帰りもこの音楽が頭の中で繰り返していました。

第1部はロメオとジュリエットのバルコニーのパ・ド・ドゥ
第2部はマノンの沼地のパ・ド・ドゥ
を彼女は魅せてくれました。

明後日は、B PROの最後で、「黒のパ・ド・ドゥ」です
しっかりみなきゃ

アレッサンドラ・フェリが作品を、作品がフェリを必要としている全幕。上演はそれぞれ続きますが、これ以上の舞台は今は分かりません。

彼女を見ていて、力と優しさは当然向けるべき意味の方向に、また信念にもとづくもの・・だと改めて認識しました。カーテンコールでダンサーの少なさに少し驚きましたが、内容は十分。
また彼女の涙に会場の何人が泣いていたでしょうか?シルヴィア・アッツォーニ、(特に)ジュリー・ケントは本当に、もう限界状態に見えましたもちろん・・私も

演目の感想は後日♪

7/31 STATE BALLET OF GEORGIA(グルジア)

 
ニーナねたです

グルジア国立バレエ(STATEなのに国立です)バーチャルホール「パリアシヴィリ記念トビリシ劇場」グルジアの首都トビリシにあるらしい。なんかふら~と行ってみたいな。

ということで、先日の公演で気になっていた「募金箱」・・・。
外務省のページで調べてみた
グルジアに対する渡航情報(危険情報)の発出(2007/05/24) 
  ●アブハジア自治共和国、南オセチア及びロシア南部のチェチェン共和
   とダゲスタン共和国に接する国境周辺地域(パンキシ渓谷付近を含む
          :「渡航の延期をお勧めします。」(継続) 
  ●上記を除くグルジア全域(首都トビリシを含む
          :「十分注意してください。」(継続) という内容が出ている。

それも今年5月情勢が示すように、今度の来日公演はもう少し多く協力しようと思います

7/30 エトワール達の花束

ついに・・今週から始まりますね

今週週末からの、「エトワール達の花束」フェリの引退公演ですが、EPLUSなどで「優待割引」¥10,000だって。お願いですからおとなしく、マナーを以ってご観劇願います(切に・・)。

先日「関係者の開放につき」という話題に続き、本当にファンの方には少し寂しい状況です。といいつつ私も、初心者の域を脱していない1人ですが、フジテレビの初日発売の電話がやっと繋がった時は、すごく嬉しかった瞬間でした。

アンヘル・コレーラとのスカラ座・マクミラン版「ロミオ&ジュリエット」をみてから、特にアレッサンドラ・フェリの素晴しさにすっかりファンになりました。

少し気になる記事が、スカラ座2007-2008年シーズンに出ていましたので紹介

------------
BALLET
The 2007/2008 Ballet Season looks mostly towards the great repertoire।Swan Lake is returning in Bourmeister’s choreography, and will be on stage twice during the season, in December and April। The main roles will be danced by Svetlana Zakharova, étoile of the Bolshoi and much appreciated at La Scala, and Roberto Bolle. McMillan’s Romeo and Juliet is back in Ezio Frigerio and Franca Squarciapino’s sumptuous staging.More contemporary repertoire is represented by the Petit Evening, divided into three choreographies that are very representative of the Roland myth: Le Jeune Homme et la Mort, Carmen and L’Arlésienne. And after its clamorous success, La Dame aux camélias by John Neumeier will be staged again. Both productions boast the La Scala étoiles Roberto Bolle and Massimo Murru in the cast.
------------

だ、そうです。ブルメイステル版「白鳥の湖」の話はおいておいて、「ロミオとジュリエット」(赤文字)が気になりますね。ロベルト・ロミオはコジョカルのジュリエットなのですね。またノイマイヤー版「椿姫」(青文字)のマルグリットは誰が・・などなどなにか払拭したいのかな?こんなに連続して入れなくても・・と思いますでも得チケットが出ようと、私はスケジュールを調整して文化会館でフェリに会いに行きます。大好きだから・・・今公演、特に「バルコニー」「マノン」「黒のパ・ド・ドゥ」はすごく楽しみにしています。ただ、「白のパ・ド・ドゥ」を最後に観たかった気もする。幸せに引退できるフェリに・・・

7/28 ニーナ・アナニアシヴィリ財団募金のお願いと御礼・・記事

 
JAPANARTSサイトのチェックが足りない私は、この記事があることを見逃していました。

-----抜粋-----
ニーナ自身が芸術監督を務める「グルジア国立バレエ」を率い、現在各地で素晴らしい公演が披露されています。ニーナは故国グルジアのバレエ芸術の発展を望み「ニーナ・アナニアシヴィリ財団」を創設し、バレエ学校の子ども達への支援を呼びかけています。東京公演の各会場でも募金箱を設置しており、皆さまのご支援を呼びかけております。引き続きご協力をお願いいたしますとともに、既に募金をしてくださいました方々に、厚く御礼申し上げます。
-----抜粋-----

とっても素敵なニーナのお願いだったら、それも財団として行っているのであれば、「粗末な・・」って書きましたが、JAPANARTSさんもう少し考えて欲しかった。

それとは別ですが、今週は息つくひまが無い忙しさ。「ドン・キホーテ」チケット取らないで結果的に良かったです。いくら行きたくても無理だった (・_・); でもサイトの情報を読んでいると、「こんな素晴らしいダンサーをまだ知らなかったことに、世界の広さを改めて実感させられました・・・。」の記事が・・・。 もしかしてニーナとは別次元での勢いがありそうな感じ。明日のマチネ少し迷っていますが、多分無理です。なかなか時間調整が上手くいかないこともあるけど・・(_ _);;

