2007年8月10日金曜日

7/22 グルジア国立バレエ団.1

 


STATE BALLET OF GEORGIA
    
    白鳥の湖(2幕4場)
グルジア国立バレエ団 2007年日本公演(全2幕)


音楽:              P.I.チャイコフスキー
振付:              マリウス・プティパ/レフ・イワノフ
台本・台本改訂・振付改訂  アレクセイ・ファジェーチェフ
ファジェーチェフ補佐     タチアーナ・ラストルグーエワ
                  ドミトリー・コルネーエフ
指揮:              ザーザ・カルマヘリーゼ
装置・衣装:          グルジア国立オペラ・バレエ劇場
照明:              ポール・ヴィダー・セーヴァラング


【キャスト】
オデット/オディール      ニーナ・アナニアシヴィリ
プリンシパル・ダンサー/
ジークフリート王子      アンドレイ・ウヴァーロフ
芸術監督/悪魔        イラクリ・バフターゼ
王妃              テオーナ・チャルクヴァアーニ
式典長             ユーリー・ソローキン
パ・ド・トロワ         アンナ・ムラデーリ、ニーノ・コグア
                 ラシャ・ホザシヴィリ
3羽の白鳥          アンナ・ムラデーリ、ニーノ・コグア
                 ショレナ・ハインドラーワ
4羽の白鳥          マリアム・アレクシーゼ、テオーナ・アホバーゼ
                 ツィシア・チョロカシヴィリ、ニーノ・マグラーゼ
ナポリの踊り         ニーノ・マハシヴィリ、アルトゥール・イワーノフ
ハンガリーの踊り      アリーヤ・ボクダーノワ、エフゲニー・ゲラシメンコ
スペインの踊り       マイヤ・イリュリーゼ、タマーラ・チェリーゼ
                ダヴィド・ホザシヴィリ、ワシリ・アフメリテ
花嫁候補          ナティア・ブントゥール他
ポーランドの踊り      イナ・アズマイバラシヴィリ他


【改訂(ファジェーチェフ)】
1幕が55分、2幕50分の全2幕「アレクセイ・ファジェーチェフ」が台本自体の改訂をしており、先日のオーストラリア位のインパクトはあるような(でも出来は違うね)。それはそうと、新国立劇場の先日の「ドン・キホーテ」もファジェーチェフによる演出だった。何となく不自然な部分は消化不良を起こしそうな・・台本&振付・・これじゃ改訂の意味は、「お金だけ?」みたいに思えてくる。(えっ誰?)

【ストーリー】
バレエカンパニーが初日に向けリハーサル中。コール・ドのバーレッスンなど何となく進む。パ・ド・トロワは概ね芸術監督の意図通り。プリンシパル・ダンサーのヴァリアシオンが良くない。芸術監督の指示・・続けてのレッスン、レッスンで疲れ果てたプリンシパルは眠り込む。ここから2場へ(通常の2幕)ニーナが登場します。
2幕は舞踏会とオディールの登場。1つ不明な楽曲が王子のヴァリアシオン前に入っていたが、概ね改訂されているとは思えない流れ、なんとなくオペラ座のヌレエフ版を意識している様に思われた。あっ・・終了時はまたバーレッスンの風景に・・
そこへプリンシパルの夢の空想が・・ニーナがポワントで横切ります・・幕

【感想】
ニーナのポール・ドゥ・ブラに魅せられた舞台でした。1幕は、まるで骨格・筋肉・腱が人類とは無関係にオデットを演じる為に「必要が存在する様」・・。(11年ぶりの白鳥はまるで、)オデット自信の過去の悲しみと未来に向けての喜びを確実に表現している様子がありました。何故かパ・ド・ドゥのバイオリン・ソロが始まり、久しぶりに、ニーナオデットの刹那を見た瞬間から「涙」が止まらない。1幕が終了し会場が明るくなっても涙が止まりませんでした。
そういえばこの感覚は、マールイ・オクサーナ・シェスタコワ(今年も楽しみ♪)&ファルフ・ルジマトフ(決して好きでは無いのだが・・)の「ジゼル」から久しぶりです。
でも少し体調が悪いのかな・・って感じ休憩♪

2幕が始まります。舞踏会の衣装、花嫁候補はグルジア国立オペラ・バレエ劇場は良い仕事! 素敵な色彩とオーガンジーの使い分けは見事です。でも少し暗い感じの色彩使いは照明との相性は少し悪いかもしれないな・・っと思った。もう少し舞台光度を上げれば光る素材がより映えるように思えた。
チャルダッシュ ・・ 白ベースでライトブルー 刺繍模様あり
スペイン ・・ 黒ベースで赤アクセント + 金糸使い
ナポリ ・・ 緑ベース + 黒  金糸使い
花嫁候補 ・・ 白&ライトグレー等かな。
ところで、チャルダッシュの女性、途中で踊りを瞬間的にやめてしまいましたね。男性の腕の位置が低く頭にぶつかり、 ピルエットが止まる・・1回目はどうにか耐えたが、2回目は諦めていました、その後はどうにか繋いでいたが、瞬間的に不機嫌な顔。(当然か!)
オディールの登場。黒のヴェルベットタッチのチュチュで身を包んだニーナは場を支配するほどではない。得意だと思ってたけど・・フェッテは全部シングルでした。指揮者とのコンセンサスは少し心配になる位に合ってない。(音が速い・とにかく・・こんな指揮は初めてかも知れない) あとウヴァーロフはいつものゆっくりした調子で可もなく不可もなくって感じです。やっぱり舞台が狭いよね。もう少し走り切れる広さで彼を観てみたいな~。
キャラクターダンスで素晴しかったのは、スペイン(マイヤ・イリュリーゼ、タマーラ・チェリーゼダヴィド・ホザシヴィリ、ワシリ・アフメリテ)が素晴しい。上手側女性の名前が不明だが、背の柔らかさは、床を打っており、また形が極めて綺麗です。
バレエ団としての全体は凄く素敵です。コール・ドの方でこれだけ揃っているのは始めてかも♪ とにかく美しい女性が多いし、肢体のバランスは異国籍集団のバレエ団とは比較にならない位。また3羽の大きな白鳥も実力がある人が踊っていると思うが、1人とても背が高い人がいたのはとても驚いた。

【オーケストラ】
ザーザ・カルマヘリーゼさん、大きい男性。文化会館のあの高さから肩まで出ている様子。前方中央の方は、少し見えない位かも。
全体的な音は普通ですが3箇所ほど、「この速さは?」って感じるぐらい・ダンスが音と合っていないと感じる部分がありました。でも全体的に早かったかも(時間通りの終了を考えれば、これが普通?)

【特記】
あす7/22もソワレ観ます
今日文化会館で、チケット販売していましたが、明日の当日券はまだあるようですよ♪
ニーナのドン・キホーテはSOLDOUT

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