2007年8月10日金曜日
8/3 エトワール達の花束 Aプロ(再up)
エトワール達の花束Aプロ
2007/8/3 東京文化会館 於
(遅れていた更新ですが、こころの整理がなかなかつきませんが、少し書きます)
ついに日本公演が始まった
ABTフェアウェルの「ロミオとジュリエット」
Milan Scalar theater ballet での「椿姫」
Hamburg ballet での「椿姫」
多忙かつ消耗したスケジュールの中、日本で来てくれたフェリにまず感謝したい。また彼女をささえたダンサー達も、題名に恥じない「エトワール達」であると感じる。それぞれの演目は多分、私などでは理解できない歴史と意味がありそうな予感・・・♪
--.1
■ 海賊
■ ロミオとジュリエット バルコニーのパドドゥ
■ マーラー交響曲第3番 (ノイマイヤー振付)
■ 白鳥の湖 2幕 白鳥のパドドゥ
■ ヘルマン・シュメルマン (フォーサイス振付)
■ エクセルシオール
■ オテロ (ラー・ルヴォッチ振付)
--.2
■ ジゼル 第2幕のパ・ド・ドゥ
■ 太陽が降り注ぐ雪のように (ローランド・ダレシオ振付)
■ シンデレラ 舞踏会のパドドゥ
■ ハムレット
■ フー・ケアーズ?(バランシン振付)
■ マノン 沼地のパドドゥ
ロミオとジュリエット バルコニーのパドドゥ
振付: ケネス・マクミラン
出演: アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ
まず、なぜ2演目目に「ロミオとジュリエット」なのかな? 少し疑問が残りますね。多分TVドラマ的な、起承転結の、まず「起」がこれなのでしょうか? だとしたらこの招聘先はセンスが嫌いですね。初心者である私でさえそう感じます
フェリ(ferri < こう書く方が好き)が舞台上手の小さなバルコニーに「愛らしい姿」が見えます。この女性は確かに”少女”でした。 疑いも無く純粋な所作には、これから始まる壮大なストーリーとは対極の幼さが観て取れます。(私は舞台上手の8列目に座っており、プロコフィエフの音楽がはじまっていきなりこみ上げ)無心に空気と戯れるジュリエットがふと物音に気づく顔・・ ロミオがブルーグレーの大き目のマントを靡かせながらジュリエットの姿を発見した時の、とっても嬉しそうな顔・・ 階段を走って下りるあの独特のステップが始まります。 何度も何度もDVD(ミラノ・スカラ座 コレーラ&フェリ)で観ていましたが、やはり舞台は感動です。ほんとうにボッレのロミオも優しい抱き方も美しい。あの衣装と、ダンスのスピードが見事に相まって、まるでシュフォンの布地も体の一部となっているくらいに美しいフォルムです。 ようやく互いに近づき高鳴りをジュリエットは無邪気に胸にロミオの手をおき伝えます。リフトはまるで(サポートが良いからだと理解しているが)、空気の中をジュリエットは飛んでいる様。 この夢が長く続かない・・なんて全く見えない。ほんとうに永遠があるならこの舞台がそうであって欲しい感じがありました。 2人の若わかしさだけがこの空間を支配しています。当然このパ・ド・ドゥには儚さは、私の中では存在しません。 でもでも、この後のストーリーは皆が知っているから、ほんとうに儚く、また悲しい一瞬の最高の夢となりえる。見事なまでの2人。 最後の長いキス前のジュリエットの表情は、少しおとなになろうとしている少女が覚悟を決める瞬間・・好きです。 今回はとっても長かったですね♪ 終了と同時に涙がこぼれ、スタンディングしたいけど出来ませんでした。
オテロ
振付: ラー・ルヴォッチ
出演: アレッサンドラ・フェリ、マルセロ・ゴメス
これは見ごたえがありました。
マルセロのオテロ、フェリのデスデーモナ、死の前に見せる瞬間的なキス。罪深さゆえに抑えられないオテロ。2演目目のジュリエットとほんとうに同じフェリ。彼女の素晴しさがここの見えます。
ジセル 第2幕のパ・ド・ドゥ
出演: アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ
少し危なっかしいジゼル。 でも魅せて頂きました。
マノン 沼地のパドドゥ
振付: ケネス・マクミラン
出演: アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ
マクミラン作品でみるフェリは、これ以上のバレリーナは出ないと思っています
デ・グリューの絶望の表情からの導入は、違和感が無い・・あれっなんで・・って考えている暇がない位にすぐに入っていける演技。 さっきまでバランシンを観ていた私にとって、2秒程度の戸惑いを感じさせるくらいの良いできです。マノンの死が早いか、デ・グリューの狂気が早いか・・。デ・グリューの腕の中でぐったりするマノン。 ferriの最高の演目ですね・・やはり・・私にとっての彼女とのお別れは、もし今度あるとしたら、この演目しかないと思います。
ありがとう、たくさん、たくさんありがとう フェリ
カーテンコールで、赤い花びらの演出がまるで夢の世界の様でした
(歩きにくそうにはしていたけどね!)
月曜にはほんとうに、お別れが来ます
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