でも、もったいないな・・さっきJAPANARTSのチケットサイト確認したら、3列目A席が未だ残っている。S席2Fの3列目など、時間が許せば行きたいよ~~♪

7/23 グルジア国立バレエ団.2




 
STATE BALLET OF GEORGIA

   白鳥の湖(2幕4場)
グルジア国立バレエ団 2007年日本公演(全2幕)


音楽:                P.I.チャイコフスキー
振付:                マリウス・プティパ/レフ・イワノフ
台本・台本改訂・振付改訂   アレクセイ・ファジェーチェフ
ファジェーチェフ補佐       タチアーナ・ラストルグーエワ
                   ドミトリー・コルネーエフ
指揮:               ザーザ・カルマヘリーゼ
装置・衣装:            グルジア国立オペラ・バレエ劇場
照明:               ポール・ヴィダー・セーヴァラング

【キャスト】
オデット/オディール        ニーナ・アナニアシヴィリ
プリンシパル・ダンサー/
ジークフリート王子        アンドレイ・ウヴァーロフ
芸術監督/悪魔           イラクリ・バフターゼ
王妃                 テオーナ・チャルクヴァアーニ
式典長               ユーリー・ソローキン
パ・ド・トロワ            アンナ・ムラデーリ、ニーノ・コグア
                   ラシャ・ホザシヴィリ
3羽の白鳥            アンナ・ムラデーリ、ニーノ・コグア
                   ショレナ・ハインドラーワ
4羽の白鳥            マリアム・アレクシーゼ、テオーナ・アホバーゼ
                   ツィシア・チョロカシヴィリ、ニーノ・マグラーゼ
ナポリの踊り           ニーノ・マハシヴィリ、アルトゥール・イワーノフ
ハンガリーの踊り        アリーヤ・ボクダーノワ、エフゲニー・ゲラシメンコ
スペインの踊り          マイヤ・イリュリーゼ、タマーラ・チェリーゼ
                   ダヴィド・ホザシヴィリ、ワシリ・アフメリテ
花嫁候補             アンナ・ムラデーリ他
ポーランドの踊り         イナ・アズマイバラシヴィリ他





【初めての経験♪】
出待ちしてサイン頂きました。少なくとも写真は許可など無いので、載せていませんが。素顔のニーナがそこに居ました♪ 文化会館の楽屋口入口に机を置き、100名以上いたと思うけど、全ての方にサインしておられました。握手をして頂きましたが、

「You and the member of the state ballet caused a miracle」って言ってみました。 

ニーナは本当に嬉しそうな顔で、「ありがとう・・・(その後は聞こえませんでしたが))」と答えて下さいました。ちょっと嬉しかったです。多分”member of the state ballet ”をポイントにしてみましたが、多分彼女の立場としてこの方が良いと思い・・ ♪

【感想】
昨日の感想で、「でも少し体調が悪いのかな・・って感じ休憩♪」って書きましたが、見事に修正していました。また、「オディールの登場。黒のヴェルベットタッチのチュチュで身を包んだニーナは場を支配するほどではない」などなど・・・・ 今日のオディールは、昨日とは別人。出てきた瞬間からニーナオディールがいました。王子は夢中。随分待ってたよ(なぜか王子も素敵に観えている)・やっと遭えた「私の愛する人」って声が聞こえてきそうな、登場シーンからコーダ迄、会場と一体になった舞台でした。冷たくあしらう仕草、気を引くふり、誤魔化し、1つ1つが気持ちよく演じられており、大変良い舞台を堪能して参りました。 フェッテの軸も全てが完璧。(ブラボー♪)
ニーナオデットは悲しみを湛え、素晴しい空気感を醸し、パ・ド・ドゥのリフトでは、180℃以上の開きを魅せ、コーダでのしんの強さをみせておられた。 今回、2日間の「白鳥の湖」だけですが、十分に満足しました。逆に2日間観れて良かったと思います。 ・・が「ドン・キホーテ」の素晴しい舞台になると思います。 コール・ドですが、大変美しい方が多かった。上記書いた出待ちでの事ですが、1人気になる方が居たので、少し話して握手して頂きました。(名前聞いとけば良かった♪)
ちなみに、コーダ下手一番前の方です。

今度も見たいプロダクションですね。


【ひとこと】
カーテンコールの話です。昨日のカーテンコールは、なんかニーナが空回りしている感があった事、感じている方はいらっしゃると思います。 ・・が今日は一転、皆がニーナの方を観ている。 JAPANARTSの方も段取り良く花束を渡し事が出来て、気持ちよかったですね♪ 
王・王妃の手を取り、一番後ろ近くから「感謝の気持ち」・・伝わりましたよ。 
会場が明るくなっても鳴り止まない拍手、共有できた幸せに感謝です♪
あと、最後のレヴェランスとっても素敵でした

7/22 グルジア国立バレエ団.1

 


STATE BALLET OF GEORGIA
    
    白鳥の湖(2幕4場)
グルジア国立バレエ団 2007年日本公演(全2幕)


音楽:              P.I.チャイコフスキー
振付:              マリウス・プティパ/レフ・イワノフ
台本・台本改訂・振付改訂  アレクセイ・ファジェーチェフ
ファジェーチェフ補佐     タチアーナ・ラストルグーエワ
                  ドミトリー・コルネーエフ
指揮:              ザーザ・カルマヘリーゼ
装置・衣装:          グルジア国立オペラ・バレエ劇場
照明:              ポール・ヴィダー・セーヴァラング


【キャスト】
オデット/オディール      ニーナ・アナニアシヴィリ
プリンシパル・ダンサー/
ジークフリート王子      アンドレイ・ウヴァーロフ
芸術監督/悪魔        イラクリ・バフターゼ
王妃              テオーナ・チャルクヴァアーニ
式典長             ユーリー・ソローキン
パ・ド・トロワ         アンナ・ムラデーリ、ニーノ・コグア
                 ラシャ・ホザシヴィリ
3羽の白鳥          アンナ・ムラデーリ、ニーノ・コグア
                 ショレナ・ハインドラーワ
4羽の白鳥          マリアム・アレクシーゼ、テオーナ・アホバーゼ
                 ツィシア・チョロカシヴィリ、ニーノ・マグラーゼ
ナポリの踊り         ニーノ・マハシヴィリ、アルトゥール・イワーノフ
ハンガリーの踊り      アリーヤ・ボクダーノワ、エフゲニー・ゲラシメンコ
スペインの踊り       マイヤ・イリュリーゼ、タマーラ・チェリーゼ
                ダヴィド・ホザシヴィリ、ワシリ・アフメリテ
花嫁候補          ナティア・ブントゥール他
ポーランドの踊り      イナ・アズマイバラシヴィリ他


【改訂(ファジェーチェフ)】
1幕が55分、2幕50分の全2幕「アレクセイ・ファジェーチェフ」が台本自体の改訂をしており、先日のオーストラリア位のインパクトはあるような(でも出来は違うね)。それはそうと、新国立劇場の先日の「ドン・キホーテ」もファジェーチェフによる演出だった。何となく不自然な部分は消化不良を起こしそうな・・台本&振付・・これじゃ改訂の意味は、「お金だけ?」みたいに思えてくる。(えっ誰?)

【ストーリー】
バレエカンパニーが初日に向けリハーサル中。コール・ドのバーレッスンなど何となく進む。パ・ド・トロワは概ね芸術監督の意図通り。プリンシパル・ダンサーのヴァリアシオンが良くない。芸術監督の指示・・続けてのレッスン、レッスンで疲れ果てたプリンシパルは眠り込む。ここから2場へ(通常の2幕)ニーナが登場します。
2幕は舞踏会とオディールの登場。1つ不明な楽曲が王子のヴァリアシオン前に入っていたが、概ね改訂されているとは思えない流れ、なんとなくオペラ座のヌレエフ版を意識している様に思われた。あっ・・終了時はまたバーレッスンの風景に・・
そこへプリンシパルの夢の空想が・・ニーナがポワントで横切ります・・幕

【感想】
ニーナのポール・ドゥ・ブラに魅せられた舞台でした。1幕は、まるで骨格・筋肉・腱が人類とは無関係にオデットを演じる為に「必要が存在する様」・・。(11年ぶりの白鳥はまるで、)オデット自信の過去の悲しみと未来に向けての喜びを確実に表現している様子がありました。何故かパ・ド・ドゥのバイオリン・ソロが始まり、久しぶりに、ニーナオデットの刹那を見た瞬間から「涙」が止まらない。1幕が終了し会場が明るくなっても涙が止まりませんでした。
そういえばこの感覚は、マールイ・オクサーナ・シェスタコワ(今年も楽しみ♪)&ファルフ・ルジマトフ(決して好きでは無いのだが・・)の「ジゼル」から久しぶりです。
でも少し体調が悪いのかな・・って感じ休憩♪

2幕が始まります。舞踏会の衣装、花嫁候補はグルジア国立オペラ・バレエ劇場は良い仕事! 素敵な色彩とオーガンジーの使い分けは見事です。でも少し暗い感じの色彩使いは照明との相性は少し悪いかもしれないな・・っと思った。もう少し舞台光度を上げれば光る素材がより映えるように思えた。
チャルダッシュ ・・ 白ベースでライトブルー 刺繍模様あり
スペイン ・・ 黒ベースで赤アクセント + 金糸使い
ナポリ ・・ 緑ベース + 黒  金糸使い
花嫁候補 ・・ 白&ライトグレー等かな。
ところで、チャルダッシュの女性、途中で踊りを瞬間的にやめてしまいましたね。男性の腕の位置が低く頭にぶつかり、 ピルエットが止まる・・1回目はどうにか耐えたが、2回目は諦めていました、その後はどうにか繋いでいたが、瞬間的に不機嫌な顔。(当然か!)
オディールの登場。黒のヴェルベットタッチのチュチュで身を包んだニーナは場を支配するほどではない。得意だと思ってたけど・・フェッテは全部シングルでした。指揮者とのコンセンサスは少し心配になる位に合ってない。(音が速い・とにかく・・こんな指揮は初めてかも知れない) あとウヴァーロフはいつものゆっくりした調子で可もなく不可もなくって感じです。やっぱり舞台が狭いよね。もう少し走り切れる広さで彼を観てみたいな~。
キャラクターダンスで素晴しかったのは、スペイン(マイヤ・イリュリーゼ、タマーラ・チェリーゼダヴィド・ホザシヴィリ、ワシリ・アフメリテ)が素晴しい。上手側女性の名前が不明だが、背の柔らかさは、床を打っており、また形が極めて綺麗です。
バレエ団としての全体は凄く素敵です。コール・ドの方でこれだけ揃っているのは始めてかも♪ とにかく美しい女性が多いし、肢体のバランスは異国籍集団のバレエ団とは比較にならない位。また3羽の大きな白鳥も実力がある人が踊っていると思うが、1人とても背が高い人がいたのはとても驚いた。

【オーケストラ】
ザーザ・カルマヘリーゼさん、大きい男性。文化会館のあの高さから肩まで出ている様子。前方中央の方は、少し見えない位かも。
全体的な音は普通ですが3箇所ほど、「この速さは?」って感じるぐらい・ダンスが音と合っていないと感じる部分がありました。でも全体的に早かったかも(時間通りの終了を考えれば、これが普通?)

【特記】
あす7/22もソワレ観ます
今日文化会館で、チケット販売していましたが、明日の当日券はまだあるようですよ♪
ニーナのドン・キホーテはSOLDOUT

7/20ルグリと輝ける仲間たち Bプロ

  
先日、”大変な事件です。<ルグリと輝ける仲間たち>”と題した掲載ですが、NBSからの情報で、本日無事にチケット買う事が出来ました。
パリ・オペラ座「ラ・バヤデール」DVDで観た彼の姿・・・とっても素敵です。でも残念だけど私が彼を知った時は、既に引退していた。ところが、先日ルグリ様さまです。ルグリの人脈に感謝。ローラン・イレールの姿を拝見出きる事は、一生の思い出となる気がする。また、サイトの一番下辺りが適当かな?

7/16オーストラリア・バレエ団.2

  

眠れる森の美女オーストラリア・バレエ団 2007年日本公演(全3幕)

振付:           マリウス・プティパ/スタントン・ウェルチ
音楽:           P.I.チャイコフスキー
指揮:           二コレット・フレイヨン
構成:           クリスティアン・フレドリクソン
装置・衣装:         フィオナ・レイリー
照明:           ジョン・レイメント        


【キャスト】
オーロラ:         ルシンダ・ダン
フロリムント王子(兄):  マシュー・ローレンス
フロレスタン王子(弟):  ケヴィン・ジャクソン
王:            フランク・レオ
王女:           キスメット・ボーン
カタラブット(式典長):  コリン・ピアズレー
宮廷の看護婦:      ソフィー・フレッチャー
看護婦:          カミラ・ヴァーゴティス、ジュリエット・バーネット、ナタリー・ヒル、ジーナ・ブレシャニーニ
リラの精:         ダニエル・ロウ
カナリヤの精:       マドレーヌ・イーストー
地の精:          久保田美和子
空気の精:         ラナ・ジョーンズ
水の精:          アンバー・スコット
火の精:          ゲイリーン・カンマーフィールド
リラの精の騎士:     アダム・ブル、ポール・ノブロック
青い鳥:          レミ・ヴェルトマイヤー
二人のイワン:       ダニエル・ゴーディエロ、ツゥ・チャオ・チョウ
ジンジャーキャット:   ベン・デイヴィス
白い猫:          ナターシャ・クセン
人形:           ジェシカ・トンプソン、ブルック・ロケット、本坊玲子、ダナ・スティーヴンセン
彫像:           ルーク・インガム、ティモシー・ファラー、ゲンナーディ・クーチン、ジョン=ポール・イダシャク
カラボス:         オリヴィア・ベル
四人の冬の精:      ロビン・ヘンドリックス、ジェーン・カッソン、ステファニー・ウィリアムス、フランシス・マーフィー
フクロウ:         シモーヌ・プルガ
カラボスの騎士:     藤野暢央、マシュー・ドネリー
四人の王子:       トリスタン・メッセージ、アダム・スーロウ、ルーク・インガム、アンドリュー・キリアン
オーロラの友人:     カミラ・ヴァーゴティス、ジュリエット・バーネット、ナタリー・ヒル、ジーナ・ブレシャニーニ
男爵夫人:        ジェーン・カッソン


【改訂記】
(抜粋)「おとぎ話」から「エキゾチックで神秘的な寓話」へ・・・1991年メルボルン州立劇場で初演される。「眠れる森の美女」に核心である善と悪の戦いを、前面に押した。振付・美術とも、二人の姉妹、”冬の女王カラボス”と”春の女王リラの精”の闘争に焦点をあて、季節同士の戦いを描き出す。「オーロラは成長し、やがて氷と闇の世界」に入って行く。最後は、彼女の生命に立ち返り、全てが赤と金色に染まる・・・・。

【感想】
今日は、こんな・・「眠れる森の美女」もありか・・って感じでした。実は、1・2幕は、舞台の3/4は見えませんでした。前の女性2人が(多分)バレーボールの選手位の座高があり、壁となってウゴウゴする事も出来ずに、全体感がまるで不明!(すみません)おまけに、左右に首振り・・少しだけでいいのでマナー向上にご協力願います!
っとまあ、2幕ローズアダージョの位置に前もって頭をもって行って置いたので、ルシンダ・ダンのバランス感だけは、観ることが出来ました。3人目で少し不安定になって危なかったが、終了でブラボーの嵐でした。(私も心の中でプラボー!× ∞ でした)
幕間にNBS様にお願いして、1F後方に席を変更して頂きました。(本当に親切な方で助かった)・・3幕目、キャラクタとグラン・パ・ド・ドゥは見るぞ・・なんて思い、視界が開(いた事が)けて良かったです。ストーリー性はなんか読み進むうちに納得はするが、前回の「白鳥の湖」でも感じましたが、「おとぎ話」的な方が自分では好きなようです。
ただ、ジンジャーキャット&白い猫、人形のキャラクターダンスはつぼにはまりました。青い鳥はそんなに良いと思わないし、また「グラン・パ・ド・ドゥ」特に、フロリムント王子のバリエーションは少し物足りなかった様に感じました。男性陣の体力は殆どをリフトに使い果たしている配分・・もう少しだけでいいので、充実して欲しい所です。さんざん言いたい事言ってますが、ルシンダ・ダン&マシュー・ローレンスは凄く素敵でした♪多分ですが、ルシンダ・ダンの(ロットバルト男爵夫人の演技・オーロラの演技)演技力は団の背景でも書かれていた様に、経験で育てられた結果かと思います。そうした"見守れる土壌がオーストラリアにある事"は素晴しい事! 併せてオーストラリア・バレエ団の真価は、総合力かと思われます。指揮・構成・装置・衣装、これはすごく現代的で、間延びの少ない色使い、動きを考慮したマテリアル(男性陣のタイツの生地の光沢系は綺麗ですよ)は、「はっ」とするものを使用している。構成要素のセンスは大好きな方です。また相変わらず、先日同様、照明(ジョン・レイメント )は良い仕事。 
「眠れる森の美女」の感想になっていませんね。 今回は見えなかったのでこれ位しか書けません。

【オーケストラ】
相変わらず素敵でした。 構成は先日の音を踏襲しており、管系以外は二コレット・フレイヨンの感性が効いていた様に思います。この方やはり今日も気になり観ていましたが、舞台を本当に良く見ていますね。(一般的に良いか悪いか判りませんが・・)  微妙なリズムは、時々で”ダンサー主体ワザ”を使い分ける姿は忘れない♪

【特記】
台風は大丈夫でしたが、本日「日本の真ん中」で、地震がありました交通機関は上越方面がこの時間も停止していましたが、JR山手等の影響は大丈夫被害に遭った方にはお見舞い申し上げます

【少しの・・ネタ】
先日の「白鳥の湖」は、オデットがロットバルト男爵夫人を・・今日の「眠れる森の美女」は、オーロラがカラボスを・・ほっぺをぶってった。(珍しい光景を見れました)やっぱりこれは、微妙な好みです!

7/15 オーストラリア・バレエ団.1

  


グレアム・マーフィー&ジャネット・ヴァーノン
*場内の販売カタログから抜粋しています。問題があれば直ちに削除いたします*

白鳥の湖オーストラリア・バレエ団   2007年日本公演(全4幕)
振付:     グレアム・マーフィー
音楽:     P.I.チャイコフスキー
指揮:     二コレット・フレイヨン
構成:     グレアム・マーフィー                
         ジャネット・ヴァーノン
         クリスティアン・フレドリクソン
装置・衣装: クリスティアン・フレドリクソン                 
M.C.エッシャー作「波形表面」         

【キャスト】
オデット:         カースティ・マーティンジークフリート
王子:           ダミアン・ウェルチロットバルト
男爵夫人:         オリヴィア・ベル
女王:           シェーン・キャロル
女王の夫:        ロバート・オルプ
第一王女:        ゲイリーン・カンマーフィールド
第一王女の夫:     藤野暢央
公爵:           アダム・スーロウ
公爵の若い婚約者:   カミラ・ヴァーゴティス
伯爵:           ティモシー・ハーバー
伯爵の侍従:       マシュー・ドネリー
提督:           コリン・ピアズレー
侯爵:           マーク・ケイ
男爵夫人の夫:     フランク・レオ
宮廷医:         ベン・デイヴィス

【改訂記】
2002年に迎えるオーストラリア・バレエ団40周年記念の為改訂される。 グレアム・マーフィー版は2002/09/12にメルボルン、ビクトリア・アート・センター州立劇場で結実した(抜粋)

【感想】
先日の記載通り「こんな白鳥もあり」なんて事は無かった。理解が遅い私にとってファーストインプレッションは「分からない」が正直な気持ち。もし今後観る機会があれば多分好きになりそうな予感はしていますね。あとコール・ドのレベルは好きです。
いつもの感覚でプロローグ・オーボエ、目を閉じ様とした瞬間、カーテンラインが揚がっていく。「誰?」美しい演出が音楽に乗って進みます。カーテンのレール音は別として、あの演出は文句無く好きです。特にカーテンが無機質なチャコールグレーが好き。ロットバルト男爵夫人の全ての布石。前を観て踊りだした瞬間、素敵な舞台に変わりました。第1幕から「しろ(多分純白)」の洪水。クリスティアン・フレドリクソンの衣装のセンスは舞台装置との整合がキチンと取られていて、センターピース・刺繍・スパンコール等が無いチュチュって実は私・初めての気がしますが、とっても合理的で現代の改訂版として機能している様に思いました。またあのロットバルト男爵夫人のペチコート・チャルダッシュを踊った赤のペチ・凄く意味深(皇室への情熱の贈り物らしいです)!  
照明はいつも文化会館で感じるものより、ブルー系の入った少し冷たいものを使い効果的に使っています。3人の目的とチャイコフスキーの楽曲が見事でした。(でも慣習的に慣れない自分が情けないかも!)肝心のダンスですが、カースティン・マーティンは全開で強靭な筋力で、パを次々こなしていました。一方オリヴィア・ベルもリフト等幕違いで多くなりますが強靭な筋力と優雅さを併せ持っている違いは大きい。(ファーストキャストのルシンダを観なかったのは心残りです)王子のバリエーションは置いておいて、リフト等サポート感は凄く上手いし、安定していました。2幕中盤から腕への負担が大きくなっているようですが、彼は凄く頑張っていたと思います。あと名前は不明ですが、2人のバリエーション(特に上手側)は凄く上手い方です。
表現としてオリヴィア・ベルは素敵でした♪
あとちょっとびっくりしたのが、チャルダッシュの使い方が1幕の披露宴会場 ← これってありです(結婚のプレゼントとして)。あと花嫁候補前編が、3幕タンゴ系のダンスに合わせているには少し驚き・・終盤は、夜会の招待客としては凄く良かったと記憶しています。
この物語は、実際のダイアナとかじゃなく、身近な又は誰でも経験がある、共感を覚える事を、少しドラスティックに再構成された様に思う。しかし、「ジークフリード」っていうより「この王子は困った性分である」・・特に原因と結果の輪廻的感覚を覚えた。ストーリーは極めて分かり易く、奇をてらう事無く、演出出来ている事は、嬉しく思います。少しですが嫌いな所もあります。あまりにもワザ的なシーンが多く、アクロバティックな様に見えるのは慣れていないせいではなく、私自身優雅なパに憧れ好きだからかもしれません。でもこの版は再度数年後にも見てみたい。課題は男性陣の充実。・・と感じました(ちなみに藤野暢央(ノブオ)さんはあの美しい中でも全然引けをとっていませんよ)

【オーケストラ】
今回のオケ(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団)は、ストリングス系が充実している。パ・ド・ドゥのバイオリンソロは思わず舞台を忘れて、多分数秒目を閉じている自分がいた。(オデットと王子が話している様なバイオリンの2重奏)弦・打は、多分いつもより人数が多いか、グレードが違う気がしました。(よく下手に座りますが、聞こえ方が全然違いました)また間の取り方とか、キチンと舞台を見つめ続けていました。カーテンコールの時気がつきましたが、女性指揮二コレット・フレイヨンは、知的な感じの女性ですね。

【特記】
台風4号 襲来明日の「眠りの森の美女」はまた雨の予定そういえば、来週ニーナの白鳥でバランスを取ります(・・);;あと白鳥たちが着ている「チュチュ」の話題ですが、とっての無機質なものです。ロマンティックをやや短くしフリンジを上手く使った仕様ですね。(黒も白も私の見た目ではパターンは同じにしか見えなかったですが・・)。あとポスターに為っている、オデットの長いトレーンは、多分かなり軽い素材に見えた。

【7/15追記】
解説を読んでいます物語設定は1900年ジュネーブ(フロイトの心理学が台頭し始めた頃)オデットの入院で看護している修道女は、2羽の白鳥(どちらがメインストリームかは想像でしょう!)・・あの象徴的被物が、白鳥の飛翔をイメージする。2幕でオデットが唯一安心する場面が、修道女2人が出て行くところ、象徴的被物をもって、あの後続く(ポスター等の有名な絵)白鳥の世界と繋ぐイメージとしている・・ようです(プレタ・ポルテで見られる様な形状で、1900年代の設定にして整合が取れるかは不明?)あと1幕からスローシーンが2つほどありますね。情景・心情のクローズアップですが、私の経験では「ヌレエフ版・ロミオとジュリエット」しか知りません。あのジュリエットが両親からパリスとの婚約を強制され、パ・ド・カトルの途中の場面。このマーフィー版では、舞台全員が驚くほどの正確さで展開されます(日傘を開いてる所を観てしまっていました)。全編に渡り効果的です。

7/14ミリアム・ウルド=ブラーム

 
<ルグリと輝ける仲間たち>参加ですね♪

最近いたる所出没している、ミリアム・ウルド=ブラーム、とっても愛らしいバレリーナですね。レパートリー紹介にある、Don Quichotte ‘Cupidon’なんかは、とてもフィットするように思いますね! 
あと、Dansomanieのサイトでとても素敵な写真が出ておりますので、紹介・・「くるみ割り人形」・・ルグリ「スーパーレッスン」では、オーロラを、今回は怪我で出演できないジョシュアと魅せてくれています。最近少し気になっています♪

オペラ座からのLINKです
19 - Coryphee
20 - Sujet
23 - Premiere Danseuse

7/13多分?大事件

 
大変な事件です。<ルグリと輝ける仲間たち>にオレリー・デュポンの怪我の記事。大丈夫なか。
「大事を取ってまたいつか」と思いつつも、すごく残る思い・・っと裏腹に、押さえられなかったBプロでのローラン・イレール、マニュエル・ルグリ「さすらう若者の歌」、どうしよう・・・・・・ こころが揺れる・・俄然、彼1人でBプロがメインプログラムになっている。Aプロ・ ジョゼ・マルティネス「三角帽子」は大変嬉しい♪が、やはり、彼とルグリの「さすらう若者の歌」は、想像をかるく超えると思われる。・・・・・・ こころが揺れる先程、PIA、EPLUS等一応チェックしたが、完売。 どうしたら、Bプロのチケットが取れるかは不明なので、諦めるしかないのか・・・な?

7/13 今週末の予定

今週末は、
明日14日ソワレで「白鳥の湖」、16日「眠りの森の美女」です(オーストラリアバレエ団)。また、HMVから遅れていた、「『椿姫』 ノイマイヤー振付 ハンブルク国立歌劇場バレエ団 」の入荷連絡が週中にあり、週末には届く模様です。この3連休は楽しめそうです。なにせ「マリシア・ハイデ」・・燃えそうなくらいの情熱を持った方。 椿姫は、今年の新国立バレエ団の公演として、牧版が予定されており、その予習として購入考えていました。(なにせ初心者なので) (・_・);;

先日6末ドン・キホーテペアも良かったけど、スヴェトラーナ・ザハロワとデニス・マトヴィエンコは何となく嫌いではないかな!。でも牧版のストーリーの疑問感は「白鳥の湖」でも、最終幕のロットバルトと王子の決闘シーンから続く流れなど、あまりにも「これって」とわかる安直さに少々思いもあるかと思われます。(新国立バレエ団は大好きですが・・)なにか大人っぽい展開が欲しい所!

あとオーストラリアバレエ団の「白鳥の湖」って、理解できるかな?
一応NBSのサイトで大まかな事は書いていますが、心理描写と音楽が(自分なりにでも)理解できなけば、魅力は半減します。なんかこんな白鳥の湖もありかな・・ってな感じにならない様にしなきゃね♪
NBS配役名で「ロットバルト男爵夫人」がすごく気になる・・何となく実名は想像できるが、実際に面識は(もちろん)無い・・結果想像の域を出ない。

そうだあと今週は、今年一番楽しみにしている公演「エトワール達の花束」の追加販売です。

  【 関係者席解放につき第2次発売決定! 】  ⇒ これってひどいよ!

解放は嬉しいが、関係者と名が付く人は、ぜひ観て欲しい。 
演目だけでもすばらしい取り揃えなのに、ましてフェリとボッレの愛しむようなPDDは、今から思うだけで涙がでそう。あれれ・・関係に無い話になりましたが、そんな事を考えつつ週末を迎えます♪

7/9 来日メラニー・ユレルに(も)期待

<ルグリと輝ける仲間たち>Aプロ・Bプロに、来日してくれる事は大変嬉しいです♪ 


時々にDVDで姿を見ていますが、すごく大好きなバレリーナです。以前、エトワール デラックス版で、ミテキ・クドー他、小さい白鳥の姿に、すっかりファンになってしまいました。今回はまずAプロ「白の組曲(amazonで試聴可能ですよ)」フルートで観れるようです。NBSアナウンスには「エルヴェ・モロー(エトワール)は6月のオーストラリア公演中に負った怪我のため、またジョシュア・オファルト(スジェ)も怪我のため、出演することができなくなりました。それに伴いメラニー・ユレル(プルミエール・ダンスーズ)とマルク・モロー(カドリーユ)が新たに出演することになりました。この変更により、プログラムの出演者も下記のとおり変更となっております。何卒ご了承ください。」の内容となっておりますが、エルヴェ・モローの怪我は少し心配ですね。でも男性2(エルヴェ、ジョシュア)に対して数が合わない様な



オペラ座からのLINKです






21 - Coryphee
26 - Sujet
27- Premiere Danseuse

REPERTOIRESERGE LIFAR  Suite en blanc ;  


↑ 白の組曲は有るようなので今回すごく楽しみ♪


   でも「◆8月16日(木) ガラ  【第1幕】 王子:オドリック・ベザール」の記事はショック


7/8第35回ローザンヌ国際バレエコンクール[再]

今、NHK教育(3ch)の「第35回ローザンヌ国際バレエコンクール[再]」が終了しまいた。先日の放送見逃していたので、今日朝何となく見ていた、WEBのTVガイドでの発見で凄く得した気分! 今日、ほんとは新宿のDISKUNIONでも出かけようかな・・なんて考えていました。また出不精の威力発揮ってとこかな。最近公演が無い時は、特に寝溜めしている土日・・少し反省もこめて久しぶりの、30km程度のサイクリング出掛けようかなって思ってましたが、またもやダメダメ。

いつになることやら・・・

でも、新国の大原永子さんが、「アジアは職業としての生きる環境」の事をも言っておられましたが、スポーツを含めきつい環境って事を改めて感じています。観客賞の河野舞衣(17)さんは、雰囲気ありますね。今日取ったビデオは数年後に懐かしく思えるかな?あとテルモ・モレイラ(15)の個性は楽しい。最終審査の「シルフィード・ジェイムス」はなんとなく微笑ましいかったです!ジェームズ・ヘイ(17)の未来の王子ってってのも確かに納得!でも何と言ってもコンテポラリーの吉山・シャール・ルイ・アンドレ(17)の「27分52秒」から・・は別次元?だったと私も思いました。 クラシック出身のキリアン作品、今回の課題全て始めて見ましたが、彼もハンブルグとか、生かせる場所を見つけて欲しいと思います。パク・セウン(17)の「ブラックバード」は個人的に雰囲気は大好きでした♪

詳細は
ローザンヌ国際バレエコンクール、決勝に挑む日本人3人
ローザンヌ国際バレエコンクール、河野舞衣さん2位入賞
ローザンヌ国際バレエコンクール、勝つのだと信じて


ローザンヌ国際バレエコンクール、勝つのだと信じて(サイトより抜粋:デイビット・アレン氏)レベル -男女の差がこのところ、顕著です。男子がここ10年間でグーッと伸びてきて、すばらしい例外的なダンサーが出てきています。どころが、女子は高いレベルにいるのに皆似ていて、これといった子が出てこなくなりました。ローザンヌコンクールが始まった頃は天才的な女の子が毎年出ていましたが。最後の言葉に - プロをめざすには、「どのようなことがあろうと、自分はプロになる」と思うことです。もしそう思えないのだったら今すぐやめた方がいい。これが私の若いダンサーに贈る言葉です。- が記事となってます。(彼は優しいですね)スカラシップの結果は以下の様でした。

 1位 パク・セウンさん( 韓国 )
 2位 河野舞衣さん( 日本 )
 3位 キム・チェリさん( 韓国 )
 4位 ヘイ・ジェイムスさん( イギリス )
 5位 モレイラ・テルモさん( ポルトガル )
 6位 マチュー・デリアさん(イギリス )

2007年8月9日木曜日

7/8アレッサンドラ・フェリ


フェリの「エトワール達の花束」って、来週再発売を予定されている様子。
【 関係者席解放につき第2次発売決定! 】
7月14日(土) 10:00-18:00 03-5237-9911
(発売日当日 電子チケットぴあ・オペレーター特電)
らしいが、勿体無い。特電なので、実際の直通など知っていれば速攻で繋がるかも知れないね。でも調べ方が分からない私は、やっぱり現在まで2枚取っているけど、もう1枚聞いてみよう!

7/8キエフバレエ団 11月~12月公演

本日、eplusで発売される「キエフバレエ団 なかのZERO 白鳥の湖」のチケット、寝坊して取れなかった。起きた時には最終列しか残っていない!piaは7/9になっている。もしかして、明日月曜の朝再挑戦可能かな?現在まで、ライモンダを取りましたが、NEWSで、ファルフ・ルジマトフのファンの方には申し訳ありませんが、イーゴリ・コルプであれば、2000円の返金は嬉しい限りであり、光藍社の対応に嬉しく思います。今回、アナスタシア・チェルネンコ等ソリストで楽しみにしている方が多いので、この価格は買いですね♪

7/8 来週末のオーストラリアバレエ団公演

来週は、オーストラリアバレエ団
「白鳥の湖」 / 東京文化会館2007年7月14日(土) 1:00p।m।    
オデット:マドレーヌ・イーストー    
ジークフリート:ロバート・カラン

サイトより抜粋
「オーストラリア・バレエ団40周年記念にグレアム・マーフィーによって創作されたこの「白鳥の湖」は、クラシック・バレエのヒロインであるオデットを、全世界が注視した英国王室の故ダイアナ元妃と重ね合わせた独創的な作品です。」

「眠れる森の美女」 2007年7月16日(月・祝) 3:00p.m.
    オーロラ姫:ルシンダ・ダン
    王子:マシュー・ローレンス
観たことのない白鳥、楽しみにしていますまた、眠れる森の美女は、2007/2/3、新国・アナスタシア・チェルネンコ以来の演目なので、どの様な「ローズ」が観れるか、楽しみ♪

7/1 ひろみさん・ドン・キホーテ

キャスト
【キトリ】寺島ひろみ
【バジル】デニス・マトヴィエンコ
【ドン・キホーテ】長瀬信夫
【サンチョ・パンサ】奥田慎也 
【ガマーシュ】ゲンナーディ・イリイン
【街の踊り子】厚木三杏
【エスパーダ】マイレン・トレウバエフ
【キトリの友達(ジュアニッタ)】寺島まゆみ
【キトリの友達(ピッキリア)】西山裕子
【メルセデス】西川貴子
【ギターの踊り】楠元郁子
【ジプシーの頭目】市川 透
【二人のジプシー】越智友則、八幡顕光
【森の女王】川村真樹
【キューピッド】高橋有里
【ボレロ】湯川麻美子/貝川鐵夫
【第1ヴァリエーション】丸尾孝子
【第2ヴァリエーション】遠藤睦子

6/29・・会社を脱出し初台へ。っと思ってましたが、スクランブル!
チケットが無駄に・・悔しい!

それで、大好きな寺島ひろみさんの公演が日曜にやっと到着することが出来ました。めちゃ良かったです、こんな舞台は初めてかもしれない。技術・構成・コール、等がどうとかと言う問題は置いといて、舞台が1つの方向に向かっている感覚、こんな舞台だったらもっと観たいぞ!新国さん。

ひろみさんのキトリは文句無く素敵で、フェッテもシングルが多かったですが、最終まで決める事が出来て涙が出て止まりませんでした。マトヴィエンコは多分ひろみさんチームとしての前後感(出過ぎない)も大変素敵。彼は昨年の白鳥の湖で見た時より多分ですが素敵に感じました。あと、キトリの友達ジュアニッタのキャストがまゆみさんという、粋な計らいは新国さんブラボーです♪

6/28 & 6/30 ザハロワ・ドン・キホーテ

6/28 & 6/30 ザハロワ・ドン・キホーテ
キャスト
【キトリ】スヴェトラーナ・ザハロワ(シーズンスペシャルゲスト、ボリショイ劇場バレエ)
【バジル】アンドレイ・ウヴァーロフ(ボリショイ劇場バレエ)
【ドン・キホーテ】長瀬信夫
【サンチョ・パンサ】奥田慎也 
【ガマーシュ】ゲンナーディ・イリイン
【街の踊り子】西川貴子
【エスパーダ】市川 透
【キトリの友達(ジュアニッタ)】遠藤睦子
【キトリの友達(ピッキリア)】本島美和
【メルセデス】湯川麻美子
【ギターの踊り】大森結城
【ジプシーの頭目】冨川祐樹
【二人のジプシー】グリゴリー・バリノフ、吉本泰久
【森の女王】川村真樹
【キューピッド】さいとう美帆
【ボレロ】楠元郁子、マイレン・トレウバエフ
【第1ヴァリエーション】寺島まゆみ
【第2ヴァリエーション】本島美和

会社を脱出し初台へ。この演目は先日のミラノ・スカラ座(マルタ・ロマーニャ、ミック・ゼーニのスカラ座の2人のマチネ公演)の初見以来2回目とります。ヌレエフ版のドン・キホーテとは大々的に構成も違い、好きな新国立バレエ団の公演とあり、また2006-2007シーズン「最終公演」という事もあり4回のチケットを準備していました。アレクセイ・ファジェーチェフ版である事を事前に読んで理解するが、何となく納得感がない!

ついに始まりです!

1幕目のザハロワは様子見の状態かな? ウヴァーロフは怪我からの復帰でこれまた様子見の状態かな?・・なんて考えていました。やっぱり、2幕目の流れが好きになれません。なんでここで「酒場?」、ただ「ギターの踊り」は好みの問題でファジェーチェフが挿したにしては、少々流れを無視している様に感じられました。
でもでも、2幕3場「ドン・キホーテの夢」から台本より舞台の雰囲気が全然良い方に変わりましたね。彩色(普通のパステル系チュチュ)は子供っぽい感じが有りましたが、マテリアル(光量と衣装の素材)についててのマッチングはすごく良かったと思います。「ヴァリアシオン」この場面からザハロワ・ドゥルシネア&(その後続く)キトリが輝き出した様に感じられ、3幕へ続きます。さすがに来日回数もこなしているザハロワは、新国立バレエ団とのチームワークも最後で1つになった感覚を覚えます。アダージョから、それぞれのヴァリアシオンは素晴らしい出来だったと思う。ウヴァーロフの高さ(2階席からでも関心している)ザハロワのフェッテは音のとり方が素晴らしかった。きちんとダブルを使い切ったのはブラボー♪

あと大好きな川村真樹さんの森の女王&寺島まゆみさんも美しかったです